春を無事に迎える準備
春は、あたらしい生活がはじまる季節です。
多くの植物にとって、“春”は目覚めの季節、そして成長を再開する季節でもあります!
新葉を展開させたり花芽を上げたりと、育てている植物から、エネルギーを感じる機会も増えるでしょう!
日照時間が長くなり、気温も上昇していくので、暖かい季節を好む植物にとっては、成育条件がよくなる季節です!
「環境の変化」は、植物に大きなストレスを与えることがあります。
季節の変わり目に適切な育て方ができると、大切な植物を健康的に育てるのが容易になります
無事に冬を乗り越えたタイミングで、以下のような疑問をもっているひとも、多いでしょう。
- 冬に寒さ対策で、控えめにしていた水やりは、いきなり再開してよいの?
- 冬を迎える前に、室内に取り込んでいた植物は、暖かくなったらすぐに外に出してよいの?
本記事では、「植物を健康的に育てていくために、冬から春に切り替わるタイミングで、特に気を付けること」をご紹介しています

冬越しした植物を枯らさないようにする、‟7つ”の対策
天気予報をよくチェックする
春は風がもっとも強い季節
夏に近づくにつれて暖かくなっていくため、気温の面では、多くの植物が快適に過ごせる日が増えていきます。
しかし春は、一年でもっとも風が強い季節でもあります。
強い風に当たると実際の気温よりも寒く感じるので、風速も含めて、天気予報をよくチェックする必要があるでしょう
特に冬のあいだに室内へ取り込んでいた植物を、屋外に出すかどうかの判断は、慎重に行った方がよいです。
気温、風速、降水確率、日当たりには目を向ける
一日の中でも、天気は頻繁に変わっていくものです。
春は気温の上昇や風速が強くなる以外にも、降水量が増えていき、日当たりも徐々に強くなっていきます

水やりは徐々に頻度を上げていく
冬は水分を必要としない季節
植物は体内に蓄えている水分を、株自体の体温が上昇し過ぎないように、葉から蒸発させます。
(これを、「蒸散」と言います。)
冬は気温が低いので体温を調整する必要がなく、そもそも葉を落としている植物もいるので、蒸散する量は多くありません。
また、植物自体の代謝が下がっていることからも、植物が必要とする水分量は低下しています。
冬のあいだ断水気味で育てていた場合は、過度な乾燥によって多くの根が枯れ、植物が水を吸い上げる力が落ちていることもあります。
春は徐々に必要とする水分が増える
暖かい季節になると、植物が体温を調整する必要が出てきますが、蒸散する量は一気に増えるわけではありません。
また、植物が水を吸い上げる力も徐々に戻っていきますが、一気に吸水力が元に戻ることはないでしょう。
水やりは徐々に再開していく
最初のうちは、表土が湿るぐらいの水やりでも、問題ありません。
ただし、葉が萎れていたり株が凹んでいたりする場合は、すでに水切れを起こしている可能性があるので、たっぷりと水やりをした方がよい場合もあります。
デリケートな品種などは、葉が完全に生え揃ってから水やりを再開するぐらいの方が、水やりによるトラブルを回避できるでしょう。

必要以上に水やりをすると、土が湿った状態がつづき、根が呼吸できないことで、“根腐れ”を起こす原因になります。
植物の水やりについては、下記の記事で詳しくご紹介しているので、ご興味があれば参考にしてみてください
太陽光には徐々に慣らしていく
室内の窓辺の環境は、ひとの目では明るく見えますが、実は屋外の日陰の方がよっぽど明るい環境です。
冬に室内で育てていた植物は、室内の弱い光に慣れています。
室内からいきなり屋外に出して強い光に当てると、ストレスを感じ、体調を崩してしまうリスクが高まります。
いきなり直射日光に長時間当てることはせず、屋外の日陰で慣らす期間を設けるなど、徐々に慣らしていく工夫が必要です。
- 屋外の直射日光が当たらない日陰で、1週間ほど育てる
- 午前中に、1~2時間直射日光が当たる場所で、1週間ほど育てる
- 強い光に当てて、育てていく
ただし冬のあいだも、植物育成用LEDライトを使用して強い光を当てていた場合には、植物が強い光に慣れています。
その場合は、上記のような段階を経なくても、問題ないでしょう。

「環境の急激な変化」を意識する
凍てつくような寒い冬と比較すると、暖かい春は植物にとっては過ごしやすく、快適な気温に上昇していきます。
徐々に気温が上昇していくのは、植物にとってプラスに働きますが、環境が急激に変わると、植物にとってはストレスとなります。
普段から、同じ場所で育てている植物には、環境の変化は緩やかになります。
ただし屋外の雨が当たらない環境から、雨が当たる環境に移動させるだけでも、植物を取りまく環境は大きく変わります。
肥料をいきなり与えすぎない
暖かい季節に成長期を迎える植物には、春のタイミングで肥料を与えることで、健康的に成長しやすくなります。
植物が必要としていないのに、肥料を与えてしまうと、逆に植物に“ストレス”を与えてしまうでしょう。
肥料がまったくない土壌でも、植物は意外と生き抜くことができます。
『肥料=植物の成長の手助けをする存在』と割り切り、肥料を与える場合でも、徐々にその量を増やしていくことが重要です。
肥料過多により失敗してしまうぐらいなら、植物が十分に成長を再開してから肥料を与える方が、よいかもしれません。

「液体肥料」と「固形肥料」の特徴については、下記の記事でご紹介しているので、ご興味があればお読みください
剪定をする
剪定時期が遅いと、余計なエネルギーを消費する
植物が春に目覚めてから剪定すると、植物が枝葉にエネルギーを送ったあとに、そのエネルギーごと枝葉を切り落とすことになります。
剪定が必要な場合は、枝葉にエネルギーを送る前に剪定すると、株が余計なエネルギーを消費することがなくなるでしょう。
3~4月に行うことで、ダメージを最小限に抑えられる
一般的に、剪定するのに望ましいタイミングは3~4月ごろ。
タイミングをしっかりと見極めて行うことで、植物へのダメージを、最小限に抑えることができます。
剪定は植物にとっても、よい影響がある
剪定は樹形を整えるだけではなく、植物を取りまく風通しを改善したり、害虫対策になったりと、植物にとってもよい影響を与えるものです。
癒合剤(ゆごうざい)という園芸グッズもある
木工用ボンドを、癒合剤の代替品として使用する方法もあります。
ただし木工用ボンドは、園芸のために、つくられたものではありません。
もし安心して使用したいのであれば、「カルスメイト」という癒合材がオススメです。
サボテンの胴切り後に、木工用ボンドを使用したときの様子は、以下の記事でご紹介しています
植え替える
鉢内で、根がギュウギュウになっている“根詰まり”を起こしている状態では、植物は健康的に成長できません。
また、土が劣化し、排水性や通気性が不足している場合もあります。
ただし、まだ寒さの残るタイミングで植え替えると、かえって植物に負荷をかけることになりかねません。
しっかりと気温が上昇してきたタイミングで、植え替えるようにしましょう!
まとめ
春は植物にとって成長の季節ですが、環境の変化が大きいため、注意すべきポイントがいくつもあります!
気温の上昇や日照時間の変化に伴い、風が強くなったり、降水量が増えたりと、植物にとってストレスとなる要因が増えることを意識しましょう。
特に、冬のあいだ室内で管理していた植物を急に外に出したり、水やりや肥料を急激に増やしたりすると、かえってダメージを与えてしまうことがあります。
水やりや日光へ徐々に慣らすことや、剪定や植え替えのタイミングを慎重に見極めることで、植物を健康に育てることができます。
油断せず、環境の変化に対応しながら、春の訪れを植物とともに楽しんでいきましょう!
植物の寒さ対策や暑さ対策については、下記の記事で、それぞれご紹介しています
よろしければ、あわせてお読みください。
【寒さ対策の紹介記事↓】
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【暑さ対策の紹介記事↓】

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