税込110円の多肉植物
100円ショップの植物コーナーでは、多くの「多肉植物」や「サボテン」との出逢いがあるものです!
ガーデニングショップでも、セールになっている株などは、ワンコインでお釣りがくるぐらいの価格帯で売り場に並ぶことはあります。
しかし、すべての多肉植物が税込110円という破格の金額で売られているのは、100円ショップの特徴でしょう!
本記事では、これまで実際に100円ショップからお迎えしてきて、自宅で育ててきた「多肉植物」と「サボテン」の成長記録や育て方を、ひとつの記事にまとめました!
100円ショップに並ぶ植物たちへのご興味があれば、記事の内容をひとつの参考にしていただけると、うれしいです!
品種ごとに関連記事を貼っているので、気になる品種があれば、リンク先に飛んでチェックしてください。
品種数が多いので別記事にしていますが、100円ショップからお迎えしてきた「観葉植物」は、下記の記事でまとめています
「観葉植物」にもご興味があれば、あわせてご確認ください。
「多肉植物」&「サボテン」の成長記録と育て方
「多肉植物は強い植物」というイメージを抱いている方も多いですが、多肉植物にもさまざまな品種がいます。
中には、デリケートな性質をもっている品種もいます。
急激な環境の変化によって体調を崩してしまうことがあるので、自宅にお迎えしたタイミングでは十分に注意したいところ!
下記の記事で、100円ショップの植物のお迎え方法を詳しくご紹介しているので、よろしければ参考にしてください。
それでは、品種ごとにご紹介していきます!
アワユキ(淡雪):Graptopetalum ‘Victor Kane’
「アワユキ(淡雪)」はプックリとした葉が特徴的な、グラプトペタルム属の多肉植物です!
葉の表面には“ブルーム”と呼ばれる白い粉を付け、「淡い雪」の名前に恥じない白いすがたは、さり気なくオシャレな雰囲気をかもし出しています!
白っぽい植物が好きな方には、ピッタリな品種といえるでしょう!
レア度 | ★★★★☆ (あまり見ない) |
原産地 | メキシコなど |
科・属 | ベンケイソウ科・グラプトベリア属 |
学 名 | Graptopetalum ‘Victor Kane’(グラプトペタルム ‘ビクターケイン’) |
記録開始日 | 2024年5月18日から(継続中) |
緑一色ではない植物は、少しデリケートな印象がありますが、「アワユキ」は育てやすい性質をもっています!
オプンチア・キンエボシ:Opuntia microdasys.
「オプンチア・キンエボシ」は、細かいトゲを黄色く染めるすがたが特徴的なサボテンです。
成長速度はそこまで早くありませんが、成長に伴いポコポコと子株を付け、樹形を変化させていきます。
レア度 | ★★★☆☆ (たまに見る) |
原産地 | メキシコ |
花言葉 | 枯れない愛、燃える心、温かい心 |
科・属 | サボテン科・オプンチア属 |
学 名 | Opuntia microdasys.(オプンチア・ミクロダシス) |
別 名 | 金烏帽子、ウチワサボテン、バニーカクタス、ゴールデンバニー |
記録開始日 | 2024年8月27日から(継続中) |
薄い茎をウチワのように広げる「ウチワサボテン」の仲間で、ほかのウチワサボテンの品種よりも肉厚な葉を展開させます。
寒さに強いので、最低気温が氷点下にならない季節には、屋外で育てることもできるでしょう!
オプンチア・ハツヒノデ:Opuntia monacantha ‘Hatsuhinode’
「オプンチア・ハツヒノデ」も、ウチワサボテンの一種。
100円ショップで出逢える確率は、低くもなく高くもなくといったところです。
暑さや寒さにも強く、神奈川の育成環境では一年を通して屋外で過ごし、特にダメージを感じさせない品種です!
レア度 | ★★★☆☆ (たまに見る) |
原産地 | アメリカ、メキシコ、中米など |
花言葉 | 枯れない愛、燃える心、温かい心 |
科・属 | サボテン科・オプンチア属 |
学 名 | Opuntia monacantha ‘Hatsuhinode’(オプンチア モナカンタ ‘ハツヒノデ’) |
別 名 | ウチワサボテン |
記録開始日 | 2024年5月18日から(継続中) |
「育てやすさ」という意味では、育てやすいサボテンの中でも、入門種といえるでしょう!
金のなる木(カゲツ):Crassula ovata
クラッスラ属の「金のなる木(カゲツ)」は、神奈川の環境では、屋外で育てられていることの多い品種です。
100円ショップでは「カゲツ」と書かれて売られているので、「金のなる木」だと気付かないひとも、少なくないと思います。
これまで、100円ショップの植物コーナーで見かけたのは、一度きり。
出逢える確率は低い品種といえるでしょう。
レア度 | ★★★★★ (ほとんど見ない) |
原産地 | 南アフリカ |
花言葉 | 一攫千金、富、幸福を招く |
科・属 | ベンケイソウ科・クラッスラ属 |
学 名 | Crassula ovata(クラッスラ オバタ) |
別 名 | 成金草、マネーツリー、縁紅弁慶(ふちべにべんけい) |
記録開始日 | 2023年11月19日から(継続中) |
「金のなる木」は斑が入っている品種と、斑が入っていない品種が存在します。
100円ショップでも、斑入り品種とそうでない株が並ぶようなので、自分好みのひと株を見つけられたらよいですね!
斑入り品種をお迎えしたい場合は、葉の縁が黄色く色付いている株を選ぶとよいでしょう!
他の多肉植物と比べると、成長速度が早く、株が大きく成長する点も「金のなる木」の特徴です!
ギンテマリ(銀手毬):Mammillaria vetula ssp. gracilis.
サボテン科のマニラニア属に所属している「ギンテマリ」も育てています
たくさんの子株を付けて群生するすがた、白いトゲをたくさん付ける見た目がかわいく、サボテンの中でも高い人気を誇っています!
レア度 | ★★☆☆☆ (それなりに見る) |
原産地 | メキシコなど |
花言葉 | 枯れない愛、燃える心、温かい心 |
科・属 | サボテン科・マミラリア属 |
学 名 | Mammillaria vetula ssp.gracilis.(マニラニア ヴェチュラ グラシリス) |
別 名 | 明日香姫(アスカヒメ)、可憐丸(カレンマル)、銀毛丸(ギンモウマル) |
記録開始日 | 2023年9月17日から(継続中) |
いつの間にか、ポコポコと群生している繁殖力には、目を見張るものがあるでしょう!
株の成長に応じて、鉢サイズを徐々に大きくしていけば、カンタンに増やせる品種だと思います。
シノクラッスラ:Sinocrassula
自宅では直射日光によく当てて育てていますが、枝葉が間延びする“徒長”(とちょう)がどんどん進行する「シノクラッスラ」です…!
これまで育ててきた多肉植物の中では、もっとも変化に富んだ品種なので、育てていく中でも飽きない品種です!
レア度 | ★☆☆☆☆ (よく見る) |
原産地 | 中国などの中央アジア |
科・属 | ベンケイソウ科・シノクラッスラ属 |
学 名 | Sinocrassula(シノクラッスラ) |
記録開始日 | 2023年9月23日から(継続中) |
すぐ隣で育てている多肉植物たちが徒長しない中で、「シノクラッスラ」は購入してきたときの樹形が、いまいち保てません。
枯らさずに育てていく難易度は低くても、カタチを維持していく難易度は、比較的高い品種なのだと思います。
シルバースター:Graptoveria’Silver Star’.
葉の数は増えていくものの、株のサイズが大きくなることはなく、コンパクトなサイズをキープしている「シルバースター」も成長記録を付けています
多肉植物の葉先の部分を「爪」といいますが、「シルバースター」は細長い爪が特徴的な品種です。
レア度 | ★★★☆☆ (たまに見る) |
原産地 | メキシコ、中米 |
科・属 | ベンケイソウ科・グラプトベリア属 |
学 名 | Graptoveria ‘Silver Star’(グラプトベリア ‘シルバースター’) |
記録開始日 | 2023年12月1日から(継続中) |
名前についている「シルバー」は、葉色が由来になっていると思います!
完全にシルバー(銀色)ではないものの、他の品種の葉と比べると、シルバーに近い見た目をしています!
暑さに強く、酷暑に直射日光に当てても、大きなダメージを負うことはありませんでした。
セレウス・ペルヴィアナス:Cereus Peruvianus
大きく成長する「柱サボテン」が多いですが、100円ショップでは「セレウス・ペルヴィアナス」というコンパクトサイズな柱サボテンが売られています!
ポコポコと子株をどんどん付けていき、群生していくすがたも、「セレウス」の魅力といえるでしょう。
レア度 | ★★★☆☆ (たまに見る) |
原産地 | メキシコ、ブラジル、アルゼンチンなど |
花言葉 | 枯れない愛、燃える心、温かい心 |
科・属 | ベサボテン科・セレウス属 |
学 名 | Cereus Peruvianus(セレウス・ペルヴィアナス) |
記録開始日 | 2023年10月10日から(継続中) |
株のカタチが崩れる様子はなく、日当たりがよい環境を確保すれば、良型な樹形を維持しやすい品種だと思います!
冬のあいだは黄緑色に変色するので、寒さにはそこまで強くないようです。
限られたスペースで柱サボテンを楽しみたい場合に、「セレウス」はオススメできます!
テトラゴナ:Crassula tetragona
「テトラゴナ」という品種も、100円ショップの植物コーナーで見かけることがあります!
100円ショップに足を運ぶと必ず植物コーナーをチェックしていますが、これまで1~2回しか出逢ったことがありません。
非常にめずらしい品種といえるでしょう。
横には成長せず、上に成長を見せる多肉植物なので、限られたスペースでも元気よく育てることができます。
レア度 | ★★★★★ (ほとんど見ない) |
原産地 | 南アフリカ |
花言葉 | 幸福を告げる、たくさんの小さな思い出 |
科・属 | ベンケイソウ科・クラッスラ属 |
学 名 | Crassula Tetragona(クラッスラ テトラゴナ) |
別 名 | 桃源郷(トウゲンキョウ)、竜陽(リュウヨウ) |
記録開始日 | 2024年1月6日から(継続中) |
「succulent plants」とだけ書かれて販売されていたので、厳密にいえば品種名が不明な「札落ち」の株になります…。
ピンクルビー:Graptoveria ‘Bashful’
肉厚な葉を展開する品種には、「ピンクルビー」がいます!
100円ショップの売り場では、よく見かける品種のひとつです!
レア度 | ★★☆☆☆ (それなりに見る) |
原産地 | ー |
科・属 | ベンケイソウ科・グラプトベリア属 |
学 名 | Graptoveria Bashful(グラプトベリア バッシュフル) |
記録開始日 | 2023年12月1日から(完) |
自宅では、夏の季節に枯らしてしまった株ですが、また機会があれば育てたいです!
とにかく見た目がかわいらしい点が特徴的で、葉が肉厚な分、他の品種よりも多くの水分を体内に蓄えていると思います。
夏には、高温多湿な環境を避けることで、健康的に育てられるかもしれません。
プリドニス(花うらら):Echeveria pulidonis
さまざまな交配品種の親としても、大活躍を見せている品種が「プリドニス」です!
「花うらら」という別名で呼ばれることもあります。
葉先をうっすらとピンクに染める植物で、キレイな色合いに染めたすがたから、高い人気を誇る品種です!
レア度 | ★★★★☆(あまり見ない) |
原産地 | メキシコ プエブラ州 |
花言葉 | 優美、たくましい |
科・属 | ベンケイソウ科・エケベリア属 |
学 名 | Echeveria pulidonis(エケベリア プリドニス) |
記録開始日 | 2024年5月18日から(完) |
「プリドニス」も、残念ながらお迎えしてきてからあまり経たないうちに、枯らしてしまいました…。
100円ショップで見かけることがあれば、あらためてチャレンジしたいです!
ヘラクレス:Echeveria ‘Heracles’
葉の縁がピンク色の「ヘラクレス」も、自宅にお迎えし、成長記録を付けています
先ほどご紹介した「プリドニス」と「ヘラクレス」は見た目が似ていますが、それもそのはず。
「ヘラクレス」は「プリドニス」と「エレガンス」という品種を交配して、誕生した品種とされています。
レア度 | ★★☆☆☆(それなりに見る) |
原産地 | メキシコ・中米 |
花言葉 | 優美、たくましい |
科・属 | ベンケイソウ科・エケベリア属 |
学 名 | Echeveria hercules(エケベリア ヘラクレス) |
記録開始日 | 2023年9月17日から(完) |
100円ショップでは、「プリドニス」よりも「ヘラクレス」の方が遭遇確率が高いです!
ポーチュラカリア:Portulacaria
こちらも、100円ショップで見かけたのは1回だけですが、「ポーチュラカリア」という多肉植物の記録も付けています
園芸用のネームプレートには「Succulent Plants」とだけしか、書かれていなかったと思います。
レア度 | ★★★★★(ほとんど見ない) |
原産地 | 南アフリカ |
科・属 | スベリヒユ科・ポーチュラカリア属 |
学 名 | Portulacaria afra f.variegata(ポーチュラカリア アフラ バリエガータ) |
別 名 | 雅楽の舞(がらくのまい) |
記録開始日 | 2024年5月18日から(継続中) |
カラフルな色合いがとてもオシャレで、斑入りの品種が好きなひとは、惹かれるものがあるでしょう!
株は細長く育ち、バランスが悪いので、今は茎を垂れ下げるように成育しています。
高い位置に植物を飾る「ハンギングプランツ」として育てても、おもしろいかもしれません。
千葉県にある多肉植物専門店「二和園」を訪れたときは、この「ポーチュラカリア」という品種が大繁殖していたので、増やしやすい品種なのだと思います。
株の一部を切り、発根させて増やす「挿し芽」で増やすことができるようなので、自宅を「ポーチュラカリア」で埋め尽くすことができるかもしれません!
ヤマトニシキ:Echeveria PurpusorumまたはEcheveria ‘Dionysos’
「ヤマトニシキ」については、下記の記事でご紹介しています
古くから日本で暮らしている植物のような名前をしていますが、原産地は中南米です。
「赤紫色」と「濃い緑色」の組み合わせは渋く、他の品種とは違った魅力があるでしょう。
レア度 | ★★★☆☆(たまに見る) |
原産地 | 中南米 |
花言葉 | 「優美」、「たくましい」 |
科・属 | ベンケイソウ科 エケベリア属 |
学 名 | Echeveria Purpusorum(エケベリア パープソラム) または Echeveria ‘Dionysos’(エケベリア ‘ディオニソス’) |
記録開始日 | 2023年9月17日から(完) |
「ヤマトニシキ」も、すでに枯らしてしまいました…。
冬に簡易ビニールハウスを閉め切ったままにしてしまい、高温になったことが枯らしてしまった理由です。
よく似た名前の「ヤマトヒメ」という品種も、100円ショップの植物コーナーで、見かけることがあります!
こちらの品種も、いつかは育ててみたいです!
ラズベリーアイス:Echeveria cv ‘Raspberry ice’
「ラズベリーアイス」の成長記録も、下記の記事で書いています
100円ショップの売り場で、ヒョロヒョロとした見た目に徒長していた株です。
レア度 | ★★★☆☆(たまに見る) |
原産地 | メキシコ |
花言葉 | 「優美」、「たくましい」 |
科・属 | ベンケイソウ科・エケベリア属 |
学 名 | Echeveria ‘Raspberry Ice’ |
記録開始日 | 2024年5月18日から(完) |
青っぽい葉の色があざやかな品種ですが、こちらも今は亡き株になります…。
真夏の強い直射日光に当ててしまったことが、調子を崩した理由です。
「ラズベリーアイス」を健康的に育てるためには、真夏の「暑さ対策」がカギになりそうです!
さいごに
多肉植物を枯らさずに育てていくことは、寒い地域であれば冬の育て方、そして関東以南の地域では夏の育て方にカギがあるでしょう。
自宅では、冬の季節は霜の当たらない軒下の環境で、これまで育てることができていますが、夏に多くの失敗をしてしまっています…。
それぞれ、夏と冬の対策については、下記の記事で詳細をまとめています。
あわせて参考にしていただけると、うれしいです!
【↓冬の寒さ対策の記事↓】
【↓夏の寒さ対策の記事↓】
また、本記事で品種ごとに記載している「レア度」については、季節やお住まい地域によっても変わる情報だと思います。
あくまで参考程度にご確認ください!
以上です!
本記事では、これまで実際にわたしがお迎えしてきて育てている株、または育ててきた株についてご紹介しました!
今後も、多くの多肉植物をお迎えしてきて、成長記録を付けていくつもりですが、ときには枯らしてしまうこともあると思います…。
失敗した経験をいかして、徐々にでも、植物を枯らすことを減らしていきたいです!
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