アガベ、ユーフォルビア、塊根植物の原産地の特徴~多肉植物の元気な育て方~

多くの多肉植物が寒さに弱く乾燥した環境を好む理由は、本来くらしているエリアは暖かくそして乾燥地帯だからです。
塊根植物が休眠をする理由は、葉からの蒸散をふせぎ乾燥する季節を乗り切るためです。

耐暑性や耐寒性も、慣れ親しんでいる原産地の環境によってさまざまなので、原産地の環境を把握することは植物を育成する上でとても重要なことです!

植物は本来生きている環境に近付けることで、健康的に成育していくことができるので、多肉植物の自生地の気温や降水量を日本(東京)と比較しました!

多肉植物を元気に育てるためのヒントになれば嬉しいです!

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目次

多肉植物:自生地一覧

主な自生地ごとのカテゴリーに代表的な植物を分けると、こんな感じになります!

大まかに分けると下記のような印象をうけます。

  • メキシコや南アメリカ
    • アガベやアロエ、サボテン等が多く自生
  • 南アフリカ
    • ユーフォルビアやコーデックス等、多種多様な種類が自生
  • マダガスカル
    • コーデックスが多く自生

日本(東京)の環境

まずは、原産地と比較しやすいように日本(東京)の環境について!

※本記事のグラフやデータは「Weather Spark」より引用させていただいています。
(https://ja.weatherspark.com/)

最高気温・最低気温

最も暑い月:8月(平均最高気温は30℃/平均最低気温は24℃)
最も寒い月:1月(平均最低気温は3℃/平均最高気温は9℃)

降雨量

最も降雨の多い月:9月(平均降雨量は187mm)
最も降雨の少ない月は:1月(平均降雨量は48mm)
年間降水量:1,326.8mm

風速

最も風が強い月:3月(14.5km/h)
最も風が弱い月:7月(11.6km/h)

日照時間

最も短い日(冬至):9 時間44 分
最も長い日(夏至):14 時間35 分

以上をもとに、各原産地のデータと比較をしていきます!

メキシコ(オアハカ)

メキシコは北アメリカ南部に位置し、日本の5倍の面積で人口は1憶2,600万人の国です。

メキシコの首都は「メキシコシティ」ですが、アガベチタノタの原産地「オアハカ」のデータを取り上げました!

最高気温・最低気温

最も暑い月:5月(平均最高気温は30℃/平均最低気温は16℃)
最も寒い月:1月(平均最低気温は9℃/平均最高気温は26℃)

  • 東京と比較した特徴①
    • 暑い月の平均最高気温は東京と同じですが、平均最低気温は東京が24℃に対してオアハカは16℃なので、1日の寒暖差が大きい。
  • 東京と比較した特徴②
    • 寒い月の平均最低気温は東京が3℃なのに対してオアハカは9℃なので、寒い月でも東京よりは暖かい。
  • 東京と比較した特徴③
    • 東京の寒い月の平均最高気温が9℃なのに対してオアハカは26℃なので、暑い月と同じく1日の寒暖差が大きい。

降雨量

最も降雨の多い月:9月(平均降雨量は164mm)
最も降雨の少ない月:12月(平均降雨量は6mm)
年間降水量:845.3mm

  • 東京と比較した特徴①
    • 東京の年間降水量と比較すると、約64%の降水量しかない。
  • 東京と比較した特徴②
    • 東京は最も平均降水量が少ない月でも48mmの降水量があるのに対してオアハカは6mmなので、乾燥する月はほとんど雨が降らない。
  • 東京と比較した特徴③
    • 東京は最も平均降水量が多い月で187mmに対してオアハカも164mmあるので、降水量が多い月はある。
  • 東京と比較した特徴④
    • 上記②と③から、乾燥の季節と湿潤の季節が明確に分かれている地域といえる。

風速

最も風が強い月:11月(11.4km/h)
最も風が弱い月:5月(8.3km/h)

  • 東京と比較した特徴
    • 年間を通して、風速は東京より弱い。

日照時間

最も短い日(冬至):11時間7分
最も長い日(夏至):13時間9分

  • 東京と比較した特徴①
    • 冬至と夏至の差が短いので、東京よりも季節による日照時間の差が小さい。

メキシコ(オアハカ)原産の植物の育成環境

以上のことから、メキシコ(オアハカ)原産の植物を日本(東京)で育成するときには、下記のような育成環境が望ましいと考えられます。

  • 最高気温はあまり気にしない方がよいが、冬は耐寒対策をする必要がある。
  • 日中と夜間で寒暖差をつける。
  • 乾燥気味に育てる。
  • 屋外育成の場合は風量は気にしなくてよい。また、室内育成の場合に強い風量をあてる必要はない。
  • 冬は光量が不足する可能性があるので水やりを少なくし、葉が間延びしてしまう徒長(とちょう)を防ぐ。

南アフリカ(ケープタウン)

続いて、多くの多肉植物が暮らしている南アフリカです!

南アフリカはアフリカ大陸最南端にある国で、首都は、なんと3つもあります!
データは3つある首都のうちの1つ「ケープタウン」のものです!

最高気温・最低気温

最も暑い月:1月(平均最高気温は24℃/平均最低気温は17℃)
最も寒い月:7月(平均最低気温は9℃/平均最高気温は17℃)

  • 東京と比較した特徴①
    • 暑い月の平均最高気温は東京よりも6℃低く、暑くならない。
  • 東京と比較した特徴②
    • 寒い月の平均最低気温は東京よりも6℃高く、寒い月でも東京より暖かい。
  • 東京と比較した特徴③
    • 夏は東京より涼しく、冬は東京よりも暖かいので年間での寒暖差が小さい。

降雨量

最も降雨の多い月:6月(平均降雨量は74mm)
最も降雨の少ない月は:2月(平均降雨量は10mm)
年間降水量:411mm

  • 東京と比較した特徴①
    • 東京の年間降水量と比較すると、約31%の降水量しかない。
  • 東京と比較した特徴②
    • 東京は最も平均降水量が多い月で187mmに対してケープタウンは74mmなので、東京のように降水量が多い月はない。

風速

最も風が強い月:1月(22.0km/h)
最も風が弱い月:5月(17.3km/h)

  • 東京と比較した特徴
    • 年間を通して、東京より約1.5倍風速が強い。

日照時間

最も短い日(冬至):9時間54分
最も長い日(夏至):14時間25分

  • 東京と比較した特徴
    • 東京と大きな違いはない。

南アフリカ(ケープタウン)原産の植物の育成環境

以上のことから、南アフリカ(ケープタウン)原産の植物を日本(東京)で育成するときには、下記のような育成環境が望ましいと考えられます。

  • 夏には耐暑対策、そして冬には耐寒対策をする必要がある。
  • メキシコ(オアハカ)よりも、さらに乾燥気味に育てる。
  • 風通しのよい場所に置く。室内の場合はやや強い風通しを作った方がよい。
  • 特に気温の高い季節は直射日光を避けた方がよい。
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マダガスカル(トゥリアラ)

マダガスカルは島国では世界4番目の面積です!

地域によって気候はさまざまで東側の地域は雨量が多く森林地帯で、西側の地域は乾燥していて塊根植物などが多いのがマダガスカルの特徴です!

塊根植物の王様「オペルクリカリア・パキプス」の原産地であるトゥリアラに焦点をあてます!

最高気温・最低気温

最も暑い月:2月(平均最高気温は32℃/平均最低気温は24℃)
最も寒い月:7月(平均最低気温は16℃/平均最高気温は26℃)

  • 東京と比較した特徴①
    • 暑い月の平均最高気温は東京よりも2℃高い。
  • 東京と比較した特徴②
    • 寒い月の平均最低気温は東京よりも13℃高く、東京のような寒さは訪れない。

降雨量

最も降雨の多い月:1月(平均降雨量は126mm)
最も降雨の少ない月は:7月(平均降雨量は3mm)
年間降水量:453.1mm

  • 東京と比較した特徴①
    • 東京の年間降水量と比較すると、約34%の降雨量しかない。
  • 東京と比較した特徴②
    • 東京は最も平均降水量が多い月で187mmに対してトゥリアラは126mmなので、東京ほどではないですが降雨量があるときは存在する。
  • 東京と比較した特徴③
    • 雨季と乾季がしっかりと分かれている。

風速

最も風が強い月:10月(19.1km/h)
最も風が弱い月:3月(16.2km/h)

  • 東京と比較した特徴
    • 年間を通して、東京より約1.3~1.4倍風速が強い。

日照時間

最も短い日(冬至):10時間42分
最も長い日(夏至):13時間35分

  • 東京と比較した特徴
    • 冬至と夏至の差が小さいので、東京よりも日照時間が安定している。

マダガスカル(トゥリアラ)原産の植物の育成環境

以上のことから、マダガスカル(トゥリアラ)原産の植物を日本(東京)で育成するときには、下記のような育成環境が望ましいと考えられます。

  • 夏には耐暑対策をする必要はないが、冬は早いタイミングから耐寒対策をする必要がある。
  • かなり乾燥気味に育てる。
  • 風通しのよい場所に置く。室内の場合はやや強い風通しを作った方がよい。
  • 冬は、光量が不足する可能性があるので水やりなどを少なくする。

南アメリカ(サンパウロ)

南アメリカはボリビア、チリ、アルゼンチン、ブラジル等の国で成り立っていますが、今回はブラジルの都市であるサンパウロに焦点を当てました!

南アメリカの面積は1,784km2と広大な面積をもち、4憶2千万人の人口で成り立っています!

最高気温・最低気温

最も暑い月:2月(平均最高気温は28℃/平均最低気温は21℃)
最も寒い月:7月(平均最低気温は13℃/平均最高気温は22℃)

  • 東京と比較した特徴①
    • 暑い月の平均最高気温は東京よりも2℃低い。
  • 東京と比較した特徴②
    • 寒い月の平均最低気温は東京よりも10℃高く、東京のような寒さは訪れない。

降雨量

最も降雨の多い月:1月(平均降雨量は217mm)
最も降雨の少ない月は:8月(平均降雨量は42mm)
年間降水量:1,365.1mm

  • 東京と比較した特徴①
    • 東京の年間降水量とほとんど同じ。
  • 東京と比較した特徴②
    • 東京は最も平均降水量が多い月で187mmに対してサンパウロは217mmなので、東京よりも降雨量が多い月が存在する。
  • 東京と比較した特徴③
    • 雨季と乾季がしっかりと分かれている。

風速

最も風が強い月:10月(13.8km/h)
最も風が弱い月:2月(10.8km/h)

  • 東京と比較した特徴
    • 大きな差ではないですが、東京と比べると若干風速が弱い。

日照時間

最も短い日(冬至):10時間41分
最も長い日(夏至):13時間35分

  • 東京と比較した特徴
    • 冬至と夏至の差が短いので、東京よりも日照時間が安定している。

南アメリカ(サンパウロ)原産の植物の育成環境

以上のことから、南アメリカ(サンパウロ)原産の植物を日本(東京)で育成するときには、下記のような育成環境が望ましいと考えられます。

  • 夏には耐暑対策、そして冬には耐寒対策をする必要がある。
  • 水を好むため、水やりは他の多肉植物より多めに与える。
  • 風通しのよい場所に置く。室内の場合に強めの風をあてる必要はない。
  • 冬は、光量が不足する可能性があるので水やりなどを少なくする。

まとめ

今回は、多肉植物の原産地の違いについて地域ごとに比較しました。

そこまで面積が大きくない日本でも北海道と沖縄では天候や気温などにかなりの違いがあるのと同じく、同じ国でも東西南北で植物を取り巻く環境は大きく異なります。

ガーデニングショップでもあまり見かけないような珍しい植物の特徴や原産地を確認するのなかなか難しいですが、可能な範囲で情報を集めて成育環境に反映させることができれば、よりよい植物ライフを過ごせることにつながります!

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