鋸歯が鋭い多肉植物
アガベ「ホリダ」の基本データ
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★★☆☆
入手し易さ:★★★★☆
耐 寒 性:★★★★★(耐寒温度(目安):マイナス4℃)
耐 暑 性:★★★★★
原産地:メキシコ アグアスカリエンテス州、クエレタロ州
花言葉:繊細、気高い貴婦人
科・属:キジカクシ科(クサスギカズラ科)・リュウゼツラン(アガベ)属
学 名:Agave horrida ssp.horrida(アガベ・ホリダ・エスエスピー・ホリダ)
別 名:不動剣(ふどうけん)
アガベ「ホリダ」の成長記録
栃木県那須塩原市にあるガーデニングショップ、「TaiShoDo(大正堂)」で購入したアガベ「ホリダ(Agave horrida ssp.horrida)」の成長記録を付けていきます
「Taishodo(大正堂)」については、以下の記事で、売り場の様子などをご紹介しています
2023年11月25日(November 25, 2023)
まずは、お迎えしたときの「ホリダ」の様子です。
-768x1024.jpg)
②-768x1024.jpg)
肉厚な葉を黄緑色に色づけ、茶色っぽい鋸歯(きょし=葉の先端や縁にある、トゲのようなもの)をいくつも付けているのが特徴的です。
今はまだ子苗ですが、特にワイルドな鋸歯から、将来イカツく化けそうなポテンシャルの高さを感じます
ホリダは『トゲだらけ』という意味
「ホリダ」の名前は、ラテン語が由来となっています。
他のアガベ属の植物と比べても、「ホリダ」の鋸歯は鋭くて長い特徴があります。
ギルベイなどの品種が存在する
最近流行りの「チタノタ(オテロイ)」には、「姫厳竜」や「南アフリカダイヤモンド」という、ネームド株が存在します。
「チタノタ」のようなネームド株とは呼べないものの、「ホリダ」にもいくつかの品種が存在します。
- ギルベイ
- チョコレートソーン
寒さに強く、耐寒温度はマイナス4℃
「チタノタ」と比較した「ホリダ」の耐寒性については、さまざまな情報が出回っており、
チタノタよりも寒さに強い。
と言うひともいれば、
耐寒性は、チタノタと同じくらい。
と言う人もいます。
- ホリダ
- 標高約2,000mほどの場所で自生
- チタノタ
- 標高約1,000~1,200mほどの場所で自生
上記のように、「ホリダ」は「チタノタ」よりも標高が高い場所で暮らしています。
一般的に標高が高くなれば気温も低くなるため、自生地の環境から判断すると、耐寒性は「チタノタ」よりも高いのではないでしょうか。
ただしいくら寒さに強いとはいえ、今回お迎えした株はまだ小さく、十分な体力が備わっていないため、厳しい寒さには当てずに育てる予定です。
株ごとの個体差が大きい
「ホリダ」は、株ごとの個体差が大きい品種です。
特にたねから育てられた実生の「ホリダ」は、子苗の状態から、将来成長するすがたを想定するのはむずかしいです。
- 子苗のときに鋸歯が鋭いなど、将来的な大きな伸びしろを感じる株
- 想定していたような、イカツイ見た目に成長しないことがある
- 小さなうちは、特にこれといった特徴的な部分が見られない株
- 大きく成長すると、急にイカツイ見た目に化けることがある
ちなみに、アガベの中でも「パリー」などの品種は、個体差があまり見られません。
2024年1月13日(January 13, 2024)
前回の記録から1か月半が経過しました。
-768x1024.jpg)
植物が葉を黄緑色に染めるのは、さまざまな理由があります。
- 通常時から、葉を黄緑色に染めている
- 調子が悪いときに、葉の緑色が薄くなる
- 日が強すぎると、光合成の量を減らすために葉の葉緑体を減らすことで、黄緑色になる
お迎え時よりも現在の「ホリダ」の方が調子がよさそうなため、以前は、調子がよくなかったのかもしれません。
12月中旬ごろに最低気温が5℃以下になる日が出てきたため、それ以降は室内に取り込み、植物育成用のラックの上で育てています。
多肉植物の室内育成に必要なグッズや電気代などについては、以下の記事で詳しくご紹介しています
よろしければ、あわせてお読みください
2024年2月4日(February 4, 2024)
前回の記録から約1か月が経過しました。
-768x1024.jpg)
今は2月上旬のため、寒さがピークに達する季節ですが、「ホリダ」の育成部屋の室温は、最低でも10℃以上はキープできています。
アガベの適温は20~30℃程度ですが、少なくとも10℃以上あれば、成長をつづけるようです。
ちなみに、自宅で使用している植物育成用のLEDライトは、BRIM製のものです。
他の製品よりもリーズナブルで、「ホリダ」も徒長させずに育てられているため、オススメのLEDライトです。
2024年5月6日(May 6, 2024)
前回の記録から約3か月が経過しました。
記録開始から数えると、半年以上が経っています。
-768x1024.jpg)
冬のあいだは、ずっと室内で育てていましたが、最低気温が15℃ほどまで上がった4月中旬ごろに屋外に出しました
天気や風などの影響を受けやすい屋外では、育成面の難易度は上がりますが、都度環境を調整しながらカタチを崩さずに育てていきたいです。
2024年9月16日(September 16, 2024)
前回からの記録から4か月半が経過したところです。
残暑はつづいていますが、暑さがピークになる季節を、ようやく乗り越えました。
-768x1024.jpg)
これまで茶色だった鋸歯の色が、白っぽい見た目に生まれ変わっています!
この鋸歯の変化は、水やりの仕方や雨ざらしでの育成環境が、影響しているのかもしれません。
- 室内育成時
- 勢いよく水やりをすることはなく、ジョウロで土を濡らすのみ
- 屋外管理時
- 害虫予防も兼ねて、シャワーで勢いよく株に水やりをしている
- 雨水が直接当たる環境
2025年5月3日(May 3, 2025)
前回の記録から7か月半が経過しました。
-768x1024.jpg)
2024~2025年の冬も室内で育成し、暖かい春の成長期を迎えたタイミングで、ふたたび屋外に出しました
室内では、植物育成用のラックの端の方に同じ向きで置いていたため、株が斜めに傾いています…。
プラスチック鉢が硬くなり、鉢内が根でギュウギュウに詰まっている様子が伝わってきますが、まだ順調な成長をつづけているため、しばらくは植え替えずに育てていく予定です。
屋外管理でも育てやすい「ホリダ」の成長を、引きつづき見守りたいと思います。
(更新中)
自宅で育てているアガベの成長記録は、以下の記事でまとめてご紹介しています
「ホリダ」以外にも魅力的な品種をご紹介しているため、よろしければお読みください

アガベ「ホリダ」の育成環境
日当たり
アガベ属の「ホリダ」は、約2,000mほどの標高で暮らしている植物です。
標高が高くなるほど、紫外線は強くなり、日照時間も長くなる傾向にあります。
「ホリダ」は強い光に耐性があり、日光浴が好きなため、なるべく長い時間、直射日光に当てることで健康的な成長を見せる植物です。
自宅では、春から秋までのあいだ、朝から夕方まで直射日光が当たる場所で育てています。
最低気温が5~10℃に下がったら、室内に取り込み、春まで植物育成用のLEDライトを当てています。
LEDライトは、ONとOFFを切り替えるようにタイマー設定しており、1日の照射時間は11時間です。
室内では植物育成用LEDライトを準備しないと、徒長するリスクが高まるため、注意が必要です
水やり
アガベ「ホリダ」は乾燥した地域で暮らしているため、多くの水やりをする必要はなく、乾燥気味に育てるのが基本です。
土が完全に乾いた3~4日後に水やりをするのが、基本的な水やりサイクルです。
「ホリダ」が小さいうちは、成長を促すために多めの水やりを心がけ、表土が乾いたらすぐに水やりをしていました。
株が大きく成長してからは、春から秋まで雨ざらしの場所に置き、基本的に雨に水やりを任せています。
雨が降らない期間が2~3週間つづいた場合のみ、水やりをしています。
冬は室内に取り込み、月に2~3回の頻度で水やりをしていますが、寒い環境で育てる場合は、さらに水やりの頻度を下げた方がよいでしょう。
夏に「ホリダ」が水切れを起こすと、致命的なダメージにつながりやすいです。
ほとんど毎日水やりをし、水分不足を防止しています。
「ホリダ」を植えている培養土は、以下の記事で詳しくご紹介しているので、ご興味があればチェックしてみてください
肥料
「ホリダ」は栄養分が少ない土壌で暮らしているため、成長にあたり、多くの肥料を与える必要はありません。
まったく肥料を与えなくても枯れるリスクは低いですが、春と秋の成長期に少量の肥料を与えると、「ホリダ」の成長を促せます。
自宅では培養土に、徐々に成分が効きだす固形肥料「マグァンプ」を、混ぜ込んで使用しています。
基本的に、液体肥料は与えていません。
液体肥料も併用することができれば、成長速度を促せるでしょう。
「ホリダ」を健康的に育てる上で、特に「光量」と「肥料」のバランスは重要です。
肥料を与える場合には、しっかりと光量が確保できていないと、徒長する原因にもなります。
液体肥料と固形肥料については、以下の記事で詳しく解説しています
ご興味があれば、あわせてお読みください
コメント