【決定版】フェイクグリーンのメリット&デメリット~長持ちさせるコツ~

進化する人工観葉植物

植物の「緑」には、ストレスや目の疲れを軽減し、空間を快適にする効果があります

しかし、本物の植物を育てるには、水やりや日当たり管理、害虫対策など、手間と知識が必要です。
そこで注目したいのが、どんどん進化している「フェイクグリーン」(人工観葉植物)です。

ひと昔前と比べ、「フェイクグリーン」は進化し、そのリアルさが増しています

本記事では、「フェイクグリーン」の概要からメリット・デメリット、長持ちさせるための手入れ方法まで解説します。

筆者

一長一短あるフェイクグリーンの特徴を理解し、生活に“適切な緑”を取り入れましょう!

目次

フェイクグリーンの「さらなる進化」

フェイクグリーンとは、そっくりにつくられた人工的な植物

フェイク(fake)には「本物のように見せかける」という意味があるため、「フェイクグリーン」は、植物そっくりにつくられた人工的な植物(人工観葉植物)のことです。

さまざまな種類があり、場所を選ばずに活躍できる

以下のように、「フェイクグリーン」にはさまざまな種類があり、場所やシーンを選ばずに活躍できるアイテムです。

  • 観葉植物
  • サボテンや多肉植物
  • つる性の植物 など

最近では中に入っている針金を曲げることで、樹形を変えられる「フェイクグリーン」も出回っています。

質感や機能面でも進化を遂げている

「フェイクグリーン」は素材に樹脂などを用い、本物の植物のような質感に近づけることで、品質はさらに向上しています。
さらに、光に反応して消臭・抗菌効果を発揮する「光触媒」加工が施された製品は、機能的なアイテムとしても注目されています。

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フェイクグリーンが生み出す「メリット」

お世話をする必要がない(枯れるリスクがない)

生きている植物を元気な状態に保つことは、カンタンなことではありません。

特に、日当たりや気温などの環境の変化が大きい屋外で植物を育てる場合、葉焼けや根腐れなどのトラブルはつきものです

一方、フェイクグリーンは「生き物」ではないため、日々のお世話は不要。
水やりや植え替えをしなくても調子を崩すことはなく、変わらないすがたを維持できるのは、大きなメリットです。

害虫が発生しない

「フェイクグリーン」には、害虫が発生しません

植物に害虫が発生しやすいのは、用土内の環境(安定した温度&多湿)によるもの

植物を育てていると以下の理由から、コバエやカイガラムシ、ハダニなどの害虫が発生しやすいです

害虫が発生しやすい理由
  • 用土内の有機物:植物の成長に必要な有機物(肥料分)が、害虫のエサとなる
  • 温度と湿度:地上と比べ、安定した温度や湿った状態がつづきやすい用土内は、害虫にとっても棲みやすい環境

土を必要としないフェイクグリーンは、害虫の発生源となるものがない

水や有機物(肥料分)を与える必要がない「フェイクグリーン」は、害虫の発生源となるものがありません。
周囲で発生した害虫が、「フェイクグリーン」に留まっていることはあるかもしれませんが、それは一時的なものです。

筆者

清潔感を気にする方には、フェイクグリーンがおすすめです。

植物の害虫「コバエ」の対策については、以下の記事で詳しくご紹介しているため、ご興味があればお読みください

ストレスや目の疲れを軽減する

「緑色」には、ストレスや目の疲れを軽減する効果がある

自然界でもっとも多く存在する「緑色」には、ストレスを軽減する効果があります。
本物の植物と「フェイクグリーン」は、生命の有無という違いはありますが、葉の色は同じ「緑色」。

緑色に色づいた「フェイクグリーン」を見るだけでも、リラックスできます

筆者

ストレスだけでなく、目の疲れにも効果を発揮するのが、「緑色」が持つ力です。

気軽に「緑のある生活」をはじめられる

「フェイクグリーン」は季節を選ばず、気軽に「緑のある生活」をはじめられます
また育てる必要がないため、生育環境を整える必要がありません。

季節を選ばずに取り入れられる

以下のように本物の植物には、成長期と休眠期が存在します。

  • 成長期:春・秋
  • 休眠期:夏・冬
筆者

他にも、暑い季節に成長期を迎える「夏型」の品種や、寒い季節によく成長する「冬型」の品種もいます。

本物の植物は、調子がよい成長期にお迎えしないと、環境の変化から調子を崩すリスクを高めることにも…。
一方、季節を問わず、思い立ったらいつでも導入できるのが「フェイクグリーン」の特徴です。

本物の植物が生きられない環境にも取り入れられる

植物は生き物である以上、以下のような環境では調子を崩し、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。

  • 日当たりが悪い:光合成が不足する
  • 風通しが悪い:呼吸や光合成がスムーズにできない
  • こまめな手入れができない:水分不足 など

「フェイクグリーン」は、本物の植物が生きられない環境でも、気軽に取り入れられます。

軽い(扱いやすく、転倒時のリスクが低い)

扱いやすい軽さで、転倒時のリスクが低い点も「フェイクグリーン」のメリットのひとつ

本物の植物は鉢や土に重量感があり、大きな株にもなると、ひとりでは容易に移動できません。
一方「フェイクグリーン」はプラスチック製のため、軽量で扱いやすい特徴があります。
土も使用していないため、女性でもカンタンに持ち運びができます。

また万が一転倒しても、ケガにつながるリスクが低いため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも比較的安心して取り入れられるでしょう。

筆者

転倒時に土が散らからない点も、フェイクグリーンのありがたいポイントです。

フェイクグリーンが生み出す「デメリット」(本物の植物との比較)

基本的に、屋内での使用に限られる

屋内での使用を前提にしたものが主流

「フェイクグリーン」の主原料であるプラスチック素材は、「熱」「強い光」「紫外線」に弱い性質をもっています。

強い光や紫外線が直接当たる屋外では、変形や変色といった劣化が進みやすく、プラスチック製品の寿命が短くなってしまいます。
このため、市場に出回っている「フェイクグリーン」は、比較的環境が安定した屋内での使用を前提としたものが主流です。

屋外で使用できるものは、価格が高い

最近は屋外で使用できる「フェイクグリーン」も出回っていますが、通常のタイプより流通価格が1.5~3倍ほどと、やや高い傾向があります。
また、常に日が当たるような環境では長期的に使用できず、2〜3年ほどで交換が必要になるケースが目立ちます。

見た目に変化がない(植物の“成長”を楽しめない)

以下のような、本物の植物のような成長を見せない点も、「フェイクグリーン」のデメリットのひとつ。

生育期ごとに見せる植物の成長
  • 成長期:新葉を付ける、枝を伸ばす
  • 開花期:花を咲かせる
  • 休眠期:落葉する(落葉する品種の場合)

本物の植物を育てる中で目の当たりにできる四季折々の変化や、生き物の力強さを楽しみたい方にとっては、物足りなさを覚えるかもしれません。

資産価値が下がる

「フェイクグリーン」は、経年とともに劣化していきます。

本物の植物は大きく育てて資産価値を高めたり、挿し木をして株数を増やしたりすることもできますが、基本的に「フェイクグリーン」の資産価値が上がることはありません。

生活リズムが規則的にならない

本物の植物を屋内で育てることは、生活リズムを整えるキッカケになります。

植物に朝日を浴びてもらうために、「朝起きたらすぐにカーテンを開ける」というルーティンが生まれるのです。
このルーティンが、早寝早起きを促し、規則正しい生活習慣ができるのも園芸のメリットのひとつ。
ですが光合成をしない「フェイクグリーン」には、日を当てる必要がないため、生活リズムを整える効果は期待できません。

これは光触媒の「フェイクグリーン」にも、同じことが当てはまります。

筆者

「光触媒のフェイクグリーンのために、早起きして日光浴をさせよう」とはならないでしょう。

新鮮な空気が吸えることにはならない

植物を元気に育てるためには、水や光だけでなく、「空気の流れ」が必須です。
空気が滞留すると、病害虫やカビの発生につながるため、換気や風通しを確保する必要があります。

筆者

植物のために空気を入れ替えることで、育てる側も新鮮な空気が吸えることになります。

一方「フェイクグリーン」は、風通しがなくても調子を崩すことがないため、積極的な換気が習慣化することはありません。

フェイクグリーンを長持ちさせるコツ、お掃除方法

フェイクグリーンを長持ちさせるコツ

UVカット・光触媒加工の製品を選ぶ

フェイクグリーンの最大の敵は、紫外線です。

明るい場所に取り入れたい場合は、UVカット加工や光触媒加工が施された製品を選ぶのがおすすめです。

直射日光を避ける

窓際などの強い光が当たる場所に置くと、紫外線によって、数か月ほどで色あせることがあります

筆者

なるべく直射日光に当てないことも
、フェイクグリーンを長持ちさせるコツです。

UVカット加工が施された製品でも、長時間の直射日光は避けるのが賢明です。

熱源から遠ざける

エアコンの暖房の風が直接当たる場所や、火のそば、暖房器具の近くなど、高温になる場所は、変形や劣化の原因になるため避けましょう。

定期的に(月に1回ほど)向きを変える

光が当たる場合は、定期的に(月に1回ほど)「フェイクグリーン」の向きを変えることで、一方向だけが激しく色あせるのを防げます。

フェイクグリーンのお掃除方法

フェイクグリーンは手間いらず。

と捉えているひとは多いですが、ホコリをかぶったり、湿度が高い場所ではカビが発生したりすることもあります。
「フェイクグリーン」が劣化した状態のまま放置するのは、見た目だけでなく、風水の面でもよくありません。

日常のお手入れ(週1回〜月1回)

葉の表面に付いた軽いホコリは、ハンディモップやハタキでやさしく払います。
葉の隙間や、枝の部分に付着したホコリが気になる場合は、柔らかい筆やメイクブラシを使うとよいでしょう。

筆者

こまめに払うことで、汚れがこびりつくのを防げます。


汚れが目立つとき(1~2か月に1回)

水洗いできる「フェイクグリーン」は、柔らかい布を水で軽く濡らして、葉の表面を拭きます。
洗剤を使用しても問題ないタイプは、薄めた中性洗剤を布に付けて拭き、水拭きをしましょう。

水拭きをしたあとは、最後に乾いたタオルで水気を取り、乾かすのがポイント。

濡れたままにしておくと、跡が残り、かえって汚れが目立ってしまうこともあります。

筆者

布製・紙製のものは水拭きができず、汚れを落としにくいため、購入時にお手入れ方法を確認しましょう。


静電気防止スプレーを利用する(予防策)

ホコリは、静電気によって引き寄せられます。

お掃除が完了したら、静電気防止スプレーを吹き付けておくと、ホコリの付着を軽減できます

お掃除方法のまとめ(表)

お手入れのタイミング方法ポイント
週1回〜月1回ハタキ・ブラシなどでホコリを払う汚れがこびりつく前に行う
1〜2か月に1回濡れ布巾で拭く紙・布製は水拭きNG
お掃除完了後静電気防止スプレーで予防効果UPキレイな状態で行う

フェイクグリーンがもたらす、環境への影響

本物の植物と「フェイクグリーン」の環境への影響を比べると、よい面も悪い面もあることがわかります。

環境へのよい影響

育てる必要がない「フェイクグリーン」は、園芸用土や有機肥料などの天然資源を消費しません。
水やりも不要なため、水資源への影響は、水拭きなどの最小限に抑えられます。

本物の植物と比べると、日常の管理にともなう天然資源の消費を抑えられるため、環境負荷の低減に貢献します

環境への悪い影響

プラスチックごみの増加

「フェイクグリーン」の原材料は、ポリエステルやポリエチレンなどのプラスチックです。
自然界では枯れた植物が虫や微生物に分解され、やがて土に還りますが、プラスチック製品である「フェイクグリーン」は虫などによって分解されることはありません。

分解されにくいプラスチック製品の存在は、海洋汚染などの大きな環境問題に影響を与えています

たとえば、2050年には海中のプラスチックごみが、海洋生物の総量を上回るという報道がされるほど。
緑を楽しめる「フェイクグリーン」ですが、いずれはごみになる点を認識し、プラスチックごみの増加という側面も理解しておく必要があります。

生態系への影響

「フェイクグリーン」が本物の植物に代わり、多くのシェアを占めることになれば、地球全体での酸素量の低下という影響が懸念されます。
その理由は、フェイクグリーンには酸素を生み出す力がないからです。

筆者

酸素量が低下することになれば、生態系に大きな影響を及ぼすでしょう。

環境への負荷を減らすために

環境に配慮したフェイクグリーンを選ぶ

最近では、リサイクル素材やバイオプラスチックを使ったフェイクグリーンも登場しています。

こうしたエコ素材の製品を選ぶことで、環境負荷をより抑えながらインテリアを楽しむことができます。

品質の高いものを丁寧に扱う

なるべく品質の高いものを取り入れることで、買い替えの頻度を減らせるでしょう。

筆者

本記事でご紹介した手入れ(掃除)をこまめに行い、なるべく汚れをためないことも長く使うポイントです。

フェイクグリーンの購入場所・入手方法

フェイクグリーンは、以下の場所で入手できます。

  • 家具・インテリアショップ:特にニトリやIKEAなどでは、多くの種類を取り扱っている
  • 実店舗(安価):DAISO、Seriaなどの100円ショップで購入可。低価格な分、リアルさは今ひとつ
  • オンライン専門店:おすすめは、約20年間フェイクグリーンに精通している「プリマ」。品質が高い

さまざまな選択肢があるので、ご自身の予算と求める品質にあわせ、複数の店舗を比較検討してみることをおすすめします。

\ 品質が高いネットショップ /

まとめ

「フェイクグリーン」は、本物の植物が育てない環境でも「緑のある生活」を実現できます

一方で、少なからず環境に負荷がかかる点についても、あわせてご紹介しました。
品質の高い製品を選び、長持ちさせるためのコツを実践することが、環境負荷を減らすポイント。
定期的な手入れで製品寿命を延ばし、持続可能な形で、緑を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか!?

さらに、生きた植物を生活に取り入れる場合でも、「購入」以外に「レンタル」という選択肢があります
「購入」する場合と「レンタル」する場合については、以下の記事で紹介しているので、ご興味があればお読みください

これから緑を生活に取り入れたい方は、「フェイクグリーン」や「レンタル」など、さまざまな導入パターンを検討してみましょう。

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