日本の歴史公園100選
町田駅前は、JR横浜線と小田急線の2路線が走り、多くのひとたちで賑わいを見せています。
そんな町田駅からバスで約15分揺られた場所に、四季折々の花がうつくしく咲き誇る、広大な公園があることをご存じでしょうか!?
その公園の名は、「町田薬師池公園(まちだやくしいけこうえん)」。
この公園は、1982年に「新東京百景」、1998年には「東京都指定名勝」に指定され、そして2007年には「日本の歴史公園100選」にも選ばれた、町田市のみならず日本を代表する公園のひとつです!
この記事では「町田薬師池公園 四季彩の杜」に行ってきたときのことを、ご紹介しています!
町田薬師池公園:四季彩の杜の様子
水車
バスで公園に到着し、敷地内に入ると、階段を下っていくつくりになっています。
階段を下りた先には、大きな水車が展示されていました!
この水車の周りでは、多くの観光客が興味深そうに足を止め、スマホや首から提げたカメラで写真を撮影していました!
めずらしい光景に、思わずカメラを向けたくなる気持ちもわかります!
この水車は、米のぬかを取る「精米(せいまい)」のために使われていたものです。
水流を活用するという発想を、昔の人びとが思いついたことには、感心させられます!
電気のない時代でも、水流や風、さらには牛馬の力を利用するなど、自然の力をうまく活かしていた工夫は、とても興味深いです!
また、水車の背景に広がる竹林には、水車から飛び散った水が付着した跡が見られ、それがまるで自然のアートのように、うつくしい色合いを生み出していました!
梅
わたしが「町田薬師池公園」をおとずれたときは、ちょうど“梅まつり”が開催されていて、楽器の演奏が行われるなど、いろいろな“音”が飛び交っていました!
公園内には、白い花を咲かせる梅や赤い花を咲かせる梅など、合わせて約300本もの梅の木が植えられており、その光景はとても見応えがあります!!
おとずれた日は梅の開花がピークを少し過ぎていたものの、まだうつくしい景色が広がり、公園全体が春の到来を感じさせる雰囲気に満ちていました!
周囲の観光客の方々を見てみると、比較的ご高齢の方が多い印象でしたが、高校生や大学生くらいの若い世代の人たちも梅のお花見に来ていました!
世代を問わず、多くの人びとを惹きつける梅のお花のうつくしさには、誰もが納得できる魅力があるようです!
わたしも含めて観光客は、公園内を歩きながら写真を撮るだけでなく、心の中にも、その素敵な景色を刻み込むことができたのではないでしょうか。
この日は天気は穏やかな方で、園内を歩く人びとも植物たちも、心地よい春の陽光を浴びていました!
植物たちは、これからの季節に向けてエネルギーを蓄えながら、あたらしい葉を展開しはじめているようです!
うつくしいお花を咲かせ、その状態を維持することは、植物にとっても大きなエネルギーを必要とすることでしょう。
桜
梅の花と桜の花は、品種によっては開花時期が重なることもありますが、全体的には梅が散った後に桜が咲きはじめる印象があります!
わたしが「町田薬師池公園」をおとずれたときは、桜のお花の見ごろには少し早い時期でしたが、すでに開花している品種も見られました!
梅や桜にはさまざまな品種があり、それぞれに“早咲き”や“遅咲き”の品種があります。
梅の遅咲きの品種と桜の早咲きの品種が、ちょうど同じころに開花することもあるようです。
この日は、大きな桜が満開というわけではありませんでしたが、「町田薬師池公園」は桜の名所としても知られており、多くの人に愛されるお花見スポットのひとつです!
ひな壇
「町田薬師池公園」には歴史を感じさせる建造物が点在しており、その中には、歴史ある雰囲気を漂わせるひな壇も飾られていました!
ひな壇は段ごとに飾られている人形が異なり、最上段には「天皇一家」、二段目には「三人官女」といったように、配置には決まりがあります。
ただ、このひな壇は少し独特で、バリエーション豊かに感じられました!
植物だけでなく、さまざまな見どころがある「町田薬師池公園」は、おとずれる人を飽きさせない魅力的なスポットです。
季節ごとに園内で咲く植物・お花
「町田薬師池公園 四季彩の杜」は、その名の通り、四季折々の花々を楽しめる公園です。
冬から春にかけては「梅」、春には「桜」、桜の後には6月から7月にかけて「花ショウブ」や「アジサイ」、秋にはあざやかに色づく「紅葉」と、季節ごとに表情を変える植物たちがおとずれる人びとを魅了するでしょう。
それぞれのお花が見ごろを迎える時期には、「紅葉まつり」や「しょうぶ・あじさいまつり」といった季節のイベントが開催され、公園は一層賑やかで華やかな雰囲気に包まれます!
また、公園内にはそれぞれの植物が数多く植えられており、同じ品種でも色合いが異なるお花が咲き、特に大きな株や樹木は圧倒的な存在感でおとずれる人びとを迎えてくれます。
町田薬師池公園に植えられている植物の品種や株数は、以下の通りです。
- 花ショウブ
- 2,200株
- アジサイ
- 1,000株
- 梅
- 300本
- 桜
- 250本
町田薬師池公園:四季彩の杜
「杜」という漢字は、日常生活であまり見かけることがありませんが、本来の読み方は「やしろ」。
神を祀る建物や場所を指す言葉として、使われます。
ただし、「四季彩の杜」の場合は「やしろ」ではなく、「もり」と読まれています!
町田薬師池公園の敷地内には、神を祀る「野津田薬師堂(のつだやくしどう)」があります。
このことが、名前に「杜」という文字が使われた由来になっているのではないでしょうか。
東京都町田市にある「町田薬師池公園 四季彩の杜」は、町田駅から徒歩だと約1時間かかりますが、便利なバスも利用できます!
町田駅のバス停は駅から少し離れており、場所が少しわかりづらいかもしれません…。
しかし、降りる停留所(「薬師池」または「薬師ヶ丘」)では、多くの乗客が一緒に降りるので、乗り過ごす心配はあまりないでしょう。
アクセスに関しては、特に梅や桜が咲くお花見シーズンは、多くの人で賑わいを見せる公園です。
そのため、混雑を緩和するために、臨時バスが運行されることもあります!
まとめ
「町田薬師池公園 四季彩の杜」は、四季折々の花々や歴史を感じるスポットが楽しめる魅力的な公園です。
梅や桜、花ショウブ、アジサイ、紅葉など、季節ごとに変化する景色は、この場所をおとずれるたびに、あらたな感動を与えてくれます。
歴史ある建造物やひな壇などの見どころも豊富で、植物だけでなく、伝統ある文化も感じられる点が特徴です。
町田駅からのアクセスも良く、幅広い世代の人々に愛されるこの公園は何度おとずれても、あたらしい発見がある、飽きないスポットといえるでしょう。
隣接地にも「民権の森公園」や「ふるさと農具館」などの施設もあり、そちらにもおうかがいしたので、下記の記事で書いています
また、ほかのお花見スポットについては、下記の記事でまとめています。
「町田薬師池公園 四季彩の杜」は、丸一日かけて回ることのできる日本を代表するスポットのひとつで、いろいろな植物に癒される公園でした!
町田薬師池公園:四季彩の杜の基本情報
住所・アクセス
東京都町田市野津田町3270(薬師池公園)
小田急「町田駅」バスで「薬師池」か「薬師ヶ丘」下車
開園時間・休園日
【6月から8月まで】
→AM6時00分からPM19時00分まで
【それ以外の季節】
→AM6時00分からPM18時00分まで
【休園日】
→施設による
入園料
薬師池公園は無料
(一部、有料施設も有り)
電話番号・公式HP
042-851-8942(西園)
町田薬師池公園:四季彩の杜の公式HP
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