横浜市内の梅&桜の名所
梅の花は、まだ寒さが残る冬の終わりから、春の訪れを感じさせてくれます。
一本の木から白とピンクの花を咲かせる品種や、八重咲きの梅など、さまざまな梅の花々をじっくりと観察することができました。

根岸森林公園は、さまざまな植物が集結するスポット
季節ごとに、さまざまな植物を楽しめる
「根岸森林公園」は、東京ドーム約4個分という、広大な敷地面積を誇っています。
敷地内では梅や桜以外にも、カエデやケヤキ、イチョウなどの多品種な植物が根を下ろしています。
梅や桜の花見を楽しめるのは1~4月
- 1~3月ごろ
- 梅の花(約70種280本)
- 3~4月ごろ
- 桜の花(400本以上)
根岸森林公園の植物たち
事前に梅林の細かい場所を調べずに訪れましたが、園内を散策していると、思いのほか早い段階で梅林を発見しました。
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多くの来園者で賑わっていたため、遠目からでも梅林の位置が分かりやすかったです。
梅林
梅林の周辺では、持参したテントを組み立てるご家族や、レジャーシートを広げて梅の香りを楽しむ方々のすがたが見られ、穏やかな時間が流れていました。
開運(かいうん)
梅林に足を踏み入れ、最初に目に留まったのは「開運(かいうん)」が咲かせるピンクの花々です。
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開運は遅咲きの品種で、花の華やかな印象から縁起のよい名前が付けられています。


梅の中では一輪の花が大きく、まだつぼみもたくさんありました。
日本でもっとも遅く咲く梅とも言われることがあり、開花時期や花の形状から、しばしば桜に間違われることもあります。
日月(じつげつ)


「日月」には、別の梅の枝が接ぎ木されていました。


接ぎ木は、生命力が強い植物(台木)に、育てたい(増やしたい)品種の枝を接ぎ合わせる技術です。
園芸ではたまに行われますが、公園で見かけるのは稀です。
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根岸森林公園では、梅の「繁殖」にも力を入れているのかもしれません。
黒田(くろだ)


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背景の青空と相まって、うつくしさが際立っています。
訪れたタイミングでは、早咲きの品種はすでに散っていましたが、遅咲きの梅が主役を張り園内を彩っていました。
春日野(かすがの)
驚いたのは、「春日野(かすがの)」という品種。
多くの花は白く色付いていますが、よく見るとピンク色の花も混じっています。


このような特徴をもつ植物は稀なので、最初は目の錯覚かと思うほどでした。
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花を複数の色に染めることで、多くの虫を引き寄せ、受粉をスムーズに行っている…!?
と思いましたが、調べたところ、突然変異が起こった影響で、花を複数の色に染めているようです。
無類絞り(むるいしぼり)


ただし、以下のような違いが見られます。
- 春日野
- 白い花とピンクの花を咲かせる
- 無類絞り
- 一輪の花の中で、白い花びらとピンクの花びらが混ざっている
「無類絞り」という名前は、「他に類を見ない、これ以上ない絞りの花」という意味で名付けられたそうです。
ちなみに“絞り”とは、「色がまだらに入っている」という意味です。
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無類絞りは希少な品種のひとつで、その名のとおり、特徴的な花を見せてくれました。
梅林の全景
「根岸森林公園」の梅林全体の様子を、一枚の写真に収めました。


すでに花が散った梅も見られましたが、全体的にはまだまだ見頃といったタイミング。
すれ違った人が、以下のように話していました。
3月に入ったら、梅の花が散ってしまっている年もあるけど、今年はまだ咲いていてよかった!
梅の花見を確実に楽しみたいなら、2月中に足を運ぶのがよさそうです。
桜
「根岸森林公園」では、梅だけでなく、さまざまな花が咲き誇っていました。
大寒桜(オオカンザクラ)
「大寒桜(オオカンザクラ)」は、花びらが完全に開かず、少しうつむき加減に咲かせるのが特徴的な桜です。


散り際になると、ピンク色がより濃くなるのも特徴的。
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遅咲きの梅と同じタイミングで花を咲かせていたため、写真をじっくり見るまで、八重咲きの梅と勘違いしていました…。
その他のエリア
根岸森林公園には、開放感あふれる広大な「芝生広場」があります。
たこ揚げやサッカー、キャッチボールを楽しむ人びとで賑わいを見せ、活気のある空間です。
日差しや風を遮るものがないので、夏には日焼け対策をした方がよいでしょう。
エリカ属の植物


「旧根岸競馬場一等馬見所」です。
正確な品種名は分かりませんが、おそらくエリカ属のツツジ科の植物でしょう。
小さな花がびっしりと咲いていて、幹や枝がほとんど見えません…。
日本では、どうしても梅や桜に注目が集まりがちですが、こういった植物にも目を向けると、花見をもっと楽しめるかもしれません。
園内の池
芝生広場から根岸駅と反対方向に進むと、池が見えてきます。
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訪れた日は水がほとんどない状態でしたが、これは意図的に水を抜いているためだそうです。


- 池に棲みついた特定外来生物を駆除するため
- 底質の環境を改善するため
雨水を利用して水を溜める池なので、ふたたび水が溜まるには時間がかかるでしょう。
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この取り組みが、池の環境をよい方向に導いてくれることを期待しています。
根岸森林公園内の施設
森のテラスカフェ(Forest Terrace Cafe)
公園の管理センター(レストハウス)内にあるこのカフェでは、コーヒーや軽食を楽しめます。


その他の施設
管理センターには、カフェだけでなく、更衣室、シャワー、ロッカーも備わっています。
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公園内でスポーツを楽しんだあと、汗を流してすっきりできるのも魅力です。
根岸森林公園に隣接する施設
根岸森林公園の隣には「馬の博物館・ポニーセンター(根岸競馬記念公苑)」があります。


残念ながら、訪れた日は休館日でしたが、サラブレッドや日本の在来馬など、さまざまな種類の馬について学べるようです。
まとめ
梅林や桜並木だけでなく、ケヤキやイチョウなど多彩な植物が広がり、訪れるたびに違った景色を楽しませてくれます。
早春の梅から桜、新緑、紅葉へとつづく自然のリズムを間近で感じられるのは、「根岸森林公園」の魅力のひとつ。
芝生広場でのびのびと遊んだり、森のテラスカフェでひと息ついたりと、過ごし方の自由度も高いのも特徴的です。
神奈川県内と東京都内のお花見スポットは、下記の記事でまとめています
「根岸森林公園」以外にも、実際に訪れたスポットのレビューをご紹介しているので、もしよろしければあわせてお読みください


根岸森林公園の基本情報
住所&アクセス
≪住所≫
神奈川県横浜市中区根岸台1-2
≪アクセス≫
JR京浜東北・根岸線「根岸」駅、「山手」駅から徒歩約15分
「根岸」駅または「桜木町」駅からバス
開園時間
≪開園時間≫
24時間入園自由
≪休園日≫
なし
入園料
無料
電話番号&公式HP
≪電話番号≫
045-641-9185
≪公式HP≫
根岸森林公園の公式HP
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