水やりに革新!底面給水で植物が元気になる?底面給水のやり方、メリットやデメリット

植物への水やりは、植物が健康的に成長していくために必要不可欠ですが、「水やり3年」といわれる水やりの難しさに直面することもあります。
底面給水は、ジョウロ等で植物に水やりをしている人にとっては革新をもたらす可能性がある水やり方法です!

底面給水がどのように植物の水やりを改善するのか、具体的なやり方やメリット・デメリットについてのご紹介です!

スポンサーリンク
目次

底面給水のメリット

「底面給水」は、植木鉢の鉢底やスリットなどから水分を給水することですが、メリットやデメリットはどのようなことがあるのでしょうか!?

均一な水分・養分供給

上から水をかける水やり方法では鉢内の土壌に均一に水が行き渡っていないこともありますが、底面給水により土壌中の水分が均等に供給されるので土壌全体に湿潤が保たれます!
底面給水がうまく機能することにより、植物の根が一様に水分を吸収できるようになります。

継続した成長

植物が必要とするときに必要な分だけ水分を吸収できるようになるため、継続した植物の成長を持続できます!

均一な水分が供給されることにより根が乾燥から保護され、根の健康が促進されます。
持続した水分供給は植物の成長を一定に保つことにつながり、安定的な成長サイクルを促すことができます!

節水効果

底面給水は水分の無駄な使用を防ぎ、節水に寄与するので、水資源の有効活用が期待できます!
水に薄めて使用する液体肥料等も無駄にすることが無いので、今求められている「持続可能な園芸ライフ」に寄与する水やり方法ですね!

底面給水は植物の水分管理において新たな可能性を開拓する方法といえます。

多忙な生活にマッチした管理

底面給水を機能的に活用することで植物の水やり頻度を減らすこともできるため、忙しい生活においても、水分管理を容易にすることもできます。

底面給水のデメリット

根の不具合

植物は根でも体内に空気を取り入れています。
鉢内のスペースは有限で、鉢内に入っている空気にも限りがありますが、通常水やりをすると用土の上から下に水分とともに新鮮な空気がおくりこまれ、空気が循環している状態を維持できています。

底面給水の場合は新しい空気がおくりこまれず、また鉢底の水分が常に濡れている状態になるため、根が酸素を摂取するのが難しくなり、植物の根が酸欠を起こしてしまうことがあります。
また、 過湿気が続くと雑菌などにもつながり、根腐れを起こしてしまうリスクが高まります。

また、溜めている水自体が腐ってしまう可能性もあるので、衛生面でのデメリットはあります。

用土や鉢の劣化

底面給水が続くと、ある程度の大きさに保たれている用土の粒が崩れてしまい、泥状になることで通気性が低下する可能性があります。
また用土だけではなく、鉢底で湿潤状態が続いてしまうと、特に木製の鉢の寿命を縮めてしまう可能性があります。

植物の本来の強さを出せない

植物はある程度過酷な環境で育った方が、強い個体に成長しやすいです。
「風が強い環境だから、茎を太くして折れないようにしよう。」だったり、「水が充分に確保しづらい環境だから、根を強く伸ばそう。」と思わせることで、どんどん強い植物に育っていく仕組みです。
いつでも水を吸い上げることのできる環境で育てるということは、やや甘やかし気味で育てるということです。
植物本来の強さを引き立たせてあげられない点もデメリットとなります。

植物への汚れの付着

葉や茎にも汚れが付着し蓄積されていくことで、徐々に光合成の能力が低下していきます。
シャワーで水やりをしていれば、水圧で植物に付着した汚れや、時には害虫なども除去できますが、底面給水のみだと植物に直接水をかけないことから、植物自体に汚れなどが蓄積されていきやすくなります。

その他のデメリット

その他にも、乾燥を好む多肉植物等には底面給水に適していないため、植物の種類によってはデメリットが顕著になることがあります。
また通常の水やりに慣れている場合は、いつ水を足せばいいのか等の要領がつかめないことで、逆に水分管理の難易度が上がってしまう場合もあります。

底面給水の方法

植物の選定

乾燥した環境を好む多肉植物にとっては底面給水に向いていない場合があります。
植物の種類によって適切な水分供給方法を検討し、底面給水が適している植物なのか確認しましょう。

観葉植物には水を好む品種が多いので、底面給水が適している植物といえます!

鉢を準備する

底面給水を行うためには、底に水分が蓄積しやすい鉢が適しています。
鉢底穴の大きい鉢やスリットが入っている鉢などが適していますが「底面給水用の鉢」もあるので、基本的に底面給水をする場合には、専用の鉢を使用します。
100円ショップにも売られている植木鉢ですが、インターネットでも購入可能です。

少し手間がかかりますが底面給水用の鉢を使用しない場合は、あらかじめ鉢の中(底)に少し長めに切った紐や布をセットしておき、鉢底から外に出して紐や布が常に充分に水に浸す状態に維持し、紐や布を伝って鉢内に給水する方法もあります。
この場合に使用する紐や布は、水をよく吸水する素材のものを使用します。

また鉢底に鉢底石等を一定量入れてしまうと、鉢底石が水を浸透圧で吸い上げていかないので、使用する用土にも注意が必要です。

鉢の下に水を注入する

鉢の下に水を注入します。
水は鉢底穴やスリットから土壌に浸透し、底から上に向かって植物の根に水分が供給されます。

水の量の調整

底面給水を行う際は、植物の種類や環境に合わせて適切な水分量を調整することが重要です。
不足しても過剰過ぎても、植物は健康的に育つことはできません。

観察と調整

植物の健康状態を観察し、必要に応じて水分供給量や頻度を調整します。
気温や天候、風速等によっても植物の水分へのニーズは変化していくので、日々の変化を見逃さないようにします。

まとめ

通常の水やりでは、鉢の受け皿にたまった水は捨てることが基本となるので、底面給水は新しい分野の水やりといえます!

うまく使いこなすことができれば、植物がより健康で安定的な成長を遂げるのに役立ちます。
デメリットもありますが、均一な水分供給や節水効果などのメリットもあり、知っておくことに損は無い方法です!

以上です!
今回は、底面給水のご紹介でした!

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次