葉先の尖った多肉植物
「シルバースター」の基本情報
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★★★★
耐 寒 性:★★★★★(耐寒温度(目安):-1℃)
耐 暑 性:★★★★☆
原産地:メキシコ、中米
科・属:ベンケイソウ科 グラプトベリア属
学 名:Graptoveria ‘Silver Star’
「シルバースター」の成長記録
100円ショップのダイソーからお迎えしてきた、グラプトベリア「シルバースター(Graptoveria ‘Silver Star’)」の成長記録を付けていきます
2023年12月1日(December 1, 2023)
光の加減もありますが、葉の表面は光沢感がすごく、テカテカした見た目をしています
グラプトベリア属の植物は、葉をプックリと太らせた多肉質な葉が特徴のひとつですが、現時点で「シルバースター」が展開している葉からは、そこまで多肉質という印象は受けません。
「シルバースター」は、ほかの植物と比べると葉の色がシルバーの色合いが強く、名前の由来はその葉の色からきているものと思われます!
そして、「シルバースター」は、交配によってつくられた園芸品種!
両親は、エケベリア属の「ムルチフィダ」とグラプトペタルム属の「菊日和(きくびより)」という品種です。
片親の「ムルチフィダ」はシャープな葉が特徴的な品種で、もう一人の親である「菊日和」は小さな葉を何十枚も展開させて菊の花のような見た目をした品種です!
「シルバースター」は両親の特徴をよく受け継いだ見た目をしていますが、どちらかといえば「菊日和」に近い見た目に成長していく予感がしています
グラプトベリア属は、グラプトペタルム属(Graptopetalum)とエケベリア属(Echeveria)をかけ合わせた植物ですが、グラプトベリア属の多肉植物がエケベリアとして売られていることもあり、属同士の線引きはあいまいなモノといえるでしょう。
どの属の多肉植物も、ロゼット状に葉を展開していく姿は同じですが、品種による違いはあらわれるので、「シルバースター」がどのような姿に成長してくのか、楽しみなところです!
ちなみに、かけ合わせる親のことを“原種”といいますが、植物はほかの原種同士と交配をすると、両親の強い性質を受け継ぐことが多いもの。
「シルバースター」も両親の強い性質を受け継いだ植物で、多肉植物の中でも特に強い植物なのではないでしょうか。
「シルバースター」をお迎えしてきたのは、12月の上旬。
すでに屋外は寒い季節が訪れていますが、「シルバースター」は耐寒性があるので、わたしの住んでいる神奈川の環境では、寒い冬に降りてくる霜に当てなければ屋外でも寒い冬を越すことが可能だと思います!
ただ、100円ショップの暖かい店内でぬくぬくと育っていた環境から、一気に真冬の寒い屋外に出すことは環境の変化によるストレスが大きいと考え、今年は室内で越冬させることにしました!
室内の植物育成スペースは、冬の間でもある程度の室温と、植物育成用LEDライトで植物が成長できる環境を準備できることから、植え替え適期ではないタイミングでしたが、植え替えをすることにしました!
植え替えの際に根っ子のチェックをしたところ、「シルバースター」が付けている根の量は多くないものの、白い根が生えていました!
植物の根は、新しくて元気な根は白い見た目をしていて、古くて元気の無い根は黒っぽい茶色をしているモノ。
根だけでいえば、悪くない状態といえるでしょう
葉先の尖がっている部分の名称は、サボテンであれば「トゲ」、アガベであれば「トップスパイン」と呼ばれる部分ですが、シルバースター(グラプトベリア)の場合には「ノギ」と呼ばれています!
同じような見た目をしている部分であっても、植物によって名称が変わるのは、ガーデニングの世界ではよくあることです。
「シルバースター」は、ほかのグラプトベリア属の植物と比べても、長いノギを付けているところが特徴的です!
もともとのビニールポットよりも大きくて新しい鉢に植え替えたので、今後土の中で根を伸ばし、さらに成長してくれることを期待しています!
自宅で育てている多肉植物は、ほとんどすべての株を、スリットの入っている植木鉢に植えています。
下記の記事でメリットなどをご紹介しているので、ご興味があればチェックしてみてください
自宅で多肉植物を植える土には、オリジナルの培養土を使用しています。
- 赤玉土(あかだまつち)
- 鹿沼土(かぬまつち)
- 日向土(ひゅうがつち)
- くん炭
- パーライト
また、殺虫剤として「オルトラン」を、緩効性肥料として「マグァンプ」を適量混ぜています。
「オルトラン」は、植物の根から殺虫成分を吸わせて、その植物を食べた害虫に効き目を発揮する殺虫剤として、園芸業界に広く知れ渡っている殺虫剤のひとつ。
また「マグァンプ」は、植物が肥料分を欲するときだけ、肥料成分が溶けだす画期的な肥料です!
肥料分が多すぎることによって引き起こされる、“肥料焼け”のリスクも少ないので、肥料による失敗を減らすことができるでしょう。
2024年1月13日(January 13, 2024)
前回から、そして植え替えから1か月半が経過した「シルバースター」です!
植え替えは、植物にとってストレスを与えてしまうもの。
「シルバースター」を植え替えた後は、植え替えのストレスから立ち直ってもらうために、強い光の当たらない日陰で1週間ほど休ませてから、植物育成用LEDライトを当てはじめましたが、葉の表面にうっすらと茶色いダメージが出てきてしまいました・・・。
最近市販されている植物育成用LEDライトは、植物との照射距離が近すぎると、強い光を好む多肉植物でも葉焼けを起こしてしまうほどパワーがあるので、徐々にLEDライトに慣れてもらう必要があったのだと思います。
植え替えによるストレスなのか、強い光にいきなり当たったことによる影響なのか、葉のダメージの原因は定かではありませんが、植物をお迎えしてきたタイミングはデリケートなものです。
ただ、その後は葉のダメージも進行しないので、そこまで深刻なダメージには発展しなかった模様です。
少し株のサイズが大きくなったようにも思いますが、今のところ、目まぐるしい成長はしていません。
室温はもっとも下がる時間帯でも12~13℃程度以上は保たれていて、植物育成用LEDライトで一定の光量も確保できているので、屋外の寒さはピークに達していますが「シルバースター」にとっては充分に成長できる環境は確保できていると思います。
ダメージから回復し、これから成長速度を上げてくる可能性もあるので、要観察といったところ
グラプトベリアは、ほかの植物と比較すると小さなサイズ感の品種が多く、大人に成長してもコンパクトなままなものがほとんどです。
小さなグラプトベリア属の植物の中で「シルバースター」はそれなりに大きく成長していく特徴を持ち、直径で約10cmほどになるようです。
それでもほかの植物よりは小さいですが、ガーデニングショップで見るグラプトベリアは、そこまで大きく成長した株を見かけないので、充分なビッグサイズの部類に入るでしょう
2024年5月24日(May 24, 2024)
前回から、約4か月の期間が経過した「シルバースター」です。
「シルバースター」にとって、暖かい成長期を迎えました!
冬の間はずっと、植物育成用LEDの光で育てて室内で育ててきました!
株のサイズはほとんど大きくなっていないため、成長しているという印象をそこまで受けていませんでしたが、前回の写真と見比べてみるとあきらかに葉の数が増えています!
ここ数か月の間で、葉の枚数は2~3倍以上に増えたのではないでしょうか!
株の直径が変わらないことから、ほとんど成長していないと思っていたので、暖かい春がこの訪れたタイミングで、根っこのチェックと用土を変えることを検討していましたが、このままの状態で育てていった方が良さそうです!
大きく成長するグラプトベリアであれば、株の直径も大きく成長すると思うので、本当に大きく成長するグラプトベリアなのかは、今後の経過観察が必要なようです!
2024年9月22日(September 22, 2024)
前回から、さらに4か月が経過した「シルバースター」の様子です!
真夏の間は葉先のノギが緑色になっていましたが、真夏の暑さが落ち着いたタイミングで、またノギを赤い色に染めはじめました!
この夏は、記録的猛暑と呼ばれる暑さがつづき、自宅で育てているいくつかの多肉植物を枯らしてしまいましたが、「シルバースター」は調子が良さそうです!
お迎えしてから、まだ1年間経過していませんが、お迎え時と比べるとだいぶ大きく成長しました!
植えている鉢サイズにまで成長し、葉も水を多く貯え、多肉質な見た目に成長しています!
今後も、「シルバースター」の成長記録を付けていきます
(更新中)
これまで、100円ショップからお迎えしてきた「多肉植物」、「サボテン」の成長記録は、下記の記事でご紹介しているので、よろしければあわせてお読みください
「シルバースター」の育成環境
日当たり
「シルバースター」は多くの光量を浴びることで、健康的に成育する植物。
夏の強すぎる直射日光は避けた方が無難ですが、ほかの季節にはなるべく多く光に当てた方が、健康的に成育していくでしょう!
自宅の育成環境では、冬の間、室内で植物育成用LEDライトの光を約10時間程度当てています。
春以降の暖かい季節は、屋外の環境で、正午ぐらいから夕方にかけて直射日光の当たる場所で育てています。
強い西日は植物にとって望ましくないと言われているので、環境が合わないようであれば、西日には遮光対策などを行っていきたいところですが、今のところ不調を訴える様子は感じられません。
水やり
「シルバースター」は用土が完全に乾いてから3~4日後に水やりをし、乾燥気味に育てていくことで、健康的に成育していくでしょう。
自宅では、用土がしっかりと乾いたら水やりをするようにしていますが、100円ショップからお迎えしてきて間もないときは、表土が乾いたら水やりをしていました。
まだ多肉植物が小さいうちは、どんどん水やりをした方が早く大きく成長していきますが、水やりを頻繁に行うと「シルバースター」が苦手としている多湿にもつながるので、安全に育てたいのであれば、株の大きさを問わず、水やりは控えめにしていくことが望ましいでしょう。
植物への水やりについては、下記の記事で詳しくご紹介しているので、ご興味があればお読みください。
肥料
「シルバースター」は成長していくために、多くの肥料分を必要とする植物ではありません。
肥料は少なめにすることを心掛け、肥料焼けなどの体調不良につながらないように、育てています。
用土に、植物の成長にあわせて効き目を発揮する、緩効性肥料「マグァンプ」を入れています。
液体肥料は与えていません。
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