パキポディウム・恵比寿大黒(デンシカウレ)の育て方・成長記録(継続更新中)

Pachypodium densicaule

目次

パキポディウム・恵比寿大黒の基本データ

育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★☆☆☆
耐 寒 性:★★★☆☆(耐寒温度(目安):10℃)
耐 暑 性:★★★★★

原 産 地:日本で作出された園芸品種ですが、交配元の品種はマダガスカル中央部で自生。
原産地の特徴①:寒い季節でも、最低気温が8℃以下になる日はほとんど無い。
原産地の特徴②:日本と比較すると約2倍程度の日照時間がある。
原産地の特徴③:1年を通して、強い南風が吹いている。

風水・花言葉:『永遠の愛』
科・属:キョウチクトウ科 パキポディウム属
学名:Pachypodium densicaule(園芸品種のため、正式な学名ではない)

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パキポディウム・恵比寿大黒の成長記録

ガーデニングショップでセール品として安くなっていた株を購入してきた、「パキポディウム・恵比寿大黒(Pachypodium densicaule)」の成長記録です!

普段はそこまで植物の価格帯は安くないお店ですが、たまたまタイミングがよかったのか、今回は安価に入手できました!

2023年5月19日(May 19, 2023)

このタイミングでは、暖かい春の訪れとともに、黄色い花芽をあげています!

鉢の中に、小さな雑草が生えていますが・・・。

七福神のうち、“恵比寿”様と“大黒”天のふたりから名前を授かっていて、とても縁起の良いネーミングです!

「パキポディウム・恵比寿大黒」は、交配によってつくられた園芸品種。
交配元とされているのは、「パキポディウム・デンシフローラム」と「パキポディウム・ブレビカウレ」という品種です。

「パキポディウム・デンシフローラム」と「パキポディウム・ブレビカウレ」の文字をとって、「パキポディウム・デンシカウレ」という名前でも呼ばれています。

交配元とされているそれぞれの親には、相反する特徴があるといえるでしょう。

「恵比寿大黒」の交配元の特徴
  • 「パキポディウム・デンシフローラム(Pachypodium densiflorum)」
    • パキポディウム属の植物の中では育てやすくて成長が早い品種とされていますが、横に丸々と太っていくタイプというよりは、縦にも横にも鋭いトゲを付けて成長していく品種です。
  • 「パキポディウム・ブレビカウレ(Pachypodium brevicaule)」
    • ”恵比寿笑い”という別名をもっていて、白いボディをお饅頭のようにデップリと肥大させる個体が多いですが、成長が遅くて気むずかしい性質をもっています。

「パキポディウム・恵比寿大黒」は、両方の祖先の良いところを持ち合わせたハイブリッド種で、成長が早く、育てやすく、お饅頭のように太りやすい品種とされています!

ただ、あくまでハイブリッドなのでどちらの親の遺伝子を強く受け継ぐのかによって、横に太っていくのかそれとも上に成長していくかという面では、個体差が顕著に出やすい種類でもあります。

一般的に人気があるのは、「ブレビカウレ」のように、横に太っていくタイプの「恵比寿大黒」です。

自宅では、何株か「恵比寿大黒」を育てていて、縦にも横にも成長している株もいれば、「ブレビカウレ」と区別がつかないぐらい横にばかり成長している「恵比寿大黒」もいますが、この株は今のところどう成長していくのか、まだ分からないのでこの株に焦点を当てて記録を付けていきたいと思います。

昨年は直射日光がガンガンあたっている時期に成長し、現在はまん丸な体系に育っています。

2023年12月9日(December 9, 2023)

その後、7か月が経過して、季節は冬を迎えています。

「恵比寿大黒」の成長期は、春から秋までの暖かい季節。
今は成長期を終えたところで、厳しい寒さに備えて葉を落とし休眠期に入りました!

当初の姿と比べてみても、まん丸なカタチをキープしています!

株はひと回り大きくなりましたが、横というよりは上に成長していきそうな予感も・・・。

今後どのように成長していき、どのような塊根ボディをつくり上げていくのか、楽しみな植物です!

土は購入時のままですが、今のところ水はけは良く、表土には赤玉土の細粒と思われる土が使用されています。

「恵比寿大黒」をはじめとして、塊根植物には土の排水性や通気性も重要な要素になります。
土ではありませんが、通気性が重視された鉢を使用することで、塊根植物を健康的に育てることができるでしょう。
下記の「bachi」の“Gyropot”という鉢は、塊根植物やアガベのことを考えられた鉢として、いろいろな店舗の売り場にも並んでいます。

2024年4月27日(April 27, 2024)

そして、4か月半が経過しました。

植物は休眠に入っている間は、ほとんど成長しないので、見た目は4か月半前と変わっていません。

自宅で育てているパキポディウム属の植物は、基本的な育成場所は屋外で、冬の間のみ寒さ対策で室内に取り込んでいます。

そして、暖かくなり植物が休眠から目覚めたのを確認してから、屋外に出すようにしています。

ただ、「恵比寿大黒」は室内で植物育成用のライトの光を少し遠くから当てて育てていましたが、ほかのパキポディウム属の植物が続々と休眠から覚めていく中、春になっても休眠から目覚める気配がないため、思い切って、休眠から目覚めないまま屋外に出してみることにしました。

屋外に出した直後、葉なのか花芽なのか分かりませんが、緑色の“なにか”を付け始めて、休眠から目覚めそうな雰囲気を出しています。

休眠から目覚めさせるためには、ときには環境の変化を与えるのも有りだと思っています。

今年も太陽の光をサンサンと浴びて、暖かい季節に元気よく成長してほしいですね!

2024年8月31日(August 31, 2024)

前回から4か月が経過したときの、「恵比寿大黒」の様子です!

真夏の暑さのピークは終えたものの、あいかわらず30℃を超える日が連日のように続いています。

春には土の劣化を感じていなかったので、購入時の土のまま育てていましたが、6~7月ぐらいから急激に用土の水はけが悪くなり、植え替えをしようか迷いましたが、暑い季節に植え替えをするのは、植物にとってのダメージが大きいもの。

もっと早いタイミングで植え替えておけば、今年も大きな成長を感じれたかもしれませんが、今年は土の劣化か、または株の根詰まりにより、大きな成長にはつながらない年になるかもしれません。

葉は、青々としてすごく調子が悪いようではないようなので、今年の秋か、来年の春に植え替えをして、今後もグングン成長してほしいところ!

今後も「パキポディウム・恵比寿大黒」の成長を楽しみにしています!

(継続更新中)

塊根植物の成長記録は、下記の記事で書いているので、よろしければお読みください。

パキポディウム・恵比寿大黒の育成環境

日当たり

「恵比寿大黒」は、日光浴が好きな植物なので、強い光に長い時間当てることで幹や葉が間延びする“徒長”を防ぐことができるでしょう。

自宅では春から秋までの間はベランダに置き、朝から夕方まで直射日光のあたる場所で育てています。

「恵比寿大黒」は、冬の間でも多少なりとも幹から光合成をしているとされているので、冬の間には植物育成用のLEDライトを当てることで、寒い季節を乗り越えてもらっています。
冬の間の照射時間は1日10時間ほどですが、スポット型のライトを遠めから当てているので、成長期の光量としては足りないぐらいの光量です。

「恵比寿大黒」は、今のところ真夏の季節に長時間直射日光に当たっても葉焼けを起こしたことがないので、太陽の光になるべく長い時間当てることで、大きな成長につなげられると思いますが、それは環境によりきりなので、株の状態は定期的にチェックして、光が強すぎるようであれば調整しましょう。

水やり

「恵比寿大黒」の所属しているパキポディウム属の植物は、乾燥している地域に自生している植物。
そのため、降水量の多い日本では基本的に雨の水に任せておけば、水やりとしては足りますが、それは株が大きくなってからです。

自宅では、春から秋までの暖かい季節は、用土が乾いてから2~3日後に水やりをしています。

夏の間は根腐れよりも水切れがこわいので、毎日のように水やりをしていますが、根腐れを起こしたことはありません。

葉を落として休眠に入った以降は断水し、あまりにも株が凹んでいた場合を除き、水やりをしていません

肥料

パキポディウム属の植物は、サボテンなどと同じように、肥料分の少ない土壌で暮らしているので、肥料は最低限与えれば十分です。

春と秋のタイミングで、2週間から1か月に1度程度、液体肥料をサボテン類と同じ希釈率に薄めて、水やりの際に与えています。

夏と冬は、「恵比寿大黒」が肥料分を必要としない時期に。
そのため、肥料分は切ることが基本的な育成方法です。
もし与える場合でも、夏に肥料ではなく最低限の活力剤を与えることで、充分でしょう。

用土は購入時のまま植え替えていないので、用土のなかに肥料が入っているかは分かりません。
また、今のところ、固形肥料の追肥は与えていません。

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