三重県『志摩地中海村』のボタニカル探訪!日本で地中海の植物を感じる!

海と緑が出逢う場所

日本にいながら、地中海の雰囲気を味わいたい!

そんな希望を叶えてくれるのが、三重県志摩市にある「志摩地中海村」です。
「志摩地中海村」では、実際に地中海に立ち並んでいるような建造物にばかり目に行きがちですが、多様な植物の存在も忘れてはいけません。
四季の寒暖差がある志摩の地で根を下ろす植物は、生命力が強い品種が多く見られました。

本記事では、特に「志摩地中海村」で暮らす植物に焦点を当て、その魅力をご紹介します

ちなみに「地中海」とは、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸に囲まれた海のこと。

「志摩地中海村」では、地中海沿岸諸国のうち「スペイン」をモチーフにしたエリアが目立ちます。

スポンサーリンク
目次

志摩地中海村の『5つのゾーン』

「志摩地中海村」は、以下の5つのゾーンが存在するリゾート施設。

  • ミコノルカゾーン(Meconorca Zone):レストラン、ショップなど
  • アルハンブラゾーン(Alhambra Zone):天然温泉など
  • アンダルシアゾーン(Andalucía Zone):湯上がりサロンや飲み物の販売など
  • カスティーリャゾーン(Castile Zone):愛の塔(お願いごとができるスポット)など
  • サンジニアゾーン(Sardegna Zone):レストラン、ショップ、カフェなど
筆者

アルハンブラゾーンをはじめ、リゾート施設の宿泊者のみが利用できる施設も少なくありません。

「志摩地中海村」は比較的こじんまりとしていて、半日〜数時間で見て回れるため、気軽に立ち寄れるのも特長です

志摩地中海村の風景を彩る『植物』

「志摩地中海村」の敷地内では、さまざまな植物が存在感を放っています

ヤマモモ(Morella rubra)

村に到着後、まず目に留まったのは、真っ赤な花を咲かせた「ヤマモモ」です。

筆者

成熟すると樹高20メートル程度まで育つ植物ですが、志摩地中海村のヤマモモは2~3メートルの高さで、花を間近に感じられました。

花びらがない小さな花を、たくさん咲かせています。

ジャムなどの原材料に用いられる

「ヤマモモ」の実は、冷蔵保存でも2~3日ほどしか持たないため、市場にあまり出回りません。
しかし食べられないわけではなく、生食以外にも、甘酸っぱさを生かして果実酒やジャムの原材料に用いられます。

果樹には落葉樹が多いが、ヤマモモは常緑樹

果樹の多くは、冬に葉を落とす落葉樹ですが、「ヤマモモ」は一年を通じて葉を付けている常緑樹です。

筆者

訪れたタイミングは落葉樹が芽吹き出す3月中旬でしたが、「ヤマモモ」は濃い緑色の葉をたくさん展開していました。

馬酔木(アセビ: Pieris japonica)

別の場所では、純白の花々を咲かせた「馬酔木(アセビ)」のすがたも見られました

学名の「Pieris(ピエリス)」は、ギリシャ神話に登場する音楽と文芸の女神の名前に由来しています。

ヤマモモと比べると、目を引く花々です。
筆者

志摩地中海村に根づく「馬酔木」は樹高3〜4メートル程度で、堂々とした雰囲気でした。

「馬酔木」はアセトポキシンなどの毒を持つ植物で、その成分から殺虫剤がつくられることもあります。
草食動物は本能的に「馬酔木」の毒を察知して食べないため、食害の被害が少ないのも特徴のひとつ。

日本最古の歌集「万葉集」にも馬酔木が登場するため、古くから日本人になじみ深い植物ということが伝わってきます。

スポンサーリンク

ローズマリー(Salvia rosmarinus)

「ローズマリー」も、エレガントな紫色の花びらを広げていました

葉も細く、全体的に上品な印象を受ける植物です。

「ローズマリー」は地中海沿岸が原産の植物で、塩害に強い特徴があります。
実際に海沿いの「志摩地中海村」でも、潮風などの影響を感じさせず、元気に育っていました。

日本で高い人気を誇る「ローズマリー」ですが、元々は地中海で育っていた個体が、日本に渡ってきたとされています。

またヨーロッパの地中海沿岸の地域では、古くから羊肉の臭み消しとして重宝されており、羊料理には欠かせない食材です。

ハツユキカズラ(Trachelospermum asiaticum ‘Hatsuyukikazura’)

足元に目をやると、白やピンク、紅色に染まった「ハツユキカズラ」のすがたも

「ハツユキカズラ」の最大の特徴は、季節によって変化する葉色です。
このタイミングでは真っ赤に染まった葉が多く、ところどころに白やピンク、緑色が入り交ざっています。

筆者

季節ごとに葉色をこれだけ変化させる植物は、なかなか見られません。

葉の一部を「初雪(ハツユキ)」のように白く染める点が、「ハツユキカズラ」の名前の由来です。

ちなみに「カズラ」は、つる科の植物の総称として使われますが、その起源は以下のとおり。

  • 元々、髪飾りのことを「カズラ」と呼んでいた
  • 髪飾りの原材料の一部として、つる科の植物を用いる機会が多かった
  • 次第に髪飾りではなく、つる性の植物そのものを「カズラ」と呼ぶようになった

園芸店にも並ぶことが多い「ハツユキカズラ」ですが、そのかわいい見た目とは裏腹に、繁殖力が強いため、特に地植えするときは増えすぎないように注意しましょう

スポンサーリンク

さいごに

この記事では、おもに「志摩地中海村」の植物に焦点を当ててご紹介しました

この記事でご紹介したように、三重県にある「志摩地中海村」では、日本で多く育てられている植物が根を下ろしています。

筆者

実際に地中海沿いの国々でも、日本で見られる植物と同じ品種が暮らしているのかもしれません。

村内では結婚式も挙げられるため、海外の雰囲気に包まれた挙式を行いたい方は、候補のひとつにしてみてはいかがでしょうか!?
以上です。

同じ三重県の観光スポット、「伊勢神宮」のことも以下の記事でご紹介しています
「伊勢神宮」では「志摩地中海村」とは違った植物が見られるスポットでした
よろしければ、あわせてお読みください

スポンサーリンク

志摩地中海村の基本情報

住所&アクセス

≪住所≫
三重県志摩市浜島町迫子2619-1

≪アクセス≫
近畿日本鉄道「賢島駅」から船で約10分
近畿日本鉄道「鵜方駅」からバスで約15分 ほか

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次