斑入りの小さなアガベ
王妃雷神錦(黄中斑)の基本データ
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5℃)
耐 暑 性:★★★★★
原産地:メキシコ
風水・花言葉:『繊細』『気高い貴婦人』
科・属:キジカクシ科(クサスギカズラ科) リュウゼツラン(アガベ)属
学名:Agave potatorum ‘Ouhi raijin’
王妃雷神錦(黄中斑)の成長記録(発根管理~)
2022年12月にフリマアプリで購入した「アガベ:王妃雷神錦 黄中斑(Agave potatorum ‘Ouhi raijin’)」の成長記録です!
2022年12月9日(December 9, 2022)
「中斑(なかふ)」とは、葉の中央部分に斑が入ることを意味するので、「黄中斑(きなかふ)」とは黄色の斑が葉の中央部分に入っている品種になります。
一部の葉先に茶色い跡がついていますが、濃い緑色と鮮やかな黄色がキレイな色合いをしています!
この葉先の茶色い跡は、水が多すぎることで出る症状のひとつですね。
「王妃雷神錦(黄中斑)」を購入したときは、枯れた葉や根がそのまま付いていましたが、発根して成育していくために必要なものではないので、ハサミで切り落としました。
ハサミは使用する前に、ライターを使用して熱消毒しています。
根が生えていない状態、いわゆる「未発根株」として購入したので、まずは根をだしてもらう“発根管理”から始めることに。
これまで、複数の発根管理方法を行ってきましたが、個人的には水苔での管理がもっとも早く発根すると感じています!
- 「土耕(どこう)」での管理
- 根の無い状態で、そのまま用土に植え込む方法
- 「水耕(すいこう)」での管理
- 容器に水を溜めて、根のつけねの部分を水に漬け込む方法
- 「水苔(みずごけ)」を使用した管理
- 水苔を濡らして、根のつけねの部分を包み込む管理
アガベが自然界で育っている「土耕」の状態がもっとも自然環境に近い状態ですが、「土耕」よりも「水苔」の方が早く発根するのは不思議です。
※どの方法で発根するのかは、ケースバイケースです。
アガベの発根管理に初挑戦したときには、とにかく手探りで「オキシベロン」や「メネデール」などの植物の発根を促す園芸グッズも使用しましたが、アガベの場合は特にグッズを使用しなくても問題なく発根してくれるので、現在はどうしても発根しない場合を除いて、使用していません。
「オキシベール」はひとつあたりの容量が多いうえに、使用期限がそこまで長くないので、大量に使用する予定がなければ、ほぼ100%余ってしまうのが弱点といえます。
一方の「メネデール」は「オキシベール」と比べると安価で、発根管理だけではなく、植物の成長期にあわせて肥料と一緒に与えることのできる活力剤としても使用できるため、ひとつ持っていても損はないと思います!
“芽(メ)”と“根(ネ)”がよく出る(デール)活力剤として、昔から日本の園芸に貢献しているグッズですね。
発根管理の条件
アガベの発根管理に必要な条件は、下記の条件が揃えば、早いときには数日で発根してくれます。
- ①気温20℃以上(理想としては、25℃前後を保てるとベスト)
- ②強い風は必要ないですが、自然界と同じように自然な空気の流れをつくる。
- ③水
たまにどうやってもウンともスンとも根がでないアガベもいますが、そんなときの発根管理については、下記の記事で詳しく書いています!
根が無い状態で売られていることも多い=根が無い状態でもしばらく生きることができる。
ということでもあるので、焦らないことが発根管理の近道であったりします。
急がば回れです!
2022年12月17日(December 17, 2022)
それから、約1週間が経過しました。
「王妃雷神錦(黄中斑)」には水苔を使用して発根を促したところ、1週間程度で根を出してくれました!
古くなり枯れてしまった根は、茶色っぽい見た目をしているのに対し、新しくでてきた根は白い見た目をしています。
水苔で発根した場合、発根をした後もそのまましばらく水苔のなかに放置してしまうと、植物の根と水苔が絡み合い、ほどく際にせっかく出てきてくれた根を痛めることもあるので、発根確認後はすぐに土に植えこみました。
用土の上に敷く化粧砂には「富士砂」を使用し、ワイルド感を演出!
「富士砂」は黒くてカッコ良い見た目をしているので、アガベや塊根植物には定番の化粧砂ですが、デメリットをあげるなら濡れていても乾いていてもほとんど色が変わらないので、水やりのタイミングをつかみづらい点があります。
化粧砂に「富士砂」を使用する場合は、すぐ近くに濡れているときと乾いているときで色が変わる、“赤玉土”や“鹿沼土”をベースにした土に植えこんでいる植物を置くことで、水やりのタイミングがつかみやすくなるでしょう!
「富士砂」ではありませんが、園芸用土で有名な「プロトリーフ」から、カッコイイ見た目をしていて化粧砂にも使える用土も市販されています。
高価な化粧砂も売られていますが、この商品は比較的安価なので、植物を彩りたいときのひとつの選択肢になりそうです。
2023年5月18日(2023年5月18日)
前回から約5か月が経過した「王妃雷神錦(黄中斑)」の様子です!
寒さにはそこまで強くない特徴を持っているので、冬の間は室内で植物育成用のLEDライトをあてて、春になりました。
お迎えしたときから比べると、かなり葉数を増やしてくれている、「王妃雷神錦(黄中斑)」!
アガベの葉は植えている鉢の大きさに比例した大きさに成長するので、これまでよりも大きな鉢に植え替えた後の葉は、どうしても大きくなり、植え替えをしてからしばらくの間は、頭でっかちな見た目になりがちです。
アガベの王妃雷神錦は、白い中斑の入る品種も育てていますが、白中斑の方が成育も早く子株も多く出しています。
白中斑と黄中斑を比べると、白中斑は水やりを多く与えてしまうと水分を吸い過ぎて、葉先の中心部が茶色くなり割れてしまいますが、黄中斑は葉が割れにくい特徴があります。
おそらく黄中斑は成長速度が遅いため、たとえ一時的に水分を多く吸い過ぎても、水分過多による影響が見た目に出る前に、状況が改善されれば、見た目には影響がでないのだと思います。
白中斑については、下記の記事で成長記録などのご紹介をしています。
2023年10月2日(October 2, 2023)
アガベの成長期とされる夏を越して、「王妃雷神錦(黄中斑)」もひと回り大きく成長しました!
そして、うちに来てから初めての子株を吹いています!
ほかのアガベは株の横から子株を吹くのですが、王妃雷神錦は葉と葉の間から子株を吹く、めずらしいタイプです。
上下を親株の葉に囲まれているので、ある意味“過保護”ともいえる子株の吹き方ですね
2024年4月3日(April 3, 2024)
さらに、前回から半年が経過しました。
親株の成長速度は早くないものの、子株は徐々に大きくなってきました!
アガベは乾燥地帯で暮らしている植物のため、水切れに強い特徴がありますが、サボテンよりは多めに水やりをした方がよく育つと感じています。
冬の間に導入した植物育成用LEDパネルの性能がよく、アガベの王妃雷神錦以外に周囲で育てている植物たちも順調な成育を見せてくれています!
コスパがよいので、パネル型の植物育成用LEDライトを探している方には、オススメできるライトですね!
2024年8月18日
前回から約4か月が経過して、季節は真夏を迎えています。
子株をもうひとつ吹きましたが、下葉が不自然に枯れてしまい、あまり調子が良くなさそう。
子株の外しどきかもしれませんが、連日のように訪れる猛暑日の中で子株を取ったら、子株だけではなく親株にもダメージが出そうです。
自宅ではいつも四角いプレステラという鉢を使用していますが、プレステラというか四角い鉢の弱点は、鉢を回転させづらいこと。
丸い鉢だと簡単に回転させることができるので、定期的に鉢を回転させることで、植物にまんべんなく日を当てることができますが、四角い鉢はなかなかそうはいかないものです。
なかなか鉢の回転が大変なので、いつも決まった角度から観察をしがちに。
この下葉の異変にも、いつも見ている角度からは気づけませんでした。
秋に子株を取り、植え替えをしようと思いますが、それまでなんとか耐え忍んで欲しいところです。
王妃雷神錦(白中斑)を株分けしたときのことも記事にしています。
(更新中)
王妃雷神錦(黄中斑)の育成環境
日当たり
水やり
肥料
アガベや塊根植物を育成する鉢として、bachiの「Gyropot」という選択肢もあります。
メッシュ構造でつくられていて用土の通気性が優れているので、見た目にも優れていて金額も高くなく、そして性能が良い鉢をお探しならオススメできる鉢です。
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