植物が落葉する7つの理由:落葉は寒い季節だけではなく、年中起こる生理現象

落葉=枯れるではない

春には葉を広げて、夏には旺盛に葉が生い茂り、秋になると紅葉を始め、冬になると葉を落とす「植物の成育サイクル」

じつは日本のように植物がいっせいに紅葉する国はめずらしく、海外から来た方は紅葉におどろくことも多いようです。

日本での紅葉は、四季折々かわっていく中で毎年見られる現象の一つですが、季節のうつり変わりだけではなく条件が重なることによって、植物が葉を失うことは起こりえます。

ここでは、植物が落葉する主な理由についてご紹介します。

目次

落葉する理由

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1. 季節の変化

夏が終わって、気温の低下や日照時間が短くなるなどの変化が起こると、「落葉樹」とよばれる植物は葉を落とします。

日照時間が短い季節に葉を展開させていても、植物が本来必要とする光の量を確保できない日が続いてしまいます。
また、氷点下などの気温では葉の中に貯めている水分が凍結することもあります。
そのため、「コスパ」の面や「自己防衛」の観点から、植物は葉に預けている水分や栄養分を幹に回収したうえで、葉を落とします。

2. 水が足りない

植物が必要としている水分を体内に蓄えていない場合にも、落葉する場合があります。

ひとが暑いときに汗をかくように、植物は葉の温度を調整するために葉から水分を出します。
水分が不足しているときは、光合成よりも葉から水分をだす「蒸散」を防ぐことを優先して、葉を落とします。

自分の「成長」よりも、自分の「生命」がだいじなわけです。

水分が不足していることで、葉の成育がうまくいかずに落葉するケースもあります。

3. 栄養分が足りない

植物が必要としている栄養分が不足している場合にも、葉が黄色くなり落葉することがあります。

植物が必要としている肥料分で、三大栄養素として「窒素(ちっそ)」「リン」「カリウム」が知られていますが、このうち葉肥ともいえわているのは、「窒素」です。
窒素が不足すると落葉に直結しますが、窒素だけではなくいずれかでも不足すると、本調子をだせずに落葉することもあるでしょう。

4. 病気や虫

病気にかかってしまったり、植物を食べてしまう害虫からの攻撃を受けたりすると、ダメージを受けた葉を落とすことがあります。

病気が植物全体に広がらないうちに、被害を受けた葉のみを意図的に落とすのです。
これはひとや動物には到底できない、植物の“再生力”があってこそできるワザです。

また、害虫が葉の一部を食べると栄養の循環がうまくいかずに、最終的に落葉することがあります。

5. ストレス

植物が突然の環境変化や、何らかのストレスを受けると、葉にダメージを負うことがあります。

例えば、あまり光のあたらない屋内で育てていた植物を急に強い光があたる屋外に出したときや、台風などの強い雨風によって環境ストレスがある場合に、植物は葉を落として成長よりも生命を優先します。

6. 成長サイクル

落葉樹に限らず常緑樹とよばれる植物でも、葉を落とす成長サイクルを持っています。

例えば、植物が成長し下葉に光が当たらなくなった場合に、下の葉を維持するよりも、高い位置に新しい葉をつけた方が効率よく光合成ができます。
また、特に害を受けていない葉も日数が経過していくにつれて劣化していきます。
今の葉よりも新しい葉を展開させた方が、光合成が効率よくできると植物が判断したときにも、落葉します。

植物が成長していく過程で自然に起こるものであり、健康な植物であっても葉を落とすことがあります。

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まとめ

今回ご紹介したように、植物が落葉する理由はさまざまです。

落葉は植物が生命を保つためのメカニズムの一つであり、重要な役割を果たしています。

自然界では落葉した葉が土壌改良剤となり、改良された土壌で植物がまた成長するという循環が成り立っています。

植物は落葉する前に葉に預けた栄養分を回収しているため、地面に落ちた葉は栄養分が少ないことが多いですが、落ちた葉を虫が食べて微生物が分解することで、土壌改良剤として生まれ変わります。

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