土に触らず植物を楽しむ
園芸用の「土入れ」は、ガーデニングショップや100円ショップでも売られているガーデニンググッズのひとつで、園芸用土が売られている周辺に売られていることが多いもの。
園芸用土は、植物を健康的に育てていくために必須アイテムだと思いますが、「土入れ」は必要なグッズなのでしょうか!?
園芸用の手袋をつけた手で直接、園芸用土を鉢に入れれば、植物が植わっている鉢に、園芸用土を入れることができるように思います。
本記事では、「土入れ」の必要性や土入れの種類による特徴を、メリットやデメリットを踏まえながらご紹介しています!
園芸用の「土入れ」の用途・特徴
「土入れ」の用途
「土入れ」は、園芸用土をすくって、鉢の中に入れるためのガーデニンググッズです!
大きいサイズの「土入れ」を使用するなら話は別ですが、プランターに園芸用土を入れるだけの作業であれば、手ですくって入れた方が、早い場合もあるかもしれません。
ただし、植え替えのときに植物が鉢にある状態で土を手で入れたり、小さめな鉢に土を入れたりすることは、想像以上に細かい作業となるもの。
手で土を入れると想像どおりに入れられず、植物の上に土がかかってしまったり、鉢の外に土かこぼれることにもなります。
細かい作業がつきものな園芸作業においては、「土入れ」を使用した方がスムーズに土を入れることができるでしょう!
「土入れ」の特徴
メリット
「土入れ」を使用することのメリットは、下記の2点です!
- 園芸用土に、直接触ることなく、土を扱うことができる
- 細かい作業がスムーズにできる
細かい作業ができることについては、用途のところでも触れましたが、園芸用土に直接触れる必要がないことも、「土入れ」を使用することのメリットといえます!
ですが、「土入れ」を使用したとしても、植え替えの最中に微塵が飛んでくることもあるので、土の影響を完全になくしたいのであれば、別の方法を考えたいところ。
ガーデニングショップによっては、植え替えサービスを行っている店舗もあるので、そのようなサービスを利用するか、人工観葉こと“フェイクグリーン”を導入することも、ひとつの選択肢となるでしょう。
「フェイクグリーン」については、下記の記事で詳しくご紹介しているので、よろしければお読みください。
デメリット
つづいて、「土入れ」の使用することのデメリットについて!
正直なところ、大きなデメリットは特にありませんが、あえて挙げるのであれば、下記の2点となります。
- 購入代金が発生する
- 商品のバリエーションが少ない
デメリットといっても、数千円~数万円かかるものではないので、数百円~千円程度の購入金額をどう考えるかです!
長い期間かけて楽しむのが園芸という分野なので、長い目でみれば大きな出費ではないのではないでしょうか。
また、「土入れ」については、壊れない限りずっと使っていくもの。
園芸用土のように消耗品ではないので、ガーデニングショップなどで置かれている「土入れ」のバリエーションが少ないことは、当然のことといえます。
園芸用土についても、リサイクルといった方法があり、下記の記事で詳しく書いています。
「土入れ」の種類
ここからは、「土入れ」の種類について、いくつかご紹介します!
「土入れ」には大きいタイプのものから、メッシュの入っているものまで、いくつかの種類があるもの。
それぞれの種類の特徴について、触れていきます
普通サイズの「土入れ」
まずは、ごくごく普通の「土入れ」です。
上述のように、植え替えの際に「土入れ」があるか無いかで、スムーズな作業ができるかどうかに影響が出ます!
弱点としては、容器が小さいこと。
大きな鉢に植物を植えるときには、多くの園芸用土を使用することになるので、この容器だけだと、何十回と土をすくう羽目になります・・・。
大きいタイプの「土入れ」
つづいて、大きめな「土入れ」です!
写真では、サイズ感が分かりづらいかもしれませんが、先ほどの「土入れ」と比べると、3~4倍ほどの土をすくうことができます!
植物を植え付けるなど、細かい作業にはあまり向いていませんが、用土を配合するときにあると便利です!
たとえば、「赤玉土:鹿沼土:ひゅうが土」を「1:1:1」で配合したいときには、それぞれの園芸用土が入っている袋から、一杯ずつ園芸用土をすくって、大きめな入れ物に移し替える作業が生じるもの。
その際に、小さな「土入れ」で移し替えていると、かなりの時間を要してしまうことになります。
また、配合した園芸用土を混ぜ合わせるときにも効率的な作業を行うことができ、大きな鉢に土を入れるときなど、なにかと便利な「土入れ」です!
最初から買いそろえる必要はないと思いますが、本格的に園芸にハマったときには、持っておくことをおすすめするグッズのひとつです!
メッシュ入りの「土入れ」
そのほかには、メッシュが入っている「土入れ」もあります!
すべての園芸用土に使用できる“万能タイプ”とはいえませんが、育てている植物によっては、効果を発揮するタイプです。
このタイプの土入れは、「土入れ」+「ふるい」の機能があるので、土を入れる作業をしながら「微塵」(みじん)を取り除くことができるという長所があります!
微塵は、園芸用土が粉々になってしまった後のドロのような土で、排水性や通気性を損なわせる原因にも・・・。
特に、乾燥した環境が好きな植物に使用する土は、排水性などを向上させるために、園芸用のふるいにかけてから土を入れていくことが望まれます。
このタイプの「土入れ」を使用することで、あらかじめふるいにかけていない培養土でも、ある程度の微塵であれば取り除くことができるでしょう。
ただし、「くん炭」や「パーライト」などの、すごく小さい粒の用土もふるいにかけてしまうことになるので、使用する園芸用土によっては少し使用しづらい点は、デメリットになります。
園芸用土は、粒の大きさによって「大粒」、「中粒」、「子粒」、「細粒」といった具合に分類されていますが、おもに小粒以上の用土を使用している「多肉植物用の土」に使用すると、パワーを最大限発揮する「土入れ」です!
多肉植物用の土についても、下記の記事で書いています
アガベに焦点を当てていますが、多肉植物であれば全般的に使用できる、配合割合などをご紹介した記事です。
まとめ
本記事では、園芸用の「土入れ」について、ご紹介しました!
最初は、ごくごく普通の「土入れ」がひとつあれば、それで充分だと思います。
「土入れ」を使用している中で、「こんなものが欲しい」といったように追加で思うところが出てきたら、買い足していきましょう!
Amazonなどでは、メッシュの入っていない、ステンレスタイプのものも入手ができます。
ステンレスは、錆びづらい特徴があるので、水を扱う園芸においてはありがたい特徴をもっています。
コメント