東京都神代植物公園に行ってきました!~東京都内にある、最大規模の植物園~

植物に癒されるスポット

東京都内にある植物園にも、いくつか植物園がありますが、そこまで広大な面積を誇るところは多くはありません。

東京都内にある、最大規模の植物園「神代植物公園」をご存知でしょうか!?

2023年4月に、東京都調布市にある「神代植物公園」に行ってきたので、そちらのご紹介をします!

目次

神代植物公園について

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「神代植物公園」は”東京ドーム約11個分”という広大な敷地面積(501,968.22㎡)を有しています。
そのため、ひとつひとつの植物をじっくりと堪能したい方は、午前中だけで見ようとしても、また午後から行っても、全てのエリアを回り切れない可能性が高いです。

「神代植物公園」の周辺には飲食店が何店舗かあったので、植物が好きな方であれば、『午前中を園内で散策する→一旦昼食→午後からまた散策する』という丸1日植物園づけのプランもありだと思います!

わたしは電車を乗り継いで、「神代植物公園」までのバスが出ている駅のひとつ、「調布駅」からバスに揺られて行きました!

都立公園自体は150周年前からあるそうで、「神代植物公園」でも、訪れたタイミングではちょうど150周年記念のイベントを実施していました!
イベントの内容は、スタンプラリーです。

「神代植物公園」には約10万本、そして品種数では4,800種類もの植物が植えられているので、これまでに見たことすら無い植物をたくさん見ることができます。

東京都内で「神代植物公園」と同じように植物を扱う施設と比較してみると、東京都江東区の新木場にある「夢の島熱帯植物館」で品種数は1,000種類以上、大都心の新宿にある「新宿御苑」でも2,000種以上の植物という規模感なので、植物の数についてはボリューム感が違います!

「夢の島熱帯植物館」や「新宿御苑」でも、充分スゴイのですが。

園内の各エリアについて

それでは「神代植物公園」の正門をくぐって、園内へ入っていきます!

最初に、“園内マップ”と“季節のみどころ”を確認しました。
事前の情報収集も重要ですが、張り出されている書面でそのときどきの情報を仕入れてから回ると、より一層植物園を楽しむことができると感じています。

園内マップには順路などは書かれていなかったので、好きな植物エリアから順番に見て回っていけば良いと思います。

入って早々の入り口付近から、早くも白色、黄色、そして紫色のお花たちが石像を囲んでいました!

これは、期待ができそうです!

しゃくなげ園

そして出入り口からすこし歩いて、「しゃくなげ園」へ!

“シャクナゲ”は冬になっても緑の葉を落とさない常緑で、そこまでの高さまで成長しない低木の植物です。
また、多くの品種は、4月下旬から5月中旬にかけてお花を咲かせる植物です。
この日は4月上旬でしたが、早咲きの品種は、いくつか開花している品種もありました!

“シャクナゲ”は高すぎず低すぎず、ひとの目線と同じ高さでも花を咲かせているので、実際にシャクナゲを目の当たりにしてみると、花や樹木の力強さを、より間近に感じることのできる植物だと感じました!

開いているお花も赤や白だけではなく、赤とピンクが織り交ざっているお花や、淡い紫色をしたモノまで飽きがこないお花のオンパレードです!

ぼたん・しゃくやく園

シャクナゲのお花を一通り堪能した後は、「ぼたん・しゃくやく園」へ!

牡丹:島大臣

このエリアでは開花している植物は一部の品種のみだったこともあり、わりとサクッと見て回りました!
本来、ボタンのお花は4~5月が開花時期で、しゃくやくは4~6月に開花時期を迎える植物なのでお花を咲かせていてもおかしくはないはずですが、その年によって暖冬の年があれば、春になってもいつまでも気温が上がらない年もあります。
“桜の開花予想”が毎年異なっているように、日照や気温などの影響が、植物の開花時期に影響を与えることはよくあることなので、この年は開花が遅れていたということでしょう。

梅・藤

そして途中の道では、長い樹齢を感じる梅の木からは“趣”を感じ、藤ノ木の“大迫力”にひたすら圧倒されたあと、暖かい地域で自生する植物が育っている大温室に向かうことにしました!

藤の木は、もともとは日本が原産の植物ですが、その観賞価値の高さから今では世界中で育つ植物へとなりました!
この樹形やお花を見れば、世界に広がっていったことも納得できます。

もちろんお花もキレイですが、垂れ下げるように伸ばしていく枝を含めた樹形が良いですね!

大温室

神代植物公園に建っている「大温室」に入ると、まずはコウモリランこと、ビカクシダがお待ちかね!

コウモリラン、パイナップル

そして、小さなパイナップル!?

スーパーで売られているパイナップルは、見かけますが、ココナッツやバナナのように大きな木の高い位置に実を成らせるのかと思っていました。
実の大きなパイナップルは、このようなカタチで実を付けるのですね!
ユニークな見た目をしています!

神代植物公園の「大温室」の特徴は、中で育っている植物がとにかく多種多様の品種にわたるところ、そしてところどころに植物を興味をひく解説がつけられているところだと思います!

アリストロキア・サルバドレンシス

たとえば、「アリストロキア・サルバドレンシス」という植物の解説を見てみます。

実際の大温室内の植物の解説文。

映画スターウォーズの“ダースベイダーに似た花”とは、いったい・・・!?

そして、下の写真が実際の「アリストロキア・サルバドレンシス」という植物です!

たしかに、ダースベイダーがたくさんいますね!
このお花は、1週間ほどしか咲かせないようなので、タイミングが良かったです!

個人的にはスパイダーマンにも見えてしまいますが、いずれにしても、ほかには類を見ないお花を付ける植物であることには間違いありません!

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「大温室」の中でも、本記事に載せきれないぐらい、多くのお花を拝むことができました!

クロトン(細葉)

ガーデニングショップでも、時おり見かける「クロトン」もお花を咲かせていました!

葉の色がユニークな植物のひとつですが、葉に負けず劣らずのお花を付けるんですね!

メディニラ ‘火の鳥’

もはや、お花がどうなっているのかすら、よく分からない「メディニラ」のユニークな開花も印象に残る光景です。

原種はフィリピンに自生していますが、この火の鳥という品種は日本人によってつくり出された、いわゆる園芸品種です!
火の鳥の親は、“メディニラ・マグニフィカ”と“メディニラ・ミニアータ”という品種です。

ヒスイカズラ

多くのお花が咲き誇る神代植物公園の「大温室」の中でも、個人的にもっとも心に刺さった植物が「ヒスイカズラ」という、ユニークな見た目をしていて、青色と緑色の中間色のようなお花を咲かせていた植物です!

原産地では、“オオコウモリ”が受粉を手助けしている植物ですが、原産地では絶滅危惧種としても指定されている植物です。
キレイで見ているだけで元気をくれる植物を守っていくのも、ひとに課せられた使命かもしれませんね。

レックス・ベゴニア

神代植物公園に来てすごく好きになった植物が、色とりどりの「レックス・ベゴニア」です!

これまでも、そこまでサイズ的に大きくない「レックス・ベゴニア」は、ガーデニングショップなどでたまに見かけていたのですが、大きく成長すると毒々しい見た目により一層磨きがかかり、かなり存在感のある植物になるのだと感じました!

一見、“フェイクグリーン”のようにも見えてしまいますが、れっきとした本物の植物です!
ほかの植物にも、みどり一色をしたものから、斑の入っている植物まで多くの品種に分かれていますが、ここまでいろいろな色を葉に付ける植物は、「レックス・ベゴニア」ぐらいだと思います。

大温室内で育っている植物をよく観察していると、少しでもよい環境を求めて、太陽光の方向に成長していることにも気付くことができます!

たとえば、上の左側の写真が日当たり良好な面、右側は日当たりの悪い面となります。
咲かせている花の数や、展開している葉の数がまったく違いますね。

自宅で植物を育てていても、太陽光の方に徐々に傾いてきてしまうことがありますが、ここまで露骨に太陽光の光をよく浴びれるように日々育っていることには、植物好きでないと気付けない部分ですね!

水生植物

「大温室内」には、水生植物も気持ちよさそうに育っていました。

水生植物は、いったん陸の上で暮らしていた植物がまた、水の中に戻ってきたとされている植物の総称です。
そのため、海の中で育つ海藻などとは違った分類がされています。

用土がいつまでも乾かない環境を好まない植物が多い中で、あえて用土が乾きようがない水の中に生息してしまうとは、ものすごい進化を遂げたものです。
一番最初に「よし!水の中で生息しよう!」と決心をした、水生植物の祖先の発想力、そして決断力には感服しますね!

多肉植物

多肉植物も、ガーデニングショップなどでみるようなサイズではなく、温室パワーと地植えパワーの相乗効果でとても大きく成長していたり、かなりの数で群生していたりしました!
本来の自生地で成育している姿は、限られた鉢内の環境とは異なり、とてもワイルド感の溢れる植物なのだと感じさせてくれました!

神代植物公園の特徴のひとつとして、ほとんどの植物にネームプレートが付けられている(又は近くに設置されている)ところが挙げられます!
ネームプレートは付いていて当たり前だと思われるかもしれませんが、植物の近くにはネームプレートなどがなく、掲示板などである程度まとめて植物名の紹介がされていたり、植物の名前が分からなかったりすることも意外とあるので、分かりやすくてありがたいサービスです!

温室は冬でも一定の温度が保温できるので、暖かい環境で自生する多肉植物も、温室に入っていれば冬の間でも暮らしていける植物好きには、憧れすらある施設です!

つばき・さざんか園

大温室をあとにして、続いて向かったのは、「つばき・さざんか園」です。

こちらのエリアでも、一部の品種が開花をしていました!

これまで天候は、ギリギリ曇りを保ってくれていたものの、この辺りから、ポツポツと小粒の雨が降り出してきました。

うめ園

雨の降る中、向かった先は「うめ園」です!

うめは、日本には昔からありますが、伝来は中国からやってきている植物なのですね。

これは伝わるか分かりませんが、神代植物公園に来て初めて思ったことで、梅の木の枝ぶりというか樹形が、多肉植物の“灌木系コーデックス”を大きくしたような樹形だと感じたので、“灌木系コーデックス”が好きなひとは梅の木も好きになる可能性が高いと感じました!

ちょっとマニアックな部類に入るので恐縮ですが、もし興味があれば、「灌木系コーデックス」と調べてみてください。

水生植物園

最後にそば畑もある、「水生植物園」を見て回りました。

田舎というか古風というか時間がゆっくりと流れている、のどかなエリアで、ここのエリアには無料で入ることができます!

最後に全体を通して、神代植物公園は、

  • とても大きいので、植物好きな方が午後から行ったら回り切れる規模感ではない!
  • たくさんの見たことの無い植物に出会える!(かも!?)
  • ほとんどの植物にネームプレートが付けられているため、どんな名前の植物なのか分かりやすい!
  • 一番の見どころはバラになり、春と秋には『バラフェスタ』を開催!(今回はタイミングが合わず・・・)
  • 園内にいる多肉植物は、割と少なめ。
  • 神代植物公園1961年10月に開園しているので50年以上の歴史がありますが、すごく古い印象は受けない。

という印象を持ちました!

長文となりましたが、今回は神代植物公園のご紹介でした!

神代植物公園の基本情報

住所・アクセス

東京都調布市深大寺元町5-31-10
【アクセス・車】:中央自動車道『調布インター』から5分程度
【アクセス・電車&バス】:京王線『調布』駅、または『つつじヶ丘』駅、JR中央線『三鷹駅』または『吉祥寺』駅からバスでアクセス可能

営業時間・休み

AM9時30分からPM17時00分まで
(本園の入園は16時まで)
※大温室・水生植物園の閉門時間は16時30分まで

休み

月曜日(月曜日が都民の日や祝日の場合は翌日が休み)
12月29日から1月1日まで

入園料

大人(一般)500円
※年間パスポートもあります

電話番号・公式HP

042-483-2300
神代植物公園の公式HP(公益財団法人 東京都公園協会)

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