横浜の屋上庭園でお花見
横浜市内、特にみなとみらいエリアでよく知られている公園には、「山下公園」や「港の見える丘公園」があります!
とても景色がよく、バラのお花見スポットとしても名高く、多くの方々で賑わいを見せる公園です。
メジャーなふたつの公園と比べると、少しこじんまりとしていますが、横浜の元町・中華街駅には「アメリカ山公園」が存在していることを忘れてはいけません!
園内ではさまざまな品種のお花が咲き誇り、植物に興味がないひとも、お花の魅力に気付かされるでしょう!
本記事では、「アメリカ山公園」で花開く、植物たちのご紹介をしています!
アメリカ山公園
みなとみらい線の「元町・中華街駅」を、日ごろから利用される方々の多くは、「アメリカ山公園」を知っているでしょう!
それもそのはず!この「アメリカ山公園」は、駅の真上につくられている公園です!
ただし、「元町・中華街駅」も横浜市内の主要駅のひとつ。
駅には複数の出入り口があるので、毎日通勤や通学のためだけに利用しているひとは、その存在を知らないかもしれません。
「アメリカ山公園」は標高が高い場所に位置しているだけあって、園内には風がよく吹き抜け、園内からは、横浜市内の観光名所を眺めることのできる公園です!
実際に、「横浜ランドマークタワー」や、「横浜ベイブリッジ」も公園内から、見ることができます。
2012年4月に全面開園された公園なので、比較的あたらしく、ひとつひとつの設備がキレイです。
そして、毎年冬の季節には、イルミネーションのイベントが開催されていることでも知られています!
アメリカ山で育つ植物たち
「アメリカ山公園」は、駅の真上に位置しているとは思えない、開放的な「屋上庭園」が広がっています。
電車が走る音など、騒がしい音はほとんど聴こえず、植物がつくり出す空間を静かに楽しめるでしょう!
今回「アメリカ山公園」を訪れたのは、5月中旬ごろ。
季節はバラの開花の季節です!
満開を迎えたバラの数々(Rose)
スウィート ドリフト(Sweer Drift)
「スウィート ドリフト」は、園内の一角でピンク色のお花を咲かせていました!
淡いピンクというよりは、赤よりの色合いで、自己主張が激しめなカラーです!
咲かせているお花の数は多く、よくイメージされるバラのお花の形状といえるでしょう!
「スウィート ドリフト」は、フランスにあるメイアン社により、生み出されたバラ。
バラはデリケートな特徴をもち、キレイな状態に維持するがむずかしい植物とされています。
キレイなバラの見た目はそのままに、育てやすい品種として開発され続けること約20年、ようやく「ドリフト ローズ」が誕生しました。
「スウィート ドリフト」は、そのときに誕生した、ドリフトローズの一種です。
20年ものあいだ、バラをつくり上げる努力は、並々ならぬものですね!
レッド ドリフト(Red Drift)
「スウィート ドリフト」と同じタイミングで開発されたであろう「レッド ドリフト」も、お花を付けています!
赤いバラは、「情熱」という花言葉をもっていますが、それ以外にも「愛情」や「美」という花言葉をもっています!
「スウィート ドリフト」が、幾重にも重なる花びらでつくられたお花を咲かせているのに対し、「レッド ドリフト」の花びらは少なめ。
また、波打つカタチをした花びらが、お花をさらに立体的にしている点も特徴的です!
ふたつの品種と比べると異なる点が多いので、同じ会社がつくり上げた品種ではあるものの、バラ家の血筋としては、近似種ではないのかもしれません。
あたらしい品種を生み出す開発者さんの存在があるからこそ、楽しめる植物も、世の中にはたくさん存在するのでしょう!
そういったことを考えると、開発者さんには、頭が上がらないものです!
レイニー ブルー(Rainy Blue)
「レイニー ブルー」は、淡いむらさき色を身にまとったお花です!
むらさき色をしたバラは、「気品」、「尊敬」という花言葉をもっています。
「足を運んでよかった」と思わせてくれるお花のすがたから、たしかに「気品」あふれるものを感じたので、花言葉にも納得できます!
バラのお花は複雑な形状をしていますが、自分自身の身体の一部でつくってしまうことに、「尊敬」の気持ちを隠すことができません!
バラのお花には、品種ごとに、それぞれの魅力があるものです。
その中でも、この日もっとも印象に残ったのは、この「レイニー ブルー」のお花でした!
バラ以外の植物たち
「アメリカ山公園」で植えられている植物は、バラだけに留まりません。
目を見張る植物たちが、ほかにも暮らしています!
ブラシノキ(Callistemon speciosus)
オーストラリアが原産地である「ブラシノキ」は、その名にある通り、ブラシのようなお花を咲かせています。
とてもユニークな見た目です!
虫や鳥はお花の蜜の香りで存在に気付けると思いますが、パッと見で、これが植物のお花と気付けるひとは、多くはないでしょう。
細長いビンの中を洗えるような見た目をしていることから、「ボトルブラッシュ」という別名も持っているそうです!
アメリカ山公園で咲いていた「ブラシノキ」は、白いお花を咲かせていましたが、ピンクや赤いお花を付ける個体もいます!
その中でも「ボトルブラッシュ」という別名にもっとも近いのは、白いお花を付けた「ブラシノキ」でしょう。
スモークツリー(Cotinus coggygria)
「スモークツリー」も、むらさき色に染めた、不思議なお花を咲かせています!
遠くから見ると、煙がモクモクとあがっているように見えることが、その名前の由来となっています!
別名「ケムリノキ」とも呼ばれ、ファンが多い植物のひとつ!
食虫植物のようにも見えますが、昆虫は食べず、逆にハダニやカイガラムシから標的にされてしまうことも…。
しかし、見た目からイメージしやすいように毒性の植物なので、ペットなどが誤って摂取しないように注意が必要です
「スモークツリー」の花言葉は「煙に巻く」。
植物自体の名前だけではなく、花言葉も「お花が煙に見える」ことが、その由来となっています!
どのように受粉され、その後どのようにたねがつくられるのか、「未知なる植物」という印象を受けました!
まとめ
「アメリカ山公園」の魅力をお届けした今回の記事では、バラやユニークな植物たちが織りなす世界をご紹介しました!
この公園は、「元町・中華街駅」の真上に位置する屋上庭園として、忙しい毎日を忘れさせてくれるかもしれません!
品種ごとに異なる個性を持つバラたちも魅力的ですが、「ブラシノキ」や「スモークツリー」といっためずらしい植物たちも、来園者の目を楽しませてくれるでしょう!
このような空間を訪れてみると、植物たちが持つ力強いパワーに元気づけられます!
ぜひ、「アメリカ山公園」で癒しの時間を体感してみてください!
「アメリカ山公園」のすぐ近くには、「横浜外国人墓地」や「港の見える丘公園」もあるので、横浜の観光名所巡りの一環として立ち寄れるのも、うれしい特徴です!
神奈川県&東京都のお花見スポットについては、下記の記事でまとめています
近くに位置する「山下公園」&「港の見える丘公園」も、記事の中でご紹介しているので、よろしければあわせてお読みください。
アメリカ山公園の基本情報
住所・アクセス
神奈川県横浜市中区山手町97-1
みなとみらい線「元町・中華街駅」直結(6番出口)
開園時間・休み
AM6時00分~PM23時00分
年中無休
入園料・電話番号
無料
045-232-4661(管理事務所)
コメント