五山第一「建長寺」で育つ紫陽花(あじさい)や雲龍図、虫塚などを見てきた!

鎌倉でアジサイを楽しむ

ポカポカと暖かく、天気にも恵まれた日に、鎌倉の観光スポットを訪れることにしました!
今回の観光のお目当ては、「紫陽花(あじさい)」のお花見!
鎌倉市内には紫陽花の名所がいくつも存在し、鎌倉市内にお住まいの方だけではなく、市外や県外からも多くの方々が訪れるお花見の名所が存在する街です!

この記事では、特に歴史ある鎌倉の「建長寺」に焦点を当てて、ご紹介しています!
「建長寺」の壮大な敷地内は、見どころが満載で、訪れるたびに新たな発見が待っていることでしょう!

建長寺の見どころ
  • 四季折々の植物が彩る庭園
  • 天井に描かれた圧巻の雲龍図
  • 昆虫を供養する虫塚

特に、梅雨の季節に咲き誇る紫陽花は必見で、青や紫、赤といったカラフルな花々がお寺の風景に華を添えます!

実際に建長寺の敷地内で育つ植物たち、そして「雲龍図」と「虫塚」のご紹介をしていきます!

目次

鎌倉五山とは?

「鎌倉五山」とは、朝廷や幕府などが認めた格式のあるお寺のうち、上位5つのお寺のことを指します。
そのお寺と順位は以下の通り。

鎌倉五山
  • 第1位:建長寺(けんちょうじ)
  • 第2位:円覚寺(えんかくじ)
  • 第3位:寿福寺(じゅふくじ)
  • 第4位:浄智寺(じょうちじ)
  • 第5位:浄妙寺(じょうみょうじ)

「建長寺」は第1位に認められている、由緒正しいお寺です。

建長寺で暮らす植物とうつくしい花々

青く鮮やかな「紫陽花」

わたしが「建長寺」を訪れたのは5月下旬、紫陽花の開花シーズンに重なります。

敷地内には、すでに満開を迎えた紫陽花が多く、「足を運んで良かった」と思える光景が広がっていました!

「建長寺」の紫陽花は、敷地内の特定のエリアにまとまっているわけではなく、各所に点在しています。
その中でも特に多くのお花が咲いていたのは、「天源院(てんげんいん)」周辺でした!

紫陽花には、さまざまな色に花を染める品種がありますが、このエリアに咲く紫陽花は、青一色で統一されています。
そのシンプルな色合いが、紫陽花本来のうつくしさを、より一層引き立てていました!

また、この日は陽射しがたっぷり降り注ぐ晴天で、日光を浴びた青い紫陽花が、より鮮明に見えます。

紫と白が淡い「紫陽花」

「建長寺」の敷地内に咲く植物には、ネームプレートが設置されている植物は少なく、品種名などの詳細は分かりません。
しかし、こちらも間違いなく紫陽花の一種でしょう!

この紫陽花は、花びらの先端を淡い紫色に染め、中心部分が白っぽい色をしています!
かわいさと落ち着いた雰囲気を兼ね備え、魅力的な存在感を発揮しています!

紫陽花のお花は、外側のツボミから徐々にお花を開き、やがて中心部のツボミも開いていく植物。
外側のお花は、開花してから時間が経ったためか、中心まで紫色に変わりつつあります。
この様子を見ると、時間の経過とともに、お花全体が紫色に染まるのかもしれません。

もし、このままの色合いを保つとしたら、紫陽花の中でも、めずらしいタイプといえそうです!

濃い紫がシックな「紫陽花」

別の場所では、シックな印象をもつ紫陽花も育っていました!

お花は紫一色に染めているわけではなく、中心部は白っぽく、お花の各所に青い色を加えています!
お花全体が“キラキラ”と光沢感を放っているように見え、宇宙空間の中に明るい惑星をイメージさせるような、壮大なお花を咲かせています!

この紫陽花は、咲かせているお花の数も少なかったことからも、神秘的な印象を受けました!

紫陽花は大きく成長しても樹高が1~2mほどに留まり、ひとの目線の高さにあるので、位置的には甘い蜜の香りを嗅ぎやすいはずですが…。
紫陽花は、甘い香りを発する特徴は持っていません。
見た目だけでも十分に楽しませてくれる植物なので、匂いまで求めるのは、少し求め過ぎかもしれませんね。

濃い赤が印象的な「紫陽花」

こちらは濃い赤色に染め、印象に残るすがたをした紫陽花です!

お花全体は赤い印象が強いですが、中心部は白く染めています!

まだ完全に開いていないツボミもありますが、この紫陽花は、現在のカタチがほとんど完成形なのでしょう。
ほかの紫陽花とはお花のカタチが異なりますが、よく見ると葉の縁が黒っぽい色をしているところも、ほかの紫陽花には見られない特徴です。

昔から、日本人とカタツムリに愛され続けている植物ということがよく分かる、カラフルで可憐なお花を付けた植物です!

スポンサーリンク

擁壁にしがみつく「イワタバコ」

こちらの写真は、敷地内にある擁壁の下側から、見上げるような角度から撮影した写真です。
ここでは「イワタバコ」と思われる植物が生息し、お花や茎を垂れ下げるようにしていました!

こんな場所にも、植物のお花が…!

お花は紫色をベースに、中央部分はオレンジ色を身にまとっています!
お花のサイズは小さいですが、よく観察してみると、ユニークな見た目をしています!

擁壁は植物が育つ環境としては適していないので、コケなどの小さな植物は育つことはできても、ある程度の大きさまで育つ植物は暮らすことができないでしょう。
そういった環境で暮らす植物は、ほかの植物との生存競争に敗れた品種が多いもの。
実際に「イワタバコ」は、繫殖力が弱い植物なので、ほかの植物が目を付けない場所で暮らすことを、選択したのかもしれません。
「イワタバコ」の葉は食用にされることもあるそうですが、旺盛に成育できる植物ではないので、採取し過ぎないように注意しましょう

この擁壁で育つ「イワタバコ」の前では、お気に入りの一枚を収めようと、自前の一眼レフを構えているひとのすがたもありました!

法堂の天井に広がる「雲龍図」

法堂の天井に広がる「雲龍図(うんりゅうず)」は、建長寺で印象的なスポットのひとつ!
龍が空高く昇っているすがたは、今にも動き出しそうで、迫力満点です!

天井には、見事な龍が描かれています。

この「雲龍図」は、建長寺の創建750年記念の一環として、日本画家の小泉淳作さんが描き、2000年に奉納したものです。

歴史的建造物である法堂の天井に、直接絵を描くのはいろいろと制約があるため、地上で描いた麻紙(まし)を天井に貼っているのだそうです。
その麻紙の枚数は、全部で48枚。
縦10m×横12mもの壮大なサイズの龍が、天井に描かれています。

天井に描かれた「雲龍図」には、修行僧に「法(教え)の雨を降らせる」という意味があるのだそうです。

スポンサーリンク

虫塚(むしづか)

建長寺には、ひとの都合によって生命を奪われた虫を供養するための「虫塚(むしづか)」もあります!

上部に映る網目状のようなものが「虫塚」です。

「虫塚」の周囲には、クワガタムシやカブトムシのモニュメントも設置されていました!
ひとのお墓とはまた違った印象で、虫かごをイメージしているのだそう。

ここを訪れた人びとに、生命の大切さを認識してほしい。という意味を込めた施設となっています。

6月4日は、ムシ(虫)の日。
毎年、参加者が焼香するなど、虫を供養するための儀式が行われています。

世の中がニンゲン中心となっていますが、植物や昆虫も同じ生きものであることは、忘れないでいたいものですね!

まとめ

「お寺」といえば、一般的には参拝する場所というイメージがありますが、「建長寺」はそれだけではありません。
東京ドーム1.5倍もの広大な敷地を持ち、参拝だけでなく「ハイキング」感覚でも楽しめるスポットです!

実際に「建長寺」を訪れる方の中には、登山靴のような本格的なシューズを履いている人も見受けられました。
奥まで進む場合、階段を上ったり山道を歩いたりするルートがあるため、サンダルやヒールの高い靴は避け、動きやすい運動靴で訪れることをおすすめします。

わたし自身、「建長寺」の敷地内を歩き回るうちに、かなり汗をかきました。
特に暖かい季節や暑い時期には、こまめな水分補給が欠かせません。
広々とした自然と歴史を楽しみながら、しっかり準備をした上で訪れると、より快適に過ごせるでしょう。

余談

建長寺にそびえ立つ山頂付近で、欧米からの観光客と思われる方が、遠くにそびえ立っているビル群を指差し、わたしに唐突に話しかけてきました。

男性の観光客

「Tokyo?」


すこしばかり人見知りな上に、Englishはほとんど話すことができません。
さらに、鎌倉市民ではないので、遠くのビル群がどこの地域なのかも分かりません…。
といった圧倒的に不利な状況に陥ったので、下記のように答えました。

わたし

Sorry!! I don’t know…

カタカナ英語で、相手の方に伝わったかどうか分かりませんし、かなりの挙動不審になっていたことでしょう…。
こういった突発的に起こることにも、うまく応用力を身に付け、対応していきたいところです!

以上、鎌倉の「建長寺」についてご紹介しました!

同じく、鎌倉エリアにある「大巧寺」、そして「明月院」で育つ植物は、下記の記事でご紹介しています

【↓大巧寺の紹介記事↓】

【↓明月院の紹介記事↓】

建長寺の基本情報

住所・アクセス

神奈川県鎌倉市山ノ内8
JR横須賀線「北鎌倉」から徒歩で約15分
またはバスで約5分 他

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次