「大船フラワーセンター」に行ってきました!~神奈川県鎌倉市にある植物園~

バラ園や温室も

古都鎌倉のほど近く、四季折々の花と緑が織りなす癒やしの空間が広がるのが、「大船フラワーセンター」です

園内に一歩足を踏み入れれば、多種多様な植物との出逢いが待っています

植物との出逢いの場
  • バラが咲き誇る華やかな「バラ園」
  • 熱帯植物が生い茂る「グリーンハウス」(温室)
  • 季節の花々が彩る「花壇」 など

この記事では、実際に「大船フラワーセンター」を訪れ、心惹かれた園内の様子をご紹介します

大船フラワーセンターの出入り口付近の様子。
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目次

園内で植物&野菜を購入できるスポット

売店(インフォメーション&ショップ)

券売機で入園料を支払い、園内に歩を進めると、まずは「売店」(インフォメーション&ショップ)があります。

売店内では植物のたねなどの販売があり、付近の屋外のスペースでは、植物の苗や「ミニ盆栽」なども販売されていました
また、地元の農家さんが栽培した野菜「鎌倉野菜」も並んでいます

筆者

植物園で野菜が販売されているのを、はじめて見た。

と感じた光景で、早くも『アットホームな植物園』という雰囲気が伝わってきます。
植物は視覚だけではなく、味覚でも楽しませてくれる存在なのだと、あらためて認識させられました

「大船フラワーセンター」で展示されている植物

花壇

「大船フラワーセンター」内の花壇には、季節を彩る花々が植えられています

今回訪れたときは、あざやかな黄色と真っ白な花を組み合わせた苗が、たくさん敷き詰められていた光景が印象的でした!

付近に名札はありませんでしたが、「パンジー」だと思います。
めずらしい品種ではありませんが、花の数がとても多く、大きな花壇を色づけています

ツバキ園

ツバキ園に進むと「花大臣(はなだいじん)」が、ピンク色の花を咲かせていました

花びらは5~6枚ほどで、枚数は多くありませんが、あざやかな色合いで存在感を放っています

「花大臣」は日本の愛知県で生み出された、園芸品種です

一般的に、「ツバキ」は冬から春にかけて(11月~4月ごろ)花を咲かせる植物として知られています。
ただしツバキ属の植物は、約250もの品種が存在します。
品種により開花時期にもバラつきがあるため、夏以外は、なんらかの「ツバキ」が開花していることが多いです。

モミジ(カエデ属)

「大船フラワーセンター」の一角には、「モミジ」が育つエリアも存在します。

「旭鶴(あさひづる)」は紅葉のピーク期で、葉を真っ赤に染めていました

園内で見られる植物の紅葉は、そう多くはありませんでしたが、少ない本数でも大きな存在感を放っています

空が隠れてしまうほど多くの葉を、紅く色付けるすがたは、目を引くものがあります

訪れた年は残暑がつづいたため、12月の中旬でも紅く色づいていましたが、例年はもっと早いタイミングで見られる、「大船フラワーセンター」の秋を象徴する光景なのでしょう。

黄色に色づく花々

「旭鶴」のすぐ近くでは、黄色に色づく花々も見られました

黄色い花の情報について調べましたが、残念ながら正確な品種名には、たどり着けませんでした…。
地面を這うように生える、丸っこくて深い緑色をした大きな葉にも特徴があり、生命力が強そうな見た目をしています。

花びらの枚数が少ないのは、開花時期が終盤に入っているからなのか、もともとの花の形状なのかという点も、気になるところです

展示場

「大船フラワーセンター」には、展示場が建てられています。

さまざまな展示会が開催されている

大きな展示場ではありませんが、さまざまな展示会が開催され、その内容は季節によって変わります。

展示会の内容
  • サボテン&多肉植物の展示会
  • 鉢植えで仕立てられた、バラやアジサイなどの展示会
  • 植物でつくられた美術作品の展示会 など

訪れた日はフォトコンテストが開催

この日は、「フラワーセンターフォトコンテスト作品展」が開催されていました。
プロのカメラマンが撮影したような、完成度の高い写真の数々が並んでいます!

季節ごとに移り変わる植物のすがたをカメラで写しておけば、写真を通して、そのときの風景に浸ることができます

開花シーズンには、毎週のように展示会の内容が変わるため、頻繁に足を運んでも飽きないスポットです。

バラ園

展示場を出て歩を進めると、『Welcome to ROSE garden』と書かれた看板が、目の前にあらわれました。

「バラ園」に到着です

園内で展示されるバラの数は、約370品種&1200株

大船フラワーセンターの「バラ園」には約370品種、1200株ものバラが展示されています

「フラワーセンター」という施設名に名前負けしない、さまざまな花々が佇む空間が広がっていました

バラを象徴する真っ赤な品種「タイムレス ’98」をはじめ、白や黄色、ピンク色など、色とりどりのバラを間近で見られる光景は圧巻です。

春&秋が見ごろの季節

「バラ園」で展示される植物は、春と秋に開花シーズンを迎えます。

大船フラワーセンターのバラの見ごろ
  • 春バラ
    • 5月中旬~7月上旬
  • 秋バラ
    • 10月中旬~11月中旬

2023年は残暑が長くつづく年だったので、その影響でバラの開花も遅れており、12月でも見ごろでした。

公式HPには、開花情報が掲載されている

花々が開花するタイミングは、気温などの影響により、その年によってズレが生じることがあります。

大船フラワーセンターの公式HPでは、園内で咲き誇る花々の「開花情報」が掲載されています

せっかく開花時期に合わせて訪れたのに、お目当ての植物が、開花していなかった…。

なんていうことを避けるために、園内の最新情報を収集した上で訪れることがおすすめです。

バラ園だけでも入園料を支払う価値がある

大船フラワーセンターの「バラ園」を訪れる前までは、

筆者

バラといえば、幹に鋭いトゲを付け、赤い花を咲かせる植物。

程度のイメージしか抱いていませんでしたが、バラが多くの方から愛されている理由が分かった気がします

この「バラ園」には、この日、もっとも長いあいだ滞在していました。
一緒に行った友人からは、

友人

いつまで見ているつもり?

と呆れられてしまいましたが、目の前には、何時間でも滞在できる光景が広がっていました

さまざまなバラの開花が見られれば、それだけでも入園料を支払う価値があるでしょう

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梅&桜

「大船フラワーセンター」では、「ボタン園」や「シャクヤク園」もあります。
また、道ばたには梅&桜が立ち並ぶエリアも存在しますが、いずれの植物も訪れた12月のタイミングでは休眠中です。
訪れたタイミングでは、葉を落とし、春からの成長期に向けて充電中でした

枝を垂れ下げる「しだれ梅」と思われる樹木も育てられており、花や葉を付けていない状態でも、その樹形からは趣きを感じます

「梅」はまだ寒さが残る季節から開花しはじめ、「桜」は春の訪れとともに花開くため、数か月後には色あざやかな光景に生まれ変わるのでしょう

落葉樹は季節ごとに異なるすがたをし、植物の儚さや生命力を感じさせ、常緑樹とは違った魅力を感じさせてくれる存在です

グリーンハウス(温室)

つづいて目指したのは、「グリーンハウス(温室)」です。

グリーンハウス内の順路

「グリーンハウス」内の順路は以下のとおりで、暖かい地域で暮らす「熱帯」&「亜熱帯」の植物が集められています。

  • らん室
  • ハイビスカス室
  • 花木室
  • つる性植物室
  • すいれん室
  • 花鉢室
  • オーストラリア園

より多くの風通しと日差しを取り入れられる設計

温室は太陽エネルギーを有効活用することで、暖かい温度を保てる建物です。
「グリーンハウス」は温度の面だけではなく、より多くの「風通し」と「日差し」を取り入れられるように、設計されています。
夏に高温になり過ぎたり、屋外と比べると日照が不足しがちな温室のデメリットをカバーできる、特殊な仕様なのでしょう。

ハイビスカス室

「ハイビスカス室」は賑やかな様子で、いくつかの品種が開花している様子を見られました

他の品種よりも花しべが長く突き出しており、花を見ただけで「ハイビスカス」と分かる、ユニークな形状をしています
「うなずきひめふよう」は垂れ下げたように開花しますが、花が下を向くのは、長すぎる花しべが重すぎることも、その理由でしょう。

多くの「ハイビスカス」は、たった一日で花の寿命が終わってしまう、儚い一面もあります。

「ハイビスカス」の開花時期は5~10月ごろのため、12月の中旬でも花を咲かせているのは、温室のパワーか残暑の影響だと思います。

すいれん室

「すいれん室」では、すいれんの開花は見られなかったものの、観葉植物が地植えされていました

特に「パキラ」や「カシワバゴムノキ」などの植物は、タイミングがよければ100円ショップでも出逢える、ポピュラーな品種です。
一般家庭で育てられる観葉植物は、大きくても高さ1m以下ほどの株が多いですが、「すいれん室」では3mほどある株も見られます

「パキラ」は自生地で10m以上にもなるため、「大船フラワーセンター」で育つ株よりも、さらに大きく育っています。
ですが、街なかや園芸店では見られない大きなサイズの植物は、自生地のすがたを連想させる迫力があるものです

ポインセチアで仕立てられたクリスマスツリー

間もなくクリスマスシーズンということもあり、グリーンハウス内では「ポインセチア」で仕立てられたクリスマスツリーもそびえ立っていました

冬を代表する「ポインセチア」が金色で装飾され、エレガントな雰囲気を演出しています

ビカクシダ(コウモリラン)&食虫植物

グリーンハウスの出口付近には、植物園でしか見られないくらいダイナミックな「ビカクシダ(コウモリラン)」が展示され、来園者を魅了していました

近くに設けられた、食虫植物コーナーのエキゾチックな雰囲気を感じ、「グリーンハウス」をあとにしました。

さいごに

「大船フラワーセンター」の印象

実際に園内を見て回り、「大船フラワーセンター」に抱いた印象は、下記のとおりです!

  • 「フラワーセンター」の名前に負けないくらい、さまざまな「フラワー」(花)が咲き誇る
  • 園内の植物をゆっくりと見て回ると、所要時間は、およそ1時間半~2時間
  • 約3,000種類もの植物を扱っているので、普及種からめずらしい品種まで、多くの植物を見られる
  • 「大船駅」からのアクセスは、神奈川県道402号を真っすぐ進むルートのため、分かりやすい

まとめ

鎌倉からほど近くに位置する「大船フラワーセンター」では、さまざまな植物が展示され、癒やしの空間が広がっていました

園内では、植物の苗や鎌倉野菜が販売され、アットホームな雰囲気が漂っています

なによりも圧巻だったのは、約370品種1200株ものバラが咲き誇る「バラ園」
春と秋が見ごろですが、今回訪れた12月でも、そのうつくしさに時間を忘れて見入ってしまいました!

およそ1時間半~2時間で見て回れる「大船フラワーセンター」には、約3000種類もの植物が集められています

四季折々の花と緑に囲まれ、心豊かな時間を過ごせる場所です。
ぜひ一度、足を運んでみてください

以下では、これまで実際に足を運んだ関東圏内の植物園の記事を、まとめてご紹介しています
「大船フラワーセンター」以外にもおすすめな植物園をご紹介しているため、よろしければ、あわせてお読みください

「大船フラワーセンター」の基本情報

住所&アクセス

【住所】
神奈川県鎌倉市岡本1018

【アクセス】
・電車:JR「大船」駅から徒歩16分
・バス:「岡本」停留所から徒歩で約3分
(駐車場有り)

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