多肉植物がアツイ園芸店
本日は、埼玉県草加市にある「シマムラ園芸」に行ってきたときのことを、ご紹介します!
シマムラ園芸のシマムラ園芸の公式HPには、アクセス方法として東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の「北越谷駅」からタクシーで5分との記載がありますが、タクシーを使わずに「北越谷駅」から約20分かけて歩いて行くこともできます!
この日は、とても天気がよくポカポカする気温だったので歩いて向かうことにしました!
自分の足で歩く前までは、徒歩20分は結構長い時間だと思っていましたが、実際に歩いてみると元荒川(もとあらかわ)沿いの道を通るのどかなルートだったこともあり、想像していたよりもずっと早く着きました!
季節にもよりますが、天気のよい日は徒歩ルートもおすすめです!
シマムラ園芸は「~ Happy
Flower Time ~」と書かれた、緑色の看板が目印です!店内は、ガラス温室になっていて、お日様の力を有効活用した造りになっています!
シマムラ園芸の売り場
シマムラ園芸のひとつの特徴は、多肉植物の取り扱いが多く、特に塊根植物やアガベは鉢植えに植えられて元気に育っている株だけではなく、未発根株(輸入してきた植物で根を切り落とした状態の株)も多いので、ガーデニングの経験値が豊富な方にとっては、安価に植物を購入できるチャンスが転がっているガーデニングショップです!
チランジア・ワンコイン多肉
店内では、デスクの上のちょっとしたスペースにも飾ることのできる、「チランジア」がワイヤーフェンスの壁にかけられています。
また床には、「エケベリア」や「グラプトベリア」の普及種を中心に、ワンコインで購入できる多肉植物たちが売られていました!
高額な植物にばかりスポットが当たりがちですが、高いお金を支払わなくても植物は楽しむことができます!
シマムラ園芸は“超大型”とまではいかない規模間の店内に多くの植物が売られているので、難点は場所によって、ほかのお客さんと店内をすれ違うときに少し気を遣う点。
わたしは効率よくたくさんの植物を見ることができるので、ありがたい特徴として捉えていますが、ひとによっては少し疲れてしまうかもしれません・・・!
店内でお気に入りの植物を探すときは、目線の高さにある植物だけではなく上から下までくまなくチェックしていくと、植物を見逃すことなく物色することができます。
塊根植物
パキポディウム・グラキリス(Pachypodium gracilius)
乾燥した環境に適応するために、根を肥大させた姿が特徴的な塊根(かいこん)植物。
塊根植物のなかでも特に高い人気を誇る「パキポディウム・グラキリス」は相当な数が並んでいたので、好きなかたちのグラキリスを見付けられる確率が高いのではないでしょうか。
販売価格も高くなく、どちらかといえば安い部類に入るので、コスパの良いお買い物ができそうです!
様々なかたちをした「グラキリス」の中でも、特に人気が高いのは、まん丸な個体をしている「グラキリス」です。
また、一度枝が折れてしまうと同じようには生えてこないので、枝が折れているかまたは枝折れの形跡があるかどうかも人気の分かれ目となります。
さらに、塊根部分の色も茶色のものがあれば緑色のものもあり、緑色の肌を持つ個体は葉緑体を塊根部分にも備えているので成長していく力は強いのだそうです。
着眼点はひとそれぞれで異なりますが、“同じようなカタチをした個体”はあっても“同じカタチをした個体”はほぼ無いので、ドンピシャな個体があれば、是非ともお迎えしたいところ!
値は張る大株もいくつかありましたが、大きい株ほど自生地で長く育っていることになり、日本の環境になじみにくい特徴をもっています。
はじめて購入して育てるのであれば、小さな手のひらサイズで既に根を出している“発根株”の「グラキリス」を買うのがオーソドックスな始め方といえるでしょう!
オペルクリカリア・パキプス(Operculicarya pachypus)
塊根植物の王様こと「オペルクリカリア・パキプス」の未発根株も根の部分が水に浸かった状態で置かれていましたが、今回はじめて「現地発根株」のパキプスを見つけました!
※「現地発根株」については後述しています。
水耕で発根管理をしているようには見えなかったので、輸入直後のタイミングで水に溶かした消毒液で、株自体を消毒中なのかもしれませんね。
植物を輸出入するときは、外国から害虫等を持ち込まないように、根をすべて落とした上で輸出入するという国際的なルールがあります。
そのため、輸入した植物には日本に輸入後に根が出た「発根済みの株」と、まだ根が出ていない「未発根株」があります。
そして、未発根株はさらに「現地発根株」と「山採り株」に分けられることも。
- 海外で自生している植物を採取する
- 海外の畑で一度発根管理をする
- 根を落とす
- 輸出する
“現地発根株”は上記4つの過程を経ている未発根株で、「2.畑で発根管理をする」ことをしていない“山採り株”と比較すると、発根する確率が高いのが特徴です。
パキプスの「山採り株」の発根確率は10~20%程度のようですが、「現地発根株」の発根確率は何%なのでしょうか!?
かたちや大きさにより金額差はありますが、山採り株の倍以上の販売価格がつけられていたので、発根確率も相当高いと思います。
「たった1つの工程を追加するだけで、こんなに販売価格があがるのか~。」とも思いましたが、作業費だけではなく、原産国でも発根管理中に結構な数のパキプスをロスしているために、販売価格に乗っかっているのかもしれませんね。
パキプスの発根管理には、最低でも25℃~30℃程度が必要となるので、結構な設備投資が必要となります。
人生で一度はパキプスの発根管理にチャレンジしてみたいですが、一体いつになることやら・・・。
ユーフォルビア
ユーフォルビアの現地球も並んでいました。
春から秋までは「パキポディウム」や、「パキプス」の未発根株はたまに見かけますが、いろいろなユーフォルビアが未発根の状態で並んでいるのは、ほかのガーデニングショップではなかなか見かけない光景です。
ムランジーナ(Euphorbia mlanjeana)
まずは、夏に成長期を迎える「ムランジーナ」です。
わりと太い幹の部分から、小さなサボテンのような葉(?)をたくさん出す植物で、まさに“珍奇植物”という言葉がふさわしい植物のひとつです。
いまは、枯れてしまった大木の一部のような見た目をしていますが、発根したら見違える姿になってくれるはず!
マニアック度合いとしては極めて高い植物になりますが、ハマるひとにはハマる植物ですね。
オトンナ:ユーフォルビオイデス(Othonna euphorbioides)
続いて、冬に成長期を迎えるオトンナの「ユーフォルビオイデス」です。
冬型の塊根植物のなかでも、オトンナは人気のある品種で、そのオトンナの中でも「ユーフォルビオイデス」は特に高い人気を誇る品種ですね!
なにげなく同じように隣に置かれている植物でも成長期がまったく違うので、「気になる植物&これまでに育てたことがない植物」を見つけたら、シマムラ園芸の店員さんに育て方などを聞いた方が無難に植物のお迎えができそうです。
冬型の塊根植物は、夏型の塊根植物よりも発根管理の手間がかからず、発根確率も高いので、はじめてのチャレンジであれば冬型の塊根植物から行ってみてもいいかもしれません!
ただし、どこで購入しても決して安いお買い物とは言えないので、慎重な検討を重ねて発根管理の環境を整えた上で、チャレンジすることが望まれます。
ガーデニンググッズ
「シマムラ園芸」の店内では、植物以外にも多岐にわたるガーデニンググッズの取り扱いがあります!
植物が置かれているコーナーと同じく密集地帯ですが、それだけグッズが充実しているということでもあります。
硬質の赤玉土(あかだまつち)は、ほかのガーデニングショップでも見かけることがあるのですが、わたしの自宅付近のガーデニングショップでは硬質の鹿沼土(かぬまつち)の取り扱いがないので、シマムラ園芸に車で行ったときには、屋外に置かれている硬質の鹿沼土を購入する率が高いです。
また、プラスチック製の鉢も安く買うことができるので、たまに大量に鉢を購入しているひとを見かけることもあります。
観葉植物(2階)
「シマムラ園芸」の店内にある階段を上り、2階にも行ってみました!
なんでも、2階にはオシャレグッズがたくさんあるとの看板が!
2階の全景はこのような感じです。
2階にはオシャレグッズというよりも、少し大きめでオシャレな植物たちがメインで並んでいるエリアでした!
シマムラ園芸は、ガラス張りになっている建物ですが、2階はお日様からも近い位置に。
天井から差し込む光は観葉植物にとっては調度よい光量となっているので、2階にある植物たちも元気がよさそうです!
ミルキーウェイ(Pachira Milky way)
パキラに白い点々の斑が入っている「ミルキーウェイ」の姿も!
まだまだ、高価な植物なので、もう少し価格が落ち着いたら入手をしたい植物のひとつです。
単純に斑入りの植物といっても、斑の入り方は品種ごとに違うもの。
こういった点々のように不定期に入る斑の入り方は、“散り斑”と呼ばれたりします!
パキラはたねから育てないと花を咲かせない植物。
ミルキーウェイには挿し木株しかないのかと思っていましたが、実生のミルキーウェイもあるようですね!
この斑を挿し木以外の方法でも、継がせることができることには、ちょっと驚きです。
サンスベリア(Sansevieria trifasciata)
おそらく140~150cmぐらいの高さはある、大きめな「サンスベリア」も佇んでいました。
100円ショップでも葉だけが売られていることがある植物で、とても強い植物です。
それにしても、鉢の大きさに比べるとだいぶ大きな姿をしています!
すでに、植え替えどきを迎えているのかもしれませんね。
観葉植物は2階だけではなく、1階にも小さめサイズを中心として売られていました!
斑入りのモンステラ(Monstera deliciosa variegata)
いま人気のある、斑入りの「モンステラ」も!
“斑入り”といっても、さまざまな斑があると思いますが、モンステラの斑は見事に真っ白なのが特徴です!
横に大きく成長する植物なので、豪邸に住んでいれば育ててみたいものの、スペース問題が解決できないので見送ります。
成長速度はかなり遅いようですが、一枚あたりの葉も大きく、とても見ごたえのある植物ですね!
花苗・ドライガーデン
「シマムラ園芸」の屋外のコーナーは、花苗やドライガーデンにも用いられる植物が置かれています!
季節のお花が並び、お花の良い香りも楽しむことができるエリアでした!
サボテンやアガベ、ユッカなど乾燥した地域で育つ植物をお庭で地植えして育てる「ドライガーデン」にも用いられる植物は、「シマムラ園芸」のもっとも端っこのエリアに。
分かりづらいところに位置しているためか、このタイミングではお客さんもほとんどいませんでした。
ドライガーデンが好きなひとや興味があるひとは、見落としてしまうことの無いように注意が必要です
以上で、「シマムラ園芸」のご紹介は終了です!
シマムラ園芸での購入品
続いてここからは、「シマムラ園芸」で今回購入した戦利品です!
今回シマムラ園芸では、プラ鉢(マジックポット)とアガベを購入しました!
プラスチック鉢
10個セットで購入すると割引してくれるので、10個買ってきました。
名称は、「マジックポット」だったと思います。
通気性や排水性はこれ以上ないぐらい高いものとなっていますが、なにに使うかはよく決めずに購入してきました!
使い方は限定されるものの、使用用途によっては抜群の効果を発揮しそうです!
穴から土がこぼれていくと思うので、園芸用土は補充しながら使用していく必要があるのかもしれませんね。
中に水苔を入れて、植物の発根管理にも使用できそうです。
パリー兄弟
アガベの「パリー」と「パリー・トルンカータ(トランカータとも言います。)」の子株もとても安価な金額で入手してきました。
塊根植物などに圧倒されて写真を撮っていなかったのですが、シマムラ園芸ではアガベの取り扱いも充実していて、戦利品は写真を撮らなかったアガベコーナーで購入したモノです。(笑)
アガベのパリーは、成長の遅いアガベの中でも特に成長が遅い品種のようです!
パリーのその後の成長記録は、下記の記事で書いているので、よろしければお読みください!
まとめ
シマムラ園芸のインスタグラムをチェックしていると、数日間のみのイベントなどの短期的な販売でいろんな植物が売られている情報を拝見します。
店頭に並んでいる植物が短期間でも変わっていくので、特に多肉植物好きな方にとっては頻繁に行っても飽きない園芸店だと思います!
今回は、以上です!
埼玉県草加市にある、ガーデニングショップのご紹介でした!
埼玉県草加市内にある「アガベの聖地」こと、カトーエンゲーについては下記の記事で紹介しています。
シマムラ園芸の基本情報
住所・アクセス
埼玉県越谷市大字南荻島1001
アクセス(電車):「北越谷駅」からタクシーで5分または徒歩20分
アクセス(車):「浦和インターチェンジ」から15分 ※駐車場20台あり
営業時間・定休日
AM9時00分からPM17時00分またはPM18時00分まで
毎週木曜定休日(1月、2月、12月のみ)
電話番号・公式HP
048-975-6692
シマムラ園芸の公式HP
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