ギムノカリキウム属のサボテン:「海王丸」の育て方・成長記録 ※更新中

強い光が苦手なサボテン

目次

ギムノカリキウム:海王丸の基本データ

育 て 易 さ:★★☆☆☆
成 長 速 度:★★★☆☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5~10℃)
耐 暑 性:★★★★☆

原産地:アルゼンチン、ブラジル
科・属:サボテン科・ギムノカリキウム属
学 名:Gymnocalycium denudatum var.paraguayensis.

ギムノカリキウム:海王丸の成長記録

神奈川県横浜市にある総合園芸専門店、ヨネヤマプランテイション本店で開催された多肉植物のイベントでお迎えしてきた、サボテン「ギムノカリキウム:海王丸(Gymnocalycium denudatum var.paraguayensis)」の成長記録です!

購入金額は、ワンコインだったと思います!
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2024年6月16日(June 16, 2024)

実は、ここ最近までずっと不調だった「ギムノカリキウム:海王丸」ですが、ここに来て奇跡の復活を遂げた様子です!

むっちりとしたボディをしています!

お迎えしてきたのは2023年の秋ごろでしたが、冬に差しかかったタイミングで寒さに当ててしまったところ、むっちりとしたボディが柔らかくなってしまい、実際に「海王丸」を指で押したときの触感は、“ブニブニ”といった感触。

これはもう完全に「やらかしてしまったな・・・」とショックを受けましたが、ダメ元で屋外の環境から退避させ、室内に取り込んでおきました。
室内といっても常に暖房を稼働させているような環境ではなく、屋外よりはいくらか暖かい程度のもので、1~2月ごろの真冬が到来したときには、最低気温が10℃程度まで低下するような室内です。

冬の間はアガベなどの多肉植物を植物育成用LEDライトに当てて育てていましたが、その光がギリギリ届くような環境に置いておきました。
体調が悪い状態で、強い光を当ててしまうのは逆効果になることが多いですし

室内の育成場所では、風の流れをつくるために、サーキュレーターは常時稼働させていました。

ブニブニになった触感から「海王丸」が腐ったのだと思っていたので、冬の間はほとんど水やりを行いませんでしたが、半年ぐらい経過してから「海王丸」をふと見てみると、ん!?なんだか張りがある!!
まさかと思って、「海王丸」を触ってみると・・・硬い!!
といった、奇跡の復活劇です!!

植物は枯れてしまったと思わせる見た目をしていても、実は生きていていずれ復活することもあるので、しばらく置いておくことをオススメします

それにしても、「海王丸」は耐寒温度が5℃程度といった情報を信じてしまいましたが、実際のところはもっと寒さに弱い品種なのかもしれません。
もちろん個体差もあると思うので一概にいえないところですが、秋から冬に切り替わる季節は、最低気温が10℃を切ったタイミングで室内などに取り込んだ方が無難な品種だと思われます。

植木鉢と「海王丸」が植わっている用土は購入時のままなので、体調が戻ったところで、今後の成長を促すために、そして根っこのチェックも兼ねて植え替えをすることにしました。

「海王丸」を鉢から出したところです。

鉢から出して根の状態を見てみたところ、元気のよさそうな白い根も多く、状態は良さそう!
ここ最近までずっと不調だったというのが、信じられないぐらいです。

植え替え完了です!

そして、新しい鉢と多肉植物用の土に植え替えました!
自宅では、「赤玉土」、「ひゅうが土」、「鹿沼土」、「パーライト」、「くん炭」などを混ぜ合わせたオリジナル培養土を使用しています。

下記はアガベ用の土として書いた記事ですが、サボテンやほかの多肉植物全般的に、同じ土を使用しています。

サボテンは、植え替えのときに根を整理した方が逆に成長すると言われることもありますが、「海王丸」はほとんど根の整理をせずに植え替えました。

また、サボテンは植え替えた後にしばらく乾燥させた方が良いとも聞きますが、自宅ではいつも植え替えた直後に一度水やりを行い、用土が粉々になってしまった微塵(みじん)を鉢底から抜くようにしています。
これまで自宅では、サボテンを植え替えた後に乾燥させなかったからといって、サボテンが調子を崩したことはありません。

2024年8月4日(August 4, 2024)

植え替えをしてから1か月半が経過した「海王丸」の様子です。

水やり直後ではないのですが、ピカピカですね!

植え替えはサボテンだけではなく、植物全般にとってストレスがかかることで、根を整理されるのがキライな植物などは植え替え直後に調子を崩してしまうこともあります。
ただ、「海王丸」の状況を見る限りでは、植え替えのストレスを受けなかったのか、もしくはすでにストレスから立ち直ってくれたようですね!

さすがに前回の写真からは1か月半という期間なので、大きさにはほとんど変化が見られないものの、水を吸い上げてボディが破裂してしまわないか心配になるぐらい、パンパンに膨れています。

植物には同じ品種の中でも株ごとに個性がありますが、「海王丸」はほかの植物と比べても、特に個体差の激しい品種です。
大きく成長するタイプや大人になっても手のひらサイズのもの、トゲがまっすぐなタイプやトゲがうねるタイプなど、好みの「海王丸」を探すのが結構楽しかったりします。
この個体差が、「海王丸」が高い人気を誇っているひとつの理由ではないでしょうか。

購入時にも、このパンパンに膨れているボディに惹かれて購入したことを、ここに来て思い出しました!

「海王丸」の所属しているギムノカリキウム属は、サボテンの中ではめずらしく強い光を苦手としている植物のグループで、直射日光にガンガン当てて育てるよりは、午前中の一時間だけ直射日光に当たるぐらいの環境の方が、調子が良い傾向にあります!

今のところ「海王丸」は、ベランダで手すりの日陰になるような場所で育てています。

(更新中)

海王丸と同じギムノカリキウム属のサボテン「牡丹玉」についても、別の記事でご紹介しています。

ギムノカリキウム:海王丸の育成環境

日当たり

「海王丸」は、強い光を好まないサボテンの仲間です。
強い光を好まないとはいっても、サボテンの仲間なので室内では光の量が弱すぎるので、基本的には屋外での管理をし、もし室内で育てたい場合には明るい窓辺で育て、それでも光が足りないようであれば植物育成用LEDの力を借りることも必要となるでしょう。
真夏の正午前後などの強い直射日光は避けて、屋外で午前中に少し直射日光になるところ、または真夏の季節だけは日陰に移動させるぐらいでもちょうど良いと思います。
春と秋などは午前中だけ直射日光の当たる場所で育てていますが、成長期であっても強い西日などには当てない方が無難な植物です。

水やり

サボテンは数週間、数か月水やりをしなくても枯れることがないぐらい乾燥に強い植物ですが、「海王丸」の所属するギムノカリキウム属は、サボテンの中ではめずらしく水が好きな植物です。
それでもずっと根が濡れたままの環境で育てていると、根腐れなどを起こしてしまいやすくなるので、用土が完全に乾いた1~2日後に水やりをするサイクルがベストですね。
ほかの多肉植物やサボテンよりも水やりの回数は多めの方が、健康的に育つ植物といえるでしょう。

肥料

用土にゆっくりと長く効き目のある緩効性肥料を入れていますが、液体肥料などは与えていません。
「海王丸」の所属するギムノカリキウム属は、肥料を多めに与えるとよく成長するグループの植物です。
ただ、過剰に肥料を与えると“肥料焼け”などの症状を起こしてしまうので、過剰に肥料を与えるのは避け、ほかの多肉植物よりもすこし多めに肥料を与えるぐらいが、ちょうど良い育て方といえるでしょう。
「すこし多め!?」と、迷うぐらいなら、ほかのサボテンと同じタイミングで同じ量だけ与えておけば、問題なく成育してくれます。

「海王丸」は違う鉢に植えていますが、見た目だけではなく通気性にも優れていて育成にも重視した「Gyropot」という鉢があるので、サボテンやコーデックスに合わせる鉢をお探しの方は、候補のひとつとしては有りかもしれません。

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