プリザーブドフラワーを生花と比較!メリット5選&デメリット5選

花を‟保存し”長く楽しむ

お花を部屋に飾りたいけど、水を替えたりお手入れしたりするのは大変……。

と考えている方に注目してほしいのが、「プリザーブドフラワー」です

生花を長期的に保存できるように加工したもので、水やりなどの手間をかけずに、長いあいだその姿を楽しめます。
ただし、手間をかけずに長持ちするからといって、必ずしも生花より優れているというわけではありません。
そもそも、生花と「プリザーブドフラワー」には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?
本記事では、「プリザーブドフラワー」の基本を押さえながら、生花と比べたメリット・デメリットについて詳しく解説します

目次

『プリザーブドフラワー』とは?

保存(貯蔵)されたお花

「プリザーブド」(preserved)には英語で、‟保存された”・‟貯蔵された”という意味があります。

筆者

「プリザーブドフラワー」は、美しさを長く楽しめるように加工されたお花のことです。

『プリザーブドフラワー』が長持ちする理由

「プリザーブドフラワー」が長持ちする理由は、その製造方法にあります。

プリザーブドフラワーの製造工程
  • 脱水&脱色する(生花をエタノール液に浸す)
  • 保湿&着色する(グリセリン(保存液)と着色料に浸す)
  • その後、2~3日ほど乾燥させる

植物の体内を流れる樹液などの水分がグリセリン(保存液)に置き換わることで、きれいな状態を維持できるのです。

家庭でもつくれる

「プリザーブドフラワー」の加工は難易度が高いと思われがちですが、実は以下のような加工液を準備すれば、家庭でもつくれます。

筆者

つくる手間はかかりますが、その分、既製品より愛着がわきやすいかもしれませんね!

完成までに数週間~数か月かかる

植物の体内の水分はすぐに入れ替えられないため、「プリザーブドフラワー」が完成するまでには時間がかかります。

プリザーブドフラワーが完成するまでの期間(目安)
  • 自分でつくる場合:1~2週間ほど
  • 専門業者がつくる場合:2~3か月ほど

自分でつくるより専門業者の方が期間が長くなるのは、専門業者はそれぞれの工程に時間をかけ、緻密な作業をする場合が多いからです。

筆者

割と小さなプリザーブドフラワーでも、値段が高くなる傾向があるのは、完成までに手間と時間を要しているからです。

実際は、どれくらい楽しめる?

「プリザーブドフラワー」が本来の美しさを保てる期間は、一般的に1~3年ほどが目安。

ただし加工する前のお花の状態や、置き場所の環境によっても、楽しめる期間は変わってきます。

筆者

ちなみに、ヨーロッパなどの湿度が低い地域では、10年以上楽しめることも少なくないようです。

プリザーブドフラワーの『5つのメリット』

生花と比べて「プリザーブドフラワー」には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

長いあいだ楽しめる

「プリザーブドフラワー」最大のメリットは、お花本来の美しさを長いあいだ楽しめることです

生花が1~2週間で枯れてしまうのに対し、年単位で楽しめるのが「プリザーブドフラワー」の特徴。
生花も「切り花延命剤」を使えば、通常の2倍(約2~4週間)ほどの期間楽しめますが、美しい状態を数年間保つことはできません。

切り花延命剤:花の維持に必要な栄養を補強でき、抗菌・防腐の効果もある。

自由なカラーバリエーション

染料の数だけカラーが存在するため、「プリザーブドフラワー」の色彩は無限大といえるでしょう

黒い花や虹色に染まる‟レインボーローズ”など、生花では見られない色合いを再現できる自由さは、「プリザーブドフラワー」ならではの特徴です。

筆者

周囲のインテリアやイベントに合わせ、イメージ通りの演出をすることができますね!

日々のメンテナンスが少ない

下記のようなメンテナンスをしなくてよい点も、「プリザーブドフラワー」の大きなメリットです

生花に必要な日々のメンテナンス
  • 毎日水を取り替える
  • 茎を切り戻す(吸水しやすくさせるため)
  • 余分なつぼみ、枝葉を剪定する

風でホコリを吹き飛ばすなど、最低限のメンテナンスは必要ですが、基本的に毎日必要なお世話はありません。
日々忙しく、植物をお世話する時間がない方や、旅行で不在にすることが多い方でも、「プリザーブドフラワー」は取り入れやすい選択肢です。

飾り方の選択肢が多い

「プリザーブドフラワー」は光合成をしないため日に当てる必要がなく、水を吸い上げないため、水に浸けておく必要もありません。

そのため生花と比べると、飾り方の選択肢が多いのも「プリザーブドフラワー」のメリットです。

たとえば以下の飾り方は、生花では再現しにくいものです。

プリザーブドフラワーの飾り方(例)
  • リース
    • 複数のお花をつなげて、輪っかにして壁にかける
  • ガラスなどの透明なケースに密封した状態で入れる
  • 壁掛けの絵画のように、額縁に入れて飾る  など

ただし、湿度が高かったり日当たりがよすぎたりする環境は、「プリザーブドフラワー」の劣化を早めてしまいます。

「プリザーブドフラワー」でも、どのような環境でも置けるわけではない点には注意しましょう

シチュエーションを選ばず、ギフトに選びやすい

花粉や香りが出ないため、花粉症の方や病院へのお見舞い品、飲食店へのギフトとしても利用できます。

生花と比べてギフトに選べるシチュエーションが多い点も「プリザーブドフラワー」のメリットといえるでしょう

プリザーブドフラワーの『5つのデメリット』

物事には一長一短あるもの。
「プリザーブドフラワー」にもメリットばかりではなく、デメリットといえる特徴もあります。

香りを楽しめない

生花は嗅覚でも楽しめる

生花には、種類によって花本来の香りを楽しめるものがありますが、「プリザーブドフラワー」は基本的に無臭です。

香りを楽しめないのは、「プリザーブドフラワー」のデメリットに挙げられるでしょう。

香水などを直接吹きかけるのはNG

「プリザーブドフラワー」に匂いを付けるために、香水やアロマオイルなどを直接吹きかけるのはNG行為。

湿気が苦手な「プリザーブドフラワー」の劣化を早めたり、色が漏れたりする原因になります。

香りを演出したい場合

多少の手間はかかるものの、香水を付けたコットンを目立たない場所に設置するなど、香りを演出できる方法もあります。

季節感を感じにくい

シーズンにならないと開花しない生花を見ると、それぞれの季節感を感じるきっかけになります。

筆者

たとえば、チューリップと言われると暖かい季節の訪れを思い描き、ヒマワリを見れば暑い季節を思い浮かべるでしょう。

季節を代表する植物の花が枯れれば、その季節の終わりを感じます。
一方の「プリザーブドフラワー」は、季節を問わず咲き続けるからこそ、季節感を感じにくい特徴があります。

日々の変化を楽しめない

「プリザーブドフラワー」はきれいな姿をキープしてくれる反面、生花のような日々のちょっとした変化は感じられません。

筆者

植物というより、‟完成されたインテリア”に近いです。

特別感が出にくい

最近はイベントでの「プリザーブドフラワー」の需要は高まってきているものの、結婚式や葬儀といった特別な日には、やっぱり「生花」が選ばれがち。
はかなく散るからこそ、その瞬間の特別感を演出しやすいです。

一方のプリザーブドフラワーは、「ずっと残る」からこそ特別感が出にくい一面も……。

季節を問わず、いつでも希望のお花が用意できる強みはありますが、重要なタイミングでは選びにくい存在ではあります。

高価になりがち

一般的に「プリザーブドフラワー」は完成までに2~3か月かかり、人件費や材料費なども発生します。

そのため生花と比べると、「プリザーブドフラワー」の方が販売価格は高い傾向があります。

同じ金額で購入すると、生花の方がボリューム感があり、華やかなお花を準備できるでしょう。

メリット&デメリットの比較表

以上をまとめると、次のようになります。

スクロールできます
メリットデメリット
①長いあいだ楽しめる
②自由なカラーバリエーション
③日々のメンテナンスが少ない
④飾り方の選択肢が多い
⑤シチュエーションを選ばず、ギフトに選びやすい
①香りを楽しめない
②季節感を感じにくい
③日々の変化を楽しめない
④特別感が出にくい
⑤高価になりがち
筆者

それぞれ特徴があるため、適材適所を見極める必要があるでしょう。

まとめ

生花には、咲いてから少しずつ姿を変え、やがて散っていくという「今しか楽しめない美しさ」があります。
一方、「プリザーブドフラワー」は、その美しい姿を長く残せるように加工されたお花。
日々の水替えなどが必要なく、飾る場所やカラーの自由度も高いため、インテリアやギフトにも取り入れやすいでしょう。
その反面、香りや金額面などのデメリットもあります。

どちらが優れているというわけではないので、本記事を参考に、目的に合ったお花を選んでみてください

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