サボテンの王さま「金鯱(キンシャチ)」(短刺)の成長記録&育て方※更新中

トゲが金色のサボテン

目次

「金鯱(キンシャチ)」(短刺)の基本データ

育 て 易 さ:★★★☆☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★☆☆☆(短刺タイプではない金鯱は、入手しやすい)
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5℃)
耐 暑 性:★★★★☆

原産地:メキシコ
花言葉:はかない夢、憂い
科・属:サボテン科・エキノカクタス属
学 名:Echinocactus grusonii(エキノカクタス・グルソニー)
別 名:Golden barrel cactus(ゴールデン・バレル・カクタス)、サボテンの王さま、王さまサボテン

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「金鯱(キンシャチ)」(短刺)の成長記録

エキノカクタス属のサボテン、「金鯱(キンシャチ)」(Echinocactus Grusonii)の成長記録を付けていきます

2023年11月1日(November 1, 2023)

まずは記録開始時の、「金鯱」の様子です。

深い緑色の身体から、黄金色の太いトゲを放射状に生やし、まん丸なすがたが特徴的です。
「金鯱」のような球状のサボテンを、‟玉サボテン”と呼びます。

茎にあたる緑色の部分には光沢感があり、太陽光を反射し、輝いて見えます

さまざまなタイプが存在する

この「金鯱」は、‟短刺”(たんし)タイプとして、購入した株です。
「金鯱」には短刺タイプの他にも、以下のような、特徴をもった株が存在します。

さまざまなタイプ
  • 白刺(しろとげ)金鯱
    • 白いトゲを生やす
  • 狂刺(きょうし)金鯱
    • 曲がったトゲを不規則に生やす
  • 刺無(とげなし)金鯱
    • トゲがほとんどない(トゲがまったく生えていないわけではない)

トゲの根元を赤く染めるのは、成長しているあかし

「金鯱」の成長点は、株の頂上部分にあります。
この部分から、あたらしい組織を生み出すことで、徐々に成長していきます。

今は、トゲの根元を赤く染めているので、「金鯱」がトゲを出したばかりなのでしょう!

ちなみに植物が、あたらしい組織を赤くすることがあるのは、紫外線の影響を少なくするためと言われています。

さまざまなシーンで楽しまれている

「金鯱」は‟サボテンの王さま”や‟王さまサボテン”という別名をもち、さまざまなシーンで楽しまれています。

金鯱が楽しまれる場面
  • 鉢植え
  • 植物園
  • ドライガーデン(お庭への地植え)

「金鯱」はシーンを選ばずに、楽しめる植物と言えるでしょう!

地植えでは大きく育ち、その樹齢は100歳以上にもなる

「金鯱」は、長い年月をかけて徐々に成長し、大きな株だと直径1mのサイズにまで達します。

園芸で楽しまれている株の寿命は、30~50年ほどですが、「金鯱」の原産地や、環境が整っている植物園などでは、100歳を超える株も実在します。

原産地では絶滅の危機にある

「金鯱」は乱獲やダムの建設などにより、原産地で生息数が減り、絶滅危惧種のレッドリストに指定されています。

その数を減らしているのは、「金鯱」の特徴も、関係しているのではないでしょうか。

金鯱の特徴
  • 成長速度が遅く、たねから育てると開花まで20年ほどかかる(繫殖サイクルが遅い)
  • 子株を吹きづらい

ただし園芸の分野で、ここまで普及しているサボテンは他にないので、世の中から完全に絶滅することは考えづらいです。

2023年12月9日(December 9, 2023)

前回の記録から、約1か月が経過しました。

「金鯱」の茎の部分が、紫っぽく変色しています…。
理由はおそらく、冷害による影響だと思われます。
12月上旬に入り、最低気温が5℃程度まで下がるタイミングでも、雨風の当たる屋外で育てていたことで、痛々しいすがたになったのでしょう…。

もう少し寒い環境に耐えられるのかと思っていましたが、最低気温が10℃を下回ったあたりから、室内に取り込むことを検討した方がよいのかもしれません。

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2023年12月26日(December 26, 2023)

前回の記録から、約2週間が経過しました。

「金鯱」の傷みに気づいてから、すぐに室内に取り込んだので、冷害による被害が進行する様子はありません。
紫色に染まった部分も、暖かい季節には、もとのすがたに戻れればよいのですが…。

今は、最低気温が15℃以上は確保されている室内で、ぬくぬくと養生中です。

多肉植物の室内記録は、以下の記事で詳しくご紹介しているので、よろしければお読みください

2024年10月12日(October 12, 2024)

前回の記録から、約10か月が経過しました。
記録開始日からだと、もう少しで1年が経過するところです。

結局、昨年の冬に受けた傷跡は残ることなく、キレイな緑色を取り戻しました

成長速度は遅めですが、この1年弱で1~2cmほど、直径が大きくなりました!

ただし回復したと思った数か月後に、今度は酷暑が訪れ、直射日光でダメージを受ける事態に…。
「金鯱」は、強い光に耐性をもっているはずですが、短刺タイプは日の光を遮るものが少ないため、葉焼けにも注意が必要なのかもしれません。

サボテンのトゲは、動物から身を守る以外にも、光を遮る役割も果たします。

今は、直射日光によるダメージから、回復したところです

金鯱を植え替えました

水が鉢から抜けにくくなってきたので、土の排水性を改善するために、「金鯱」を植え替えることにしました。

鉢から抜いたときの「金鯱」の様子。

サボテン科の植物は、根があまり成長しない印象がありますが、「金鯱」はなかなかの量の根を生やしています!

培養土は粒が崩れて泥のようになっていたので、土が乾きづらくなる冬を迎える前に植え替えられたのは、よかったです

2025年3月3日(March 3, 2025)

前回の記録から、約5か月が経過しました。

昨年の失敗をいかして、今回は最低気温が10℃ほどになったタイミングで、室内に取り込みました
今年は紫色に染まる様子はないので、やはり以前のダメージは、冷害による影響だったのでしょう…。

成長すると、あたまの綿毛が目立つようになる

「金鯱」のあたまの部分には、綿毛のような白い毛が生えています。
成長するにつれ、綿毛の面積が広くなり、目立つようになってきます。

「金鯱」を真上から撮影した様子。

自宅で育てている「金鯱」の綿毛も、徐々に多くなってきました

ちなみに、植物園の開放的なスペースで育つ「金鯱」は、綿毛が多く迫力があります

横浜市こども植物園で撮影した金鯱の様子。

自宅で育てている「金鯱」を、ここまで立派な株に育てられるかは分かりませんが、今後も「金鯱」の成長記録を付けていきます

(更新中)

自宅では、サボテン科の他の品種も育成し、成長記録を付けています
以下の記事でまとめているので、よろしければ、あわせてお読みください

「金鯱(キンシャチ)」(短刺)の育成環境

「金鯱」は調子を崩すと、紫色に変色したり緑色が薄まったりするので、株の色を見ながら育成するのがポイントです

日当たり

「金鯱」は日光浴が好きなので、一年を通して日がよく当たる場所に置くのが、基本的な育成方法です。
ただし夏の直射日光で調子を崩すことがあるので、強い日差しに当てるときは、株の様子に注意しましょう

自宅での春から秋までの育成環境は、正午過ぎから夕方まで、直射日光が当たる場所で育てています。
最低気温が10℃以下になる冬のあいだは、室内で植物育成用のLEDライトを当てていますが、置き場所の関係で強い光を確保できているわけではありません。

「金鯱」が苦手な冬を乗り越え、春を迎えたタイミングは、意外と植物を枯らしやすい季節。
注意点は、以下の記事でご紹介しているので、ご興味があればお読みください

水やり

「金鯱」は、乾燥した地域で暮らしているので、多めに水やりをする必要はありません。
水やりが多いと、根腐れのリスクが高まります。
数日~数週間水やりをしなくても、枯れるリスクは低いので、控えめな水やりを意識することが重要です。

自宅での春から秋までの育成環境は、雨ざらしの環境で育て、雨が降らずに土の乾燥が進んだ場合のみ水やりをしています。
冬のあいだは、十分な光量を確保できていないため、1か月に1~2回ほどの水やりに抑えています。
最低気温が10℃を下回る環境で育成する場合は、ほとんど水やりをしない方がよいです。

「金鯱」は、排水性&通気性のよい培養土を使用することで、枯らすリスクを下げられるでしょう。
以下の培養土は、土のメーカーで知名度のある花ごころさんから出ているもので、排水性などの確保以外にも、土が劣化しづらい特徴があると感じています。
サボテン科の植物を育てる場合には、オススメの培養土です。

肥料

「金鯱」は、栄養分の少ない土壌で暮らしているので、成長にあたり多くの肥料分を必要としません。
まったく与えなくても枯れることはありませんが、少量の肥料を与えることで、健康的に育てられるでしょう。

自宅では、培養土に固形肥料(緩効性肥料)を混ぜ込んでいます。
液体肥料については、ほとんど与えていません。

「金鯱」の成長期は春と秋の暖かいタイミング。
成長期には肥料を与えた方がよいですが、夏と冬は肥料を必要としないので、与える必要はありません。

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