失敗しないマルチング!5つのメリットと注意点、種類ごとの特徴を比較

ワンランク上の園芸

ガーデニングを楽しんでいると、「マルチング」という言葉を耳にすることがあるでしょう。
マルチングの言葉の意味を知っている方でも、以下のように感じている方は、多いのではないでしょうか。

本当に効果があるの?

手間がかかりそう…。

土の乾燥や雑草対策に効果的なマルチングですが、デメリットを知らなかったり、使い方を間違えたりすると、植物を枯らすリスクもあります

この記事では、マルチングが生み出すメリットやデメリット、それぞれのマルチング材の特徴を深掘りします。
知っておくべき注意点も解説しているため、これからマルチング材を取り入れてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください

目次

『マルチング』とは?

そもそも『マルチング』の意味とは?

植物のマルチングとは、植物の株元を園芸用のシートや、植物繊維のチップなどで覆うことです。

マルチングには、見た目をおしゃれにする以外に、乾燥を防いだり土の温度を安定させたりするメリットもあります。

マルチングとして使われる資材&シーン

マルチングとして使われる資材は多く、シーンを問わずに取り入れることができます

マルチングの種類&使われるシーン
  • 畑・庭(野菜・果物)
    • ビニール製のマルチシート(黒、透明、シルバーなど)が用いられる
  • 植木鉢(観葉植物)
    • ウッドチップ、ココヤシファイバー、化粧石(砂)などが用いられる

中級者~上級者向きの園芸資材

マルチングには多くのメリットがありますが、水やりがむずかしくなるなどのデメリットも兼ね備えています。
特に園芸初心者が自宅で植物を楽しむ場合は、いきなりマルチングを使うのではなく、植物の育成に慣れてきてから取り入れるのがおすすめです。

筆者

マルチング材は、中級者~上級者向きの園芸資材と言えるでしょう。

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マルチング材の入手先

マルチング材は、以下のような方法で入手できます。

  • 園芸店・ホームセンターで入手する
  • インターネットで入手する
  • 天然資材(雑草)を活用する

園芸店・ホームセンターで入手する

園芸店やホームセンターであれば、実物を見た上でマルチング材を購入することができます。

筆者

特に大型のホームセンターでは、取り扱いのあるマルチング材が多く、見やすいように袋から出して並べられている店舗もあります。

配送用の車を貸し出していたり、配送サービスを行っていたりするショップもあるので、必要に応じて活用しましょう。

インターネットで入手する

インターネットでも、マルチング材を入手できます。
インターネットで購入する場合、さまざまな選択肢から選べるメリットはありますが、特に重いマルチング材だと、送料が高くなるというデメリットも…。

筆者

重さのあるマルチング材は、実店舗で購入した方が、お財布にやさしいお買い物ができます。

天然資材(雑草)を活用する

市販のマルチング材と比べると、見た目の面では劣るものの、雑草を用いることで無料でマルチング材を入手できます。
マルチング材に適した雑草は、細長い葉をもつイネ科の植物。
イネ科の植物は乾燥しやすく、腐りにくいため、害虫やカビが発生しにくい特徴があります。

筆者

使い道が限られる雑草を有効活用できるため、環境にやさしいマルチング材です。

マルチングで得られる『5つのメリット』

マルチングで得られる『5つのメリット』
  • 見た目をおしゃれに演出する
  • 土の乾燥を防ぐ
  • 雑草の発生を抑える
  • 土の温度を安定させる
  • 雨や水やりによる『泥はね』を防ぐ

見た目をおしゃれに演出する

筆者

ホームセンターや園芸店では、見た目に優れたマルチング材も多く販売されています。

特にウッドチップやバークチップ、化粧石(砂)などは、お気に入りの植物をおしゃれに演出できるアイテムです

また、植物をいくつも育てている場合、同じマルチング材を使うことで統一感がある空間をつくりあげられます。

土の乾燥を防ぐ

マルチングをすると、土の表面から蒸発する水分量を抑えられるため、土壌の過度な乾燥を防げます。

筆者

乾きにくくできる分、水やりの回数を減らせる効果も期待できます。

雑草の発生を抑える

日光を遮断し、雑草の発生を抑えられる点も、マルチングで得られるメリットです

雑草を取り除く手間を減らすだけでなく、土壌の栄養分や水分を、雑草に奪われるのを防ぐ効果も期待できます。
ただし、すでに生えている雑草に対しては効果が出にくいほか、マルチング材として赤玉土のような素材を用いると、雑草の発生を十分に抑制できない可能性があります。

土の温度を安定させる

外気を遮断して地温の変動を抑え、寒暖差のストレスから根を守れるのも、マルチングをするメリットのひとつ

  • :冷気から土を保護する
  • :強い日差しによる過熱を防ぐ

根を外気から守るだけでも、植物の耐寒性や耐暑性は高まります。
寒さや暑さから植物を守る方法は、以下の記事で詳しく解説しているため、ご興味があればお読みください

雨や水やりによる『泥はね』を防ぐ

植物の根は、土に潜む病原菌に負けないようにできていますが、葉や茎には耐性がありません。
マルチング材を敷くと、雨やジョウロの水が土に直接当たらなくなるため、泥が植物の葉や茎に跳ねにくくなります。

土汚れだけでなく、葉などに病原菌が付着するのを防げる点も、マルチングを取り入れるメリットです


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マルチング材の3つの種類と特徴

マルチング材には、大きく分けると以下の3つの種類があります。

  • 『有機系』のマルチング材
  • 『無機系』のマルチング材
  • 『シート系』のマルチング材
筆者

それぞれの特徴を深掘りしていきます。

『有機系』のマルチング材

有機系のマルチング材は、おもに鉢や花壇の植物の株元、庭木の根元に敷き詰めます。
環境にやさしく、見た目にも優れ、土壌改良としても役立ちます。

種類おもな特徴と効果適した場所
ウッドチップ・バークチップ見た目がおしゃれ
徐々に分解され、いずれ土に還る
鉢、庭、花壇など
わら(稲わら)・もみ殻温度を安定させる効果が高い
分解が早め
畑(スイカ、メロンなど)
ココヤシファイバー見た目がおしゃれ
保水力が高いため、多肉植物やサボテンには向いていない
害虫対策の効果はやや弱い
鉢(観葉植物)

有機系のマルチング材は、他の材質のものと比べると劣化しやすいため、長期間の使用や、何度もリサイクルしたい場合には向いていません。

『無機系』のマルチング材

無機系のマルチング材も、おもに鉢植えの植物の株元などに敷き詰めます。
劣化しにくいため、おしゃれな見た目を長く保ちたい場合におすすめです。

種類おもな特徴と効果適した場所・植物
化粧石(砂)雑草対策に有効
水はけ・通気性が落ちにくい

庭(日本庭園のようなアレンジも可)
軽石・赤玉石水はけ・通気性が落ちにくい多肉植物・サボテンなど
瓦チップ・陶器チップ再利用した素材
水はけが落ちにくい
鉢、庭、花壇など
筆者

園芸愛好家には、軽石や赤玉土をお持ちの方も多いため、気軽に取り入れやすいアイテムと言えるでしょう。

『シート系』のマルチング材

シート系のマルチング材は、畑で多く使われる園芸資材です。
素材はポリエチレンなどが主流で、色によっても効果が異なります。

おもな特徴と効果適した利用シーン
黒マルチ太陽光を通しにくいため、雑草を抑制する効果が高い
日光を吸収するため、温度が上昇しやすい
雑草を防ぎたいとき
地温を上げたいとき
透明マルチ太陽光が土まで届くため、もっとも温度が上昇しやすい地温を上げたいとき
シルバーマルチ銀色が太陽光を乱反射し、地温が上昇するのを抑制
光が苦手なアブラムシなどの害虫忌避効果が高い
地温を上げたくないとき
筆者

使う場所が広くても使いやすいため、家庭菜園や農業に向いているマルチング材です。


マルチングをするために準備するもの・やり方

準備するもの

マルチングをするために、準備するものは以下のとおり。

  • マルチング材
  • 手袋
  • スコップまたは小さなシャベル

雑草を取り除く

マルチング材を敷いてからだと、雑草を取り除く作業がむずかしくなるため、まずは雑草を取り除きましょう。
できる限り根元から抜くことで、後から雑草が生えてくるリスクを下げられます。

表土を平らに整える

土が固まっている場合は、スコップやシャベルなどで軽くほぐし、表土を平らに整えます。

筆者

このとき必要に応じて、屋外の花壇などに「除草シート」を敷いておくのもよいでしょう。

マルチング材を敷く

根元を避けて敷く

シート系のマルチング材を使う場合は、通気を確保するために、茎や幹に直接触れないように、植物との間を少しあけて敷きます(2〜3cmほど)。

厚さは2〜5cmが目安

マルチング材は、薄く敷いてもその効果が薄く、逆に厚すぎると水はけや通気性に影響が出ることがあります。

マルチング材の厚み(目安)
  • 鉢植えの場合:2〜3cm
  • 花壇・地植えの場合:3〜5cm
筆者

上記の厚みにすることで、効果を保ったまま、蒸れなどのトラブルを減らせます。

全体を軽くならす

敷いたマルチング材を、手で軽く押さえて全体をならします。
強い風が吹いても飛ばされないように、表面を平らにしておくと見た目もキレイです。

水を与える

最後に、マルチング材を落ち着かせるために、軽く水をかけましょう。

筆者

ただしマルチング作業とあわせて、多肉植物やサボテンの植え替えをしていた場合は、しばらく水を与える必要はありません。

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マルチングがもたらす『4つのデメリット』

水やり・肥料の調整がむずかしくなる

マルチング材を敷くと、以下の点から水やりや肥料の調整がむずかしくなります。

  • 表土が見えなくなるため、乾き具合が分かりにくくなる
  • 土の上に蒔く肥料や、土に挿す活力剤の使用がむずかしくなる

水や肥料が浸透するのに時間がかかるマルチング材もあるため、根が乾燥や栄養不足になるリスクもあります。

筆者

水やりは植物が枯れる原因に直結するため、マルチングのもっとも大きなデメリットです。

害虫や病気のリスクが高まる

マルチングの中は湿度が高く、冬でも温度が上昇しやすいため、ナメクジ・ダンゴムシなどが発生しやすい環境になります。
また、有機系や雑草を用いたマルチング材の腐敗が進むと、カビや病害菌が増える原因になります。

筆者

マルチングにより害虫の侵入を防げる面もありますが、自宅では発生原因になることが多いため、デメリットとしてご紹介しました。

水はけ・通気性が悪くなる

マルチング材には、水はけや通気性を悪くするデメリットもあります。
水はけなどが悪いと、植物の根が呼吸しにくくなり、最終的に枯れてしまう原因にも…。

筆者

マルチング材の中でも比較的、化粧石(砂)では、このデメリットが生じにくいです。

メンテナンスの手間がかかる

ウッドチップなどの有機系のマルチング材は、時間とともに劣化するため、定期的な補充や取り換えが必要です。
また、風や雨で飛ばされることもあります。

筆者

メンテナンスの面だけで見れば、無機系のマルチング材がおすすめです。

マルチングの効果を保つ方法

マルチングが劣化した状態のまま放置すると、害虫やカビの発生、植物の根腐れなどのトラブルの原因になります

マルチングの効果を保つためには、適切なメンテナンスが重要です。

定期的にマルチング材の状態を確認する

特に有機系やシート系のマルチング材は劣化しやすいため、定期的に劣化具合をチェックしましょう。

おもなチェック項目
  • 風で飛んだり、分解されたりして、マルチング材の量が減っていないか
  • カビや害虫が発生していないか
  • 水はけや通気性が良好に保たれているか(水やりのタイミングで確認すると分かりやすい)

劣化の進行によって、あたらしいマルチング材を補充したり、取り換えたりしましょう。

早めに雑草を取り除く

雑草の防止に役立つマルチングですが、雑草の繁殖力は目を見張るものがあります…!
雑草がマルチング材を押しのけてしまったり、場合によっては突き破ったりすることがあるため、雑草を見つけたら早めに取り除きましょう。

まとめ

水やりをしても、すぐに土が乾く。

気づけば雑草だらけで、手入れが追いつかない。

ガーデニング愛好家なら、誰もが経験する悩みでしょう。

マルチングは、そんな悩みを解決できる園芸資材です

マルチングはあまり初心者向けではありませんが、その特徴を知っていることで、手を出しやすくなるでしょう。
マルチング材を有効活用できれば、見栄えをよくし、植物の育成を楽にしてくれるはず。
この記事を参考に、マルチングを取り入れて、あらたな園芸にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?

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