観葉植物を借りる選択肢
自分の好きな絵柄のカーテンや壁紙を生活に取り入れると、視界の中に好きな光景が映り、生活がさらに楽しいものへとつながりやすいものです。
また、自分好みの家具などを設置することでも同様な効果が得られますが、ここ最近「観葉植物」をインテリアのアイテムとして取り入れているひとが増えています!
観葉植物はただのインテリアアイテムではなく、生きものなので様々なメリットがあります。
たとえば、観葉植物を室内で育てている場合、観葉植物により多くの太陽からの光があたるように早起きが習慣化するなど、私生活にメリハリが生まれ、規則正しい生活リズムをつくりだしてくれるでしょう。
しかし、いざ観葉植物を購入するとなると、「植物の障害の面倒をみていく責任」を負うこととなり、ほかのインテリアアイテムと比べると、導入するハードルが高くなるのも事実。
そこで今回は、「観葉植物のレンタル」についてご紹介します!
本記事では、観葉植物を「購入」した場合と「レンタル」した場合を比較しながら、それぞれのメリットやデメリットを深堀りしています。
私生活や仕事場などに観葉植物を導入したいけど、「購入」がいいのか、それとも「レンタル」が良いのか、検討されている方にお読みいただきたい記事です!!
観葉植物を購入する場合
まずは、観葉植物を「購入」する場合の特徴について。
観葉植物を購入できる場所等
観葉植物を「購入」する方法としては、街なかにあるスーパーやお花屋さんの店頭にも植物が売られていることがあるので、それらを入手する方法もあるでしょう。
それ以外にも、いくつか植物を「購入」する方法はあります。
- “観葉植物専門店”などのガーデニングショップに行く
- 植物イベントに参加する
- フリマアプリやネットオークションを活用する
- 植物を海外から直接輸入する
それ以外にも観葉植物をタネから育てる方法もあり、観葉植物のタネはタイミングがよければ、インターネットから入手可能です。
主に多肉植物のタネの購入先についての記事ですが、別の記事でタネの購入先についても比較しています。
多肉植物だけではなく観葉植物のタネも扱っているところもあるので、もしもご興味があればお読みください。
購入する場合のメリット
満足感が得られる
「観葉植物を育てていたけど、枯らしてしまった」という話は、たまに聞くことのある話題です。
ということは、誰でも観葉植物をうまく育てることができるワケでは無いということ。
植物を育てていくために、今まで知らなかった園芸の分野、それぞれの植物の性質などを知ることもできます。
自分自身が知らなかったことを新しい知識として勉強し、植物を育てている中で経験値も増やすことができるので、自分磨きへとつながりやすいことが、「購入」する場合のメリットとして挙げられます。
自分が育てている植物を育成していく中で、観葉植物が大きく成長したり季節によっては花を咲かせたりすれば、自分が身に付けた園芸の知識が間違っていなかった証明にもなるので、満足感を得られることができるでしょう。
自分の植物になる
これは、観葉植物を「購入」する場合と「レンタル」する場合の最大の違いとなりますが、購入した観葉植物が自分のものとなります。
ずっと育てている過程の中で、植物への愛着が増しやすくなるでしょう。
自分の植物になるので、植わっている鉢にフィギュアを置いたり好みの樹形に剪定できたり、自由に植物に変化を与えることができるのも「購入」ならではのメリットといえます。
枝などの一部を挿して植物を増やすことができれば、好きな植物であふれる生活をおくれるかもしれません。
資産が増加する
同じ品種の植物であっても植物の販売価格は、まだ小さい植物よりも大きく成長した植物の方が、値段が高いのが特徴です。
植物を大きく成長させるためには、たとえプロが育てたとしてもある程度の時間がかかるので、販売価格に反映される仕組みとなっているのです。
販売価格が高いというのは、植物を購入する場合だけではなく、販売していくときにも同じことがいえます。
植物を枯らすことなく健康的に育てることができれば、時の経過とともに大きく成長させたり増やしたりできますが、これは自分自身がもっている資産価値が向上していくともいえるでしょう。
実際に、大きく成長させたり増やしたりした植物を販売するビジネスもあるので、植物の育成がうまくなれば、ビジネスチャンスが広がるかも!?
実際にひと昔前には、主にエケベリアやグラプトベリアなどを増やして売る、副業ビジネスが流行っていたようですね。
植物を自由に選ぶことができる
「レンタル」の場合は、レンタル専門業者が保有している植物の中からレンタルする植物を決める必要がありますが、「購入」する場合は、売られている植物であれば品種は問わずに購入できるので、選択肢が多岐にわたります。
特に「珍奇植物」や「ビザールプランツ」と呼ばれるめずらしい品種は、レンタル専門業者が保有しているケースはまれで、生活に取り入れる場合には「購入」という選択肢しか無いともいえるでしょう。
主に「レンタル」できる植物は観葉植物に限られますが、「購入」する場合には、植物の品種を問わずに自由に欲しい植物を選ぶことができるのは、「購入」のメリットですね。
ちなみに、数ある観葉植物の品種の中で自分に合う観葉植物が知りたい場合には、無料でパーソナル診断を行うことができる下記のようなサービスも出されています。
メールアドレスの登録は必須ですが、10個の簡単な質問に答えるだけで、自分に合う観葉植物を知ることができるので、お試し感覚で受けてみてもいいかもしれませんね。
購入する場合のデメリット
つづいて、「購入」の場合のデメリットについて。
初期費用の発生
植物の品種や大きさなどにより販売価格はそれぞれ異なりますが、植物を「購入」する場合には、購入代金という初期費用が発生します。
場合によっては初期費用がかかるのは、植物だけにおさまらないケースもあり、付随するガーデニンググッズを揃える必要が出てきます。
- 植木鉢
- 園芸用土、鉢底石
- ジョウロ、霧吹き
- 肥料、活力剤、殺虫剤 など
最初からすべてのガーデニンググッズを揃える必要はありませんが、すべてを揃える場合、それなりの金額が発生するもの。
植物を何度「購入」してもすぐに枯らしてしまい、あらためて新しい植物を「購入」するのが続くのであれば、この初期費用がかさむことになるので、レンタルをした方が安価に済む傾向にあるでしょう。
日々のお世話が発生
植物を「購入」した植物には、植物の面倒を見ないと育ててる植物が体調を崩し、最悪の場合には枯れてしまうことにも。
水やりや肥料を与えたり、鉢が小さくなれば植え替えを行うなど、日々のお世話は自分で行わなくてはなりません。
植物への水やりの技術を習得するには、3年間かかるということを言い表した「水やり3年」といった言葉があるように、意外とコツが必要なのが“水やり”です。
その他にも必要に応じて植物の枝を剪定することや、時として害虫発生の対処をしていくことも。
植物のお世話をしていくのは、結構な時間がかかることです。
育てている植物が元気なときはいいですが、植物が体調を崩してしまったり病気になったりした場合には、その都度対処法を調べる必要も出てくるでしょう。
中には植物のお世話をしていくことが負担と感じないひともいますが、植物のお世話をするのが手間だと感じる方の方が多いように思います。
リスクや責任を負う
自分の植物になるということは、植物が枯れるまでお世話をする責任を負うことになります。
以前にインテリアとして「購入」したものの、お部屋の模様替えの際に、新しいお部屋の印象に合わなくなったから捨てるというわけにはいきません。
インテリアのアイテムとしての面も持ちあわせている植物ですが、大前提としてひとやペットと同じく「生きもの」なので、購入する場合にはその植物の一生涯の面倒をみていく必要がでてきます。
また、ずっと面倒を見ることを決めて植物をお迎えしたのに、結果的に枯らしてしまうリスクもあります。
特に、これまでに植物を育てたことの無いひとは枯らしてしまうリスクは、低くありません。
「購入」する場合には、自分の植物になるからこそのデメリットもあるのです。
ここまで「購入」する場合のメリットやデメリットを書いてきましたが、つづいて「レンタル」する場合について、確認していきます。
植物をレンタルする場合
植物を「レンタル」する場合では、レンタル専門業者にランニングコストを支払うことで、植物を借りることができます。
来客のあるオフィスや街なかのカフェなどで観葉植物が置かれている光景を見かけますが、常にキレイな状態を維持しなくはならない環境では「レンタル」しているケースも多いでしょう。
オフィスだけでなく個人の住宅でも植物やお花をレンタルするサービスはあります。
レンタルする場合のメリット
日々の手間が軽減される
一般的に植物を「レンタル」する場合は、月に1~2回程度の頻度で、植物の専門業者が水やりや追肥などのお世話をしに来てくれます。
レンタル専門業者や契約プランによっては、最低限の水やりだけはご自身で行う必要があることもありますが、それでも自分自身で植物をお世話をしていく作業を軽減させることができます。
植物の“お世話が手間”だと思う場合には、「レンタル」は有効な方法となるでしょう。
初期費用・短期的利用
「レンタル」の場合は、植物を育てていくガーデニンググッズを揃える必要がないので、植物を導入する際の初期費用だけでみると、「購入」よりも安価におさえられる傾向にあります。
また、「購入」の場合には一定期間植物の面倒を見ていかなくてはなりませんが、最短で1日からレンタルできる会社もあり、短期的な利用ができるのは「レンタル」の特徴といえます。
初期費用の観点や短期的な導入が可能な点についても、「レンタル」の場合のメリットといえるでしょう。
植物をキレイな状態にキープできる
「レンタル」の場合、植物の専門的知識を身に付けたプロがしっかりと育てている、状態のキレイな状態の植物を借りることになります。
実際に植物を育ててみると、葉が焼けてしまう“葉焼け”や葉が萎れてしまったりするなど、キレイな状態をキープすることは意外とむずかしいこと。
「購入」する場合、植物が調子を崩してしまいキレイな状態ではなくなったとしても、同じ場所で育てる必要がありますが、「レンタル」の場合には、調子を崩した植物があればすぐに代替えの植物が提供されるため、いつでも状態のキレイな植物を楽しむことができます。
ダメージが見られる植物を来客のあるオフィスやカフェなどに置くことは、商売にも致命的なダメージになるので、接客業や美観にも気をつかわなくてはならないショップに植物を導入する場合には、「レンタル」という選択肢がとられる傾向が高くなります。
定期的に入れ替えがある
「レンタル」の場合には、ずっと同じ植物をレンタルする選択肢もとれますが、レンタルする植物を定期的に入れ替えることもできます。
今までレンタルしていた植物がレンタル専門業者の元に帰っていってしまうのは、寂しい気持ちもありますが、新しい植物がに入れ替えられることによって“心機一転”できることになるでしょう。
一種類だけではなく複数種類の植物を楽しみたい場合には、レンタルの特徴が有効にはたらきます。
定期的にお部屋の模様替えをしたり、お引っ越しが好きなひとにとっては、定期的に入れ替えるレンタルのサービスは魅力的に感じれるポイントですね。
植物のプロに相談できる
レンタル専門業者は、特に植物をキレイな状態に維持していくことに長けた、いわゆる“植物のプロ”です。
そんな植物のプロの方々が実際に行っている管理方法を間近で見れるのはもちろん、お部屋のどこの場所にどのような植物を置けば、より一層お部屋内をオシャレな空間にすることができるのか等、プロの意見を聞けるでしょう。
レンタルサービスを有効活用することで、植物をキレイに維持管理していくための知識をプロから伝授してもらうことができます。
トラブル時の対応
もしも購入した植物にトラブルがあった場合は、自分でトラブルを解決していくことになりますが、植物をレンタルしている場合には、トラブルがあった場合でもレンタル業者が枯れる前に対応してくれます。
万が一レンタルしている植物が枯れてしまっても、枯れ保証が付いているので、レンタル専門業者から他の植物をレンタルすることができます。
※枯れ保証の内容は、レンタル専門業者に確認しましょう。
なにかあったときのために、保険に入っているような感覚で、植物を楽しむことができるのはメリットとして挙げられるでしょう。
観葉植物のレンタルではないですが、お花を定期的に届けてくれるHitoHanaの「お花の定期便」には安い金額のプランもあり、観葉植物のレンタル同様に、オフィスやお部屋などを彩ってくれる存在になります。
お試し感覚で、1回のみ利用することもできるサービスです。
レンタルする場合のデメリット
植物はレンタル専門業者が保有
「レンタル(rental)」は、ひとのものを借りる意味なので、植物自体はレンタル専門業者が保有している扱いになります。
自分の保有している植物ではないので、剪定をしたり枝を曲げてみたりなど、植物に手を加えたりすることはできません。
“自由度の低さ”という観点では、レンタルする場合のデメリットになります。
また植物への愛着は、育てている過程の中で生まれやすい感情なので、愛着が湧きづらい点もデメリットとなります。
植物をレンタルする場合には、あくまで美観を向上させるインテリアのアイテムとして受け入れる感覚が、前提になってくるでしょう。
長期的にみるとコストが高い
植物をレンタルをする場合には、月々のランニングコストが発生します。
短期的に見ればそこまで高額にはなりませんが、「塵も積もれば山となる」という言葉にある通り、長期的に考えるとコスト面では高くなりやすい傾向にあるでしょう。
植物を購入をする場合でも購入代金を支払うではなく、その後に植物を育てていくための費用が発生します。
たとえば、肥料や植え替えの際に使用する用土、今よりもひと回り大きい植木鉢など、買い足していくグッズは植物の成長にあわせて出てくるもの。
ただし、肥料も用土も決して高いお買い物ではなく、植木鉢もスゴイこだわりが無ければ安価におさえられます。
ものすごいスピードで何度も購入した植物を枯らしたりしなければ、長期的な視点でみると、レンタルする場合の方がコストは高くつきやすいです。
レンタル専門業者が室内に立ち入る
レンタルしている植物のお世話をするために、専門業者が室内に立ち入ることもあります。
レンタル専門業者も、室内に立ち入ることに教育を受けている人たちではありますが、自分だけの空間に他のひとが立ち入ることに抵抗感を覚えるひとにとっては、デメリットとなります。
出逢える植物が限定される
いくらレンタル専門業者が植物のプロだとしても、月に1~2回程度の訪問では、デリケートな植物をキレイな状態に維持することはむずかしいでしょう。
そのためレンタルする植物には、環境の変化などに耐えることのできる、強くて枯れづらい性質をもった観葉植物が選ばれることが一般的です。
一般的にガーデニングショップなどによく普及している品種は強い性質をもち、そこまで出回ることのないめずらしい品種はデリケートな植物が多いので、レンタル植物にはよく普及している、いわゆる“普及種”の観葉植物が選ばれやすい傾向があります。
植物が好きな方にとっては出逢える植物が限定されて、めずらしい植物にも出逢えることが少ないのので、物足りなさを覚えるかもしれません。
屋外に置けないケースが多い
レンタル業者は植物に手入れができる頻度が少ないので、屋外ほどの環境変化がない「室内」で育てることを前提としているサービスです。
たとえば屋外の環境だと、梅雨どきに土が濡れた状態がつづけば観葉植物への根腐れを起こすこともあり、強い風が吹けば枝が折れてしまうこともあるでしょう。
また、夏場の強すぎる直射日光に当たれば、葉の楽しむ観葉植物にとっては致命的な葉焼けを起こしてしまうことも。
そのような屋外の環境は避け、室内に限定されることが多いので、屋外で植物を飾りたい場合は購入の一択になる傾向にあります。
さいごに
お客さんも来られるオフィスなどで植物を飾るとすれば、今回ご紹介した「レンタル」という選択肢か、またはリアルな植物のように進化している「フェイクグリーン」という選択肢もとれると思います。
以前は、すぐに「フェイクグリーン」だと分かるような見た目をしていましたが、最近では本物の植物なのか「フェイクグリーン」なのか区別がつかなくなっています。
オンラインでも、専門店である「PRIMA」からもフェイクグリーンは購入可能です。
今の時代100円ショップでも入手可能なことを考えると少し値は張りますが、リアルなものを求めている方には、オススメなフェイクグリーン専門店です。
本記事では「購入」にも「レンタル」の比較をしましたが、それぞれにメリットがあればデメリットがあるもの。
お迎えする皆さんのライフスタイルに合っている方を選択し、慎重な検討をしてからお迎えしてほしいものです。
植物好きとしては、「購入」の場合でも「レンタル」の場合でも、植物に愛情をもって接してもらいたいところですね!
以上です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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