コンパクトな多肉植物
「リトープス」の原産地など
原産地:南アフリカ・ナミビア
花言葉:「こよなき魅力」、「用心深い」
科・属:ハマミズナ科 リトープス属
学 名:Lithops
別 名:「砂漠の宝石」、「イシコログサ(石塊草)」、「 イシコロギク(石塊菊)」
「リトープス」(Lithops)はメセン類に属し、涼しい季節を好む“冬型”の多肉植物です。
自生地はかなり乾燥している地帯で、日本の年間降水量と比較すると4分の1以下しかなく、植物が育っていくには過酷な環境といえるでしょう。
「リトープス」は女性からの人気も高く、多肉植物のイベント会場では、多くの女性のお客さんが「リトープス」を販売しているブースを取り囲んでいることもあります!
ただし、植物はいろいろな姿に進化した生きものなので、同じ“植物好き”であっても、どのような植物を好きになるのかは、ひとそれぞれで異なるもの!
「リトープス」についても同じことが当てはまり、興味がわかないひとが一定数いるのも、ひとつの事実。
「ファンも多い一方で、刺さらない人にはそこまで刺さらない多肉植物」、そんな存在が「リトープス」といえるのではないでしょうか!?
「リトープス」のたねの購入・たね蒔き
たねの購入(入手)
「種子ミックス」と書かれて売られていたリトープスのたねを、多肉植物や観葉植物などのたねを取り扱っているネットショップ「多肉植物ワールド」で購入しました!
「リトープス」のたねは、折りたたまれた白い紙に入れられて、送られてきました!
これまでも多肉植物ワールドからは、何度かたねを購入してきましたが、これまでは白い紙に入れられることはなく、小さなビニール袋に入っていたように思います。
「リトープス」のたねが白い紙に入れられていた理由は、ほかの多肉植物のたねと比べて、たね自体がとても小さいためだと思われます。
誤って床に落としてしまったら、おそらくすべてのタネを見つけ出すのは、非常に困難なことにも・・・。
直接ビニール袋に入れない理由は、静電気を防ぐことや、落下防止の観点ということでしょう。
多肉植物のたねは、「多肉植物ワールド」以外でも入手することができ、下記で入手先のレビュー記事を書いています
もしご興味があれば、あわせてチェックしてみてください!
たね蒔きの方法
たねの蒔き方については、いくつかコツが必要となります!
多湿の状態を保つことや、温度調整、そして強すぎる光は当てないことなどなど。
たねのまき方についても、長くなるので、詳細な方法については下記の記事でご紹介しています。
「リトープス」のたねまき後の成長記録
「リトープス」のたねは、床に落とすことなく無事に蒔くことができました!
ここから、たね蒔き後の成長記録を付けていきます
たね蒔き後70日目(2024年1月13日)
まずは、たねを蒔いてから約2か月が経過したときの様子です!
冬型の多肉植物といえども、日本の真冬は冬型の多肉植物にとっても寒すぎることから、たねを蒔いたときからずっと室内で育てています。
発芽率はそこそこ良かったものの、いまだ、米粒と比べてもあまり変わらないぐらいのサイズ感です。
鉢内ではコケが繁殖してしまい、「リトープス」の存在が目立たなくなっているのもありますが、これが植物の赤ちゃんだと言われない限り、発芽した苗の存在に気付かないかもしれません・・・!
植物のたねは、発芽に必要な条件がそろっていても、ひと粒も発芽しないこともあるので、まずは発芽してくれてひと安心といったところです!
ほかにも2鉢、同じ大きさの鉢にたねを蒔いたので、合計で3鉢育てていることになります!
室内育成には、トレイがあると安心して水やりをすることができるので、なにかと便利なガーデニンググッズのひとつ!
しっかりと水が溜められるものであれば、製品ごとに大きな違いはありませんが、自宅では下記のモノを使用しています。
たね蒔き後77日目(2024年1月20日)
前回から、ちょうど1週間が経過した「リトープス」の様子です!
「リトープス」の大きな成長も感じ取れず、そして相変わらず、コケの繁殖はすごい状況に・・・。
たね蒔きをした土は、自宅で配合しているオリジナル培養土を使用していますが、“鹿沼土(かぬまつち)”を配合するとコケが生えやすいように思います。
鹿沼土は水はけもよく、濡れているときと湿っているときで土の色も変わるので、園芸初心者の方にとっても、使いやすい土のひとつ。
多肉植物の愛好家の中には、鹿沼土オンリーで、エケベリアなどの多肉植物を育てているひともいるぐらいです!
ただ、生命力の強いコケが育てている植物の周囲で繁殖してしまうのは、育てている植物にも良い影響は与えないので、室内で多肉植物のたねをまくときには、できれば鹿沼土は配合しないか、量を調整した方が無難かもしれません・・・。
自宅で使用している培養土については、下記の記事で詳しく書いています。
アガベに焦点を当てて書いた記事ですが、実際には自宅で育てている多肉植物、全般的に使用しています。
たね蒔き後88日目(2024年1月31日)
前回から約10日が経過したところです。
「リトープス」の様子からは、順調に成長している様子が伝わってきません・・・。
ただ、特にたねから多肉植物を育てている場合には、土から上に出ている部分ではあまり成長をしていないように見えても、土の下では根がすくすくと根が成長していることもあるもの!
この期間は、自重を支える根が成長している期間と捉えて、焦らずにこのまま育てていくつもりです。
体内に多くの水分を蓄えることができる多肉植物でも、さすがにこの大きさでは体内に水をほとんど蓄えられないので、水切れには要注意なタイミングです
ある程度大きくなった「リトープス」であれば、用土が完全に乾いてから数日後に水やりをすることが通常の水やりサイクルですが、この時点では表土が乾きはじめたら、すぐに水やりをしています!
たね蒔き後224日目(2024年6月15日)
そして、前回から約4か月半が経過した「リトープス」です!
4月に入り、気温も落ち着いてきたので、いまはベランダの育成スペースで午前中のみ日光のあたる場所で育てています。
鉢内は密集地帯になりましたが、かなり大きくなり株ごとの特徴も、徐々にあらわれはじめました!
多肉植物の実生はたねをまいた直後は旺盛に成長し、最低限の光合成ができるようになってからは、一定期間根の成育に集中するようです。
土の中で根の成長がある程度進んだところで、土の上に育つ葉や茎などの部分の成長を、再開させる時期が到来すると感じています!
「リトープス」は、春以降に屋外に出してから、一気に成長速度が上がりました!
ただ、株同士が密集しすぎて、周囲の「リトープス」との生存競争に敗れた株は、すでに何株か枯れてしまっていると思われます・・・。
たねが小さすぎて、たね同士を均等間隔で蒔けなかったことで、人口密度の高い鉢もある一方で、密集地帯になっていない鉢もあります。
また、これからも「リトープス」の成育が進んでいくにつれて、周囲で育つライバルとの生存競争はより一層激しくなることでしょう。
たね蒔き後350日目(2024年10月19日)
もう少しで、たねを蒔いてから1年が経つところです!
前回から比べてみても、だいぶ大きく成長しました!
さらに人口密度が上がり、これ以上、同じ鉢で育てていくことはむずかしいかもしれません・・・。
「リトープス」は、暑い季節を苦手としていますが、自宅では真夏のあいだも屋外で育てていました。
いまは、なんとか猛暑日が到来する季節を乗り越え、成長期である涼しい季節に突入しています!
今後も、枯れない限りは、たねから育てている「リトープス」の成長記録を付くつもりです
(更新中)
たねから育てている多肉植物の成長記録は、下記の記事でまとめています。
よろしければ、あわせてお読みください。
「リトープス」と「コノフィツム」の違い
同じメセン類で、冬型の多肉植物に、「コノフィツム」(Conophytum)という植物がいます。
「リトープス」と「コノフィツム」は自生地や育て方、さらには成育期も同じため、似た植物としてしばしば比較される植物です。
「リトープス」にはカラフルないろをした品種が多く、形状は平らなカタチをしているもの。
一方の、「コノフィツム」には基本的には緑いろ一色をしている品種が多く、形状は丸いカタチをしたものやハート形などさまざまなカタチをした品種がいます。
コノフィツム | リトープス | |
---|---|---|
カラー | 緑一色 | (紫、オレンジ等) | カラフル
形 | 球状やハート型等 | 平ら |
「リトープス」が好きな方は、「コノフィツム」も好きな方が多く、その逆もしかりです!
最後に、わたしが「リトープス」や「コノフィツム」の存在を知ったときに感じた疑問について、簡単ですが触れさせていただきました!
下記の記事では、ある程度大きな株から育てている「リトープス」の成長記録を付けています
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