パキポディウム・恵比寿笑い(ラメリー接ぎ木)の育て方・成長記録(更新中)

接ぎ木のコーデックス

目次

ブレビカウレ(恵比寿笑い)の基本データ

育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★☆☆☆
耐 寒 性:★★★☆☆(耐寒温度(目安):10℃)
耐 暑 性:★★★★★

原産地:マダガスカル
風水・花言葉:『永遠の愛』
科・属:キョウチクトウ科 パキポディウム属
学名:Pachypodium brevicaule

ブレビカウレ(恵比寿笑い)の成長記録

神奈川県川崎市にある多肉植物専門店、タナベフラワーで購入してきた「パキポディウム・ブレビカウレ(Pachypodium brevicaule)」の成長記録です!

2024年4月27日(April 27, 2024)

「パキポディウム・ブレビカウレ」といっても、この株は同じグループ(属)に所属している強い植物「パキポディウム・ラメリー」という植物に接いである株です。

正式に記録を付けていたワケではありませんが、購入して来てからは、おそらくすでに2年半ぐらいが経過しているモノと思われます。

植木鉢は家具屋の「IKEA」のモノを使用しています。

「接ぎ木」は異なる植物を人工的にひとつの株にして、上に接ぐ植物の成長速度を倍速させる園芸手法で、園芸では特にサボテンに、この接ぎ木を用いて大きく成長させたり増やされたりする技術を採用されています。

実際に、多肉植物専門店に足を運ぶと、接ぎ木用のサボテンの定番である「竜神木(Myrtillocactus geometrizans.)」が切断された状態で、根っこも生やさずに無造作に置かれている光景を見かけることも。

園芸だけではなく農業にも用いられる手法で、ガーデニングショップには野菜苗の中に“接ぎ木苗”として、様々な野菜の苗や果樹が並ぶ光景も見ることができます。

おそらく、先に農業で行わていた「接ぎ木」という技術を、園芸分野にも順応させたのだと思われますが、いずれにしても多くの植物をつくり出したり、おいしい野菜をたくさん収穫するために「接ぎ木」はなくてはならない存在です。

園芸を趣味にしているレベルでは、「接ぎ木」は結構ハードルが高めで、実際に以前パキポディウムの接ぎ木にチャレンジしたところ、見事に失敗したこともあります・・・!

The 珍奇植物といった見た目をしています。

接ぎ木に用いられている下の部分(台木)が黒っぽくてゴツゴツした見た目をしているのに対して、接いである上の部分(穂木)は真っ白の色を身にまといフワフワのマシュマロのようにも見えるので、上下間でのギャップがすさまじく「珍奇植物」という名が適任の植物です。

購入したときは、ちょうど台木のラメリーと同じぐらいのサイズだったのですが、お迎えして来てから、あれよあれよという間にラメリーの横幅を超え、いまやラメリーから半分転落しているような見た目にまで成長してしまいました。

「棚からぼたもち」ならぬ、「棚からマシュマロ」といった状態ですね

具体的な計画を立てているワケではありませんが、もしかしたら将来的に「パキポディウム・ブレビカウレ」を台木から取り外す、いわゆる「接ぎ木降ろし」を行うかもしれません。

ただ、このままのペースで成長してしまうと「パキポディウム・ブレビカウレ」を接ぎ木から降ろして、また自分の根を生やしてしまうことは物理的に不可能な状態になってしまうでしょう・・・。
すでに、接ぎ木降ろしをして自分の根を生やしてもらうのは無理な状態かもしれませんが、これ以上カタチを崩してしまわないように植え替えをすることに。

根はこんな感じでした!!

パキポディウム属に所属している植物は、根が細くて植え替えのときにすぐに切れてしまうことが多いですが、台木である「パキポディウム・ラメリー」の根は、ほかの品種よりは太めの根を生やしています。
それでも、鉢から出したときに切れてしまう根はありましたが、この植物はとても強い!!
多少根が切れてしまっても、何事もなかったかのように立ち振る舞ってくれる植物です。

(穂木の「パキポディウム・ブレビカウレ」は、ラメリーなどの強い植物に接がれていない本来の状態では、とてもデリケートな品種なので、植え替えも慎重に行う必要があります。)

最近では、自分で配合したオリジナル培養土を使用することが多いのですが、このときは市販の「さぼてん 多肉植物の土」を使用していました。
良いガーデニンググッズを多く生み出している「花ごころ」さんの商品ですね。

「パキポディウム・ブレビカウレ」は3年ぐらい植え替えをしていなかったので、さすがにちょっと土は劣化していましたが、それでもまだ使用できる用土は残っている状態だったので、園芸用のふるいにかけて、再利用してまた違う植物に使用させてもらっています。

園芸用土のリサイクルについては、別の記事でくわしくご紹介しています。

2024年8月7日(August 7, 2024)

春に開花ラッシュを見せてから、お花を咲かせるペースはその後いったん落ち着いていたものの、35℃以上が連日続くような暑い時期にふたたび黄色いお花を開きました!

元気なことは良いことですが、どこか成長を急いでいるようにも見えてしまいます!

植物の成長を促したいのであれば、花芽を上げはじめたらお花を咲かせる前に、切り落としてしまった方が良いですが、この植物にはそんな気をつかわずとも関係なく成長してくれそうです!!

葉につけている緑色も、葉緑体がたくさん詰まったような濃い緑色をして、太陽から降りそそぐ光をすこしでも効率よく吸収しようとしている様子が伝わってきます。

この株は、台木も穂木も日本国内でたねから育てている「実生株(みしょうかぶ)」です。

「実生株(みしょうかぶ)」と、原産地であるマダガスカルで育っていた株を輸入した「現地球(げんちきゅう)」では、見た目が大きく異なります。
「実生株(みしょうかぶ)」は、成長点付近にトゲがありますがマイルドな見た目に。
一方の「現地球(げんちきゅう)」は、成長点付近にトゲはほとんどありませんが、過酷な環境を生き抜いてきたワイルド感が備わっています。
育ってきた地域によって見た目が変わってくる理由には、湿度や温度、風など様々な要因が挙げられるでしょう。
カタチが異なる理由を正式な形式で解明された方はいまだにいませんが、マダガスカルで吹く風には小さな砂が乗っていて、その砂が株に打ちつけてくることで「現地球」にはトゲが無くなり、ワイルドな見た目に磨きがかかっているではないか。
といったのが、園芸を趣味にしている者のひとりの見解です。

(更新中)

自宅で育てている塊根植物は、下記の記事でまとめています
よろしければ、あわせてお読みください。

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ブレビカウレ(恵比寿笑い)の育成環境

日当たり

ベランダの環境で朝から日没まで直射日光のあたる、うちではもっとも日の当たる場所で育てています。

冬の間は葉を落とすものの、落葉した状態であっても身体の一部からは光合成をしている植物なので、窓際に置いてレースのカーテン越しの光を浴びて寒い季節を乗り越えてもらっています。
レースのカーテン越しの光では、すこし光量が足りないかもしれないと思いますが、毎年問題なく休眠から覚めてくれている「パキポディウム・ブレビカウレ」。

「パキポディウム・ブレビカウレ」は、標高1400~2000mくらいの比較的涼しい岩山で生活している植物で真夏の強い直射日光には強くない植物ですが、「パキポディウム・ラメリー」に接いである株は、真夏の直射日光でも問題なく成長してくれています。
直射日光に弱い植物などを直射日光に当てると、葉緑体の数を減少させ葉の緑色を薄くし、光の量を調整する植物もいますが、真夏でも葉の緑色が濃いままなことからも、強い光に強い植物であることがうかがえます。
(ラメリーに接いでいないときは、真夏に直射日光が一日当たる環境は避けた方が無難です。)

水やり

春と秋までの暖かい季節には、基本的に雨に水やりを任せています。

真夏の時期はほかの季節よりも気温が高くなる分、植物が体温調整をするために水分を葉から蒸発させる速度が上がるので、自宅では3~4日程度雨が降らなければ水を与えることにしていますが、ここまで大きく成長した株であればもっと少ない頻度でも問題ないでしょう。

パキポディウム属は基本的に水を切り気味で育てる植物ですが、多少水やりが多くても水がすぐに乾く用土を使用していれば、そこまで根腐れのリスクは少ないと感じています。

冬に休眠をしたらほぼ水やりはせずに、冬の間に寒さ対策で室内に取り込んでから、春に屋外に出すまでに水やりをする回数は1~2回ぐらいです。

肥料

用土の中に、緩効性肥料「マグァンプ」の大粒を混ぜ込んで与えています。
春と秋が成長期になるので、この時期には2週間に1度ぐらいのペースで液体肥料を与えています。
肥料を与えた方が健康的に育っている印象は受けますが、たとえ肥料がなかったとしても、それなりに元気に育つ植物でしょう。

コーデックスの鉢をお探しであれば、「Gyropot」という植木鉢もあります。
以前に東急ハンズでもお見かけしたこともあり、見た目がカッコイイだけではなく、通気性が良く育成面でも安心して育てられる植木鉢です。
見た目がカッコイイ鉢はありますが、育成まで考えられている鉢は限られてくるモノです。

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