強い光が苦手なサボテン
ギムノカリキウム「海王丸」の基本データ
育 て 易 さ:★★☆☆☆
成 長 速 度:★★☆☆☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5~10℃)
耐 暑 性:★★★★☆
原産地:アルゼンチン北東部、ブラジル南西部
科・属:サボテン科・ギムノカリキウム属
学 名:Gymnocalycium denudatum var.paraguayensis.(ギムノカリキウム デヌダツム パラガイエンシス)
ギムノカリキウム「海王丸」の成長記録
ギムノカリキウム属のサボテン「海王丸」(Gymnocalycium denudatum var.paraguayensis)の成長記録を付けていきます!
2024年6月16日(June 16, 2024)
ぷっくりとしたボディと、胴に沿うように生えたトゲが印象的な「海王丸」の様子です。
![](https://midori-no-nikki.com/wp-content/uploads/2024/08/海王丸(2024.6.16)-768x1024.jpg)
神奈川県にある総合園芸専門店「ヨネヤマプランテイション本店」で開催された、多肉植物のイベントで購入しました!
ワンコインで購入できる金額だったので、お買い得なショッピングができました
「ヨネヤマプランテイション本店」のイベントの様子は、下記の記事でご紹介しています
ここ最近まで、ずっと不調だった「海王丸」ですが、ここに来て奇跡の復活を遂げた様子です!
調子を崩した「海王丸」(2023年の冬)
少し遡ることになりますが、復活劇をご紹介します。
お迎えしたのは、2023年の秋ごろ。
ある程度寒さに強い品種だと思っていたので、冬に差しかかるタイミングで寒さに当ててしまったところ、株が柔らかくなる事態に…。
「海王丸」を指で押したときには、“ブニブニ”といった弾力のある感触。
サボテンが枯れる前兆として、違和感のある柔らかさになることがあるので、
これはもう完全に、やらかしてしまったな…
とショックを受けましたが、完全に枯れている状態ではなかったので、あきらめずに育てることにしました。
暖かい室内に避難(2023年の冬~2024年の春)
ダメ元で、寒い屋外の置き場から避難させ、室内に取り込んでおきました。
室内といっても常に暖房器具を稼働させている環境ではなく、屋外よりはいくらか暖かい程度のもので、1~2月ごろの真冬が到来したときには、最低気温が10℃程度まで低下するような環境です。
冬のあいだは、アガベなどの多肉植物を植物育成用LEDライトに当てて育てていましたが、その光がギリギリ届くような環境に置いておきました。
株の体調が悪い状態で、強い光を当ててしまうのは、逆効果になることがあるので注意が必要です
室内の育成場所では、最低限の風の流れをつくるために、サーキュレーターは常に稼働させていました。
復活した「海王丸」(2024年の春)
ブニブニになった感触から「海王丸」が腐っている可能性があったので、冬のあいだは、ほとんど水を与えませんでした。
半年ぐらい経過してから「海王丸」をふと見てみると、
ん!?なんだか張りがあるような…!?
まさかと思い、「海王丸」を触ってみると・・・硬い!!
という、奇跡の復活劇でした!
完全に枯れていなければ、そのまま置いておくのがオススメ
植物は枯れてしまった…と思っても、実はなんとか生きていて、いずれ復活することもあります。
ダメ元でも、しばらく置いておくことをオススメします
「海王丸」は、5℃程度の気温があれば耐えられるという情報もありますが、自宅で育てている株は、もっと寒さに弱いようです。
最低気温がひと桁に差しかかるタイミングで調子を崩したので、最低気温が10℃を下回ったタイミングで室内などに取り込む方が無難だと思います。
「海王丸」を植え替えました
2024年6月に、ときを戻します。
「海王丸」が植わっている培養土は購入時のままなので、培養土の入れ替え&肥料補充の目的で、植え替えをすることにしました。
お迎えしてから根の状態も確認できていないので、根っこのチェックも兼ねています。
![](https://midori-no-nikki.com/wp-content/uploads/2024/08/海王丸(2024.6.16)①-768x1024.jpg)
鉢から出して根の状態を見てみたところ、元気のよさそうな白い根が多く、状態は良さそう!
ここ最近までずっと不調だったというのが、信じられないぐらいです!
一本一本の根は細いので、慎重に扱う必要があります
![](https://midori-no-nikki.com/wp-content/uploads/2024/08/海王丸(2024.6.16)②-768x1024.jpg)
古い培養土をひと通り落としたら、株を鉢の中央にセットし、あたらしい培養土を入れて、植え替えは完了です!
自宅では、「赤玉土」、「ひゅうが土」、「鹿沼土」、「パーライト」、「くん炭」などを混ぜ合わせたオリジナル培養土を使用しています。
下記の記事はアガベ用に書いたものですが、サボテンやほかの多肉植物にも、同じ培養土を使用しています。
ご興味があれば、参考にお読みください
一般的に、サボテンを植え替えする際のセオリーは、下記のようにいわれています。
実際に自宅でサボテンの植え替えをする場合は、根をあまり切り落とさず、植え替え直後に水やりをしていますが、セオリー通りに行わなくても問題は起きていません!
サボテンを早く成長させたい場合や、デリケートな品種を植え替えする場合には、参考にしてみてもよいかもしれません。
2024年8月4日(August 4, 2024)
植え替えをしてから1か月半が経過し、さらに暑い季節を迎えている「海王丸」の様子です。
![](https://midori-no-nikki.com/wp-content/uploads/2024/08/海王丸(2024.8.4)-768x1024.jpg)
植え替えはサボテンだけではなく、植物全般にとってストレスがかかるもの。
根をいじられるのが苦手な品種は、植え替え直後に調子を崩してしまうことも、めずらしくありません。
今の「海王丸」のすがたを見ると、植え替えによるストレスを感じさせない見た目をしています。
前回の写真からは1か月半という短期間なので、大きさにはほとんど変化が見られないものの、水を吸い上げてボディが破裂してしまわないか心配になるぐらい、パンパンに膨れています!
植物には同じ品種でも株ごとに個性がありますが、「海王丸」はほかの植物と比べても、特に個体差の激しい品種です。
- 株のサイズ感
- 大きく成長するタイプ
- 大人になっても手のひらサイズの小型タイプ
- トゲの見た目
- トゲがまっすぐなタイプ
- トゲがうねるタイプ
いろいろな樹形をした「海王丸」がいるので、自分好みのひと株を探すのが楽しい品種といえるでしょう!
購入したときも、このパンパンに膨れているボディに惹かれたことを、あらためて思い出しました!
「海王丸」の所属しているギムノカリキウム属の植物は、サボテンの中ではめずらしく、強い光を苦手としている植物のグループです。
直射日光に一日中当てて育てるよりは、午前中の1~2時間だけ直射日光に当たるぐらいの環境の方が、調子がよい傾向にあります!
今のところ「海王丸」はベランダの日陰に置き、強い光の当たらない場所で育てています。
2024年1月2日(January 2, 2024)
前回から約5か月が経過した「海王丸」の様子です。
![](https://midori-no-nikki.com/wp-content/uploads/2024/08/サボテン・海王丸(2025.1.2)-768x1024.jpg)
2023年にいちど寒さで調子を崩したことから、2024年の秋は少し早めに室内に取り込みましたが、すでに株が少し柔らかくなっていました…。
この株は、寒さに相当デリケートなようです。
今回のダメージは深刻そうではなかったため、冬のあいだですが、1~2か月ぶりに水やりをしました。
夏には大きな成長を見せなかったものの、気温が落ち着いてからひと回り大きく成長し、今に至ります!
今後も、「海王丸」の成長を楽しみに、記録を付けていきます
(更新中)
「海王丸」と同じギムノカリキウム属のサボテン「牡丹玉」は、下記の記事でご紹介していますので、よろしければあわせてお読みください。
![](https://midori-no-nikki.com/wp-content/uploads/2023/04/サボテン:牡丹玉⑥(2023.1.2)-225x300.jpg)
ギムノカリキウム「海王丸」の育成環境
「海王丸」を健康的に育てるためには、ほかのサボテンと同じ方法で育てることは、オススメできません。
日当たり
「海王丸」は、強い光を好まないサボテンの仲間です。
強い光を好まないとはいっても、サボテンの仲間なので、室内に差し込む程度の光では光量が足りません。
屋外で育成することを基本とし、室内で育てたい場合には明るい窓辺で育て、それでも光が足りないようであれば、植物育成用LEDの力を借りることも必要でしょう。
特に真夏の直射日光は避け、日陰に移動させるぐらいでも、ちょうどよいと思います。
春と秋などは午前中だけ直射日光の当たる場所で育てていますが、強い西日などには当てない方が無難な植物です。
水やり
サボテンは数か月間水やりをしなくても、枯れることがないぐらい乾燥に強い植物です。
しかし「海王丸」の所属するギムノカリキウム属は、サボテンの中ではめずらしく水が好きな植物。
ほかの多肉植物やサボテンよりも水やりの回数は多めの方が、健康的に育つでしょう。
ずっと根が濡れたままの環境で育てていると、根腐れのリスクが高まるので、土が完全に乾いた2~3日後に水やりをするサイクルがベストだと思います。
冬は水やりを控えることで、植物の耐寒性を上げることができ、根腐れのリスクを回避することができます。
肥料
「海王丸」の所属するギムノカリキウム属は、肥料を多めに与えることで、よく成長するグループの植物です。
自宅では培養土の中に、ゆっくりと長く効き目のある緩効性肥料を配合していますが、液体肥料は与えていません。
ただし、過剰に肥料を与えると「肥料焼け」を起こしてしまうので、肥料の与え過ぎは避けることが重要です。
ほかの多肉植物よりも、少しだけ多めに肥料を与えるぐらいが、ちょうどよいでしょう。
ほかのサボテンと同じタイミングで、同じ量だけ与えておけば、問題なく成育してくれます。
「海王丸」は違う鉢に植えていますが、見た目だけではなく通気性にも優れていて育成にも重視した「Gyropot」という鉢が売られています。
サボテンにあわせる鉢をお探しの方は、候補のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか!?
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