シマムラ園芸産のアガベ
チタノタ(オテロイ)「イタリアメリクロン株」の基本データ
育 て 易 さ:★★★☆☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★☆☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5℃)
耐 暑 性:★★★☆☆
原産地:イタリア(本来の原産地は、メキシコのオアハカ州)
花言葉:繊細、気高い貴婦人
科・属:キジカクシ科(クサスギカズラ科)・リュウゼツラン(アガベ)属
学 名:Agave titanota(oteroi)(アガベ・チタノタ(オテロイ))
チタノタ(オテロイ)「イタリアメリクロン株」の成長記録
埼玉県草加市の「シマムラ園芸」で入手した、アガベのチタノタ(オテロイ)「イタリアメリクロン株」の成長記録を付けていきます
総合園芸専門店「シマムラ園芸」は、塊根植物やアガベなどの分野で、特に知名度が高いガーデニングショップ
以下の記事で、お店の様子をご紹介しています。
2023年7月17日(July 17, 2023)
まずは、記録開始時の「イタリアメリクロン株」の様子と、掲示されていた親株の写真です。
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鋭いトゲなど、これといった特徴があらわれておらず、4枚しか葉を展開していません。
SNSで話題になっていたUSクローン株
シマムラ園芸で販売されているチタノタ「USクローン株」がリーズナブルな割に、かなりイカツイ株に成長する。
とX(旧Twitter)で話題になっていました。
今回「シマムラ園芸」を訪れたときは、売り場で話題の「USクローン株」は見当たりませんでしたが、「イタリアメリクロン株」が販売されていました
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「イタリアメリクロン株」も、もしかしたら「USクローン株」のように化けるのではないか!
と期待を込めて、購入した株です
メリクロン株の存在
ここ最近、「メリクロン」のアガベを見かける機会が増えました。
「メリクロン」とは、下記の言葉が語源となっており、同じ遺伝子をもった「クローン植物」をつくり出せる技術のことを指します。
- meristem=分裂組織
- clone=クローン
メリクロン以外の増やし方
「メリクロン」以外にも以下のように、アガベを増やす方法はあります。
- 株分け
- 自然に出てきた株を分ける
- 胴切り
- 株を上下真っ二つに切断する
- 縦割り
- 成長点の中心から、左右真っ二つに切断する
上記の方法は、いずれもアガベの生命力を頼りにした増やし方です。
メリクロン株の長所&短所
3つの方法よりも、多くの株数を増やせるのが「メリクロン」の存在です。
「メリクロン」は生み出せる株数が多い分、低価格で販売できる長所があります。
ただし、突然変異を起こすリスクも備えており、最悪の場合、いきなり枯れてしまうこともあります…。
2023年11月26日(November 26, 2023)
購入時に「イタリアメリクロン株」が植えられていたのは、「プレステラ90」というプラスチック製の鉢です。
鉢底の側面にスリット(切れ目)が入っているため、排水性や通気性などに優れる鉢です。
使用されていた培養土も、水はけがよく管理しやすかったため、購入時の状態のまま4か月以上育ててきました。
今は夏を乗り越え、秋の終わりを迎えているところです。
自宅の「イタリアメリクロン株」は、成長期である暖かい秋になってからも、ほとんど成長していません…。
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育成環境を変えた方がよいかもしれない。
と考え、室内で植物育成用LEDライトを当てて、育ててみることにしました。
イタリアメリクロン株を植え替えました
このタイミングで心機一転、大きな鉢に植え替え、培養土を入れ替えます。
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ただし自宅で育てている他の「チタノタ」は、植え替えてから半年くらいで、鉢底から根があふれてくることもあります。
「チタノタ」本来の根の成長速度を考えると、思ったように成長していません。
培養土は、ひゅうが土が8~9割程度を占めているため、排水性&通気性が重視されています。
早く乾きすぎてしまうくらいなので、水やりを多めに与えていれば、もっと大きな成長を見せていたかもしれません。
2023年12月2日(December 2, 2023)
前回の記録から約1週間が経過しました。
植え替えでは、なるべく根が切れないようにしましたが、それでもストレスが多少かかっていると思います。
この1週間は、レースのカーテン越しの光が当たる場所に置き、弱い光で「イタリアメリクロン株」を休ませていました。
このタイミングから、植物育成用LEDライトを毎日11時間当てていきます
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以下のようなタイマーは最初に設定しておけば、あとは自動的にONとOFFを切り替えられるため、毎日点灯&消灯する必要がありません。
現在の「イタリアメリクロン株」を観察すると、一部の葉が茶色く変色しています。
ただし今のところ、株全体が変色する様子は見られないため、大きな心配はしていません。
培養土は、赤玉土、鹿沼土、ひゅうが土などを配合している「オリジナル培養土」を使用しました。
自宅で使用しているアガベの培養土については、以下の記事で配合割合などを詳しくご紹介しています
ご興味があれば、お読みください
記録開始から5か月弱が経過していますが、葉を1枚も展開しない「イタリアメリクロン株」。
育成環境を大きく変えたことで、今後は、旺盛な成長を見せてくれるでしょうか。
2024年5月9日(May 9, 2024)
前回の記録から約5か月が経過しました。
12月上旬から4月中旬ごろまで、室内の植物育成用のラックで育成し、無事に春を迎えたところです。
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葉数は増えたものの、親株の「チタノタ」には、まだまだ程遠い印象を受けます…。
植物育成用のLEDライトで育てた方が、早く育てられますが、これから秋までは太陽光で育てていく予定です
2024年7月9日(July 9, 2024)
前回の記録から、ちょうど2か月が経過したときの「イタリアメリクロン株」です。
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酷暑の中でも、今のところ調子を崩す様子は見られませんが、いびつな形状に育ってきています…。
今のところ「イタリアメリクロン株」が持っているポテンシャルの高さを、引き出せていません。
このタイミングでは、連日のように35℃以上の猛暑日となり、とても暑い日々を屋外で過ごしています。
(更新中)
自宅では「イタリアメリクロン株」以外にも、アガベを育成し、成長記録を付けています
以下の記事でまとめているため、よろしければお読みください


チタノタ(オテロイ)「イタリアメリクロン株」の育成環境
日当たり
チタノタ「イタリアメリクロン株」は、直射日光などの強い光を好む植物です。
なるべく長い時間日当たりのよい場所に置き、日照時間を確保することが重要です。
自宅では、暖かい季節は屋外に置き、朝から夕方まで直射日光に当たる場所で育てています。
寒い季節は室内に取り込み、植物育成用のLEDライトを毎日11時間当てています。
室内に取り込むのは、最低気温が5℃以下になったタイミングです。
株を早く成長させたいなら、10℃前後を目安に室内に取り込んだ方が、成長を停滞させなくて済む分、早く大きくできます。
自宅で育てている「チタノタ」は、最低気温2~3℃程度に下がる季節でも屋外で育てられますが、霜に当たると大きなダメージがあらわれることがあります。
水やり
チタノタは降水量が少なく、乾燥が進んだ地域で育つ植物です。
「イタリアメリクロン株」についても、鉢内の土がしっかりと乾いてから水やりをし、乾燥気味に育てるのが基本的な育成方法です。
「イタリアメリクロン株」がまだ小さいため、カタチを仕立てるよりも早く成長させることを優先し、多めに水を与えています。
冬に寒い環境で育てる場合は、水やりを控えめにすることで、耐寒性を上げられます。
以下の記事で耐寒性について解説しているため、ご興味があればお読みください
肥料
チタノタは栄養分が少ない土壌で暮らしているため、「イタリアメリクロン株」にも多くの肥料を与える必要はありません。
ただし、まったく肥料を必要としないわけではないため、成長期の暖かい季節に少量の肥料を与えることで、成長を加速させられます。
自宅では培養土に、徐々に効果を発揮する固形肥料(緩効性肥料)を混ぜ込んでいます。
今のところ液体肥料は与えていませんが、株が小さいうちは、液体肥料を多めに与えることで、葉数を多くできるでしょう。
アガベによく使用される固形肥料は、ハイポネックス社の「マグァンプ」です。
虫を予防できる(殺虫成分が入っている)タイプも市販されているので、肥料をもっていないなら、購入を検討してみてください。
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