小田原フラワーガーデンに行ってきました!~小田原市内で植物に癒されるスポット~

神奈川県内の植物園

小田原駅よりバスに揺られること約30分の場所にある、「小田原フラワーガーデン」に行ってきたので、ご紹介します!

小田原フラワーガーデンは、神奈川県を代表する植物園のひとつ!
園内はもちろん、周辺エリアにはのどかで田舎らしい雰囲気が漂っており、おとずれるだけでほっと癒される場所です。

自然豊かな環境で、植物のあざやかな緑や季節ごとの花々を楽しみたいとき、大自然の中でリラックスしたいと感じることがありますよね。
そんなときに、おとずれる価値があるのが、この小田原フラワーガーデンです!

目次

小田原フラワーガーデンの植物(温室以外)

桜並木(Cherry blossom trees)

小田原フラワーガーデンの前を通る道路沿いには、満開の桜が立ち並び、貸し切りのような特別感を味わいながら、お花見を楽しめます!

桜並木の様子。

この道路は車の通行が少なく、桜のトンネルのような景色が広がりますが、車の通行がまったくないわけではありません。
桜のお花に見とれ過ぎて、周囲が見えなくならないように注意しましょう

人混みで賑わうメジャーなお花見スポットも魅力的ですが、混雑のせいで、ゆっくりお花を楽しむのがむずかしいこともあるもの…。
一方で、小田原フラワーガーデン周辺のような静かで落ち着いた場所では、桜を独り占めする時間を過ごせます。

このような隠れ家的なスポットでは、メジャーな花見スポットとはひと味違う、静かな桜のうつくしさを堪能することができるでしょう!

リキュウバイ(Exochorda racemosa)

ここからは、小田原フラワーガーデンの敷地内に入っていきます。

まず、敷地内で目に留まったのは、「リキュウバイ」のお花!

リキュウバイのお花。

「リキュウバイ」は漢字では「利休梅」と書くので、名前に「梅」の字が使われている植物です。
周囲には梅が育つエリアで育っていましたが、植物学的には梅ではなく、バラ科のヤナギザクラ属に所属している植物。
ザクラ(桜)とついているので、広義では桜の仲間になりますが、厳密にいえば桜の仲間でもありません。
お花が桜に似ていることから、桜という言葉がつかわれているようです。

お花は純白と言えるぐらい真っ白ではないですが、花びらには茶色い水玉模様が入っていて、どこかおしとやかな印象を抱かせるお花です!

枝には葉が生い茂ってきているので、開花時期としては、終盤戦に差し掛かっているものと思われます!

梅(Plum blossom)

「梅」の開花時期としては少しだけタイミングが遅かったので、開花している「梅」の数は限られていたものの、20,000㎡というとても広大な敷地内で、ゆっくりとお花見をすることができます!

梅林のエリア。

桜の花は、すべての花が散る前から、緑の葉が力強く伸びはじめます。
一方で梅の花は、一度すべての花びらが散ってから、葉が成長をはじめるように見えます。
このような植物同士の違いにも、それぞれの進化の過程で、何かしらの理由が隠されているのでしょう。

梅の開花時期には多くの人びとがおとずれることが予想されますが、敷地が広いため、お花見におとずれた方々が自然と分散され、混雑を避けられるかもしれません。
梅の咲く季節は、静かに楽しめる「穴場のお花見スポット」となりそうです!

スモモ(Prunus salicina)

同じエリアには、梅や桜とは異なる「スモモ」の木も、数本植えられていました。

スモモのお花

日本で「スモモ」と呼ばれる果実は、桃のかたちに似ているものの、桃より酸味が強いことから「酢桃(スモモ)」と名付けられたとされています。

「スモモ」とよく似た見た目をした食べ物に、「プルーン」「プラム」といった果物があります。
実は、この3つの果物は、植物学上はいずれも同じ植物から採れるものです。

3つの果実の原産地
  • 「スモモ」
    • 日本でつくられた品種
  • 「プルーン」
    • 中国でつくられた品種
  • 「プラム」
    • ヨーロッパでつくられた品種

どこの国で品種改良されたかによって、異なる名前がついているということですね。

フラワーショップ(flower shop PICCOLO)

小田原フラワーガーデンには、植物を鑑賞するだけでなく、実際に植物やガーデニング用品を購入できるフラワーショップも併設されています。

flower shop PICCOLO

ショップの規模は、大きくもなく小さくもなくといった印象です。

フラワーショップ「ピッコロ」は、小田原フラワーガーデンの閉演時間よりも早く閉まるため、おとずれる際には注意が必要です
実際、わたしもショップをおとずれたかったのですが、閉店後だったため、外観と外に置かれている植物を眺めるだけとなりました…!

「ピッコロ」というネーミングは、木管楽器のピッコロが、名前の由来となっているのではないでしょうか!
ショップの外からでも商品の価格を確認することができ、価格帯は高すぎず安すぎず、相場に近い印象でした。

小田原フラワーガーデンをおとずれた記念に、植物を購入して育てることも、よい思い出になるでしょう!
植物は、うまく育てれば、長いあいだ楽しむことができます!

小田原フラワーガーデンの植物(温室内)

小田原フラワーガーデンは、無料で楽しめるスポットも多いですが、温室(トロピカルドーム)に立ち入る場合には、入園料が必要です!

温室(トロピカルドーム)の雰囲気。

まるで、南国を再現したかのような雰囲気が流れるこの温室は、非常に印象に残るもの。

入園料は200円と手ごろですが、小田原駅からバスでおとずれる場合は、往復のバス代だけで1,000円以上かかるため、車でのアクセスがおすすめです。
それでも、温室内で見られる迫力ある植物たちのおかげで、交通費以上の満足感が得られるでしょう!

ヒスイカズラ(Strongylodon macrobotrys)

わたしが小田原フラワーガーデンをおとずれたのは、4月上旬。
開花シーズンと重なり、手の届く高さで、独特のお花を鑑賞することができました!

「ヒスイカズラ」のお花は、ほかの植物園でも見たことはありましたが、ここまで間近で見るのは今回がはじめてです!

この距離感で、楽しむことができます。

ほかに類を見ない、ユニークなお花を垂れ下げています。

「ヒスイカズラ」は、フィリピンで自生している植物ですが、自生地では絶滅危惧種にも指定されています。
ここまでユニークな植物なので、商業目的で乱獲され、数が減っているのかもしれません…。

「ヒスイカズラ」は、ほかの植物などに巻きついて成長するつる性の植物で、耐寒性は10℃程度。
大きな温室があって、はじめて育てられる品種でしょう。

インターネットで購入することも可能ですが、一般家庭で育てているのは見かけたことがありません。
「ヒスイカズラ」に限らず、植物園でしか楽しむことができない植物は、意外と多いものです!

ゲンペイクサギ(Clerodendrum thomsoniae)

西アフリカ原産の「ゲンペイクサギ」も、まさに開花シーズン真っ只中でした。

赤と白が入り混じったお花のように見えますが、厳密には赤い部分が「ゲンペイクサギ」のお花で、白い部分は「萼(がく)」と呼ばれるもの。
「萼」とは、お花を守るために、葉が変化したものです。

温室内では、ほかにもさまざまな花が咲いていましたが、ゲンペイクサギの赤と白の「紅白カラー」は非常に目を引き、ひときわ存在感を放っていました!

別名、「ゲンペイカズラ」ともよばれることのある植物です。

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オギザリス・レグネリー(Oxalis regnellii

「オギザリス・レグネリー」は、元気があれば一年を通してお花を咲かせる植物で、お花は葉と同じパープル色です!

「葉とお花が同じ色だと、お花の存在があまり目立たない」というのが率直な感想です。
ただし、葉と比べると、お花のパープル色の方が、淡い見た目をしています。

植木鉢で植物を育てているときに、いつの間にか鉢で育てている植物の近くから、雑草が生えていることがあります。
この雑草は「カタバミ」と呼ばれる品種である確率が高く、「カタバミ」は非常に強くて鉢内の空間を「カタバミ」に奪われてしまうことも…。
実は「オギザリス・レグネリー」は、カタバミ属になるので、増殖力も高くとても丈夫な品種だと思われます。

この植物には、複数の品種があり、葉の色で区別されています。

オギザリス・レグネリーの品種
  • ムラサキノマイ(紫の舞)
    • 紫色に染めた葉を展開させる
  • ミドリノマイ(緑の舞)
    • 緑色に染めた葉を展開させる

また、「睡眠運動」と呼ばれる特徴もあり、夜になると葉を閉じ、明るくなると再び葉を開く「オギザリス・レグネリー」。
注意していないと、開花していることに気づきづらい品種ですが、紫色が好きなひとにとっては、魅力的な植物でしょう!

ランタナ・カマラ(Lantana Camara)

温室内の別の場所では、「ランタナ・カマラ」も黄色くて、ユニークなお花を咲かせていました!

この植物の特徴は、時間の経過とともにお花の色を変えることです。

ランタナ・カマラのお花の色
  • 開花したばかり:黄色
  • 少し時が経過:オレンジ色
  • さらに時間が経過:赤色

お花の色を変化させる植物は、ほかにもいますが、この植物は色の変化が激しいことから、「七変化(しちへんげ)」との別名で呼ばれることもあります!
現在のお花は黄色なので、まだ初期段階。
これからオレンジ色へ、そして赤色へと変化していくのでしょう!

そもそも、「なぜお花の色を変えるのか?」と疑問に思いますが、それは、さまざまな虫や鳥にアピールするためなのかもしれません。
植物は何も語らないからこそ、その不思議さに、想像を巡らせる楽しさがあります!

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小田原フラワーガーデンの特徴

小田原フラワーガーデンは、「花と緑の生活文化の創造」をメインのテーマに掲げ、「豊かなライフスタイルを築く”楽しい花園”づくり」を目指してつくられた施設です。

平成7年にオープンしたこのガーデンは、時を重ねた趣が、田舎らしい温かみのある雰囲気をかもし出しています。

最寄り駅から距離があるため、来園者は多すぎず、園内は比較的落ち着いた環境です。
人混みで感じるようなストレスは特に感じずに、目の前の植物に集中できるところは特徴として挙げられるでしょう。

また、多種多様な植物が植えられており、世界中のめずらしい植物と出逢えるチャンスが転がっています!

小田原フラワーガーデンのエリア・施設

小田原フラワーガーデンの中には、大きく分けて7つのエリアや施設があります!

それぞれに特色があり、一日を通してさまざまな植物や風景を楽しむことができるでしょう!

ガーデン内のエリア・施設
  • トロピカルドーム温室
    • 直径40メートル、高さ22メートルの温室
    • 約300種の熱帯植物を展示
    • 南国気分を味わえるスポットで、有料ながら、おとずれる価値あり!
  • 渓流の梅園
    • 約300品種500本の梅が植えられた、約2ヘクタールの敷地
    • 梅の開花シーズンには、ゆっくりとお花見を楽しめます。
  • バラ園
    • 約160品種360本のバラが植栽
    • バラの開花時期には「ローズフェスタ」が開催されます。
  • ハナショウブ池
    • 約180品種1000株がハナショウブが観賞可能
    • 季節ごとに、異なる景色を楽しめます。
  • アルカディア広場(おどる噴水)
    • ボランティアが手入れする植物が広がるエリア
  • テイクアウトカフェ「ハイビスカス」
    • 飲み物や軽食が楽しめるカフェ
  • フラワーショップ「flower shop PICCOLO」
    • 植物やガーデニンググッズを購入できるショップ

近くにあるゴミ焼却施設の余熱を利用しているがゆえ、暖かい気温を保つことができ、熱帯系の植物も見られる「小田原フラワーガーデン」。

規模はそこまで大きくないものの、梅園では芝生にシートを敷いて、ピクニックを楽しむことも可能です。
特に「梅」の開花シーズンや、ユニークなお花を咲かせる「ヒスイカズラ」の見ごろにおとずれるのがおすすめです!

本記事では、小田原市を代表する植物園「小田原フラワーガーデン」を紹介しました!

関東圏のほかの植物園について、下記の記事でまとめているので、ぜひご確認ください!

小田原フラワーガーデンの基本情報

住所・アクセス

神奈川県小田原市久野3798-5
「小田原駅」からバスで約30分
伊豆箱根鉄道大雄山線「飯田岡駅」から徒歩で約20分

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