ギムノカリキウム属
ギムノカリキウム属「牡丹玉」(ボタンギョク)の基本データ
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★☆☆☆☆
入手し易さ:★★☆☆☆
耐 寒 性:★★★★★(耐寒温度(目安):0℃)
耐 暑 性:★★★★☆(強い光には強くない)
原産地:パラグアイ北部、ボリビア
花言葉:枯れない愛、情熱、温かい心
科・属:サボテン科・ギムノカリキウム属
学 名:Gymnocalycium mihanovichii(ギムノカリキウム・ミハノビッチ)
別 名:ボタンダマ
ギムノカリキウム属「牡丹玉」(ボタンギョク)の成長記録
サボテン科、ギムノカリキウム属の「牡丹玉(Gymnocalycium mihanovichii)」の成長記録を付けていきます
「牡丹玉」は“ボタンダマ”と読まれることもありますが、正しい読み方は“ボタンギョク”だと思われます。
2022年6月20日(June 20, 2022)
神奈川県川崎市にある多肉植物専門店、「タナベフラワー」で購入しました
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「牡丹玉」が身にまとう、味わいのあるピンク色に一目惚れし、購入してきました!
一般的な植物の色とは、まったく異なる色合いをしています
「牡丹玉」のお花を、正面から撮影した様子です。
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株自体は赤に近い発色をしていますが、お花は淡いピンク色をしています
一般的に、『サボテンはたった1日で、開花を終える』と言われています。
学名は「ギムノカリキウム・ミハノビッチ」
「牡丹玉」には‟ギムノカリキウム・ミハノビッチ”という、学名があります。
ただし、学名で呼ばれることはほとんどなく、和名の「牡丹玉」で流通することが多いです。
親戚には、緋牡丹&緋牡丹錦がいる
「牡丹玉」と似た名前をもつサボテンには、「緋牡丹(ひぼたん)」や「緋牡丹錦(ひぼたんにしき)」という品種がいます。
- 緋牡丹(ひぼたん)
- 株全体に斑が入り、葉緑体がない。
自分ひとりの力では、生きていけないことから、他のサボテンに接がれている。
- 株全体に斑が入り、葉緑体がない。
- 緋牡丹錦(ひぼたんにしき)
- 株の一部分に斑が入っているため、少なからず葉緑体がある。
自らの力だけで生きていけるが、成長速度は遅い。
- 株の一部分に斑が入っているため、少なからず葉緑体がある。
2023年1月2日(January 2, 2023)
前回の記録から、6か月半が経過しました。
株の大きさには、ほとんど変化が見られません。
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1つの刺座から、3本の白いトゲを生やす
現状の「牡丹玉」は、1つの刺座から3本の白いトゲを伸ばし、他のサボテンと比べるとトゲの数は少ない印象を受けます。
サボテンの中には、トゲが柔らかい品種もいますが、「牡丹玉」のトゲは柔らかくはありません。
黒っぽい牡丹玉もいる
自宅ではホームセンターで購入した「牡丹玉」も育てていますが、表面の色がかなり違うので、同じ品種か疑ってしまうほどです…。
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この株は、黒っぽいすがたをしています。
植物には同じ品種でも、株ごとに個体差があります。
サボテンにも多少なりとも個体差があり、その特徴はトゲや稜にあらわれやすいです。
- トゲ
- 真っすぐ、またはうねりがある
- 長さが異なる
- 稜
- 深さが異なる
ただしピンクと黒だと、さすがに色が違い過ぎるため、個体差と言えるレベルではないでしょう。
「牡丹玉」にもさまざまな品種が存在し、さらに細かく品種名が付いているのかもしれません。
2023年5月14日(May 14, 2023)
前回の記録から、約4か月が経過しました。
季節は春を迎え、気温が上昇してきました。
肌の色が黒っぽかったホームセンター産の「牡丹玉」に、色の変化があらわれています。
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ピンク色というよりは紫色のように見えますが、肌を変色させ、もうひとつのピンク色の株と色合いが近くなりました。
一年を通してピンク色に染まる個体と、特定の季節だけピンク色になる個体が、存在するのかもしれません。
そしてビニールポットが変形するぐらい、株が大きく成長しています
2023年11月5日(November 5, 2023)
最初の記録から、約1年5か月が経過したときの「牡丹玉」です。
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サボテンが調子を崩しているときは、株が柔らかくなるケースが多いです。
ただし「牡丹玉」は、実際に手で触ってみても硬いので、調子を崩しているわけではなさそうです。
刺座や稜を確認すると、成長しているか判断できる
サボテンはただでさえ成長の遅い植物なので、短期間では直径などに、大きな変化は見られないのが一般的。
株が成長しているのか分かりづらいときは、「刺座」の位置や「稜」のカタチを確認すると、成長しているか判断しやすくなります。
サボテンは、中心部からあたらしい組織を出して、徐々に成長していきます。
以前と比べて、刺座の位置が外側に移動していれば、それは株が成長している証拠です。
株自体は成長している
以前の写真と比較すると、あたらしい刺座が出てきている様子が見られるので、株が成長していること自体は確認できます。
ただし1年以上が経過している中で、数mmほどしか成長していないので、サボテンの中でも特に緩やかな速度で成長するようです。
黒っぽい色をしたホームセンター産の株は、割と旺盛な成長を見せています。
ピンク色だと、体内に蓄えている葉緑素が少なく、成長速度にも影響が出るのかもしれません。
2024年4月24日(April 24, 2024)
前回の記録から、約5か月が経過しました。

目に見えた成長を見せることはありません。
また、暖かくなってきたので、今年もそろそろお花を咲かせてもよいタイミングを迎えていますが、花芽を上げる様子もないです。
以前の写真と見比べてみても、刺座の位置が変わっている様子は、見てとれません。
「牡丹玉」は、最低気温0℃ほどに下がる環境でも冷害を受ける様子はなく、暑さにも強いです。
自宅では、一年中屋外で育てていますが、調子を崩す様子は見られません
2024年8月31日(August 31, 2024)
前回の記録から、約4か月が経過しました。
夏の季節を迎えている、「牡丹玉」の様子です。
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ただし、ここ数か月のあいだに移動した幅は、おそらく2~3mm程度…。
今のところ、植え替えの必要性を感じませんが、植え替えたときには、思い切って整理してみてもよいかもしれません。
2025年2月15日(February 15, 2025)
前回の記録から、半年が経過しました。
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このままずっと、大きく成長しないのでは…!?
と、思わせるほどのスローペースでの成長がつづきますが、焦って成長を促すと枯らしてしまうリスクもあるでしょう…。
今後も「牡丹玉」の成長記録を付けていきます
(更新中)
自宅では「牡丹玉」以外のサボテンも育てています
成長記録などは下記の記事でまとめているので、よろしければお読みください

ギムノカリキウム属「牡丹玉」(ボタンギョク)の育成環境
日当たり
「牡丹玉」は他のサボテンと比べると、強い光を好まない品種です。
春と秋は午前中のみ直射日光に当て、夏は直射日光が当たらない日陰で育て、冬はなるべく多く光に当てることが、「牡丹玉」にとって望ましい育成環境と言えるでしょう。
自宅では、春から秋までは多段式のガーデンラックの中段に置き、直射日光が当たらない環境で育てています。
冬は簡易ビニールハウスの上段に置き、ビニール越しの光を、3~4時間ほど当てています。
今のところ冬の光では、葉焼けや徒長などを起こしたことはありません。
室内のレースのカーテン越しの光では日照不足になりやすいため、強い光を確保できない場合は、植物育成用のLEDライトを活用しましょう。
水やり
「牡丹玉」は、体内に多くの水分を蓄えているので、水やりを多めに与える必要はありません。
水やりの頻度を低めにし、乾燥気味に育てていくことで、健康的な成長を見せてくれるでしょう。
水分不足よりも、水分過多による根腐れの方が枯れる原因になりやすいです
自宅では一年を通して屋外の軒下に置き、春から秋までは土が完全に乾燥してから、1~2週間後に水やりをしています。
冬は、1か月に1回ほどの頻度で水やりをしていますが、寒い季節はまったく水やりをしなくても枯れるリスクは低いでしょう。
寒い季節は、断水気味で育てることで、「牡丹玉」の耐寒性を向上させることができます。
排水性や通気性がよい培養土に植えることで、根腐れのリスクを軽減させることができます。
サボテンに使用する市販の培養土は、下記のものもオススメです!
排水性や通気性に優れ、土が劣化しづらいので、長いあいだ植え替えをしなくても、株が調子を崩しづらい特徴があります
ちなみに、自宅でサボテンを含めた多肉植物に使用している培養土は、以下の記事で配合割合などをご紹介しています
アガベに焦点を当てた記事ですが、多肉植物全般的に使用できる土です
肥料
「牡丹玉」は成長のために、多くの肥料分を必要としません。
肥料を与えすぎると、肥料焼けのリスクが高まるので、肥料は控えめに与えた方がよいです。
自宅では、「牡丹玉」の成長期にあたる春と秋に、1か月に1度ほどの頻度で、液体肥料を与えています。
また、土の上に蒔く固形肥料(緩効性肥料)を、春と秋に使用しています。
自宅で育てている「牡丹玉」は、肥料の有無にかかわらず目に見えた変化は感じ取れません…。
ただし、少量の肥料を与えた方が、健康的な成長を見せてくれるでしょう。
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