別名は‟砂漠のバラ”
アデニウム・アラビカム(アラビクム)の基本データ
原産地:アラビア半島(アラビカムは“アラビアの”という意味。)
科・属:キョウチクトウ科・アデニウム属
学 名:Adenium arabicum(アデニウム・アラビカム(アラビクム))
別 名:砂漠のバラ
アデニウム・アラビカム(アラビクム)の実生記録
暑い季節によく成長する‟夏型”の塊根植物、「アデニウム・アラビカム(Adenium arabicum)」のタネを蒔きました
本記事では、タネから育てる「実生(みしょう)」の記録を付けていきます
タネ蒔き初日(2025年5月3日)
今回蒔いた「アデニウム・アラビカム」のタネです。
「seed stock」さんから購入しました。
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「アデニウム・アラビカム」のタネを蒔いたのは、2025年のゴールデンウィーク。
消毒剤のダコニールと、活力剤のメネデールを使用しました
播種する前日に、消毒剤の「ダコニール」と活力剤の「メネデール」を希釈した水に、12時間ほど漬け込みました。
発芽後もそのまま育てられるように多肉植物用の培養土にタネを蒔き、霧吹きで毎日2~3回ほど水を与え、タネを乾かさないようにしました。
タネ蒔き20日目(2025年5月22日)
タネを蒔いてから、20日目の様子です。
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発芽直後は幹を緑色に染めていましたが、発芽から少し経過すると、徐々に茶色っぽく色付いていきます。
タネの鮮度が多少落ちても発芽しやすい
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多肉植物のタネは新鮮なほど、発芽率が高くなる傾向があります。
実はタネを購入してから、3か月以上が経っていたので、「発芽しないのでは…。」と少し心配していました。
アデニウム・アラビカムは、鮮度が多少落ちても発芽しやすいようです。
タネ蒔きから72日目(2025年7月13日)
「アデニウム・アラビカム」のタネ蒔きから、72日目を迎えました。
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塊根植物の中では成長速度が早い
塊根植物は、成長速度が遅い品種が多いです。
「アデニウム・アラビカム」は、他の塊根植物よりも短期間で大きな成長を見せるため、日常の観察が楽しみです
おすすめの観葉&多肉向けの培養土
ちなみに2025年、園芸用土メーカー「プロトリーフ」さんから、以下の培養土が発売されました。
排水性や通気性に優れているのはもちろん、硬質タイプの用土を使用しているため粒が崩れにくく、長期的に使用しやすい特徴があります。
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観葉植物だけではなく、塊根植物に使用している方も多い培養土です。
タネ蒔きから82日目(2025年7月23日)
「アデニウム・アラビカム」のタネ蒔きから、82日目を迎えました。
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ただし、塊根部が細長く伸びたようにも…。
育成場所は一日中、直射日光が当たる場所ではないため、日照が不足して「徒長(とちょう)」を起こしているのかもしれません…。
夏型の品種の中でも、暑さに強い
毎日のように35℃を超え、自宅の屋外で育てている植物は、夏バテを起こしているようにも見えます。
その中でも「アデニウム・アラビカム」は、旺盛な成長をつづけ、楽しませてくれる品種です
別名は“砂漠のバラ”
砂漠のような乾燥地帯で、バラのような見事な花を咲かせることが、その由来です
いつになるか分かりませんが、いつの日か自宅でも“砂漠のバラ”を楽しめるように、育てていきます
今後も引きつづき、「アデニウム・アラビカム」の実生の記録を付けていきます
(更新中)
自宅で育てている多肉植物の実生の記録は、以下の記事でまとめています
「アデニウム・アラビカム」以外にも魅力的な品種をご紹介しているため、よろしければお読みください


アデニウム・アラビカム(アラビクム)の育成環境
‟夏型”の塊根植物の一般的な育て方は、以下の記事でご紹介しています
以下では「アデニウム・アラビカム」の育成環境をご紹介します
日当たり
「アデニウム・アラビカム」は、一年中、直射日光によく当てるのが基本的な育成方法です。
日照が不足すると徒長しやすいため、なるべく多くの光量を確保しましょう。
自宅で実生している株は、屋外で1日1~2時間ほど直射日光が当たる、半日陰の場所で育てています。
暑さにすごく強い品種だと感じているため、実生直後の株でも、真夏の直射日光にある程度耐えられるかもしれません。
「アデニウム・アラビカム」は暑さに強いものの、寒い季節は苦手です。
以下の記事で、植物の寒さ対策をご紹介しているため、ご興味があればお読みください
水やり
「アデニウム・アラビカム」は、乾燥した地域で暮らせるように、体内に多くの水分を蓄えています。
乾燥気味の環境で育成し、水やりは控えめにするのが基本の育て方です。
自宅では実生一年目のうちは株の成長を促すため、土を乾かさないように、なるべく毎日水やりをしています。
排水性と通気性が高く、乾きやすい培養土を使用しているため、今のところ根腐れは起こしていません。
保水性が高い土を使用する場合は、毎日の水やりは避けた方がよいでしょう。
以下の記事では、自宅で使用している培養土を解説しています
自宅で培養土を配合する場合は、参考にしてみてください
肥料
「アデニウム・アラビカム」は、栄養分の少ない土壌で暮らしているため、多くの肥料を必要としません。
ですが、肥料がない状態だと葉が黄色く変色するなど、調子が上がらないことがあります。
成長期に少量の肥料を与えることで、健康的な成長を後押しできるため、定期的に与えるのがおすすめです。
自宅では、固形肥料「マグァンプ」を配合した培養土に植えています。
液体肥料は、成長期に月に1~2回ほどの頻度で与えています。
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