水と風で元気に育てる
土を使わないユニークな生態で、インテリアの一つとしても注目を集める「エアプランツ(チランジア)」。
確かに土はいらないものの、手がかからないわけではなく、育て方を間違えるとカンタンに調子を崩してしまいます。
エアプランツの故郷である中南米の環境を日本の室内で再現するには、水やり以上に「濡らした後の乾燥」と「空気の流れ」が欠かせません。
すでにエアプランツを育てている方も、これからお迎えしようと思っている方も、ぜひ参考にしてみてください
エアプランツ(チランジア)は水やりをしないと枯れる
エアプランツ(チランジア)の生態
エアプランツは土に根を張らず、樹木や岩にくっついて生きる「着生(ちゃくせい)植物」です。
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- 土に根を張らないその姿
- 空気中の水分を吸収する力が強い
エアプランツの故郷は、中南米の熱帯雨林や砂漠地帯です。
雨水に打たれたり、夜~早朝に発生する霧の水分を吸収したりしています。
水やりは必要ないのでは!?
と思われがちですが、実際には「定期的に水やりをする必要がある」植物なのです。
「空気中の水分だけ」では足りない
日本も湿度が高い国ですが、室内や冬は乾燥しやすく、基本的に雨や霧が室内に侵入することはありません。
エアプランツの正しい水やり方法とタイミング
基本の水やりは「ミスティング(霧吹き)」
エアプランツへの基本の水やりは、霧吹きで株をまんべんなく濡らす「ミスティング(霧吹き)」です。
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- 頻度:週に2〜3回(湿度が低い環境では、週に4~5回まで増やす)
- タイミング:夕方〜夜に行う。エアプランツは夜間に気孔(水の吸い込み口)を開くため、昼間は吸水しにくい。
- 量:水滴がしたたるくらい、たっぷりと。
筆者ちなみに自宅では風通しのよい場所でエアプランツを育てているため、毎日ミスティングをしても、調子を崩したことはありません。
ちなみに以下の記事でご紹介している通り、100円ショップでも、見た目がおしゃれで使いやすい霧吹きが購入できます
特に乾燥する場合は「ソーキング(水に浸ける)」も行う
特に乾燥が激しいときは、水を張った容器に株全体を4~6時間ほど水に浸ける「ソーキング」も行いたいところ。
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- 頻度:月に1〜2回
- タイミング:ミスティングと同じく、夕方〜夜がおすすめ。
- 時間:4時間〜6時間
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ただし冬は水温が低いため、ミスティングで済ませるか、ぬるま湯での実施がおすすめです。
ソーキングは「水やりを忘れていたら、葉がカサカサしてきた…。」というときの対処にも有効です。
ただし、長時間浸けっぱなしにすると株が腐るリスクもあるため、アラームを活用するなどの対策は忘れずに行いましょう。
「水やり後の乾燥」を怠ってはいけない理由
水やり(特にソーキング)をした後は、風通しのよい場所に置き、しっかりと乾かすことが重要です。
また、エアプランツは効率よく吸水できるように、葉と葉の間に水を溜められる形状をしています。
特に、なかなか乾かない環境であれば、株を逆さまにして振り、中心部に溜まった水をしっかりと切りましょう。
エアプランツの育成で大切な「水やり以外の管理方法」3選
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エアプランツを元気に育てるためには、水やり以外にも気を付けたいポイントがあります。
①日当たり:明るい日陰がベター
エアプランツは日当たりのよい場所を好むものの、夏の直射日光に当てると「葉焼け」を起こしてしまいます。
レースのカーテン越しの柔らかい光が入る窓辺など、「明るい日陰」がベストな置き場です。
②風通し:「空気の流れ」により呼吸を促し、早く乾燥させられる
一方、閉め切った室内では空気が滞留しているため、株が呼吸しにくく、乾きにくい状態に…。
乾きが遅いと雑菌が繁殖しやすく、株が腐ってしまう原因にもなるため、風通しのよさは欠かせない存在です。
空気が動きにくい場所は避け、なるべく窓を定期的に開けて、空気の流れを作ってあげましょう。
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もし換気するのが難しい場合は、サーキュレーターを活用することも対策の一つです。
Amazonや楽天では、手ごろな価格帯でサーキュレーターを入手できます。
③気温:日本の夏と冬を乗り切る温度管理
暖かい春や秋はエアプランツにとって心地よい季節ですが、夏や冬を乗り切るには適切な環境を準備する必要があります。
夏の管理
30℃を超える猛暑日は、エアプランツが苦手とする「蒸れ」で枯れるリスクが高まります
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最高気温が30℃を超える季節は、可能な限り直射日光が当たらず、涼しい室内に避難させるのが無難です。
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おすすめはできませんが、もし屋外で管理する場合は、風通しのよい日陰に置きましょう。
ちなみに、植物の「暑さ対策」は以下の記事でまとめているため、よろしければ参考にしてみてください
冬の管理
エアプランツは10℃以下になると生育が止まり、5℃以下に差し掛かると調子を崩してしまうリスクも…。
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冬は室内の暖かい場所に移動させ、特に夜間は窓辺の冷え込みにも注意してください。
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最低気温が5℃以下になる季節は、屋外での管理はやめましょう。
植物の「寒さ対策」は以下の記事を参考にしてみてください
エアコンの風は避ける
エアコンの風が直接当たると乾燥しすぎたり、温度変化が大きすぎたりするため、置き場所には注意が必要です。
エアプランツが発する「不調のサイン」
最近ちょっとエアプランツの様子がおかしいかも…。
と感じたら、手遅れになる前に対策をしましょう。
葉先が茶色い・丸まっている(水分不足のサイン)
すぐにソーキングを行った後、風通しのよい場所で乾かしてください。
いちど葉先が茶色くなると、元の葉色に戻ることはありません。
生育上は茶色い葉をつけていても問題ありませんが、もし見た目が気になる場合は、変色した部分をハサミで切り落としましょう。
根元が黒ずんでバラバラに崩れる(蒸れ・腐敗のサイン)
- 株の根元が茶褐色や黒っぽく変色している
- 触るとブヨブヨしている
- 軽く引っ張っただけで、葉がバラバラと抜け落ちてしまう
上記の症状が出ている株は、中心部まで腐っている可能性が高く、その状態から復活させるのは難しいです。
今回の教訓を生かし、次に育てるときは「風通し」と「水やり後の乾燥」を意識しましょう。
初心者でも失敗しない!育てやすいおすすめエアプランツ3選
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エアプランツは、世界中に600〜700品種以上が存在すると言われています。
その中でも比較的育てやすく、見た目もおしゃれな品種をご紹介します!
オシャレといえばこの品種「キセログラフィカ」
銀白色の葉がカールする姿は、インテリアとして大きな存在感を発揮します。
肉厚な葉に水分をたくさん蓄えられるため、乾燥にも強く、初心者でも失敗しにくい品種の一つ。
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ただしその人気の高さから、他の品種と比べると販売価格が高めに設定されていることが多いです。
100均でも買えて育てやすい「イオナンタ」
非常に強く、株元から子を吹きやすいのも特徴の一つ。
調子がよいと、紫色の筒状の花を咲かせます。
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開花を楽しみたい方にもおすすめの品種です
“白いフワフワ系”でズボラさん向けの「テクトラム」
この白い毛の正体は、水分を絡め取るための「トリコーム」と呼ばれるもの。
「テクトラム」はトリコームが他の品種よりも長く発達しているため、エアプランツの中でも乾燥に強いのが特徴です。
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少ない水やりでも育つため、ズボラさん向けの品種といえるでしょう!
まとめ:エアプランツは初心者でも楽しみやすい植物
エアプランツは、ポイントさえ押さえれば初心者でも育てやすく、他の植物と違ったユニークな姿で楽しませてくれる植物です。
大切なのは「たっぷり濡らして、しっかり乾かす」という自然に近いサイクルを意識すること。
明るい日陰や適度な風通しを確保すれば、さらに元気に育ちやすくなります。
エアプランツをストローで作った「ヒンメリ」で飾る方法については、以下の記事でご紹介しています


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