都内の癒しスポット
東京都23区の江東区にある植物館のひとつ、「夢の島熱帯植物館」に行ってきました!
「夢の島熱帯植物館」ではいろいろな植物を楽しむことができますが、名前に“熱帯”と入っているだけあって、“1,000種類を超える熱帯系の植物が待っている植物館です!
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夢の島熱帯植物館
最寄り駅は新木場駅
夢の島熱帯植物館の最寄り駅である「新木場駅」は、乗り換えの際に利用したことはありましたが、駅前に降り立ったのはこの日がはじめて!
それまでは“大都会”というイメージでしたが、駅前は意外と落ち着いていて、駅の構内にある掲示板でも夢の島熱帯植物館のある「夢の島公園」を推していました!
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夢の島公園の植物
だれでも無料で入れる「夢の島公園」の中の一部に、入館料を払って入る「夢の島熱帯植物館」がありますが、無料の公園内にも大きくて迫力のある「アオノリュウゼツラン」や、熱帯系の植物が一部植えられていました。
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大型のアガベは、アオノリュウゼツラン以外にも存在しますが、定番の品種としてショッピングモールやホテルなどでも植えられているワイルドな植物です。
先に斑入りのリュウゼツランが発見されて、斑の入っていないリュウゼツランはあとから発見されたため、名前に“アオノ”と入っている植物です。
名前の由来としては、なかなか珍しいケースですね。
夢の島熱帯植物館の館内の様子
オリジナル映画
館内に入ったところには小さな映画館があり、夢の島熱帯植物館オリジナルの短編映画が上映されていました。
映画は、インドが舞台となっており、植物とひとの関わりについての内容となっています!
座席数を数えたわけではありませんが、この映画館は座席数が50から100程度あるので、お休みの日に行っても立ち見の心配はあまりありません。
大温室
いよいよ熱帯系の植物が植わっている「大温室」の中に入っていきました。
ゾウタケ(Dendrocalamus giganteus)
まず最初に目に留まったのは、背がとても高い竹です!
タケノコは美味しい“食べもの”ですが、“植物”としての竹は生命力が強すぎて建物の屋根を突き破ってしまったり、たった1日で91cmも成長して植物の成長速度でギネス認定されたりと、ものすごいパワーを備えている植物です!
夢の島熱帯植物館には、竹の中では世界一大きな「ゾウタケ」という品種が植わっていました。
この「ゾウタケ」は、10階建てのマンションぐらいの高さまで成長するそうです。
10階建てのマンションは、約30mほどの高さなので、ひとが150cmだと仮定すると約20倍という大きさになります!
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湿度を上げる設計
ジャングルの中をイメージすると分かりやすいのですが、熱帯系の植物はひとからしたらすこし蒸し暑いぐらいの湿度の高い環境を好みます。
館内の熱帯植物のために、大小2つの滝によって湿度を上げる工夫がされているのも印象的でした!
機械に頼らずとも、最初からこのような設計でつくってしまえば、加湿器を使用しなくても湿度を上げることができる、いま求められている環境に配慮したつくりですね!
この大きな滝の裏側が、館内の順路となっていました。
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気温や水温を上げる設計
夢の島熱帯植物館を温める空調設備には、すぐ近くにある新江東清掃工場でごみ焼却時にでた余熱を利用しています。
余熱によって、室温だけではなく水温も暖かい温度に保つことができるので、館内にある池には暖かい水でないと生活できない魚たちも棲んでいます。
環境配慮にとても注目されているのは、かなり昔からではないと思いますが、ここ夢の島熱帯植物館では30年以上も前から、再エネルギーを活かした取り組みが行われています。
“環境配慮のパイオニア”のような存在かもしれません。
モンステラ(Monstera)・タコノキ(Pandanus boninensis)
茎から生えてくる根である「気根(きこん)」がビッシリのモンステラや、迫力満点のタコノキも!
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ガーデニングショップなどで見かけるモンステラとはまったく違いすぎて、違う植物のように思えるレベルです。
普段植木鉢で育てているモンステラは、相当成長を抑制させているのが伝わってきます。
モンステラを自生しているような本来の姿に育て上げるには、相当な豪邸どころか、モンステラ専用のビニールハウスをつくるぐらいでないと無理かもしれません。
タコノキはその名の通り、タコに似ていることから名前が付けられていて小笠原諸島の固有種です。
タコノキが付けた実は食べることもできますが、ほかの果実のような甘味は無いので、一般的に食べることはすくないのだそうです。
季節のお花
私が行った時期は11月下旬でしたが、色とりどりのキレイなお花を見ることもできました!
ここ夢の島熱帯植物館では、春夏秋冬で、それぞれの季節の植物のお花を見ることができるようです。
グズマニア(Guzmania)
すこし名前が気になりますが、グズマニアもお花を咲かせ・・・と思いましたが、これはお花ではなく、葉の一部を色づけている「包葉(ほうよう)または」「花包(かほう)」と呼ばれるモノです。
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特殊な葉をつけてお花を守ることで、すこしでも開花を長く保とうとする植物の生存戦略ですね。
グズマニアは、スペインの自然科学者「グズマン」さんの名前にちなんで、名付けられているようです!
第一発見者がこの方だったのでしょうか。
一般的に植物は根から水分を吸い上げますが、グズマニアは根からはあまり水を吸い上げず、葉を筒のようにして水をためて生きていきます。
いろいろと独自の進化をしてきて、オリジナリティ性の溢れる植物ですね!
オドントネマ・ストリクツム(Odontonema strictum)
別の場所でも、「オドントネマ・ストリクツム」がユニークなお花を開かせていました!
開花時期は6月ごろから始まるようですが、この日は11月なので、もう終わりかけというところでしょうか。
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オドントネマ・ストリクツムは、メキシコや中央アメリカなどの地域に自生している植物で、日本では紅筒花(ベニツツバナ)と呼ばれることもある植物です。
食虫植物温室 他
さいごに、食中植物やオーストラリアの植物を扱っているエリアもありました!
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このエリアは割とこじんまりとしていたので、やはりメインは熱帯植物なのが夢の島熱帯植物館ですね!
ウツボカズラ(Nepenthes rafflesiana)
食虫植物の代表種である「ウツボカズラ」は、植物館ならではの規格外サイズで天井から昆虫を狙っています!
家庭で育てている中で、このサイズに成長させるのはなかなか難しいと思います。
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傘のような葉は、雨の水が“捕虫器”に入り込まないようにするだけではなく、虫をおびき寄せる匂いを発しています。
すこし気難しい性質をもっていますが、植物園などでは6~7月ごろに白色や黄色のお花を咲かせるようです。
わたしはまだ見たことがないですが、その時期に植物園に行くことがあれば、要チェックな植物間違いなしですね!
ウツボカズラは、“あまい罠”や“からみつく視線”といった花言葉を持っていますが、いずれも捕虫器をつかって食虫する性質が名前の由来となっています!
まとめ
夢の島熱帯植物館は、植物が好きなひとだけではなく、元気や自信を失ってしまったときに植物から元気をもらうということもできる植物館です!
「植物園」と「植物館」の違いすこし気になるトコロですが、おそらく夢の島公園に“園”が使われているため、“館”というコトバが使われたのだと思っています。
(あくまで、勝手な想像です。)
オリジナルの短編映画の上映時間を含めると、夢の島熱帯植物館をゆっくりと回ると1時間~1時間半所要時間がかかります。
NHKの趣味の園芸で「3回まわる」ことで植物園を最大限楽しむことができる。と放映されていました。
一気に植物の全部を見ようとしても気づけないことがあるので、「植物の上の部分」と「植物の下の部分」、さらに「順路とは逆回り」に分けて回ることで、いろいろと気づけることがあり、楽しめるのだとか!
まだ、3回まわったことはないので、いずれ実践してみたいと思います!
2023年11月のタイミングでは改修工事中でしたが、夢の島熱帯植物館にはカフェも併設されているので、館内の植物を見て歩き回ったあとには、ティータイムを満喫♬というのもよいですね!
東京23区内でゆっくりと癒されたいときのひとつの候補地として、夢の島熱帯植物館はいかがでしょうか!?
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夢の島熱帯植物館の基本情報
住所・アクセス
東京都江東区夢の島2-1-2
東京メトロ有楽町線、JR京葉線、りんかい線「新木場駅」から徒歩13分
駐車場有り
営業時間・休み
AM9時30分からPM17時00分まで
(入館は16時00分まで)
お休み:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日が休み)
12月29日から1月3日まで
入館料
大人(一般):250円
小学生以下:無料 他
電話番号・公式HP
03-3522-0281
夢の島熱帯植物館の公式HP
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