オトンナ・クラビフォリア(Clavifolia)をたねから育てる成長記録!実生編

“冬型”の塊根植物

「オトンナ」は、涼しい季節が好きな“冬型”の多肉植物を代表する植物のひとつ!
そして塊根植物と呼ばれる植物の仲間として分類されますが、そもそも塊根植物は体内に多くの水を溜めておくために、ほかの植物では見られないような、ユニークなカタチに進化した植物が多い特徴を持っています!

オトンナ属の植物の中でも人気があるのは、「ユーフォルビオイデス(Euphorbioides)」や「カカリオイデス(Cacalioides)」などがいますが、同じく人気種のひとつには、「クラビフォリア「Clavifolia」がいます!
今回、「クラビフォリア」のタネを入手したので、タネから育てる実生(みしょう)にチャレンジすることにしました!

約140種類あるといわれるオトンナ属の植物ですが、「クラビフォリア」は小さなうちから葉をぷっくりと太らせる品種で、大きく成長すると幹の部分を大きく肥大させる灌木系のコーデックスに分類される植物です!

本記事では、オトンナ属の「クラビフォリア」をたねから蒔いた後の成長記録をつけています

目次

オトンナ・クラビフォリアの基本データ

原産地:南アフリカ・ナミビア
科・属:キク科 オトンナ属
学名:Othonna clavifolia

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オトンナ・クラビフォリアのたね蒔き後の経過

たね蒔き初日:2023年11月5日

インターネットで「クラビフォリア」のたねを購入し、自宅にたねが届いたところです!

多肉植物のたねは、大きなガーデニングショップでも、売り場に並ばないことが多いもの・・・!
たねを購入するのであれば、インターネットが主流となるでしょう。

オトンナ属の植物は、多肉植物のたねを扱っているネットショップに入荷しても、わりとすぐに売り切れてしまうことが多いです。
そのためタイミングが良くないと、たねを入手することもむずかしいですが、今回は、たまたま運が良かったようです!

いつもは、「seedstock」というネットショップから購入することが多いですが、今回は「多肉植物ワールド」というショップから購入しました。
たねは10粒として購入したのですが、おまけで2粒入っていたので、合計で12粒入手することができました!

多肉植物ワールド(yahoo!ショッピング)

たねの蒔き方は、下記の記事で詳しく書いているので、もしご興味があればお読みください。

このあと、「クラビフォリア」のたねを蒔きました!

たね蒔きから35日目:2023年12月9日

「クラビフォリア」のたねを蒔いてから、35日が経過したところです!

「クラビフォリア」のたねを12粒蒔きましたが、結局そのうちの10粒が発芽し、ひと株だけ今にも枯れそうなぐらいのミニチュアサイズがいますが、なんとか今のところ枯れずに持ちこたえてくれているご様子!

発芽率は12分の10だったので、約83%という数字になりました!

多肉植物の実生は、購入したすべてのたねが発芽しないこともあるので、なかなか高い数字だと捉えています

以前に「亀甲竜」(きっこうりゅう)という冬型の塊根植物のたねを蒔きましたが、そのときも発芽率が良かったので、冬型の塊根植物のたねは、全体的に発芽率が高いのかもしれません!

たね蒔きから52日目:2023年12月26日

前回から、約3週間が経過したところです!

最近は絶好調な様子で、新しい葉をドンドン展開させています!

展開させている葉は、いずれも水分を多く含み、多肉質な性質を持っていることがうかがえます!

「クラビフォリア」は成長が遅く、大人になっても直径20cmぐらいにしか成長しない植物。
たった2か月の間で、すごく大きく成長したら逆に驚きますが、塊根部分にはそれほど変化が見受けられない状況です。

「水」、「光」、「温度」、「肥料分」、「風」のバランスがうまく保つことができると、展開する葉をビー玉のようにまん丸な形状にできるようですが、葉をまん丸にする難易度はかなり高いようです。

塊根植物は用土が完全に乾いたら水を与えるのが基本的な育成方法ですが、今はまだ幼い株のため、水不足になってしまうと株に大きなダメージが出るでしょう。
表土が乾いたらすぐに水やりをする水やりサイクルで、過保護気味に育てています!

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たね蒔きから82日目:2024年1月25日

前回から、さらに1か月が経過しました!

さらに葉数が増えてきて、1枚あたりの葉にも以前よりも水分が蓄えられてきて、より一層肉厚な葉になってきました!

まだ3か月が経過していないところですが、葉には見えないものを付け出しています!
もしからしたら、これは、お花のつぼみなのかもしれません。

塊根植物は、開花まで数年かかる品種が多いもの。
お花を咲かせる準備している最中だとしたら、開花までの期間がおそろしく短い品種です!

たね蒔きから92日目:2024年2月4日

前回から10日後の様子です!

つぼみを見守りつづけ、毎日「まだか、まだか」と待っていましたが、無事に開花しました!

まさか、3か月で本当に開花するとは思っていなかったので、すこし驚いています・・・!

街なかで見かけるたんぽぽのお花を、すこし小さくしたような黄色いお花を咲かせるものです!

オトンナ属の植物は“雌雄異熟”(しゆういじゅく)という性質を持っていて、ひと株で雄花と雌花を咲かせる植物。
雄花が先に開花して、雄花が枯れ落ちたあとに雌花を咲かせはじめ、自分自身の開花のタイミングをズラすことで自家受粉を避けています。
意図的に自家受粉を避けているのは、自分ひとりではなく他の株と交配をすることで、いろんな遺伝子をもつ強い子孫を残す戦略を取っていることが理由です!

今のところ開花しているのはこの株だけですが、ほかの株も開花の準備をしているので、「受粉作業→たねの採取→たね蒔き」という流れを楽しみたい気持ちもありですが、まずはきれいな黄色い花を拝む日々を過ごしたいところ!

たね蒔きから196日目:2024年5月18日

前回から、だいぶ経過しましたが、たねを蒔いたタイミングから数えると、半年以上が経過しました!

ある程度の大きさに成長するのは早かったものの、そこからサイズ感にあまり変化はありません。

たねを蒔いてからずっと、室内で植物育成用LEDライトを当てて育てていましたが、暖かい季節を迎えて室温が上昇してきたので、今は屋外の風通しの良いベランダで育てています!

何株か枯れてしまいましたが、残っている株たちは、元気が良さそうな「クラビフォリア」たちです!

オトンナ属の植物は、涼しい季節を好む植物で、暖かい季節は苦手としています。
これから、ドンドン気温が上昇していくので、育成難易度が上がるでしょう。

日々、経過観察をしながら、場合によってはエアコンの効いた室内に取り入れることも視野に入れて、育てていきたいと思います!

「クラビフォリア」を育てている植木鉢、スリット鉢については、別の記事で詳しくご紹介しています。

たね蒔きから334日目:2024年10月3日

たねを蒔いてから、もうすこしで1年が経過する「クラビフォリア」の様子です!

幹がだいぶ立派なものに成長してきました!

今のところ、成長を続けてくれているのは6株。
12粒のたねから発芽し、これまで無事に成長しているのは、ちょうど50%というところ。

暑さがピークに達する真夏の季節まで屋外で育てていましたが、さすがにキツそうに見えたので、暑さが落ち着くまで室内の窓辺に避難させていました。

9月の下旬に最高気温が下がってきたので、また屋外の環境に戻したところ、何株かお花を咲かせています!

「クラビフォリア」は、うまく育てることができれば、1年のうちで何回か開花させる特徴をもっているようです!

「クラビフォリア」の名前の由来は、ラテン語で「こん棒状の葉」という意味を持つ意味から来ているようですが、葉よりも幹の部分がこん棒のように見えます。

まだ、真夏に受けたダメージから回復し切れていない株も見受けられますが、なんとか完全復活をしてほしいところ!
引き続き、オトンナ属の「クラビフォリア」の成長記録を付けていきます!

(更新中)

多肉植物の実生は、下記の記事でまとめています。
よろしければ、あわせてお読みください。

冬の間に「クラビフォリア」を育てていた植物育成用LEDライトは、BRIM製のパネル型のライトを使用していました。
他社からもっと光量が強い製品も出ていますが、BRIM製のライトは価格が安いわりに効果が実感できているので、コスパに優れたライトをお探しの方にはオススメできる商品です!

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