花を‟保存し”長く楽しむ
.jpg)
お花を部屋に飾りたいけど、水を替えたりお手入れしたりするのは大変……。
生花を長期的に保存できるように加工したもので、水やりなどの手間をかけずに、長いあいだその姿を楽しめます。
ただし、手間をかけずに長持ちするからといって、必ずしも生花より優れているというわけではありません。
そもそも、生花と「プリザーブドフラワー」には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
本記事では、「プリザーブドフラワー」の基本を押さえながら、生花と比べたメリット・デメリットについて詳しく解説します
-1024x576.jpg)
-1024x576.jpg)
『プリザーブドフラワー』とは?
保存(貯蔵)されたお花
「プリザーブド」(preserved)には英語で、‟保存された”・‟貯蔵された”という意味があります。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
「プリザーブドフラワー」は、美しさを長く楽しめるように加工されたお花のことです。
『プリザーブドフラワー』が長持ちする理由
「プリザーブドフラワー」が長持ちする理由は、その製造方法にあります。
- 脱水&脱色する(生花をエタノール液に浸す)
- 保湿&着色する(グリセリン(保存液)と着色料に浸す)
- その後、2~3日ほど乾燥させる
植物の体内を流れる樹液などの水分がグリセリン(保存液)に置き換わることで、きれいな状態を維持できるのです。
家庭でもつくれる
「プリザーブドフラワー」の加工は難易度が高いと思われがちですが、実は以下のような加工液を準備すれば、家庭でもつくれます。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
つくる手間はかかりますが、その分、既製品より愛着がわきやすいかもしれませんね!
完成までに数週間~数か月かかる
植物の体内の水分はすぐに入れ替えられないため、「プリザーブドフラワー」が完成するまでには時間がかかります。
- 自分でつくる場合:1~2週間ほど
- 専門業者がつくる場合:2~3か月ほど
自分でつくるより専門業者の方が期間が長くなるのは、専門業者はそれぞれの工程に時間をかけ、緻密な作業をする場合が多いからです。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
割と小さなプリザーブドフラワーでも、値段が高くなる傾向があるのは、完成までに手間と時間を要しているからです。
実際は、どれくらい楽しめる?
ただし加工する前のお花の状態や、置き場所の環境によっても、楽しめる期間は変わってきます。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
ちなみに、ヨーロッパなどの湿度が低い地域では、10年以上楽しめることも少なくないようです。


プリザーブドフラワーの『5つのメリット』
生花と比べて「プリザーブドフラワー」には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
長いあいだ楽しめる
生花が1~2週間で枯れてしまうのに対し、年単位で楽しめるのが「プリザーブドフラワー」の特徴。
生花も「切り花延命剤」を使えば、通常の2倍(約2~4週間)ほどの期間楽しめますが、美しい状態を数年間保つことはできません。
自由なカラーバリエーション
黒い花や虹色に染まる‟レインボーローズ”など、生花では見られない色合いを再現できる自由さは、「プリザーブドフラワー」ならではの特徴です。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
周囲のインテリアやイベントに合わせ、イメージ通りの演出をすることができますね!
日々のメンテナンスが少ない
- 毎日水を取り替える
- 茎を切り戻す(吸水しやすくさせるため)
- 余分なつぼみ、枝葉を剪定する
風でホコリを吹き飛ばすなど、最低限のメンテナンスは必要ですが、基本的に毎日必要なお世話はありません。
日々忙しく、植物をお世話する時間がない方や、旅行で不在にすることが多い方でも、「プリザーブドフラワー」は取り入れやすい選択肢です。
飾り方の選択肢が多い
「プリザーブドフラワー」は光合成をしないため日に当てる必要がなく、水を吸い上げないため、水に浸けておく必要もありません。
たとえば以下の飾り方は、生花では再現しにくいものです。
- リース
- 複数のお花をつなげて、輪っかにして壁にかける
- ガラスなどの透明なケースに密封した状態で入れる
- 壁掛けの絵画のように、額縁に入れて飾る など


ただし、湿度が高かったり日当たりがよすぎたりする環境は、「プリザーブドフラワー」の劣化を早めてしまいます。
シチュエーションを選ばず、ギフトに選びやすい
花粉や香りが出ないため、花粉症の方や病院へのお見舞い品、飲食店へのギフトとしても利用できます。
プリザーブドフラワーの『5つのデメリット』
物事には一長一短あるもの。
「プリザーブドフラワー」にもメリットばかりではなく、デメリットといえる特徴もあります。
香りを楽しめない
生花は嗅覚でも楽しめる
生花には、種類によって花本来の香りを楽しめるものがありますが、「プリザーブドフラワー」は基本的に無臭です。
香水などを直接吹きかけるのはNG
湿気が苦手な「プリザーブドフラワー」の劣化を早めたり、色が漏れたりする原因になります。
香りを演出したい場合
多少の手間はかかるものの、香水を付けたコットンを目立たない場所に設置するなど、香りを演出できる方法もあります。
季節感を感じにくい
シーズンにならないと開花しない生花を見ると、それぞれの季節感を感じるきっかけになります。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
たとえば、チューリップと言われると暖かい季節の訪れを思い描き、ヒマワリを見れば暑い季節を思い浮かべるでしょう。
季節を代表する植物の花が枯れれば、その季節の終わりを感じます。
一方の「プリザーブドフラワー」は、季節を問わず咲き続けるからこそ、季節感を感じにくい特徴があります。
日々の変化を楽しめない
「プリザーブドフラワー」はきれいな姿をキープしてくれる反面、生花のような日々のちょっとした変化は感じられません。
.jpg)
.jpg)
.jpg)
植物というより、‟完成されたインテリア”に近いです。
-1024x683-1.jpg)
-1024x683-1.jpg)
特別感が出にくい
最近はイベントでの「プリザーブドフラワー」の需要は高まってきているものの、結婚式や葬儀といった特別な日には、やっぱり「生花」が選ばれがち。
はかなく散るからこそ、その瞬間の特別感を演出しやすいです。
季節を問わず、いつでも希望のお花が用意できる強みはありますが、重要なタイミングでは選びにくい存在ではあります。
高価になりがち
一般的に「プリザーブドフラワー」は完成までに2~3か月かかり、人件費や材料費なども発生します。
同じ金額で購入すると、生花の方がボリューム感があり、華やかなお花を準備できるでしょう。


メリット&デメリットの比較表
以上をまとめると、次のようになります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ①長いあいだ楽しめる ②自由なカラーバリエーション ③日々のメンテナンスが少ない ④飾り方の選択肢が多い ⑤シチュエーションを選ばず、ギフトに選びやすい | ①香りを楽しめない ②季節感を感じにくい ③日々の変化を楽しめない ④特別感が出にくい ⑤高価になりがち |
.jpg)
.jpg)
.jpg)
それぞれ特徴があるため、適材適所を見極める必要があるでしょう。


まとめ
生花には、咲いてから少しずつ姿を変え、やがて散っていくという「今しか楽しめない美しさ」があります。
一方、「プリザーブドフラワー」は、その美しい姿を長く残せるように加工されたお花。
日々の水替えなどが必要なく、飾る場所やカラーの自由度も高いため、インテリアやギフトにも取り入れやすいでしょう。
その反面、香りや金額面などのデメリットもあります。
コメント