ダイソー産『ピンクルビー』の成長記録&育て方~100均の多肉植物編~(完)

冬に紅葉する多肉植物

目次

グラプトベリア『ピンクルビー』の基本情報

育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★★★☆
入手し易さ:★★★★☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):-1~0℃)
耐 暑 性:★★★★★

科・属:ベンケイソウ科・グラプトベリア属
学 名:Graptoveria ‘Bashful’(グラプトベリア・バッシュフル)
別 名:ピンクルビー

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ダイソー産『ピンクルビー』の成長記録

ダイソーで購入した多肉植物、「ピンクルビー(Graptoveria ‘Bashful’)」の成長記録を付けていきます

2023年12月1日(December 1, 2023)

自宅にお迎えしたときの「ピンクルビー」の様子です。

本来はピンクに発色する

現状は、紫色で葉の外側を染めていますが、本来はピンクに発色する植物です。

筆者

植物は調子の良し悪しで色合いが変わることがあるため、今は調子が上がらず、本来の色合いではないのかもしれません。

名前の由来と意味

「ピンクルビー」の名前の由来と、その意味は以下のとおりです。

学名と流通名
  • 学名=バッシュフル
    • 「恥ずかしがり屋の」、「はにかみ屋の」という意味
  • 流通名=ピンクルビー
    • 「恥ずかしくて、顔をほんのりと赤らめる」という意味

100円ショップでは、保水性の高い用土に植えられている

100円ショップの植物に使用されている用土は、ピートモスが多く配合されているため、保水性(水持ち)がよい傾向があります。

多くの植物を扱う生産農家からすると、保水性が高い用土を使用すると、水やりの回数を減らせるのでしょう。
ただし保水性が高い用土は多湿につながるため、乾燥気味な環境が好きな多肉植物を健康的に育てるのは、難易度が高いと感じています。

ピンクルビーを植え替えました

今は12月上旬。
最低気温がひと桁まで下がっていますが、用土を入れ替えるために「ピンクルビー」を植え替えました

ビニールポットから抜いたときの様子。

土の上からだと「ピンクルビー」の健康的な根が、見当たりません…

土を落とし、さらに根の状態を確認してみます。

土の中からは、健康的な根がすがたをあらわしました

筆者

根の量は少ないですが、100円ショップ産の多肉植物は根がほとんど生えていないこともあるため、悪い状態ではありません

子株を吹いていました

根をひと通り確認してみると、なにかが付いているのに気づきました。

株元に付いているのは、「ピンクルビー」の子株でしょう

筆者

ダイソーの売り場では、子株の存在に気づきませんでした。

グラプトベリアにも多くの品種がいますが、子株の吹きやすさは品種ごとに異なります。
購入時に子株が付いているケースは稀なため、「ピンクルビー」は子株を吹きやすい品種なのかもしれません。

子株は付けたまま、植え込みます

子株は親株から外し、発根させることで、あたらしい個体として育てられます。

ただし現状の子株は直径が1cmほどしかないため、親株から外すと、発根せずに枯れてしまう可能性があります

今回は親株に付けたままの状態で、土の中に植え込みました。

植え替えが完了しました。

土の中で子株が順調に育てば、いずれ株元から顔を出すでしょう

葉の内側は緑色に染めている

あらためて観察すると、葉の内側は深緑に染めています。
今後の「ピンクルビー」の調子次第で、色合いに変化が見られるのか、注目していきます。

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2024年1月13日(January 13, 2024)

前回の記録から、1か月半が経ちました。

「ピンクルビー」の下葉の一部が枯れはじめていますが、おそらく、植物の代謝によるものと考えられます。

短期間のうちに、葉色などの変化が著しい

「ピンクルビー」の葉が外側に開き、2~3cmほど直径が大きくなりました
葉が開くのは、「ピンクルビー」が水をよく吸い上げている証拠です

葉色はピンクとはほど遠く、健康的な緑色なのは、以下の理由が考えられます。

葉がピンクに染まらない理由
  • 寒さに当てていない
    • 寒さに当てると紅葉が進むが、自宅では暖かい環境で育てている
  • 育成環境がよく、株の調子が上がってきた
    • 植物育成用のLEDライトを使用し、光量を確保している
    • 排水性や通気性に優れた培養土を使用し、土を乾きやすくしている
    • 最低でも15℃以上の室温を保っている

「ピンクルビー」が紅葉したすがたを見られないのは残念ですが、健康的に成長する植物は、見ているだけで元気を分けてもらえます

自宅で配合している培養土については、以下の記事を参考にしてみてください
アガベを題材にしていますが、多肉植物全般に同じ培養土を使用しています

暖かい季節を好む“春秋型”

「ピンクルビー」は、10~25℃ほどの暖かい季節によく成長する“春秋型”の植物です。

筆者

植物の成長期にお迎えすることで、他の季節よりも株のストレスを抑えられ、枯れるリスクを下げられます。

「ピンクルビー」をお迎えしたのは成長期が終わり、寒い季節が訪れたタイミングだったため、お迎えするには適期とは言えません。
ですが、自宅では暖かい室内で育てているため、環境の変化によるストレスを最小限に抑えられたようです。

使用している植物育成用のLEDライトは、BRIM製のパネル型

「ピンクルビー」には、以下のBRIM製のパネル型のLEDライトを使用しています。
おもにエケベリアやグラプトベリア、アガベなどを育てていますが、葉が間延びする「徒長(とちょう)」を起こす様子はありません。
さらに強い光を求める塊根植物を育てる場合は、照射距離を近づける必要がありそうですが、コスパに優れたLEDライトです。

2024年6月3日(June 3, 2024)

前回の記録から、約5か月が経過しました。
気温が上昇してきた4月ごろ屋外に出し、今は雨ざらしの環境で育てています

購入時と比べ、直径はおよそ2倍に成長しました

一枚あたりの葉が大きくなり、株の直径が7~8cmほどまで成長しています
購入時の株の直径が4cm程度だったため、およそ2倍のサイズになりました

プラスチック鉢の「プレステラ90」に植えていますが、鉢増しをすれば、さらに大きく成長しそうです。

ちなみに「ピンクルビー」の株元には、2~3つの子株が顔を出しています。

下葉に紫の斑点があらわれました…。

筆者

ここまで順調な成長を見せているピンクルビーですが、下葉を中心に紫の斑点があらわれているのが、気になるところです…。

「ピンクルビー」は乾燥気味に育てるのが基本ですが、雨ざらしの環境で、多湿を嫌っているのかもしれません。
今後、体調が悪そうであれば、雨の当たらない軒下に移動しようと思います。

枯らしてしまいました…。

その後、調子が悪そうだったため軒下に移動した「ピンクルビー」ですが、枯れてしまいました…。
紫の斑点は、ウイルスに感染していたのかもしれません。

筆者

「ピンクルビー」は短期間でも成長を感じられるため、またいつか機会があればチャレンジしたいです。

(完)

100円ショップで購入して、育てている(育てていた)多肉植物やサボテンの成長記録は、以下の記事でまとめています
「ピンクルビー」以外にも魅力的な品種はいるため、よろしければ、あわせてお読みください

ダイソー産『ピンクルビー』の育成環境

日当たり

グラプトベリア「ピンクルビー」は、日光浴が好きなため、直射日光によく当てるのが基本的な育成方法です。
ただし、真夏の直射日光は葉焼けを起こすリスクがあるため、避けた方が無難です。

自宅での冬の育成環境は、植物育成用のLEDライトを、1日10時間ほど当てていました。
春以降は屋外で育成し、正午から夕方まで直射日光に当てていました。
自宅の育成環境とは真逆ですが、「ピンクルビー」をはじめ、植物は西日より午前中の太陽光の方が好きです。
特に暑い季節は、午後より午前中に直射日光を当てることを意識した方が、健康的に育てられるでしょう。

水やり

グラプトベリア属の植物は、降水量が少ない地域に自生しているため、乾燥気味に育てるのが基本的な育成方法です。
水やりを控えめにすることで、「ピンクルビー」を健康的に育てられるでしょう。

自宅で、暖かい季節に水やりをするタイミングは、用土が完全に乾いた3~4日後です。
冬のあいだ、暖かい環境で育てるなら、必要以上に水やりを少なくする必要はありません。
ただし寒い環境で育てる場合は、水やりをさらに控えめにした方が、植物の耐寒性が増します。
1~2か月、まったく水が吸えなくても水切れで枯れるリスクは低いため、1か月に1度ほどの頻度まで減らしてもよいです。
自宅では、雨ざらしの環境で枯らしてしまったため、雨が当たらない環境で育てた方がよいでしょう。

植物の寒さ対策については、以下の記事で具体的な対策方法をご紹介しているため、ご興味があれば参考にしてください

肥料

グラプトベリア属の植物は、栄養分の少ない土壌で暮らしているため、「ピンクルビー」に多くの肥料を与える必要はありません。

自宅では、培養土に固形肥料「マグァンプ」を配合していました。
液体肥料は与えていません。
「ピンクルビー」は肥料がなくても育ちますが、肥料が不足すると葉色が悪くなったり、葉のサイズが小さくなったりします。
多めに肥料を与えると、肥料焼けを起こすリスクが高まります。
少量の肥料を春と秋の成長期に与えることで、本来の葉色を維持したまま「ピンクルビー」を健康的に育てられるでしょう。

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