神奈川県を代表する名所
突然ですが、「横浜」に対して、どのような印象を抱いていますか!?
近代的な都市や、海に面した港といった印象を抱くひとも、多いかもしれません。
また中華街やみなとみらいなど、具体的な観光スポットをイメージされる方も、多いのではないでしょうか。
そんな横浜には都市でも港でもなく、また中華街やみなとみらいでもなく、落ち着いた雰囲気と美しさが広がる日本庭園、「三渓園(さんけいえん)」の存在があります!
「三渓園」も、ほかの観光スポットに負けず劣らず、横浜を代表するスポットのひとつです!
本記事では、ウエディング用の写真撮影の定番スポットでもある「三渓園」に、梅が開花をする時期に行ってきたので、そのときのことをご紹介しています
三渓園(さんけいえん)の園内の様子
三渓園の案内板
「三渓園」の受付で入園料を支払ってから、園内に歩を進めていきました!
そしてまずは、出入り口の付近にある案内板を確認することに!
観光スポットの公式HPなどに掲載されている情報はありますが、案内板の方が耳寄り情報が多いこともあります。
こういったスポットでは、いちばん最初に案内板の情報確認をすることで、より一層楽しめるきっかけになったりします!
このタイミングでは、開花時期を迎えている見ごろの植物や、「三渓園」の中を飛び交う鳥などを紹介していました
そして、案内板の内容をひと通り確認したら、園内を実際に見てまわります!
梅のお花(白色)
案内板で情報をチェックしたら、さらに歩を進めていくと、そこには梅が太陽の光を浴びながら、気持ちよさそうに白いお花を咲き誇っていました!
梅の木々はたくさんありましたが、木々同士が密集していることはなく、梅林というよりは「三渓園」のところどころに梅の木が点在していった感じです!
点在している分、まとまったエリアで楽しめることはありませんが、敷地内で育っている梅の木々を、探し歩く感覚で楽しめました!
特に「三渓園」にはじめて行く場合には、どのエリアにどういった植物が植わっているのか分からないので、歩を進める中で楽しさを感じることができるでしょう!
梅のお花は、チューリップやバラのように一輪の大きさこそありませんが、どこか風情があり、見ているだけで気持ちが落ち着いてくるようなお花です!
樹齢何百年や何千年といった樹木は、その大きさもさることながら、そびえ立つ雰囲気に迫力があり、圧倒されるようなすがたをしているもの。
梅の木は、迫力感のある樹高や幹の太さはありませんが、樹形や幹の肌質には長い歴史を感じさせるような雰囲気をしているもの。
梅ならではの独特な見た目が、梅の木のひとつの魅力だと感じています!
緑萼梅(りょくがくばい):’Ryokugakubai’
こちらは「緑萼梅(りょくがくばい)」という品種で、横浜市から上海市に桜の木をプレゼントしたときの返礼品として贈られてきた、めずらしい梅の木ということです。
わたしが「三渓園」を訪れたタイミングは3月の上旬でしたが、2024年は「緑萼梅」の開花のピークは2月中旬だったようで、この日はすでに開花のピークを終えていました・・・。
ただ、不幸中の幸いなことに、まだ残っているお花と出逢うことができました!
「緑萼梅」も白っぽいお花を開き、ときには自宅で、盆栽としても楽しまれることのある品種です!
お花を支えるようにして葉が発達した“萼(がく)”の部分が、緑色をしていることが、「緑萼梅」の名の由来となっているようです。
歴史ある建造物
「三渓園」にはいろいろな植物が育っているものの、植物園ではないので、その魅力は植物だけにとどまりません。
歴史が好きな方にとって興味関心の高い、歴的建造物も立ち並んでいます!
建物からは長い歴史を感じますが、木造の建造物を後世に受け継ぐために、これまでに何度もリフォーム工事が行われているようです。
これまでの歴史だけではなく、木造建築の分野でも、魅力のあるつくりになっているのではないでしょうか。
三渓園天満宮
そしてこちらは、正門からほど近い「三渓園天満宮」の様子です!
こういった歴史的な建造物も、植物と同じように園内の各所に点在しています!
「三渓園」は、車椅子の方でも楽しめるコースが設けられていますが、すべての植物、そして歴史ある建造物を見て回るためには、結構な距離を歩くことになります・・・!
「三渓園」を存分に楽しむには、歩きやすいウォーキングシューズなどを履いて行くことが、オススメです!
また「三渓園」には、日本庭園をゆっくりと眺めながら休憩できる場所もあり、手焼きだんごや抹茶、おしるこ、おでんなどの昔からある料理も食べることができます!
歴史ある風景を見ながら、味でも昔ながらの料理を食べることができるので、心を清らかにできること間違いなしです!
この日は天気が良すぎて、そして太陽の光が強すぎたので、撮った写真は逆光になりがち・・・。
スマホでの写真撮影はむずかしい一日でしたが、日光浴をしながら園内を散策するのは、とても気持ちの良い一日でした!
小川・池
つづいて、「三渓園」の中を流れている小川の様子です!
ここは、せせらぎの音も聴こえてくるスポットで、田舎をおとずれたような感覚も覚えました!
「視覚」や「味覚」だけではなく、お花の香りを楽しむ「嗅覚」、せせらぎの音を感じる「聴覚」と、いろいろな感覚を刺激される点も「三渓園」の魅力のひとつでしょう!
「三渓園」の園内に、いくつか存在する池の中には、赤色や黄色を身にまとったコイが泳いでいました!
わたしが見つけられたのはコイだけでしたが、ほかにも、亀が棲んでいるという情報も!
これだけの自然が広がっていれば、そのほかにも、さまざまな生きものが棲んでいるのかもしれません!
また水の中だけではなく、キンクロハジロやホシハジロといったカモ科の鳥類が空からやって来て、優雅に水面を泳いでいる写真が案内板に載せられていました!
「三渓園」の中で出逢うことのできる生きものに焦点を当てれば、生きものが好きなひとにとっても、楽しめる要素が転がっていそうです!
水の上からだけではなく、水中から楽しむ景色も、素晴らしいものになっているのかもしれません!
太陽の光が強く、水面からの照り返しもあるので、晴天のときに「三渓園」の景色を最大限楽しむのであれば、サングラスを持って行った方がよいでしょう!
自前のカメラを首からぶら下げている観光客や、長い望遠レンズを付けた一眼レフを三脚に固定し、シャッターチャンスを狙っているひとが多いところも、「三渓園」の特徴のひとつ!
池の周囲には特にカメラを構えているひとが多く、横浜市内でも有数といえる、フォトスポットが三渓園にはあります!
その他の植物
竹
世界でもっとも成長の早い植物として、ギネス認定されている植物こと「竹」も、ワサワサとした葉っぱを春風の中で揺らしていました!
一般的に落葉樹と呼ばれる植物は、秋から冬にかけて葉を落としますが、「竹」は、秋や冬には落葉せずに5~6月ごろに落葉をする特徴をもった植物です。
異常な成長速度といい、落葉するタイミングといい、オリジナリティあふれる植物のひとつです!
その旺盛な成長力や繁殖力から、邪魔者扱いされてしまうことのある植物ですが、竹林は見ていて元気がもらえるものです!
椿(ツバキ)
また、別の場所では「椿(ツバキ)」もお花を咲かせていました!
神奈川県内では、シンボルツリーとして「椿」を育てているご家庭や、生垣として植えられていることも多い、馴染みのある植物のひとつ。
「椿」は品種により開花時期に幅広いバリエーションがあるため、いくつかの品種の「椿」を育てることで、長い期間お花を楽しめることにもつながります!
シャンプーやトリートメントのイメージが強い植物ですが、「椿」のたねからとれる油は、化粧品などの原材料として使われることもあります!
馬酔木(アセビ)
「馬酔木(アセビ)」も、園内のさまざまな場所で、ユニークなお花を咲かせていました!
「馬酔木」は“清純な心”といった花言葉を持っていますが、展開している葉には、毒をもっています・・・
「馬酔木」という名前は、少し変わった配置で漢字が並んでいますが、「馬」がこの植物の葉を食べると、毒の成分によって苦しみ、「酔」ったようにふらついてしまう。というのが「馬酔木」の名前の由来となっています。
ピンク色だけではなく白いお花を咲かせた「馬酔木」もいて、小さなお花をたくさん連ならせ、自分自身のお花の重みで垂れ下がったようなお花の見た目は、ユニークなものです!
三渓園を楽しめる3つのコース
「三渓園」の公式HPには、「三渓園」の魅力をさらに感じることのできる3つの散策コースが紹介されているので、行く前にチェックすることをオススメします!
- 「じっくり満喫コース」
- ハイキング気分でじっくりと三渓園の魅力を楽しめる
- 「バリアフリーコース」
- 車いすの方でも園内を楽しめる
- 「本牧市民公園立ち寄りコース」
- 三渓園に隣接している公園も一緒に楽しめる
それぞれの目的にあわせてコースを選ぶことで、「三渓園」の魅力をさらに感じ取ることができるでしょう!
もちろん、いずれかのコースを選択しなければいけないわけではありませんが、広すぎる敷地内を効率的に歩くときの参考になると思います。
まとめ
「三渓園」ではさまざまな庭園が設けられていて、冬から春に差しかかった季節は「梅」が赤や白などに染めたお花を開き、春になれば「桜」がピンク色の花を咲かせ、夏には「緑」が広がり、秋にはうつくしい「紅葉」がはじまる、といった季節によって変化していく「景観」を堪能することができるでしょう!
「三渓園」をおとずれると、忙しない日常とかけ離れて、まるで別世界にでも迷い込んだかのような、非日常的な感覚に引き込まれていきます!
よい意味で、なにも考えなくてもいいといった感覚です!
「三渓園」には池やせせらぎが流れる音が聴こえ、石組みの庭など、日本庭園ならではの要素が詰まっています。
さまざまな植物や建物、小川などが存在していますが、175,000㎡(53,000 坪)という広大な敷地内を誇っていることから、植物や歴史ある建造物が密集しているという印象はありません!
桜の開花時期には夜21時までライトアップのイベントを開催している「三渓園」で、横浜のさらなる魅力にふれてみてはいかがでしょうか!?
オススメお花見スポットは、下記の記事でまとめています
もしよろしければ、あわせてチェックしてみてください。
三渓園の基本情報
住所・アクセス
神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
根岸駅、桜木町駅、横浜駅、元町・中華街駅からバス
開園時間・休園日
【開園時間】
AM9時00分~PM17時00分
(入園は閉園の30分前まで)
【休園日】
12月26日から12月31日まで
入園料
大人:900円
こども(小・中学生)200円
年間パスポートあり 他
電話番号・公式HP
045-621-0634
三溪園の公式HP
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