植物を健康的に育てる
植物を健康的に育てるためには、ただ水や肥料を与え、日光に当てるだけでは不十分です。
ときには、葉や茎がヒョロヒョロと間延びしてしまう、「徒長(とちょう)」という状態に悩むこともあるでしょう。
徒長は見た目のうつくしさを損なうだけでなく、植物の成育や免疫力にも悪影響を与えます。
本来の力を発揮できず、花が咲きにくくなったり、病害虫に弱くなったりすることもあります。
せっかく大切に育てる植物には、健康的でうつくしいすがたを保ってほしいですよね!
植物がすがたを保てるかどうかは、その育て方に大きく左右されます!
本記事では、徒長が起きる原因や、水やりや肥料の与え方、日照不足など具体的な対策を詳しく解説します
植物の健康を守るためのポイントを押さえ、緑あふれる生活を楽しみましょう!

徒長(とちょう)とは
植物を育てていると茎や枝がヒョロヒョロと伸び、持ち前の力を発揮できず、本来のすたがとはかけ離れた樹形になることがあります。
このように、植物の一部または全体が間延びした状態を、園芸用語で「徒長(とちょう)」と呼びます。
また、徒長してしまった植物を「徒長株(とちょうかぶ)」ということもあり、よい意味では使われない言葉です。
徒長は単に見た目の問題にとどまらず、植物の健康や成長に、さまざまな悪影響を及ぼすことにも…。
以下では、徒長が引き起こす「3つの悪影響」について、詳しく見ていきます
徒長が植物に与える3つの悪影響
成育を阻害
徒長は、植物の「成育」そのものに大きな悪影響を与えます。
徒長した幹や茎は組織が弱く、光合成の効率が低下する傾向があります。
光合成が十分に行われなければ、植物全体の成育が妨げられる原因にもなるでしょう。
また徒長による影響で地上部分が過剰に成育すると、その分、地下部分である「根」への栄養補給が不十分になることがあります。
体内に蓄えている影響には限りがありますが、地上部分が栄養を過剰に消費してしまうことで、地下部分への配分が不足するのです。
結果として、水分や栄養分を吸収する根の成育が阻害され、株全体の健康が損なわれることになります。
さらに、以下のように「収穫量」や「観賞価値」にも影響を与えます。
- 収穫量への影響
- 野菜や果物などの「収穫量」が低下する。
- 観賞価値への影響
- お花の数が減ったり、一輪のお花のサイズが小さくなったりする。
- お花だけではなく、葉の色が薄くなり、株全体の観賞価値が下がる。
徒長は植物を育てる上での楽しみや、本来の目的を損なってしまうなど、重大な問題の原因となります。
病害虫への抵抗力や免疫力の低下
徒長した植物は組織が弱いため、「病害虫への感染リスク」が高まる傾向にあります。
特に、徒長が進行している状態で土壌が過剰に湿った環境がつづくと、病気が発生しやすくなります。
さらに、園芸における害虫は、健康な植物よりも弱った植物を好んで攻撃する性質があるため、徒長した植物は害虫の標的になりやすいのです。
また、徒長は病害虫だけでなく、自然環境に対する免疫力の低下も引き起こします。
- 「根」の成育による免疫力の低下
- 植物が自分の体重を支えていくためには、しっかりと地中に張った丈夫な「根」が必要となる。
この「根」の成育が不十分だと、強風などで転倒しやすくなる。
- 植物が自分の体重を支えていくためには、しっかりと地中に張った丈夫な「根」が必要となる。
- 「茎」&「枝」の成育による免疫力の低下
- ヒョロヒョロと細長い「茎」や「枝」は、転倒時や台風などの際に折れやすくなるため、ダメージが拡大するリスクがある。
徒長は植物の抵抗力や免疫力を弱め、病害虫や環境ストレスに対して、非常に脆弱な状態を招くのです。
観賞価値&資産価値の低下
徒長が進行すると、植物の観賞価値や資産価値が著しく低下します。
お花のよい香りを「嗅覚」で楽しむなど、一部例外もありますが、植物は基本的に「視覚」で楽しむものです。
- 観葉植物:葉のうつくしさ
- 季節の花々:色とりどりのお花
- インテリアとしての植物:周囲の美観を向上させるすがた
しかし、徒長によって樹形が崩れると、本来の魅力が損なわれ、せっかくのオシャレな見た目を維持できなくなります。
観賞価値だけでなく、インテリア性や資産価値も大きく下がってしまいます。

徒長が起こる5つの原因と対策
植物の健康な成長を妨げる「徒長」は、どのような原因で発生するのでしょうか?
徒長は、植物が必要とする条件を満たせていないときに起こる現象です。
適切な環境を整えることで予防できるので、以下に、代表的な原因と対策をご紹介します。
日照不足
徒長の原因でもっとも多いのが、日照不足によるものです。
日照不足が徒長を起こす原因
植物は光を浴びることで光合成を行い、エネルギーをつくり出す生きもの。
日照不足の状態がつづくと、植物が身体に光を当てるために不必要に伸びていき、徒長の原因になります。
たとえ日当たりの良い場所に置いていても、枝葉が密集していると光が届かず、光合成が不十分になる場合があります。
日照不足を防ぐための対策
植物を健康に育てるには、十分な光を確保することが重要です。
対策としては以下のものがあるので、実践して、日照不足を防ぎましょう。
- 日当たりの良い場所に置く
- 室内で育てている場合は、できるだけ日が当たる窓際に配置する。
- 植物育成用LEDライトの活用
- 暗い室内で育てる際や日照時間が短い季節には、植物育成用LEDライトを使用して、必要な光を補う。
≪品種ごとの耐陰性を理解する≫
植物の中には、窓際の明るい場所で徒長せずに育つ品種もいますが、自然の中ではどの植物も屋外の環境で育っている生きものです。
特に強い光を必要とする多肉植物を、室内で育てる場合には、LEDライトで光を補うことが必須となるでしょう。
植物がどれだけ暗い環境に耐えることができるのか、あらわす言葉に「耐陰性」(たいいんせい)といった言葉があります。
暗いスペースに植物を取り入れようとしているときは、チェックしたい園芸用語です!
- 耐陰性が「ある」「高い」「強い」植物
- 日があまり当たらない環境でも、徒長しづらい植物
- 耐陰性が「ない」「低い」「弱い」植物
- 日当たりがよい環境で育てないと、徒長しやすい植物
ただし、耐陰性がある植物でも、完全に光が当たらない環境では健康を維持できません。
最低限の光量を確保することが大切です。
≪日照時間が長い地域が原産の植物≫
日本よりも日照時間が長い地域が原産の植物は、日本の日当たりのよい屋外で育てていても、日照不足になる場合があります。
その際は、次のような工夫が有効に働くでしょう。
- 水やりを控えめにする
- 肥料の量を減らす
植物の成育に必要な材料を抑制することで、成長速度を抑えることができ、徒長のリスクを下げられるのです。
≪剪定で光を行き渡らせる≫
枝葉が密集していると、下葉が光を受けにくくなります。
密集した枝葉を剪定し、光が株全体に届くようにすることで、徒長を防ぐことができます。
水の与えすぎ
水の与えすぎが徒長を起こす原因
植物の水やりは必要不可欠ですが、与えすぎると逆効果になることがあります。
必要以上に水を吸い上げると、植物は過剰な成長を促され、不自然に茎や枝が伸びる徒長を引き起こすのです。
まだ土が乾いていない状態で水やりをすると、根が傷み、健康的な成長を妨げるだけでなく、徒長や根腐れの原因となります。
水を与えすぎない対策
土が乾いてから水やりをする
水は与えれば与えるほど、植物の成長へとつながるものではありません。
土がしっかり乾いたことを確認してから、水を与えることで、過剰な水分が植物に吸収されるのを防ぎ、徒長のリスクを下げられます。
適切なサイズの鉢に植える
植物を大きく育てるためには、大きめな鉢に植えることで、成長速度を加速させることができます。
しかし必要以上に大きな鉢に植えると、それだけ鉢内の土が乾きづらくなり、水分過多の状態になってしまうことにも…。
水はけのよい土を使用する
土が乾きにくい場合は、水はけの良い培養土に植え替えることを検討してください。
特にサボテンなどの多肉植物には、乾燥しやすい土が適しています。
大きな株の多肉植物は、ほとんど水を与えなくても健康的に育つことがあります。
必要以上に頻繁に、水を与えないようにしましょう。
水やりについては、下記の記事で詳しく解説しているので、水やりでお困りごとがあればお読みください。
あわせて、水やりのタイミングを把握ために、割り箸を活用する方法をご紹介しています。

肥料の与えすぎ
肥料の与えすぎが徒長を起こす原因
肥料や活力剤は、植物の成長を促進するために使用されますが、過剰に与えると逆効果になります。
植物に必要以上の栄養を与えると、自然な成長速度を超えて不健康に成長してしまうので、注意しましょう
肥料が過剰にならないための対策
用法・容量を守る
肥料には、植物ごとに適切な使用量や頻度が設定されています。
パッケージに記載されている規定量を守ることが、徒長を防ぐ第一歩になるでしょう。
植物が肥料分を必要としていないのに肥料を与えると、「肥料焼け」など、別のトラブルにもつながってしまいます。
固形肥料の使用に注意する
固形肥料は、土の上に置くだけで効果を発揮しますが、誤ったタイミングで与えると肥料が土の中に長く残り、過剰な栄養を供給しつづけてしまうことがあります。
固形肥料を使う場合は、効果が短期間で切れるタイプを選ぶのも、有効な対策となるでしょう。
液体肥料を適量に薄めて使用する
液体肥料を薄めて定期的に与える方法は、肥料過多を防ぎながら、植物の健康的な成長を促す効果的な手段です。
液体肥料ならいちど与えても、水やりや雨が降った際に、鉢底から水と一緒に肥料分が流れ出ていきます。
液体肥料は、必要な栄養分をコントロールしやすいため、徒長の発生リスク軽減につながります。
肥料の適切なタイミングや成分割合を見極める
植物が肥料を必要とする時期を理解し、そのタイミングで適量を与えるようにしましょう。
また、成分割合は肥料ごとに異なるので、全体的にバランスよく配合された肥料を使用することも重要です。
葉肥である「チッ素」の配合割合には、注目した方がよいです。
植物の生育段階や季節に応じて、肥料を調整することは、徒長を防ぐ対策になります。
液体肥料と固形肥料の使い分けについては、下記の記事で詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてください。
肥料不足
肥料の与えすぎとは逆に、肥料が不足している場合も植物が徒長する原因になります。
肥料不足が徒長を起こす原因
植物が無理に光合成しようとする
植物は、根や葉から吸収した肥料分を利用して成長をつづけます。
しかし、必要な栄養素が吸収できない状態がつづくと、植物はエネルギーを補うために光合成を活発化させようとします。
この過程で、葉や茎が不必要に伸びてしまい、結果として徒長が引き起こされることがあります。
肥料不足を防ぐための対策
植物がどの程度の肥料を必要とするかを理解し、それに応じた適切な量を与えることが重要です。
特に、植物の成長に必要な「三大栄養素」を、把握しておくことがポイントになるでしょう。
- 窒素(チッソ)(N)
- 「葉」や「茎」を成長させるために必要な栄養素。
- リン酸(P)
- 「花」や「実」を成長を促進する栄養素。
- カリウム(K)
- 「根」の発達を助け、植物全体の健康を支える栄養素。
バランスを重視
「三大栄養素」をバランスよく含む肥料を選び、植物の成長段階や目的に応じて調整しましょう。
たとえば、葉が元気に育つ時期には窒素を多めに、花や実をつける時期にはリン酸を重点的に与えるなど、株ごとの成長サイクルにあわせた工夫が必要です。
観察と調整
日照や風通しなどの環境条件とあわせて、肥料を調整することが大切です。
環境が適していない場合、肥料の効果が発揮されにくくなるため、植物の状態を日々観察して必要に応じて対応します。
もっともメジャーな肥料や活力剤は、ハイポネックスから出ているものです。
特に観葉植物にはオススメな肥料で、実際に使用していても、植物が徒長したことはありません。
肥料と一緒に活力剤を与える場合は、肥料と同じ会社から出ているものを使用することで、バランスよく栄養素を届けることができます。
肥料で失敗をするリスクを低減させるためにも、同一メーカーのものをオススメします。
風通しが悪い
「風通し」の悪い環境も、植物が徒長する大きな要因のひとつです。
風通しの悪さが徒長を起こす原因
「ひとが植物に話しかけると、植物が元気に育つ」という話を、聞いたことがあるかもしれません。
これは迷信ではなく、植物が声の振動を受けてストレスを感じることが、成長に影響を与えると考えられています。
同様に、適度な風を受けることも植物にとって重要です。
風が当たることで植物はストレスを感じ、体内で「エチレン」という植物ホルモンを生成します。
このホルモンが幹や茎、枝を太く成長させ、風に負けない強い身体を作るのです。
風通しが良い環境では土が適度に乾燥しますが、風通しが悪いと土がいつまでも湿った状態がつづきます。
この状態は「水やり過多」と同じ現象を引き起こし、徒長の原因になることがあります。
風通しの悪さへの対策
適切な配置を心がける
風通しのよい配置で植物を置くことで、徒長のリスクを下げられるでしょう。
植物を密集させすぎないように配置し、風が通りやすい環境をつくることが重要です。
- ガーデンラックやスノコなどの上に鉢を置く
- 鉢底から鉢内に空気が入ることもある。
- 高い位置からぶら下げる「ハンギングプランツ」として育てる
- 開放的にスペースを活用できるため、風通しの確保につながりやすい。
- 鉢同士の間隔を空ける(鉢植えの場合)
- 鉢が密着していると、空気の流れが阻害される。
- 植物の間引きをする(地植えの場合)
- 地植えで育てている場合は、株同士の間隔を空けるために間引きしたり、周囲で育つ背の高い雑草を抜いたりする。
いずれの方法も徒長だけではなく、害虫対策としても有効です。
人工的に風を当てる
屋内で植物を育てる場合は、定期的に窓を開けて空気を循環させることも、徒長対策になります。
しかし、環境によっては頻繁に窓を開けることが、むずかしい場合もあるでしょう。
室内などの風通しが確保しにくい場合は、扇風機やサーキュレーターを活用することで、風の流れを人工的につくり出すことができます。
空気の流れをつくり出す能力は扇風機よりもサーキュレーターの方が高いので、大切な植物とずっと付き合っていくために、準備しておいて損はないです。
植物の剪定を行う
植物の枝葉を剪定することは、風通しを改善することにも有効に働くでしょう。
冬から春にかけたタイミングが剪定の適期なので、大きく剪定をする場合は、植物が成長期に入る前に行うことが重要です。
徒長を防ぐために、意識すべきポイント
「徒長」は、植物が不調を訴えるサインのひとつです。
適切な対策を行うことで、本来のうつくしい樹形を保ち、健康的な植物を育てることができます。
そのためには、育てる側の「知識」と日々の「意識」が、なによりも大切です。
日々の観察を習慣化する
植物の成長をこまめに観察することで、成長過程を把握し、異常が生じた際に早期発見が可能になります。
- 定期的なチェック
- 葉や茎の状態、色の変化、成長スピードを確認する。
- 写真記録の活用
- 植物は少しずつ成長するため、日々の変化に気付きにくいが、写真を見返すことで以前の状態との違いを正確に比較できる。
徒長だけではなく、病害虫からの被害や不調の兆候を早めに察知できるので、「日々の観察を習慣化する」のは重要です。
焦らず、じっくり育てることの大切さ
植物を早く成長させようと、急ぐ気持ちで育てている人は少なくありません。
しかし、植物の成長には自然のリズムがあり、そのペースにあわせてゆっくりと育てることが重要です。
自然のペースに寄り添う
植物は本来、時間をかけて成長する生きものです。
その成長速度を尊重し、焦らずに向き合うことで、植物本来の健康的なすがたを保つことができます。
プロの生産者が短期間で植物を育て上げられるのは、専門知識や豊富な経験、専用の設備が整っているからこそ可能なことです。
家庭で育てる際には、プロの真似をするのではなく、自分のペースで植物と向き合うことが重要です。
愛着が深まる
時間をかけてじっくり育てることで、植物に対する愛情も自然と深まります。
植物の成長を楽しむ心を大切にし、「急がば回れ」の精神で取り組むことが、健やかな植物を育てる秘訣です。
品種ごとの特徴を知る
植物の品種ごとに、特徴や育て方が異なります。
それぞれの特性を理解することで、徒長を防ぎ、よりよい状態で育てることができます。
もっとも確実な情報は、日々の観察や日常的なお世話をしていく過程で分かるものですが、情報収集はできる限り事前に行いましょう!
正確な情報を収集する
特に「珍奇植物」と呼ばれるめずらしい品種の植物は、出回っている情報が限られていることが多いため、以下の方法で知識を深めましょう。
- 信頼できる園芸書を参考にする
- 出版社がしっかりした園芸本は、正確で詳細な情報が得られるためオススメ。
- インターネットなどで「属」の情報を調べる
- 植物の「属」ごとに調べると、関連する情報を見つけやすくなる。
複数のサイトを比較し、信頼性の高い情報を選ぶことが重要。
- 植物の「属」ごとに調べると、関連する情報を見つけやすくなる。

徒長してしまった場合の対処法
どんなに気を付けて育てていても、「徒長」は避けられない場合があります。
植物は環境に大きく影響を受ける生きものであり、環境の変化によって徒長が起こることがあるのです。
たとえば、昨年と同じ方法で育てていても、今年は徒長が発生してしまうこともあります。その理由は、年ごとに気候や環境が変わるだけでなく、土の中の状態も徐々に変化するからです。
こうした変化を見逃さないことが、植物を健康に保つためには重要です。
それでは、植物が徒長してしまうとすぐに枯れてしまうのでしょうか?
その答えは「いいえ」です。
徒長が進みすぎる前に適切な対処を行えば、植物の状態を改善することができます。
以下に、徒長してしまった植物への対処法をいくつかご紹介します。
徒長の原因を取り除く
もっとも重要なのは、「なぜ徒長が起きたのか」という原因を特定し、それを解消することです。
たとえば、日照不足が原因であれば、植物を室内の窓際や日当たりの良い場所に移動させることで改善が期待できます。
環境を改善する際に気を付けたいのは、「植物は急激な環境の変化に弱い」という点です。
環境を一気に変えると、かえって植物にストレスを与えてしまう可能性があります。
そのため、あたらしい環境に少しずつ慣らしていくようにしましょう。
切り戻しを行う
徒長してヒョロヒョロと伸びてしまった部分を剪定(切り戻し)し、あたらしい芽を出させるのは、効果的な対処法のひとつです。
ただし、植物の品種によっては切り戻しを行うと枯れてしまう場合もあるため、対象の植物が切り戻しに適している品種かどうかを、事前に確認することが大切です。
この方法は比較的簡単で手間がかからないため、手軽に徒長を改善したい場合に、適した方法といえるでしょう。
株分けを行う
「株分け」も徒長対策として有効ですが、すべての植物に適用できるわけではありません。
親株の脇や植物自体から子株を出すような品種には、株分けが効果的です。
株分けを行うことで、植物全体を若返らせることができるため、徒長の改善だけでなく、植物の健康維持や成長促進にもつながります。
植物を増やす
徒長が深刻に進行してしまった場合、簡単な対処だけでは元の状態に戻すのがむずかしいこともあります。
そのような場合は、株の立て直しを試みつつ、あたらしい子株を増やすことも検討するとよいでしょう。
たとえば、剪定した枝を土に挿して「挿し木株」として育てたり、花を咲かせる植物であれば受粉を行い、たねを蒔いてあたらしい株を育てる方法があります。
このように植物を増やす方法は、徒長した株から、あらたな命を育む効果的な手段です。
ただし、あたらしく増やした植物も、同じ環境で育てていると再び徒長してしまう可能性があります。
そのため、まずは徒長の原因をしっかり取り除くことが最優先です。
環境を見直し、植物が健やかに育つ条件を整えることが、増やした植物を元気に育てるためのカギとなります。

まとめ
「徒長」は、植物のプロの方でも引き起こしてしまうことのある現象のひとつなので、園芸を趣味としているひとであれば、誰もが一度は経験することと言っても過言ではありません。
原因はいくつもあり、どれが原因なのか分からないこともありますが、園芸は時間をかけて楽しんでいくものです。
ときには失敗することもありますが、失敗を次に活かすことで、植物を徒長させるリスクを徐々に下げていきましょう!
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