植物を早く育てる方法
植物と暮らす中で、
もっと早く、もっと元気に育てたい!
と感じたことはありませんか?
日当たりや風通しのよい場所に置き、水やりもしているのに、なんだか成長が遅い気がする…。
もしかしたら、その原因は「肥料」の与え方にあるかもしれません。
自然界の土壌には、栄養分が豊富に含まれていますが、お庭や鉢植えでは栄養が不足しがちです。
そんな肥料に対して、以下のように疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
たくさんある肥料のうち、どれを選べばよいの?
肥料をあげすぎたらどうなるの?
この記事では、そんなお悩みを解消するため、液体肥料と固形肥料の正しい知識と使い方を解説します

植物を早く育てるには?
日当たり・水やりだけでは不十分
植物を育てる上で、基本となるのが日当たりと水やりです。
植物が光合成や水分補給を円滑に行うためには、さまざまな栄養分を必要とします。
土の中の栄養分は有限ですが、植物が成長するにつれて、どんどん吸収されていくため、やがて土壌の栄養分は枯渇します。
この状態では、どんなに日当たりがよくても、水やりをしても、植物は本来の力を発揮できません。
肥料の役割と重要性
肥料は、限られた土壌の栄養分を補う役割を果たすため、植物を元気に育てる上で不可欠です。
肥料は、植物の成長を助けるだけでなく、土壌そのものの健全性を保つために重要な存在です。
植物の成長に必要な栄養素
植物の生育に必要な栄養素は17個ある
このうち炭素と酸素、水素は、おもに空気中の二酸化炭素と水から吸収されます。
残りの14種類はおもに根から吸い上げるため、土壌に十分に栄養分が含まれているかどうかは、植物の生育に大きな影響を与えます。
特に大切な「三大栄養素(窒素(ちっそ)・リン酸・カリウム)」
三大栄養素の役割は、以下のとおりです。
- 窒素(ちっそ)(N)
- おもに、葉や茎の成長を促す栄養素
- 葉肥(はごえ)とも呼ばれる
- リン酸(P)
- おもに、花や実の成長を促す栄養素
- 実肥(みごえ)や花肥(はなごえ)とも呼ばれる
- カリウム(K)
- おもに、根の成長を促す栄養素
- 根肥(ねごえ)とも呼ばれる
肥料はバランスよく与えるのが基本
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三大栄養素の役割を押さえることで、植物や育成環境と相性がよい肥料を見つけやすくなるでしょう。
ただし、栄養素はそれぞれに役割がありますが、相互に影響を与えることがあります。
特定の成分ばかりを多量に与えるのではなく、バランスよく与えるのが植物育成の基本です。
液体肥料とは
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液体肥料の特徴
液体肥料は、水に薄めて使う肥料で、一般的に「液肥(えきひ)」とも呼ばれます。
水で薄めず、そのまま使える液体肥料も市販されています。
ただし水に薄めて使う液体肥料に比べると手軽な反面、使用できる回数が少なく、コストパフォーマンスは低めです。
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コストパフォーマンスを重視するなら、水に希釈して使うタイプがよいでしょう。
液体肥料の4つのメリット
液体肥料の具体的なメリットは、以下のとおりです。
- 即効性が高い(すぐに効く)
- 与える量を調整しやすい
- ムラなく、均一に与えられる
- 葉からも効かせられる
即効性が高い(すぐに効く)
液体肥料は水に溶けた状態で植物に与えられるため、根から速やかに吸収され、早い段階で効果があらわれます。
特に以下のようなタイミングに、液体肥料を使うことで、メリットを感じられるでしょう。
- 開花期でたくさんのエネルギーを必要とするとき
- 葉色が薄くなってきたとき
- 成長期に差しかかったタイミング など
与える量を調整しやすい
- 生育期・開花期
- 栄養分を多く必要とする時期は、濃いめに希釈する
- 真夏や冬の休眠期
- 植物の活動が停滞する時期は、肥料を与えない
- 成長のエンジンがかかっていないとき、植物が調子を崩した可能性があるとき
- 休眠期から生育期に差しかかる時期や、生育期でも調子が上がらない場合は、薄めに希釈して様子を見る
固形肥料はあらかじめ粉末や粒状になっており、いちど与えると成分が溶け出す速度は基本的に一定です。
液体肥料のように、植物の状態やタイミングに合わせて与える量を細かく調整するのがむずかしい特徴があります。
季節が変わるタイミングでは、肥料以外にも、気を付けるべきポイントがあります
特に冬から春に差しかかるタイミングは、意外と植物を枯らしてしまうことが多い季節です。
以下の記事で注意事項をまとめているため、ご興味があればお読みください
ムラなく、均一に与えられる
液体肥料は肥料分にムラが生じにくく、土壌全体に均一に行き渡ります。
土壌の環境に偏りが生まれにくいため、植物が元気に育ちやすくなります。
葉からも効かせられる
植物は、肥料分の多くを根から吸い上げていますが、葉からも体内に取り込んでいます。
固形肥料と異なり液体肥料は、霧吹きや噴霧器で肥料分を葉に直接散布する「葉面散布」でも効かせられます。
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葉面散布は、すばやく葉に肥料分を届けたいときや、根の状態が悪いときに行われるのが一般的です。
液体肥料の4つのデメリット
液体肥料の具体的なデメリットは、以下のとおりです。
- 効果が持続しない
- 手間がかかる(水で希釈する作業が、その都度発生する)
- 過剰に与えたときのリスクが高い
- コストが高くなる傾向がある
効果が持続しない
基本的に液体肥料は、長期的に土壌に留まることはありません。
施肥後に水やりをしたり、雨に打たれたりすると、水と一緒に流れ出ていってしまいます。
即効性がある反面、効果の持続性は期待できません。
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液体肥料の効果を持続させたい場合は、こまめに与える必要があります。
手間がかかる(水で希釈する作業が、その都度発生する)
液体肥料のデメリットには、その都度希釈する手間もあります。
希釈しないと植物を傷める
希釈率を正確に測るのは、分かりにくい
「液体肥料は500倍に薄めた上で、使用してください」と言われても、どのくらいの原液を何リットルの水に混ぜればいいのか、計算に手こずることがあるでしょう…。
- 自宅のジョウロが、何リットル入るのか分からない
- 正確に原液を測るために、スポイトなどの専用の道具が必要となる
- 液体肥料のフタでも計量できるが、細かい容量までは測れない
100均で販売されている注射器型のスポイトを別途準備し、計量している方も少なくありません。
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スポイトにもさまざまなタイプがあるため、購入するときは、細かいメモリが付いているタイプを選びましょう。
いちど慣れてしまえばスムーズに希釈できますが、土に混ぜる固形肥料と比べると、液体肥料は手間が多くなる傾向があります。
過剰に与えたときのリスクが高い
液体肥料は即効性が高いため、規定の濃度を超えると、植物が急激に高濃度の肥料にさらされることになります。
コストが高くなる傾向がある
液体肥料の効果の持続性は、固形肥料に比べて短くなります。
液体肥料で植物に適切な栄養分を届けるためには、頻繁に施肥を行う必要があるため、全体的なコストが高くなる傾向があります。
固形肥料とは
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固形肥料の特徴
固形肥料は、粉末や粒状の肥料のことで、土に混ぜ込んだり、土の上に置いたりして使います。
土の上に置くタイプは、「置き肥(おきごえ)」と呼ばれることもあります。
液体肥料が「液肥」と呼ばれるのに対し、固形肥料は一般的に短縮して呼ばれることはありません。
同じ肥料でも、液体肥料と固形肥料はそれぞれ異なる特徴をもっています。
固形肥料の4つのメリット
固形肥料の具体的なメリットは、以下のとおりです。
- 効果が持続する
- 手間が少ない
- 肥料焼けのリスクが低い
- コストパフォーマンスが高い
効果が持続する
特に「緩効性肥料」や「遅効性肥料」と呼ばれるタイプには、2年ほど効果を発揮するものもあります。
植物は、急激な環境の変化を苦手とする生き物です。
固形肥料を使うと、土壌の栄養状態が急激に変わることがなく、植物がストレスを感じにくいというメリットがあります。
手間が少ない
いちど固形肥料を土に混ぜたり、土の上に置いたりすれば、効果が切れるまで追加で与える必要はありません。
水やりや雨で自然に溶け出すため、液体肥料のように「毎回水で薄める」という手間は発生しません。
肥料焼けのリスクが低い
特に緩効性肥料(マグァンプKやIB化成など)は、栄養成分が数か月〜数年かけてじわじわと溶けるため、急激に濃い肥料分が根に触れることがありません。
コストパフォーマンスが高い
一般的に固形肥料の方が、液体肥料よりも安く手に入れられることが多いです。
ただし大容量のものを購入すれば、どちらの肥料も長持ちするため、大量に植物を育てていない限り、大きな差は感じにくいかもしれません。
固形肥料の4つのデメリット
固形肥料を使うことによる具体的なデメリットは、以下のとおりです。
- 即効性が低い(効果が出るまで時間がかかる)
- 環境の影響を受けやすい
- 肥料分のムラが出やすい
- 施肥量の調整が難しい
即効性が低い(効果が出るまで時間がかかる)
固形肥料のデメリットのひとつは、即効性の低さです。
固形肥料は、土に置いてから栄養が溶け出すまでに時間がかかります。
特に「遅効性肥料」は、微生物に分解されてから効果があらわれるため、すぐに栄養分を届けたい時には不向きです。
葉色が薄くなったり黄色く変色したりしたときや、葉や花の数が少ないときなど、すでに植物が肥料切れを起こしている場合は、即効性のある液体肥料を使いましょう。
環境の影響を受けやすい
固形肥料は、雨や気温などの環境の影響を受けやすい側面もあります。
特に、梅雨時のような長雨がつづく環境では、肥料分が溶け出す量が多くなり、無駄が生じる可能性があります。
肥料分のムラが出やすい
固形肥料は、水やりや雨で少しずつ溶け出しますが、基本的には「置いた位置の周辺の土」にだけ肥料成分が集中します。
根が生えている場所と、肥料が溶けている場所がうまく重ならないと、植物が十分に養分を吸収できません。
植物の根は、周囲に浅く広がるタイプ、地中深くまで潜るタイプなど、品種によって成長の仕方が異なります。
固形肥料が効果を発揮する場所に根が伸びていかないと、肥料が吸収されにくく、効き目が偏ってしまうのです。
施肥量の調整がむずかしい
固形肥料はいちど施肥すると、数か月~数年かけて、少しずつ肥料分が溶け出します。
途中で「肥料が多すぎた」と感じても、完全に取り除くことはできず、やり直しがむずかしいのがデメリットです。
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植え替えは植物にストレスをかけるため、肥料を追加するためだけに、頻繁に行うのは避けたいところです。
液体肥料と固形肥料の使い分け方
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こんなときは液体肥料が向いている
植物に状態に応じて、その都度タイミングや肥料の量を細かく調整できます。
植物の成長が活発になる生育期に、速効性のある栄養をプラスしたい場合にも適した肥料です。
園芸初心者で肥料の感覚をつかみたいひとにも、すぐに栄養を吸収し、成長の変化を感じやすい液体肥料からはじめることをおすすめします。
こんなときは固形肥料が向いている
特に土の上に置くタイプの固形肥料は、液体肥料のような手間はありません。
生育期がはじまるタイミングで固形肥料を与えれば、継続的に植物の成長をサポートできます。
ただし以下のようなタイミングでは、肥料が溶けやすくなったり、植物が肥料を必要としなくなったりするため、通常より少なめに調整した方がよいです。
- 真夏
- 梅雨時
- 休眠期
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先のことまで見据えて計画的に与えられれば、「持続性」という固形肥料のメリットを最大限に生かせます。
液体肥料と固形肥料を併用するコツ
生育サイクルに合わせて肥料を使い分けることで、手間を最小限に抑えながら、植物を元気に育てることができます。
たとえば、植え付け時に固形肥料を元肥として土に混ぜ込み、育成する過程で
もう少し栄養分を与えたい。
という時に追肥として液体肥料を施す、といった使い方が一般的です。
固形肥料には数年にわたって効果が持続するタイプもありますが、肥料分の調整がむずかしいため、最初は短い期間で効果が切れるタイプからはじめるのがおすすめです。
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特に効果が長期的に持続するタイプは、規定量より少なめの固形肥料を施し、液体肥料で調整するのがよいでしょう。
おすすめの肥料&ガーデニング用品
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これまで、さまざまな肥料を使ってきて、肥料による失敗をした経験もあります…。
使いやすい肥料があれば、初心者向きでない肥料があるのも事実。
ここではおすすめできる肥料を、いくつかご紹介します。
おすすめの液体肥料
おすすめの液体肥料は、以下の肥料です。
青く着色された肥料で、水で希釈するとほんのりと水色に染まります。
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色が付いている分、「ちゃんと肥料をあげている」という実感が得やすい肥料です。
液体肥料の希釈と水やりが同時にできるガーデニング用品
Amazonなどでは、液体肥料の希釈と水やりが同時にできるガーデニング用品を購入できます。
ハイポネックスとタカギがコラボし、生み出した商品です。
使える液体肥料はハイポネックスのものに限定され、希釈率は250倍になります。
観葉植物や多肉植物には希釈率が濃すぎますが、庭木や果樹に液体肥料を与えたい場合は便利です。
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園芸店の売り場では見かけたことがありませんが、植物の品種によってはガーデナーの味方になる用品です。
おすすめの固形肥料
おすすめの固形肥料は、以下の「マグァンプ」です。
植物が栄養素を必要としているときにのみ、栄養成分が溶け出す特徴があります。
肥料によるトラブルが発生しにくく、初心者でも使いやすい肥料です。
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2023年、環境に配慮した「マグァンプ eco」が発売されました。
肥料トラブルを防ぐ7つのポイント
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ここでは肥料トラブルを防ぐポイントを解説します。
- 液体肥料は、水やりのポイントを押さえて使う
- 生育期と休眠期で肥料を使い分ける
- 使用方法をよく確認する
- 与えすぎは逆効果になる
- 固形肥料は、施す位置に注意する
- 肥料に頼りすぎない
- 栄養成分のバランスは、目的に応じたものを選ぶ
- 葉面散布をする際の注意点
- 毎日の観察を通じて、植物の変化に気づく
液体肥料は、水やりのポイントを押さえて使う
- 表土が乾いてから与える
- 液体肥料を与えるときは、鉢底から流れ出てくるまでたっぷりと与える
- 偏りがないように、まんべんなく与える など
土が湿っているときに液体肥料を与えると、いつまでも土が乾かず、根に負担がかかることがあります。
液体肥料を与えたくても、土が乾いていない場合は、次回の水やりと同じタイミングで与えるようにしましょう。
植物への「水やり」については、以下の記事で詳しく解説しているため、ご興味があればお読みください。
液体肥料は使う直前に薄める
希釈した液体肥料をそのまま放置すると、雑菌が繁殖したり、成分が変わってしまったりする可能性があります。
原液の状態であれば長期的に使えるため、使わないときはキャップをしっかり閉めて、直射日光に当たらない場所で保管することが重要です。
生育期と休眠期で肥料を使い分ける
植物は生育期に多くの肥料分を必要とし、休眠期にはほとんど肥料分を吸い上げません。
時期に応じて、肥料を使い分けることが重要です。
休眠期から生育期に差しかかるタイミング
さらに成長を後押ししたい場合には、液体肥料を与えるのも効果的です。
真夏や梅雨時までに固形肥料の効果が切れない場合は、与える量を少なめに抑えます。
- 少ない肥料分でよく成長する品種(サボテン、多肉植物など)
- 2週間に1回程度のペースで少量を与える
- 肥料分が好きな植物(観葉植物、果樹など)
- 1週間に1回程度のペースで適量を与える
生育期から休眠期に差しかかるタイミング
休眠期が目の前に来ているタイミングで、固形肥料を与えてしまうと、休眠期にも効果が持続してしまいます。
土の上に固形肥料が残っている場合は、いちど回収してしまい、生育期にまた置くことも休眠期に肥料を与えない対策です。
使用方法をよく確認する
肥料のパッケージに記載された使用方法を、よく読んでから使うことも重要なポイントです。
与えすぎは逆効果になる
肥料は、土壌に不足しがちな栄養分を補助する存在です。
しかし過剰に与えすぎると、根を傷めたり、栄養のバランスを崩したりして、生育不良を引き起こしてしまいます。
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ひとも食べすぎると体調を崩しがちですが、植物にも同じことが当てはまります。
植え替え後で肥料を与えていなかった株には、まずは「規定量の半分から」など、少しずつ与えて肥料に慣れさせましょう。
固形肥料を施す際は、位置に注意する
肥料の種類によっては、土の上に置くものや、土の中に混ぜて使うものがあります。
正しい使い方をしないと、以下のように植物が弱ってしまう原因になります。
- 根から近すぎる場所に使った場合
- 植物が吸い上げる肥料の濃度が濃すぎて、栄養過多により体調を崩す原因になる
- 根から遠すぎる場所に使った場合
- 肥料分が植物に届かない
肥料に頼りすぎない
植物を健康的に育てるためには、水やりや日当たり、風通しといった基本的な生育環境を整えることが重要です。
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生育環境を整えた上で、プラスアルファとして肥料を与えることで、植物を元気に育てやすくなります。
栄養成分のバランスは、目的に応じたものを選ぶ
栄養成分のバランスは、肥料ごとに異なります。
以下のように目的に応じた肥料を選べれば、植物をうまく育てやすくなります。
- レタスやキャベツのような葉物野菜や、ハーブを育てるとき
- 葉や茎を大きくする「窒素」を多く含んだ肥料がおすすめ
- 植物が咲かせる花や果実を楽しみたいとき
- 開花や結実を促す「リン酸」が豊富に含まれている肥料がおすすめ
- 根張りの成長を促し、しっかりとした土台をつくりたいときや、根を肥大させるにんじんやじゃがいもなどを収穫したいとき
- 根の成長を助ける「カリウム」がしっかり配合された肥料がおすすめ
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繰り返しになりますが、それぞれの栄養成分をバランスよく与えることも意識しましょう。
葉面散布をする際の注意点
葉面散布で肥料を与えるときは、植物が肥料焼けを起こさないように、慎重に濃度を調整することが大切です。
葉面散布用に使う液体肥料は、パッケージに書かれている希釈倍率よりも、2倍程度さらに薄めて使うのがおすすめです。
たとえば、通常500倍に希釈する植物に対して葉面散布をするのであれば、1000倍に薄めて使いましょう。
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使用頻度は、通常の使い方のとおりで構いません。
毎日の観察を通じて、植物の変化に気づく
植物は肥料が不足すると、葉の色が少し薄くなったり、あたらしい葉が小さく育ったりと、さりげないサインを出します。
一方で肥料を与えすぎると、生育期でも葉を展開しなかったり、葉を何枚も落としてしまったりと、大きなダメージにつながることがあります。
最近、なんだか植物の元気がないような…!?
と感じたら、まずは原因を探ることが重要です。
まずは直前の育て方に、肥料の量や水のやり方などの変更点がなかったか、今一度思い出してみてください。
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ただし、不調の原因は肥料だけではありません。
根詰まりなど、他の原因も十分に考えられます。
ひとつのことだけにこだわらず、柔軟な視点で観察することが、植物を元気にする秘訣です。
肥料に関するQ&A
肥料を与えるタイミングは、時間帯によって違いがあるの?
肥料は、植物が活動をはじめる朝か夕方に与えるのがおすすめです。
肥料のパッケージに記載されている「N-P-K」という数字はなんのこと?
たとえば、「N-P-K=8-8-8」と書かれていれば、それぞれの栄養素が8%ずつ含まれていることを意味します。
購入前には比率を確認した上で、植物の目的に合った肥料を選びましょう。
植え替えをしたばかりの植物に肥料を与えてもよいの?
植え替え後、しばらくは肥料を与えないでください。
植え替えで根が傷ついている可能性があるため、肥料分が直接触れると大きな負担となります。
あたらしい根がしっかりと張るまで、1週間から10日ほどは様子を見ましょう。
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植え替えのストレスから回復する期間は、株ごとに異なります。
成長を再開するのを確認してから、肥料を与えるのが無難です。
まとめ
この記事では、即効性のある液体肥料と、効果が持続する固形肥料の特性や使い方について解説しました。
どちらにもメリット・デメリットがあり、植物の状態や目的に合わせて、使い分けることが重要です。
それぞれのメリットを生かすことで、大切な植物が期待以上のスピードで元気に育ってくれるでしょう
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