鎌倉でアジサイを楽しむ
「建長寺(けんちょうじ)」は建長5年からつくられはじめ、日本において最初に“禅寺”と称した臨済禅だけを修行する専門の道場でした。
建長寺を開山された大覚禅師は、「無限の静風」ということばが好きだったようです。
制“限”を“無”くし“清”らかな“風”を感じれば、心が開放されるという意味なのだそうです。
メールやSNS、スマホなどに依存している閉ざされた心に無限の清風が吹くことはないので、なにかに依存しない時間も必要という意味も含まれています。
建長寺の詳しい歴史は建長寺の公式HPに載っていますので、もし興味がありましたらご確認ください。
本記事では、実際に建長寺の中を「歩いて」「見た」植物(アジサイ)を中心に書いています。
建長寺の雲龍図
修行僧を見守っている“雲龍図”は、建長寺で印象的なスポットのひとつ!
小さいころに熱中したTVゲームや何度も読んだマンガなどでは、いろいろな役割を担っている「龍」が登場するので、もはや感覚がマヒしていますが、龍は縁起の良い存在です!
この雲龍図は、48枚の麻紙(まし)から成り立っていて、縦10m×横12mもの壮大なサイズの龍が天井に描かれています。
「建長寺」には、他にもさまざまな歴史的な建物や梵鐘(鐘)などがありました!
建長寺で見られる植物たち
アジサイ(Blue)
わたしが「建長寺」に行ったタイミングは、アジサイの開花シーズンです。
この日は5月下旬だったので、年によってはすこし開花には早いタイミングだと思いますが、すでに満開を迎えているアジサイも多く、行って良かったと思える光景が広がっていました!
もっとも多くのアジサイが花を開いていたのは、“天源院(てんげんいん)”の付近です!
このエリアにはカラフルなアジサイが立ち並ぶワケではなく、お花の色は青一色に統一されていましたが、その統一感がまたアジサイの本来の良さを引き立てています!
この日は“お天道様”もよく顔をのぞかせる日で、日光が直接あたったアジサイは、さらにブルーの色を際立たせていました!
アジサイ(Purple&White)
「建長寺」の中で育つ植物は、基本的に植物の名前が紹介されていることは無いので、詳しい品種名は分かりませんが、こちらもアジサイですね!
紫色一色の花を咲かせたアジサイは、たまに見かけることがあります。
ただ、こちらのお花は花びらの先端部分が、淡い紫色をしていますが、中央部分は白っぽい色のお花!
先につぼみから開花したであろう外側のお花は、お花の中央部分まで紫色に変わりつつあるので、もしかしたら時間の経過とともにお花全体が紫色に変わっていくのでしょうか!?
ずっと、このままのお花だとしたら、アジサイの中では比較的レアなお花だと思います!
アジサイ(Dark Purple)
別の場所では、カッコイイ見た目をしているアジサイも育っていました!
この色は、ダークパープル(Dark Purple)というのでしょうか。
先ほど紹介したアジサイと同じ紫色をしていますが、絵画の世界だと紫色に黒い絵の具を足したような色は、落ち着いたイメージを覚える印象です。
落ち着いて勉強や仕事に集中したいときに、このアジサイのお花がお部屋や職場にあると、とてもはかどりそうです!
アジサイ(Red)
アジサイが続きますが、こちらは濃い赤色をしたお花ですね!
まだ、満開まではあと一押しという状態ですが、花開いた状態が明確にイメージできるぐらいお花のカタチがつくられてきています。
高級感がただよい、よくイメージされるバラのお花のような色をしています!
ほかの色のアジサイも咲いていましたが、昔から日本人とカタツムリに愛されている植物というのがよくわかる、カラフルで可憐なお花を付けた植物でした!
イワタバコ(Conandron ramondioides)?
こちらの写真は、擁壁のほぼ真下の角度から撮った写真です。
崖のような垂直ともいえる壁は、植物が育つにはあまり適している環境とはいえないので、コケなどの一部の植物しか育っていないことも多いです。
ただ、「建長寺」の中にある一部の壁には、たくさんの「イワタバコ?」が壁から花を垂れ下げるように咲かせていました!
この壁面で育つ「イワタバコ」の前では、自前のカメラでお気に入りのショットをおさめようと、撮影をしているひとの姿も確認されました。
「イワタバコ」の葉は、食用にされることもあるそうです。
虫塚(むしづか)
ひとの都合によって、命を奪われた昆虫を供養するための「虫塚(むしづか)」があるのも建長寺のひとつの特徴です。
「虫塚」の周囲にはクワガタムシやカブトムシのモニュメントも設置されていて、おとずれたひとにも命の大切さを認識してほしいという意味を含めた施設となっています。
世の中がニンゲン中心となっていますが、植物や昆虫も同じ生きものであることは、忘れないでいたいものですね!
まとめ
お寺といえば、胸の前で手を合わせ、仏様にお願いごとをして、さいごに一礼をしてお寺をあとにする。
といったイメージですが、「建長寺」は東京ドーム1.5倍もの広い敷地を誇っています!
もちろん参拝をする場所ということに間違いはありませんが、あわせて“ハイキング”のスポットとしても捉えておいた方が良いと思います。
現に、「建長寺」に来られている方の中には、登山靴のような本格的なシューズで来られている方もいました。
奥の方まで進んでいくのであれば、階段を上って行ったり山道を通ったりするルートもあるので、サンダルやヒールの高い靴などは避け、動きやすい運動靴などを履いて行くことをオススメします!
わたしも「建長寺」の中を歩き回っているうちに、結構な汗をかいたので、暖かい季節や暑い季節には、こまめに水分補給をとることも必要です
余談
山の頂上付近で、ガタイの良い海外国籍であろう男性のうちのひとりが、遠くにそびえ立っているビル群を指さして「Tokyo?」とわたしに話しかけてきました。
すこしばかり人見知りな上に、Englishはほとんど話すことができません。
さらに、鎌倉市民ではないので、遠くのビル群がどこの地域なのかも分かりません。
といった圧倒的に不利な状況に陥ったので、「Sorry!! I don’t know」と答えましたが、かなりの挙動不審になっていたことでしょう・・・。
以上、鎌倉にある「建長寺」をご紹介した記事でした!
建長寺の基本情報
住所・アクセス
神奈川県鎌倉市山ノ内8
JJR横須賀線「北鎌倉」から徒歩で約15分
またはバスで約5分 他
開園時間・休み
AM8時30分からPM16時30分まで
無休
入園料・電話番号
大人(高校生以上)500円
子ども(小中学生)200円
0467-22-0981
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