あじさいが咲くお寺
“鎌倉幕府”と、日本史でも大々的に取り上げられる鎌倉には、多くのお寺が存在します!
「願いごとがあるなら、鎌倉を訪れて参拝をしよう」と考える方も、多いかもしれません!
鎌倉市内で「安産祈願」でお参りをする場所として、高い知名度を誇っているお寺には、「大巧寺(だいぎょうじ)」があるでしょう!
「大巧寺」で妊婦さんの参拝者を見かけることはめずらしくなく、安産祈願のお参りだけではなく、下記の通り参拝者の願いごとを叶えるための取り組みが行われています。
- 子授け御守授与
- 虫封じ御札授与
- 夜泣きやひきつけなどの原因である「疳(かん)の虫」を封じる
- 名付け&命名
「赤ちゃんに関係する願いごとを参拝するなら、大巧寺」という認識は、地元の方々だけではなく、神奈川県外や海外からの観光客からも知られていること。
「大巧寺」には、それぞれの願いをもった参拝者が訪れ、その中には海外からの観光客のすがたもあります。
そして、植物が好きな方にとっては、敷地内で育つ植物にも目が留まることでしょう。
敷地はそこまで広いとはいえませんが、たくさんの植物たちで溢れているお寺です!
この記事では、「大巧寺」の敷地内で育つ植物をご紹介します!
昔は「大行寺」という漢字が使用されていましたが、源頼朝がこのお寺で作戦会議を行い、戦で大勝利をしたため「大巧寺」という漢字に改名されたのだそうです。
たしかに、「行」という漢字よりも「巧」の方が、縁起はよいのかもしれません。
大巧寺(だいぎょうじ)の植物たち
紫陽花(あじさい):Hydrangea macrophylla
訪れた季節は5月の下旬。
多くの「紫陽花(あじさい)」はまだツボミの段階でしたが、早いものだと、すでにツボミを開いていました!
こちらの白い「紫陽花」は、いくつかのお花を咲かせ、もうひと息で満開といった様子です!
「紫陽花」のお花の咲かせ方は、外側のつぼみを先に開き、徐々に中央部分に向かって開花が進んでいきます。
お花を満開に咲かせるまで、段階的にまん丸なお花の集合体をつくりあげていく過程も、魅力的です。
お花を段階的に楽しめるだけでなく、冬には葉を落とし、春になると再びあたらしい葉を広げる「落葉樹」という特徴もあります。
季節ごとに異なる表情を見せてくれるので、一年の中で“変化”という面でも楽しませてくれる植物のひとつ!
また、「紫陽花」には白い花だけでなく、紫色のつぼみを持つものもいくつか植えられていました!
6月の開花のピークには、「大巧寺」の敷地内を、より一層うつくしく彩ってくれることでしょう。
ストケシア:Stokesia laevis
「紫陽花」と比べると控えめな印象ですが、紫色の細長い花びらを大きく広げた「ストケシア」のお花も、ひと際、目を引く魅力があります!
もともと北アメリカ原産の植物である「ストケシア」は、暑さや寒さに強い性質を持つ植物。
一年を通じて寒暖差のある鎌倉のエリアで地植えされている場合でも、自然の環境に任せておけば、十分に育つそうです!
薄い紫色のお花は、紅色やピンク色、白色と比べると控えめな印象がありますが、やわらかい色合いがまた魅力的です。
「ストケシア」は、6~10月ごろまで開花シーズンが続くので、夏前から秋口にかけて「大巧寺」で楽しむことができるでしょう!
ヘメロカリス(Hemerocallis)?
こちらのお花は、おそらく「ヘメロカリス」の仲間だと思われます!
植物が落葉する際に葉が黄色くなることもあるため、黄色い花は周囲の色合いに溶け込みやすく、意外と目立ちにくい色かもしれません。
「大巧寺」は植物園ではありませんが、さまざまな種類の植物にネームプレートが付けられています!
たとえ植物の名前がわからなくても、その魅力を楽しめる工夫がされています。
大樹にネームプレートが付いていることはよく見かけますが、お寺の境内で、小さな植物にまでネームプレートが設置されているのは、めずらしいことではないでしょうか。
シモツケ(Spiraea japonica)
トゲのあるいばらのイメージが強いバラ科の植物「シモツケ」は、細い糸を紡ぐような小さな花をぎっしりと密集させて咲かせています。
緻密に設計されたような見た目は、ほかの植物のお花では見られないものといえるでしょう。
「紫陽花」のような有名で注目されがちな植物も素敵ですが、あまり知られていない植物には、その植物独自の魅力と奥深さを感じます。
そのようなお花が、どのように進化して現在のすがたに進化を遂げたのか、興味をそそられるものがありますね。
敷地内には他にもさまざまな植物が花を咲かせており、それぞれが独特の存在感を放っていました!
さいごに
「大巧寺」の前に設置されている、大きな看板には「オニユリ」が大々的にご紹介されています!
そのため、「大巧寺」でもっとも推しているお花は、オレンジ色のお花を咲かせる「オニユリ」なのかもしれません。
ただ、「オニユリ」の開花時期は7~8月ごろにピークを迎えますが、わたしが訪れたのは5月の下旬ごろ。
このタイミングでは「オニユリ」のお花こそ見れませんでしたが、季節ごとの顔を持ったいろいろな植物たちが、「大巧寺」で待ち構えてくれていることでしょう!
参詣ついでに周囲を見渡してみると、いろいろな植物たちが育っている光景に、気付くことができます!
お参りのために「大巧寺」に立ち寄った際には、ぜひ足もとや周囲に生い茂る植物たちをにも、注目して見ることをオススメします!
鎌倉で植物を楽しめるお寺は、下記の記事でもご紹介しています
よろしければ、あわせてお読みください。
【↓建長寺のご紹介記事↓】
【↓明月院のご紹介記事↓】
大巧寺の基本情報
住所・アクセス
神奈川県鎌倉市小町1-9-28
JR横須賀線「鎌倉駅」から徒歩で約3分
開園時間・休み
AM9時00分~PM17時00分
(安産腹帯守授与の受付時間)
休み:無し
入園料・電話番号
無料
0467-22-0639
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