アガベを増やすひとつの方法「胴切り」に挑戦しました!~チタノタ(オテロイ)~

植物を増やす

アガベ:チタノタの”姫厳竜(ひめげんりゅう)”といえば、短い葉でコンパクトなサイズにまとまり、鋸歯(葉先の尖っている部分)もイカツイため、人気のあるチタノタのなかでも、メジャーな種類です。

わたしが最初にお迎えしたチタノタも、この姫厳竜でした。

お気に入りの植物のひとつ、チタノタの姫厳竜をたくさん増やすために、「胴切り」にチャレンジしたので記事にします!

目次

胴切りとは

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アガベの胴切りとは、アガベを横から上下まっぷたつに切断して、上の部分(「天(てん)」と言います)は発根させて根付かせ、下に残った部分は成長点を失ったことから、子孫を残すために子株をいくつも出す(=増やすことができる)方法になります。
アガベが生命力の強い植物だからこそ行える方法で、植物によっては枯れてしまうリスクもあります

ただしいくら生命力の強い植物でも、胴切りを失敗してしまうと、“天”は葉の根元の方からバラバラになり、下に残った方も子株を吹かずに、結果として大切なアガベを死なせてしまうことにもなりかねません。

エケベリアやグラプトベリアなどの多肉植物であれば、葉が1枚あれば葉挿しをしてどんどん増やすことができますが、アガベは基本的に葉挿しは成功率がかなり低いので、葉がバラバラになってしまうのはマズイ状況となります。

胴切りの作業→胴切り後の経過

2023年5月5日

胴切りを行う前の姫厳竜が下の写真です。

葉が間延びしているわけではないですが、新しく展開させている葉が下葉よりも大きいので、少し頭でっかちな見た目をしています。

テグス(釣り糸)を使用

それでは早速ですが、胴切りの作業へ!
まずは、釣りに用いる「テグス(釣り糸)」を用いてチャレンジしました!

この胴切りは下に残ったアガベの葉の枚数だけ子株を吹くといわれているので、切る位置が下すぎると、下に葉があまり残らない(=吹く子株の量が減る)ですが、逆に切る位置が上すぎると葉がバラバラになってしまいます。
慎重に切る位置を見定めて、テグスを葉の隙間を通していき、思い切り引っ張りました!
このときに素手でテグスをもって引っ張ると、糸が手指に食い込み痛いので、その辺に落ちていたペンにテグスを巻き付けて行いました。

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その結果、「ブチッ」と音が!
ん!?
・・・どうやら姫厳竜ではなく、テグスの方が切れてしまったようです。
再挑戦しましたが、同じ結果に。
テグスも色々と太さがありますが、自宅にあったのは細いテグスだったようで、中途半端に姫厳竜を痛めてしまうだけの結果に・・・。

見づらいと思いますが、切れてしまったテグスです。

カッターを使用

これ以上、テグスを用いての胴切り作業は難しいようなので、カッターでのチャレンジに切り替えました!

姫厳竜のすこし下の方から若干斜め下に向かってカッターを株の芯の方までグッと刺します。
芯の方まで刺せたら、一旦カッターを抜きます。
そして鉢を回して、違う角度から同じく斜め下にカッターを入れていく。
という作業を、何回か繰り返していきます。

4箇所ぐらいから姫厳竜にカッターで切っていったところ、無事に切断することができました!

テグスで失敗してしまった跡が少し痛々しいですが、キレイに胴切りできたと思います!

アガベはメキシコなどでは食用として用いられることもあり、テキーラの原材料としても使われています!
胴切りをした直後に新たな気付きがあり、アガベから野菜のような匂いがしたので、一部のアガベが食用になっていることが納得できました。

切断面を消毒用として、うちではベニカのスプレーを使用しています。
粉のタイプだと筆などで塗る作業がありますが、スプレータイプはかけるだけなので、ベニカではなくてもスプレータイプはオススメです。

“天”については、風通しのよい場所でしっかりと乾燥させてから発根管理をします。
子株と比較すると、天は発根がしづらいです。

そして下に残った部分ですが、成長点が生きていると子株を出さないことがあるので、最後に成長点にグッと切れ込みを入れることで、成長点を完全に潰します。

子どものときに蚊にさされたあとに、刺されたところに爪で十字のあとをつけると、かゆみがおさまると聞いたことがあり、根拠もなく、よくやっていたのを思い出しました。

下の部分は子株をだすのに体力を必要とするので、今後も引き続き水やりをしていきますが、ジョウロなどで水やりをして切り口を濡らしてしまうと腐りの原因になるので、底面吸水(バケツ等に水を張って、鉢を水につけて鉢底から吸水させる)がよいです!

2023年9月10日

そして、胴切りを行ってから、約4か月が経過しました。

だいぶボロボロになってきましたが、それでも今付いているので4株目の子株を出しています!

“天”も4か月という長い期間がかかりましたが、無事に発根しました。

ほかにも同じ時期に何株かアガベを胴切りして、同じように切ったつもりですが、子を吹かなかった株もありました。
その違いは、個体差!?胴切りの技術!?
いくつかの要因が絡んでいますが、もっとも大きな要因は、胴切りをしたときのアガベの調子があると感じています。
根詰まりを起こしていたり、成長速度が鈍ったりしていた場合には、一度調子が上がってくるのを待った方が無難です。

以上、今回はアガベの胴切りについてでした!

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