アガベ・イシスメンシス「カブトガニ錦」(王妃兜蟹錦)成長記録&育て方(更新中)

淡い斑と連棘が特徴的

目次

アガベ・イシスメンシス「カブトガニ錦」(王妃兜蟹錦)の基本データ

育 て 易 さ:★★★★★
成 長 速 度:★★★★☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5℃)
耐 暑 性:★★★★★

原産地:メキシコ
花言葉:繊細、気高い貴婦人
科・属:キジカクシ科(クサスギカズラ科)・リュウゼツラン(アガベ)属
学 名:Agave isthmensis ‘Ohi Kabutogani’ f.variegata(アガベ イシスメンシス オウヒ カブトガニ バリエガータ)
別 名:王妃甲蟹錦

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アガベ・イシスメンシス「カブトガニ錦」(王妃兜蟹錦)の成長記録

アガベ・イシスメンシス「カブトガニ錦」(Agave isthmensis ‘Ohi Kabutogani’ f.variegata)」の、成長記録を付けていきます

「兜蟹」は‟甲蟹”という漢字でも流通しており、いずれも”カブトガニ”と読みます。

2022年8月(August 2022)

自宅にお迎えしたときの、「カブトガニ錦」です。

フリマアプリで購入しました。

淡いグリーンの葉の縁をクリーム色で染め、葉の先端や縁には、ワインレッドの鋸歯(きょし:トゲ)を付けるすがたが、特徴的です。

「カブトガニ錦」のように、葉の縁に斑が入ることを、覆輪斑(ふくりんふ)と言います。

連棘(れんし)が特徴的

他のアガベは、鋸歯をひとつずつ独立させて付けますが、大きく成長した「カブトガニ錦」は、鋸歯が連なる‟連棘”(れんし)を付けます。

今回購入した「カブトガニ錦」は、まだ連棘を付けていませんが、育てていく過程の中で連棘が見られるかもしれません

アガベの中では小型品種

アガベは、成人男性の背丈よりも大きく成長する品種から、手のひらに収まるぐらい小さな品種まで、大小さまざまな品種が存在します。

「カブトガニ錦」はそこまで大きなアガベではなく、大株でも、その直径は30~40cmほどです。

発根管理は行わず、土に植えました

今回は、土に植え付けられていない状態の、“ベアルート株”として購入しました。
ベアルート株は根が生えていない“未発根株”も多いですが、自宅に到着した株は、ある程度の根が生えていたので、そのまま土に植え付けました!

未発根株の場合は、発根管理を行う必要があります。
アガベの発根管理は、以下の記事で詳しくご紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください

株があたらしい環境に慣れていないので、しばらくは直射日光が当たらない屋外の日陰に置き、様子を見ようと思います。

2022年11月29日(November 29, 2022)

前回の記録から、約3か月が経過しました。

自宅に来てから1~2週間ほどは日陰に置いていましたが、その後は今に至るまで、午前中のみ直射日光が当たる屋外で育てています

自宅の育成環境に、すっかり慣れた様子で、調子がよさそうです

1か月に1枚以上のペースで葉数が増え、お迎えしたときと比べると、だいぶアガベらしい見た目に磨きがかかりました!

まだ、特徴のひとつである連棘を付けることはありませんが、今のすがたも十分に見ごたえがあります

これから到来する寒い季節は、ベランダに設置している簡易ビニールハウスの中で、育てようと思います
簡易ビニールハウスは、下記の記事でメリットなどをご紹介しているので、ご興味あればお読みください

2023年3月18日(March 18, 2023)

前回の記録から、3か月半が経過したところです。
この冬は『10年に1度の大寒波』と言われるほどの、厳しい冬が到来しました。
「カブトガニ錦」にも、冷害の影響で、傷みが出てしまいました…。

痛々しいすがたです…。

簡易ビニール温室の中で雨や風、霜を防いでもこれだけ大きなダメージを受けたので、雨ざらしの環境で育てていたら、枯れていたかもしれません。

下葉の何枚かは、原形をとどめないほど枯れ込み、購入したときのサイズと同じぐらいまで小さくなり、全体的に色素も薄くなりました。
ただし、「カブトガニ錦」の成長点である芯までは、傷んでいないと思います。
芯の方まで触ってみて柔らかい感触があったら、その状態から復活する可能性は低いですが、株に硬さがあるので、まだ完全に枯れているわけではなさそうです

最低気温も5℃以下になる日がなくなり、「カブトガニ錦」にとっては、快適に過ごしやすい気温になってきました

これから、「カブトガニ錦」が本領を発揮する季節なので、キレイな色合いを取り戻してほしいです!

2023年5月5日(May 5, 2023)

前回の記録から1か月半が経過し、世の中はゴールデンウイークを迎えています。
暖かい季節を迎えて、冬のダメージから復活を見せ、徐々に以前のすがたを取り戻してきています!
そしてついに、連棘を付けました!

育ててから、はじめて連棘を付けた様子。

付けたばかりの鋸歯は、淡いオレンジ色に染めていますが、時間の経過とともに、ワインレッドに変えていきます。
そして、さらに時間が経つと、黒っぽく変色していくようです

1か月半前までは青白く、不健康そうな色合いでしたが、今は葉を鮮明な色合いに染めています!

まだ株のバランスは崩れていますが、これからあたらしい葉を展開させていくうちに、株姿も整っていくでしょう!

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2023年9月24日(September 24, 2023)

前回の記録から、4か月半が経過しました。
成長期である春を過ごし、夏の終わりを迎えている「カブトガニ錦」の様子です。

株の調子がよさそうです。

冬にダメージを受けた面影は、すっかりなくなり、順調な復活を見せています!

そして、いつの間にか、無数の連棘を身にまとっています

この夏は『記録的猛暑』と言われる厳しい季節になり、連日のように35℃以上の猛暑日となりました…。
その中でも「カブトガニ錦」は、葉焼けなどの不調を起こさず、順調に育っています

緩やかな成長速度をしているアガベの中で、「カブトガニ錦」は、短期間でも旺盛な成長を見せる品種です!

太陽の方角に、若干傾いてきました…

ただし、太陽の方角に向かって、株が傾いてきてしまいました…。
傾いた理由は、ずっと同じ向きで、鉢を置いていたことだと思います。

鉢植えに植わっている植物は、定期的に鉢を回転させて、なるべく均等に光を当てた方がよいですが、鉢の向きを変える作業をサボっていると、顕著にすがたにあらわれるものです。

2024年4月20日(April 20, 2024)

前回の記録から、約7か月が経過しました。
昨年、冷害によるダメージを負った、苦手な冬を終えました。
今回の冬は無傷で過ごせた、「カブトガニ錦」の様子です。

今回の冬は、室内の植物育成スペースを拡大させたこともあり、室内で植物育成用のLEDライトを使用して育てていました
室内は寒いタイミングでも、10℃を下回ることはないので、冬でも成長を見せ、詰まったカタチに仕上がってきました!

そして、子株もいくつか付けています!

この子株は昨年の秋ごろに付けはじめましたが、ここに来て子株にも、「カブトガニ錦」らしい斑や鋸歯などの特徴があらわれはじめました!

これから、屋外の管理に切り替えようと思います。

多肉植物の室内育成については、下記の記事で詳しくご紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください

2024年8月27日(August 27, 2024)

前回の記録から、約4か月が経過した「カブトガニ錦」です。

もうプラスチック鉢がパンパンになり、割れてしまわないか、心配になるぐらいの状態に…。
鉢内には、これ以上根を張り巡らせるスペースがないのか、最近は緩やかなペースで成長しています

鉢増しをして、子株を外した方が健康的な成長につながると思いますが、すごく調子を崩しているわけではないので、様子を見ています。

「カブトガニ錦」は、連棘がどれだけ付いているのか確認すれば、株の調子が分かる品種です。

ここ最近は根詰まりによって、絶好調とまではいかず、連棘をほとんど付けなくなりました。

今は真夏の季節で、日の光がかなり強いですが、朝から夕方まで直射日光を当てて育てています。
その中でも、不調を起こす様子はないので、暑さや強い光には強いです

自宅で使用しているアガベの培養土は、下記の記事で詳しくご紹介しているので、ご興味があればお読みください

2025年2月10日(February 10, 2025)

前回の記録から、半年が経過しました。

今回の冬も室内に取り込み、育てています
調子は悪くなさそうですが、ここ最近は、子株もほとんど大きく成長しません。
さすがに、植え替えが必要なタイミングを、迎えているのでしょう。

引き続き、今後も成長記録を付けていきたいと思います

(更新中)

自宅で育てているアガベは、「カブトガニ錦」だけではありません
他の品種も成長記録を付けているので、もしよろしければ、あわせてお読みください

アガベ・イシスメンシス「カブトガニ錦」(王妃兜蟹錦)の育成環境

日当たり

「カブトガニ錦」は日光が好きなので、強い光に当てて育てることで、健康的な成長を見せてくれます。
植物育成用のLEDライトを使用せずに、室内で育成すると、徒長を起こすリスクが高まるでしょう。

自宅では、春から秋までは屋外に置き、なるべく長い時間直射日光を当てて、育てています。
冬のあいだは、簡易ビニール温室でビニール越しの日光に当てるか、室内に取り込む年は、LEDライトを10時間ほど当てています。

以前は、午前中のみ直射日光が当たる環境で育てていました。
アガベの他の品種では、日照が足りずに徒長すると思いますが、その環境でも「カブトガニ錦」が徒長を起こすことはありませんでした。
徒長しづらいことも、「カブトガニ錦」の特徴と言えるでしょう。

自宅で、冬に使用している植物育成用のLEDライトは、BRIM製のものを使用しています。
もっと光量の強い製品も販売されていますが、BRIMの製品は、本格的なLEDライトの中では安価です。
コスパに優れているのは、BRIMのライトだと感じています。

水やり

「カブトガニ錦」は、体内に多くの水分を蓄えているので、水は切り気味に育てることが、基本的な育成方法です。

自宅では、春から秋までは土が完全に乾いてから、2~3日後に水やりをしています。
夏は、水を与えすぎることによる‟根腐れ”よりも、水切れのリスクを回避するために、晴れの日はほとんど毎日水やりをしていますが、今のところ、根腐れを起こしたことはありません。

冬は、室内で充分な‟光量”や‟風”が確保できるときは、他の季節と同様に水やりをしています。
簡易ビニール温室で育てるときは、月に1回ほどの頻度に、水やりを控えていました。
冬のあいだ、寒い場所で育てるのであれば、水やりを控え断水気味で育てることで、植物の耐寒性を向上させることができます。

植物の寒さ対策は、下記の記事でまとめているので、よろしければ参考にしてみてください

肥料

「カブトガニ錦」は、肥料分が少ない環境の方が、健康的に成長できます。
ただし、春と秋のタイミングで肥料分を効かせることで成長速度が早くなるので、早く大きく成長させたい場合は、肥料の使用がオススメです。
他のアガベに比べると、徒長するリスクが低い点も、「カブトガニ錦」の特徴です。

自宅では、土に固形肥料(緩効性肥料)を適量混ぜ込んで、肥料を効かせています。
緩効性肥料は、肥料焼けなどのトラブルに発展しづらいので、使用しやすい肥料です。

春と秋の成長期には2週間に1度ほどの頻度で、水に希釈した液体肥料を与えることもあります。
液体肥料を与えると、徒長を起こすアガベも多いですが、そこまで過剰な心配は不要なアガベと言えるでしょう。

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