“脱皮する”多肉植物
「リトープス」の基本データ
育 て 易 さ:★★☆☆☆
成 長 速 度:★☆☆☆☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5℃)
耐 暑 性:★★☆☆☆
原産地:南アフリカ・ナミビア
花言葉:『こよなき魅力』、『用心深い』
科・属:ハマミズナ科 リトープス属
学名:Lithops(リトープス)
「リトープス」の成長記録
小型を超えて、超小型ともいえるサイズ感の多肉植物、「リトープス(Lithops)」の成長記録です!
2023年10月30日(October 30, 2023)
神奈川県川崎市にある多肉植物専門店、「タナベフラワー」で開催された多肉植物のイベントに行ったときに、「リトープス・ミックス」という名前で販売されていた植物を購入してきました!
「リトープス」の中にもいろいろな品種がありますが、さまざまなリトープスを育ててみたかったのが、「リトープス・ミックス」を購入した理由です。
“ミックス”というだけあって、ひとつの鉢に赤色、黄緑色、オレンジ色、だいだい色、紫色など、合計8つの「リトープス」が土の上に顔を出しています
土の上には、黒い化粧石が敷きつめられているので、「リトープス」の色が際立って見えるのも特徴といえるでしょう!
“リトープス”という名前は、ギリシャ語で「石(lithos)」と「似る(ops)」が由来となっており、見た目のとおり石に似ていることから、名前が付けられた植物です!
「リトープス」は、乾燥地帯で生息していくために必要な水を体内にため込むために多肉質なカタチに、そして草食系の動物から食べられないように石や砂利に擬態をしたことで、今の見た目に進化したと言われている多肉植物です。
「リトープス」には色とりどりの様々な品種があり、見た目の美しさや色のバリエーションが豊かなことから、別名「砂漠の宝石」とも呼ばれている植物。
秋から春までの涼しい時期が成長期とされる、冬型の多肉植物の代表品種ともいえる植物でもあります!
春先には葉が中央部分から裂けて中から新しい株が出てくる、まるで爬虫類が脱皮をするような成長過程を経て、徐々に大きく成長していくようです。
多肉植物の中には、ひとの背を超える大きさまで成長する品種もいますが、大部分の品種が小さい見た目をし、大きく成長しても40~50cmぐらいの大きさを保っている生き物。という印象をもっています。
ほかの多肉植物に比べると、ガーデニングショップで並ぶ「リトープス」は直径3~4cmほどのモノが多く、すごく大きく成長した株でも10~15cm程度といったところではないでしょうか。
「リトープス」の大株が、あまりガーデニングショップに並ぶことはないことからも、小さなサイズで親しまれている植物ということがうかがえます。
2023年12月2日(December 2, 2023)
自宅で「リトープス」を育て始めてから、約1か月が経過しました。
基本的にお日様の光が好きな多肉植物なので、屋外に置き、直射日光によく当たる場所で育てています。
なぜか、お迎え直後に1株だけ勢いよく萎れていき、そのまま枯れてしまいましたが、残りの「リトープス」たちは今のところ元気に過ごしているようです!
枯れてしまった原因は正直分かりませんが、「ここまで跡形もなくなるのか・・・。」というぐらい、ある意味きれいに枯れていきました。
リトープスに限らず、小さいうちに枯れてしまった植物は、枯れ葉などの残骸も残さず、どこに行ったのか分からないぐらい枯れて無くなってしまうことから、“溶ける”とも表現されることがありますが、本当にそんな感じです。
ちなみに、購入時は鉢の右下に、オレンジ色の「リトープス」がいました。
ほかの株と比べると、オレンジ色の「リトープス」は購入時から株元がすこし細かったので、思うように成育できていなかったのかもしれません。
とても成長が遅い植物ですが、1か月前の写真と比較すると少しだけ植わっている鉢が小さく見えるので、残った「リトープス」たちが成長していることは確認できます!
いくら“冬型の多肉植物”といえども、寒すぎる環境であったり霜にあたったりするのは苦手なようです。
12月に入ってから屋外は最低気温1桁の日が続いているので、すこし心配なところですが、最低気温が5℃を下回っていないので、引き続き直射日光のあたる屋外の環境で育てています。
2024年4月3日(April 3, 2024)
結局、真冬の寒さがピーク期を迎えたときだけ室内に取り込みましたが、冬の間も基本的に屋外で育成していました。
そして季節は春になり、「リトープス」が殻を脱いで成長していく姿を、初めて見ることができました。
たしかに、爬虫類が脱皮をしていく姿のようにも見えます!
まだ脱皮をし始める様子のない品種、これから脱皮をしようとしている品種、脱皮の最中である品種、脱皮を終えかけている品種など、いろいろな「リトープス」が確認できます!
わたしは多肉植物は全般的に好きですが、リトープスだけに特化して育てている“リトープス愛好家”ではないので、それぞれの「リトープス」の品種名までは分かりませんが、いろいろな品種が育てられている“ミックス”にしたのは、正解だったようです。
色の違いだけではなく成長の違いもあって、おもしろい!
ただ、脱皮をする際に、周囲の「リトープス」がすこし邪魔になっている気がするので、鉢が少し手狭なようです。
2024年5月9日(May 9, 2024)
前回から、約1か月が経過しました。
無事に、すべての「リトープス」が殻を破るようにして、ひと回り大きく成長したようです!
自宅にお迎えしたときから約半年間かけて、2倍ぐらいの大きさにまで成長しました!
脱皮後に、植えられていた鉢が、さらに小さくなってしまったように思います。
鉢内の人口密度が上がりすぎてしまい、「リトープス」の成育上にも問題がでてしまいそうなので、秋にはもう少し大きな鉢に植え替えた方が良いでしょう。
「リトープス」は夏に成長が緩慢になり、秋からまた成長を始める植物なので、植え替えの適期とされているのは、夏の終わりごろから11月ごろです。
もっと成長速度が遅い多肉植物だと思っていましたが、思っていたよりもずっと、成長速度の早い多肉植物です!
2024年9月22日(September 22, 2024)
さらに、4か月が経過しました。
見事に徒長してしまった「リトープス」です・・・。
それまで順調に育っていた「リトープス」ですが、暑くなってくるにつれて、3株枯れてしまいました。
そのタイミングで屋外の日陰に避難させ、しばらくそのままの環境で育てていたところ、このような姿に
「リトープス」は秋から春までの間よりも、夏の季節の育て方がむずかしいようです。
夏の直射日光に当ててしまうと枯れてしまい、屋外の日陰に置いておき日照不足になっていた状態で、水やり頻度が高かったことが徒長の原因だと思うので、断水気味にして徒長を防ぐ必要がありそうです。
(更新中)
自宅でたねから育てている「リトープス」の記録については、下記の記事で書いています。
「リトープス」の育成環境
日当たり
「リトープス」は日光浴が好きな植物ではあるものの、夏の季節の直射日光には注意が必要です
暑い季節の強い日光に当ててしまうと、溶けるように枯れてしまうこと危険性が高まるでしょう。
自宅では、秋から春までの間は、屋外のなるべく長時間直射日光のあたる場所で育てています。
夏の季節にも、直射日光の当たる場所で育てていたところ、何株か枯れてしまいました。
水やり
「リトープス」は、体内に多くの水分を貯めている多肉植物の仲間です。
水やりは控えめにすることで、健康的な成長につながるでしょう。
自宅では、雨があたらない軒下で育てていて、鉢内の用土が完全に乾いてから2~3日後のタイミングで水やりをしています。
夏の間にも、水やりを継続していたところ、株がヒョロヒョロとした見た目に徒長してしまいました。
夏の季節と、冬のピーク期に屋外で育てる場合には、水やりを控えめにする必要があるでしょう。
肥料
「リトープス」は購入時の用土に植わったまま、まだ植え替えをしていないので、用土の中に肥料が入っているのか分かりかねます。
液体肥料は、秋と春の成長期に、2週間に1回ほどの頻度で与えています。
本来、肥料分の少ない土壌で暮らしている植物なので、健康的な成長には多くの肥料分を必要としません。
自宅では、液体肥料を与えるときには、一緒に活力剤の「リキダス」を与えています。
植物の成育には、肥料や活力剤だけではなく水や光などの要素が絡んでくるので、一概に活力剤だけの効果を測ることはできませんが、個人的には「リキダス」を与えると、植物が元気になったような気がしています。
同じ冬型の多肉植物「亀甲竜」の成長記録などは、下記の記事で書いているので、よろしければお読みください。
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