神奈川屈指の日本庭園
春の訪れを感じるこの季節。
お花見といえば桜を思い浮かべがちですが、横浜にはひと足早く、そして静かに春を告げる場所があります。
それが、梅の名所「三溪園(さんけいえん)」です。
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梅以外に、藤や蓮の開花シーズンや、紅葉に色づく季節にも多くの来園者が訪れます。
季節を彩る花々や見ごとな日本庭園など、園内の景色を見ているだけで、心が温かくなるスポットです。


三溪園(さんけいえん)の園内の様子
三溪園の掲示板
「三溪園」の掲示板では、見ごろの植物や、園内を飛び交う鳥を紹介していました。


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植物などに詳しくなくても、楽しみやすくなるので、園内を見て回る前にチェックすることをおすすめします。
梅の花(白色)
最初に目に留まった植物は、白い花をたくさん咲かせた梅です。


「三溪園」の梅の木は、あちこちに点々と植えられており、梅林のようなまとまったエリアはありません。
木々が集合した迫力感はありませんが、広い園内を散策しながら、梅の木を一つひとつ見つけていく楽しみがあります。
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どこに何が植えられているか分からない場所を歩くのは、あたらしい発見があって楽しいものです。


多くの梅の木は背丈が高くなく、大樹のような幹幅もありませんが、その樹形や幹質には長い歴史を感じさせる独特の魅力があります。
緑萼梅(りょくがくばい)
横浜市から上海市に贈った桜の返礼品、「緑萼梅(りょくがくばい)」のすがたもありました。
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緑萼梅は、めずらしい品種なのだそうです。
訪れた3月の上旬には、残念ながら見ごろを過ぎていましたが、枝の途中にまだ残っている花を見つけました。


緑萼梅は、盆栽として楽しまれることもあります。
歴史的な建造物
長い歴史を物語りながらも、未来へ受け継ぐために貴重な存在
「三溪園」の見どころは、植物だけにとどまりません。
園内には、長い歴史を刻んできた歴史的建造物が点在しています。


「三溪園」では後世にそのすがたを残すため、定期的に改修工事が行われ、大切に守られています。
三溪園天満宮(さんけいえんてんまんぐう)
正門からほど近い場所には、「三溪園天満宮」があります。


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神聖な場所に近づくと、空気感が変わる気がします。


歴史ある風景の中で、昔ながらの料理を味わうのは、心が洗われるような時間になるでしょう。
小川&池
「三溪園」には、心地よいせせらぎが流れる小川があります。


以下のようにさまざまな感覚が刺激されるのも、「三溪園」の大きな魅力です。
- 景色を楽しむ「視覚」
- 花々の香りを楽しむ「嗅覚」
- せせらぎの音色を楽しむ「聴覚」 など


園内の池には、赤や黄色のコイが優雅に泳いでいます。
掲示板には、キンクロハジロやホシハジロといった、カモの仲間が水面を泳ぐ写真も貼られていました。
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タイミングがよければ、鳥たちとの出逢いもあるのでしょう。


その他の植物
青々とした竹林
園内の一角では「竹」が、たくさんの葉を展開していました。
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竹は、たった1日で91センチも背が高くなり、世界でもっとも成長の早い植物としてギネス認定されている植物です。


落葉の時期も特徴的で、多くの植物が葉を落とす秋や冬ではなく、初夏にあたらしい葉に生え変わります。
その旺盛な成長力から、ときに厄介者と見なされることもありますが、三溪園の竹林は、その力強い生命力を感じさせてくれます。
椿(ツバキ)の花
園内を歩いていると、「椿(ツバキ)」も紅い花を咲かせていました。


神奈川県では、庭木としてよく見かける身近な植物です。
シャンプーやトリートメントの原料としても有名な「椿」ですが、タネからとれる油は食用としても使われています。
見た目のうつくしさだけでなく、生活に役立つ植物なのです。
馬酔木(アセビ)の花
かわいらしい花をつけた「馬酔木(アセビ)」のすがたもありました。


「清純な心」という花言葉を持つ一方で、葉には毒を持っています。
花の色合いはピンクや白と可憐で、花のサイズは小さく全体的にかわいらしい印象を受けますが、見た目とは違う一面を持つ植物です。
三溪園を楽しめる3つのコース
「三溪園」の公式サイトでは、目的に合わせて選べる、3つの散策コースが紹介されています。
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事前にチェックしてから足を運ぶのがおすすめです。
- 「じっくり満喫コース」
- ハイキング気分でじっくりと三溪園の魅力を楽しめる
- 「バリアフリーコース」
- 車いすの方でも園内を楽しめる
- 「本牧市民公園立ち寄りコース」
- 三溪園に隣接している公園も一緒に楽しめる
自分のペースや好みに合わせて、最適なコースを選んでみてください。
もちろん、これらのコース以外でも自由に散策できます。
まとめ
広大な敷地には、季節の花々や歴史ある建造物がゆったりと配置され、訪れるひとびとの心を和ませてくれます。
園内を巡るには少し歩くことになるので、歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
うつくしい景色を眺めながら、手焼きだんごや抹茶で一息つくのも、至福のひとときになるでしょう。
横浜の中心地から少し足を伸ばすだけで、非日常を体験できる「三溪園」に、いちど訪れてみてはいかがでしょうか!?
神奈川と東京のオススメお花見スポットは、下記の記事でまとめています
「三溪園」以外にも魅力的なスポットはあるので、もしよろしければ、あわせてチェックしてみてください


三溪園の基本情報
住所&アクセス
≪住所≫
神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
≪アクセス≫
根岸駅、桜木町駅、横浜駅、元町・中華街駅からバス
開園時間&休園日
【開園時間】
AM9時00分~PM17時00分
(入園は閉園の30分前まで)
【休園日】
12月26日から12月31日まで
入園料
大人:900円
こども(小・中学生):200円
年間パスポートあり 他
電話番号&公式HP
≪電話番号≫
045-621-0634
≪公式HP≫
三溪園の公式HP
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