エアープランツ(チランジア)をおしゃれに飾る『ヒンメリ』のつくり方!

ストローで植物を彩る

お部屋にグリーンを取り入れたいけれど、飾る場所が限られている…。

というお悩みはありませんか?
そんなとき活躍するのが、高い場所から吊るして飾るハンギングプランツです。
吊り下げ用のグッズもたくさん市販されていますが、温かみのある手づくりのアイテムで飾るのも、選択肢のひとつです。

この記事では、フィンランドの伝統的な装飾品「ヒンメリ(Himmeli)」で、「エアープランツ」を吊るして飾る方法をご紹介します。

本来の「ヒンメリ」の材料は麦わらですが、今回はストローを使って、おしゃれなインテリアアイテムに仕上げます。

目次

エアープランツ(チランジア)の基本情報

育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★★★★(100円ショップでも入手可)
耐 寒 性:★★★☆☆(耐寒温度(目安):10℃)
耐 暑 性:★★★★☆

原産地:南アメリカ
花言葉:不屈
科・属:パイナップル科・チランジア属
学 名:Tillandsia(チランジア)
別 名:エアープランツ

エアープランツ(チランジア)は生命力が強い植物

エアープランツの学名は「チランジア(Tillandsia)」

エアープランツ(エアプランツ)と呼ばれる植物の学名は、「チランジア(Tillandsia)」と言います。

「エアープランツ」という通称名は、根を生やさず、空気中(エアー)の水分だけで生きられる植物(プランツ)という意味から、付けられた名前です。

筆者

ただし根が生えていなくても、実際には、水やりをしないと枯れてしまいます。

不屈という花言葉は、生命力の強さが由来

「エアープランツ」の花言葉は“不屈”です。
植物が生きるには過酷な土がない環境でも、生き抜けるような、生命力が強いすがたから名付けられています。

筆者

生命力の強さを感じさせるのは、見た目だけではありません。
いくつかエアープランツを育てていますが、育てやすく、強い植物です!

エアープランツも根を生やす

「エアープランツ」を半年ほど育てていると、根を生やすことがあります。
その根は、おもに樹木などに着生するために生やしており、土から水を吸い上げるのが目的ではありません。

エアープランツが根を生やした様子。

根が生えているからといって、土に植え付けてしまうと、育成難易度が上がってしまうため注意が必要です。

さまざまなスポットで出逢える

「エアープランツ」は園芸店に並ぶのはもちろん、タイミングが合えば、100円ショップでも購入できます
その他、以下のスポットで「エアープランツ」を見かけることがあります。

エアープランツと出逢える場所
  • 温室のある植物園
  • カフェや雑貨屋さん など

土を使わずに育てられるため、害虫が発生しにくく、飲食店でも扱いやすい植物です。

エアープランツ(チランジア)の飾り方

グリーンで室内を彩れる「エアープランツ」ですが、飾り方には迷うかもしれません。
土に植える必要がないからこそ、その飾り方は多岐にわたります。

エアープランツの飾り方
  • ガラスボールなどの透明な容器に入れる
  • ハンギングプランツとして高いところから吊るす
  • 流木や、ドライガーデン風の石と一緒に飾る
  • サボテンの骨と一緒に飾る など

土に植わっている植物は、植木鉢や置き場所に迷うことはあっても、飾り方にはそこまで悩まないでしょう。

本記事でご紹介する「ヒンメリ」は、このうち、ハンギングプランツに活用できるアイテムです

筆者

ヒンメリとエアープランツを組み合わせれば、自分だけのインテリアを手に入れられます!

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「ヒンメリ(Himmeli)」はフィンランドの伝統的な装飾品

中央ヨーロッパで生まれ、フィンランドに伝わった

「ヒンメリ(Himmeli)」は中央ヨーロッパで生まれ、その後スウェーデンを経由し、フィンランドに伝わった装飾品です。

日本でもクリスマスの飾りつけや、インテリア用品として「ヒンメリ」が用いられることがあります。

語源は、スウェーデン語の「ヒンメル(Himmel)」

フィンランドの冬の平均日照時間は、1日6時間ほどと短く、地域によっては太陽がまったく昇らない日もあります。
日照時間がもっとも短い冬至を境にして、日照時間は徐々に長くなっていきます。
冬至以降に、日照時間が長くなることを喜び、その後の豊作を願い「ヒンメリ」が飾られるのです。

「ヒンメリ」の語源は、スウェーデン語で“空”や“天”を意味する「ヒンメル(Himmel)」が由来です。

フィンランドにとって貴重な太陽とのつながりを感じるものとして、「ヒンメリ」は“光のモビール”とも呼ばれています。

ヒンメリのつくり方

本来の伝統的な「ヒンメリ」に用いられる材料は、麦のわらとひもです。
「ヒンメリ」のために麦のわらを準備してもよいと思いますが、わらを使う機会は少ないため、持て余してしまうかもしれません。

今回は、麦のわらの代わりにストローを使用し、「ヒンメリ」をつくっていきます

用意するもの

まずは「ヒンメリ」をつくるために、用意するものからご紹介します。

道具

道具
  • ハサミorカッター
  • 定規(じょうぎ)
  • 刺しゅう針(ししゅうばり)

材料

材料
  • ストロー
    • 長さ5cm×12本
  • 縫い糸
    • 長さ100cm×1本
    • 長さ20cm×1本

長いストローを用意すると、その分、大きな「ヒンメリ」が完成します

用意する糸の長さは、ストローの長さ×本数×2

用意する糸の合計の長さは、ストローの長さ×本数×2以上がよいです。
(例:10㎝ × 12本 × 2 = 用意する糸の長さは240㎝以上)

筆者

このくらいの長さのものを準備しておけば問題ありませんが、糸の長さが足りなければ、後で結んで足しましょう。

ある程度の強度があれば、糸は何でもよい

今回は縫い糸を使用しましたが、ストローの中を通せてある程度の強度があれば、糸の種類に指定はありません。

①ストローと糸を切る

ストローを均等な長さ(5cm)に切る

まずは、ストローを均等の長さに切り、12本準備します。
今回は、小さめなエアープランツを飾る予定なので、5cmの長さに切りました。

糸を必要な長さ(120cm)に切る

用意したストローの長さにあわせて、糸を必要な長さに切ります。
今回は合計で120cmの糸(100cmのものと、20cmのもの)を準備しました。

筆者

ストローは青いもの、糸は黒いものを準備しました。

ストローと糸を、切ったときの様子。

アプリでも長さを測れる

今は長さを測れるアプリがあるため、自宅に定規がなければ、アプリを使用してもよいかもしれません。

筆者

ただし現状のアプリは多少の誤差が生じやすいため、アプリを使用するなら、特徴を理解した上で使用してください。

②ストローで三角形をつくる

ストローと糸を必要な長さに切ったら、「ヒンメリ」を組み立てましょう

3本のストローに、長い方の糸を通す

3本のストローに、長い方の糸(今回は100cmのもの)を通します。

ストローに糸を通しました。

ちなみにストローに糸を通すときは、刺しゅう針を使用すると、糸を通しやすくなります。

糸やストローの材質によっては刺しゅう針がなくても通せますが、ストローに静電気が発生するため、刺しゅう針がないと作業がスムーズに進まないでしょう

三角形をつくる

3本のストローに糸を通したら、以下の写真のように、三角形をつくります。
このとき短い方の糸は、最後に結んで固定する作業があるため、10cm程度を残しておきます。

三角形をつくりました。

糸を固結びし、三角形が崩れないようにする

三角形をつくったら、両端の糸を固結びし、三角形が崩れないようにします。

③糸をストロー2本に通し、最初の三角形とつなぎ合わせる

長い方の糸をストロー2本に通す

つづいて、ストロー2本に長い方の糸を通します。

最初の三角形とつなぎ合わせる

2本のストローに糸を通したら、先につくった三角形とつなぎ合わせ、2つ目の三角形をつくります。
つなぎ合わせる箇所は、以下の写真を参考にしてください。

追加した2本目のストローの先端部分を、ピンク色の部分につなげます。

④最初につくった三角形の角と結ぶ

最初につくった三角形の角につなぎ合わせたら、固結びし、三角形が崩れないようにします。

結ぶ箇所は矢印の先端部分、ピンク色の部分です。
筆者

ここまで順調に作業が進んでいれば、外枠はひし形の形状になります。

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⑤同じ要領で、合計5つの三角形をつなぎ合わせる

同じ要領で、合計5つの三角形をつなぎ合わせます。
5つの三角形に使用するストローは、合計で11本です。

3つの三角形をつなぎ合わせる

3つの三角形が完成しました

4つの三角形をつなぎ合わせる

4つの三角形が完成したところです。

筆者

三角形が増えていくにつれて、完成した「ヒンメリ」が、イメージできてきます。

5つの三角形をつなぎ合わせる

5つの三角形が完成したところです!

三角形をつなぎ合わせる作業は、以上です。

⑥12本目のストローを長い方の糸に通す

5つの三角形が完成したら、以下の写真のように、12本目のストローを長い方の糸に通します。

筆者

これで最初に準備した12本のストローを、すべて使い切りました!

まだ平面的な状態なので、ここから、「ヒンメリ」を立体的に仕立てていきます。

⑦長い糸と短い糸を結ぶ

つづいて、最初に三角形をつくったときに余らせていた短い糸(10㎝程度の糸)と、長い糸を固結びします。

写真を参考にしてください。

長い糸と短い糸を結んだら、糸が垂れてこないように、ストローの中に糸を入れます。
糸がストローにうまく入らないときは、糸を短く切り、見えなくなるようにしましょう!

筆者

このタイミングで長い糸も短い糸も、切ってしまって構いません。

あとで糸が垂れ下がると、「ヒンメリ」の完成度合いに影響が出るため、丁寧に作業を進めたいところです。

⑧最初に用意した短い方の糸で、開いている三角形同士を結ぶ

開いている(まだ固定していない)三角形同士を、以下の写真のようにつなぎ合わせます。

赤い矢印の向きでピンク色の部分をつなぎ合わせ、最初に用意した短い糸(20㎝の糸)を、ピンク色の部分の糸の下側(内側)をくぐらせます。

糸をくぐらせたら、固く結んで、三角形が崩れないようにしましょう。

結んだあとに余っている糸は、「ヒンメリ」を吊り下げるときに使用するため、切らないように注意が必要です

⑨カタチを整える

最後に全体的なカタチを整えたら、ついに「ヒンメリ」の完成です

完成したお手製の「ヒンメリ」

このまま飾っても、インテリアのひとつとして活躍できる見た目に仕上がりました

完成した「ヒンメリ」を使用して、「エアープランツ」を飾ったときの様子は、以下のとおりです。

2つの「ヒンメリ」をつくり、上下につなぎ合わせました。

ちなみに、中に飾った「エアープランツ」は、いずれも100円ショップで購入した株です

Amazonなどでは「ヒンメリ」の手づくりキットも販売されています。
以下の「ヒンメリ」はゴールドに光り輝き、高級感が演出できます。

まとめ

この記事では、北欧の伝統的な装飾品「ヒンメリ」をストローでつくり、「エアープランツ」を飾る方法をご紹介しました

用意するものはストローと糸だけで、手先が不器用なひとでも気軽に挑戦できます。
自分でストローや糸の色を選ぶことで、特別なヒンメリが完成します。
市販品にはない、手づくりの温かみと愛着は、日常にささやかな喜びを添えてくれるでしょう。

ストローの色や素材を変えれば、お部屋の雰囲気や「エアープランツ」にぴったりの作品がつくれます

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