町田薬師池公園の周辺施設をご紹介!~民権の森公園&ふるさと農具館編~

東京都内の植物の名所

町田市にある薬師池公園周辺の「民権の森公園」、そして「ふるさと農具館」のご紹介をします!

「民権の森公園」は最寄り駅が町田駅で、町田駅からバスで行くことができます。
JRと小田急の二路線通っている町田駅前の忙しないイメージとはかけ離れた、のんびりとした雰囲気に包まれた公園でした!

また、「ふるさと農具館」は昔の日本で実際に使用していた農具などを展示していたので、農業の歴史を知ることもできる施設となっていました!

本記事では、近所にお住まいのひとは「お散歩コース」として、そして「学びの場」としても活用できるスポットのご紹介をしています!

目次

町田薬師池公園:四季彩の杜

「町田薬師池公園:四季彩の杜(まちだやくしいけこうえん しきさいのもり)」は公園だけではなく、リス園や季節ごとのお花を楽しめる施設など、さまざまな魅力が詰まったスポットです!

おもなエリアは、下記のとおりです。

町田薬師池公園の各エリア
  • 薬師池公園
  • 町田リス園
  • 町田ダリア園
  • 町田ぼたん園(ぼたん園開園期間以外は、民権の森公園)
  • 町田えびね苑
  • ふるさと農具館  他

今回、土曜日の午後におとずれました。
午前中は仕事があったため、JR横浜線沿いの駅での業務を終えてから町田駅でランチを済ませ、「町田薬師池公園:四季彩の杜」に向かいました!

公園は非常に広く、各施設をじっくり見て回るには相当な時間が必要です。
この日は「民権の森公園」と「ふるさと農具館」のみを見て回ることとなりました!

なお、「町田ダリア園」や「町田えびね苑」は開花時期に合わせて開園するため、足を運ぶ前には公式HPで最新情報を確認することをおすすめします。
また、すべての施設を回りたい場合は、早めの時間におとずれるのがよいでしょう。

施設ごとに開園期間や定休日が異なるため、すべての施設を一日で回りきるのはむずかしいですが、その分「町田薬師池公園:四季彩の杜」の奥深い魅力を感じさせられます。

リスにエサをあげるために「町田リス園」におとずれるときには、リスがお腹いっぱいになってしまう、開園直後の時間帯がオススメです!

民権の森公園(町田ぼたん園)

園内には約1,700株・330種類のボタンと、約600株・60種類のシャクヤクが植えられており、うつくしい花々が楽しめるスポットです!

「町田ぼたん園」は、4月下旬から5月上旬の開園期間中、中学生以上は有料で入園できます。
この期間以外は「民権の森公園」として無料で開放されており、おとずれるタイミングによって名称が変わる、ユニークな特徴をもっています。

趣きのある「町田ぼたん園」の看板。

今回はボタンの開花時期ではなかったため、「民権の森公園」として散策しましたが、それでもいくつかのお花が咲いており、充分楽しめました!

スイセンの仲間(Narcissus)

「町田ぼたん園」では、植物のネームプレートはほとんど設置されていないので、詳しい名前が分からない植物も多く見られます。
おそらく、自然がつくり出す園内の景観を、少しでも崩さないようにするための配慮ではないでしょうか。

こちらは、スイセンの仲間「ラッパスイセン」だと思われます!

お花の中央部分が、楽器の「ラッパ」のカタチに似ていることから、その名が付いています!
ひとつひとつじっくりと観賞してみると、それぞれのお花に個性があり、植物のおもしろさに気づけるものです!

「スイセン」は、うつくしいお花を咲かせますが、毒性がある植物です。
実際に、野菜のニラと葉の形状が似通っていることから、食中毒の被害が出ることもあるようです…。

スイセンとニラの区別の仕方は、匂い!
スイセンは無臭なのに対し、ニラは独特の匂いを持っているので、包丁などで切ったときに、匂いの違いに気づけるのだそうです。
家庭菜園で収穫したニラを食卓に並べるときは、しっかりと特徴をおさえて、気をつけたいポイントです…。

「ラッパスイセン」は、黄色いお花を咲かせる個体だけではなく、白いお花を咲かせる個体も存在します。
また、夏の終わりを彩る、「ヒガンバナ」の仲間に所属している植物でもあります!

ボケ(Chaenomeles speciosa)

民権の森公園では、他にも真っ赤な花びらを開かせている「ボケ」とも出逢えました!

もうすこしで満開といった様子ですね!

「ボケ」は2~3mまで高くなる植物ですが、民権の森公園で育つ「ボケ」はひとの胸の高さぐらいまでの大きさだったので、まだこれから大きく成長するのかもしれません!

“ボケ”と聞くと良くないことばに聞こえますが、名前の由来は果実が「瓜(うり)」に似ていて、瓜をつける木であることから「木瓜(もけ)」と呼ばれていたものが、「ぼけ」に変わっていったというのが有力説です。

「ボケ」は盆栽でもよく見かける品種で、園芸の分野でも親しまれている植物です。
また「ボケ」の中にもいろいろな品種がありますが、開花時期は品種によって異なり、かなりの幅があることから、一年中といってもイイぐらいお花を見ることができるお花のひとつ!

バラ科に所属している植物で、「ボケ」の木にもバラのような鋭利なトゲがあるので、近くを通るときには要注意だったりもします
民権の森公園の中の「ボケ」があまり大きくない理由としては、トゲ対策で、あまり大きくなり過ぎないように切り戻す意味合いの強めな剪定を定期的に行っているのかもしれません。

梅(Prunus mume)

すぐ近くにある町田薬師池公園に、たくさんの梅のお花が咲いていて観光に来られているひとも多かったですが、ここ「民権の森公園」でもすこしだけ梅のお花を見ることができました!

数ある梅の品種の中でも、この梅は真っ赤な色と白い花びらが組み合わさっていて、鮮やかな色を放っていました!
「民権の森公園」にはこのタイミングでは、町田薬師池公園ほどの観光客はいなかったので、ひとりじめできる感覚で楽しむことができるのが特徴ですね。

ボタンの花を見れなかったのは残念ですが、季節ごとのお花を見ることができ、のんびりとした雰囲気のなかをお散歩するにはちょうどよい公園でした!

ここまでが、「民権の森公園(町田ぼたん園)」のご紹介となります!

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ふるさと農具館

つづいて、「ふるさと農具館」のご紹介です!
「民権の森公園(町田ぼたん園)」と隣接した位置に建っている、農業を学ぶことのできる施設です。

ふるさと農具館は「ふれあい館」「パネル館」のふたつの建物に分かれており、「ふれあい館」ではスタッフの方が常駐していない中で、来訪者がフリーで並べられている農具などを見て回るスタイル。
一方の「パネル館」では、雰囲気の良いスタッフの方がイスを準備してくれて、10分から15分程度の農具などの歴史についての録画映像を見せてくれるスタイルでした。
なんだか、ほっこりするような、とてもアットホームな雰囲気に包まれている“学びの場”が用意されていました!

ふれあい館

わたしが先に訪れたのは、フリースタイル制がとられている「ふれあい館」から!

麦作・畑作と農具コーナー

「ふれあい館」の館内でもいくつかのコーナーに分かれていて、見るからに農業の勉強になりそうなものばかり置かれていました!

ここは、「麦作・畑作と農具コーナー」の様子です。

歴史的にも貴重そうなものが多いので、無人の環境で「盗難等が起きないように。」と願ってしまうほど。

小麦粉が有名な「小麦」、そして「大麦」など、パンやビールなどの食品に用いられるだけでなく、麦わら帽子などにも用いられていますが、ここでは下記のような道具や農作物が展示されていました!

展示品の一部
  • 縄ない機
    • ワラからひもを作るときに使われる道具
  • 玄米、もみ殻、もみ
    • 成熟したもみが収穫されて、もみ殻と玄米に分けられる
  • 唐臼(からうす)
    • もみを、もみ殻と玄米に分ける道具
  • 三本鍬(さんぼんくわ)、四本鍬(よんほんくわ)
    • 畑を耕したり、作物を掘り起こすときに使われる道具
  • 万能鍬(ばんのうくわ)
    • 肥料を土になじませるときに使われる道具

現代の農業においてはいろいろと機械化が進んでいることを、ニュースなどで見ることもありますが、昔はほとんどがひとの手作業で行われていたという様子が伝わってきます!

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稲作と農具コーナー

つづいては、「稲作と農具コーナー」の様子です。

ひと昔前、町田の地域で行われていた稲作は、田植えをせずに直播きをする「ツミ田」と、深い場所では腰までもぐって稲作をする「ドブッ田」という方法が用いられていたのだとか。

現代の日本では、見かけることのない稲作の方法だと思います。

お米は、今も昔も変わらず日本の食生活にはなくてはならない存在!
専門的に足を運べば、インド料理、スペイン料理、タイ料理など世界各国の料理を食べることのできる時代ですが、白いご飯は日本でもっとも食されている食べものであると思います。
年々お米の消費量が減少し、最近ではピーク時の半分しか食べられていないという情報もありますが、もしも今後農業をするとしたら日本人から愛されるお米をつくってみたいと思っています。

そんなお米をつくるための「稲作コーナー」で、展示物されていたのは下記のような道具です。

展示品の一部
  • 田の草取り機
    • 田の草を取るときに使われる道具
  • 稲刈り機
    • 稲を刈るときに使われる道具

ここの「稲作コーナー」が、ふれあい館のなかでもっとも大きいコーナーでした!
稲作は昔から特に重要視されていて、効率よくお米をつくれるようにいろいろな道具が開発されてきた。=展示品が多い。
ということかもしれませんね。

養蚕コーナー

わたしがふるさと農具館の中で、もっとも興味が湧いたコーナーは、こちらの「養蚕(ようさん)コーナー」でした!

今でも動物の毛皮を使用したり、植物から繊維を取り出したりと、他の生き物の力を借りて生活をしていますが、育てている虫からとれたモノをひとびとの生活に使用することは、とても興味深い分野です!

蚕(かいこ)は、大きくなると蛾(が)になりますが、蛾になった個体の一部はまた蚕をつくるために、そのまま飼育されるのだと思いますが、それ以外の蛾はそのまま逃がしていたのでしょうか!?
もし自然界に逃がしていたとすれば、昔は今よりもずっと多くの蛾が、多く飛んでいたのかもしれませんね。

展示品の一部
  • 種紙(たねがみ)
    • 和紙の表面に種付けしたもの
  • 鍬の葉切り機
    • 小さな蚕に葉を与えるために、葉を細かく切断するもの
  • 糸網(いとあみ)
    • 蚕のふんを取り除くときに使われる道具

運搬具と大工道具コーナー・衣と暮らしコーナー

他にも、「運搬具と大工道具コーナー・衣と暮らしコーナー」では、農作物などを運ぶための運搬具や大道具、さらに町田の農業に貢献していたであろうひとびとが、実際に来ていた洋服を展示されているコーナーもありました!

何に使用するのか分からない道具もありましたが、やかんやアイロン、こたつなどは今でもなじみのあるカタチで展示されていました!

「ふれあい館」の様子は、以上です!

パネル館

つづいて、もうひとつの建物である「パネル館」へ!

近くで育つハンカチノキという植物から採れた木の実や、スズメバチの巣などが展示されていて、地元密着型ともいえる施設からは“町田への愛”が伝わってくる、とても感慨深い施設です。

「パネル館」では、録画された映像を見るのが主な内容だったので、ブログで紹介できる内容が少ないですが、以上とさせていただきます!

すぐ近くにある薬師池公園については、別の記事で書いていますので、よろしければお読みください。

さいごに

本記事では「町田薬師池公園:四季彩の杜」の中にある施設の一部「民権の森公園」と、「ふるさと農具館」についてご紹介しました!

今回はタイミングが違いましたが「民権の森公園(町田ぼたん園)」では、桜が散ったぐらいのタイミングで訪れることで、キレイなボタンやシャクヤクとの出逢いがあるでしょう。
また「ふるさと農具館」では、町田の農業の歴史を知ることができ、普段口にしている“食”に対して、今以上に感謝の気持ちを抱けるようになるかもしれません。

町田市内で休日を丸一日つかって、自然に癒されたい場合にはオススメのスポットです!

下記の記事で、お花見スポットをまとめています。

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