徒長株の仕立て直し
セネシオ属「銀月」の基本データ
育 て 易 さ:★★★☆☆
成 長 速 度:★★★☆☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):2~3℃)
耐 暑 性:★★★☆☆
原産地:南アフリカ・北ケープ州
科・属:キク科・セネシオ属
学 名:Senecio haworthii(セネシオ・ハオルチー)
別 名:ハオルチー
セネシオ属「銀月」の挿し木(挿し芽)&葉挿しを行った記録
自宅で育てている多肉植物、「銀月(Senecio haworthii)」のカタチが崩れてしまいました…。
本記事では、株を仕立て直すために、挿し木と葉挿しにチャレンジしたときのことを、ご紹介します
「銀月」は2020年10月ごろ、ホームセンターの園芸コーナーで見つけ、お迎えしました。
お迎えしたショップの様子は、下記の記事でご紹介しています
2022年12月17日(December 17, 2022)
お迎えしてから、約2年が経過している「銀月」です。
今は寒さ対策のため、室内に取り込んでいます。
日当たり改善のために、鉢の場所を移動しようとしたところ、周囲の植物に引っかかり、茎の途中からポッキリと折れてしまいました…。
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徒長株に成長した「銀月」
茎や葉などが間延びする「徒長」を起こし、株の強度が弱まっていたことで、カンタンに折れてしまったのでしょう。
徒長を起こしたのは、水のやり過ぎが原因だと思います
「銀月」は体内に多くの水分を蓄えているので、もう少し、水を控えめに与えるべきでした。
読み方は「ぎんげつ」
見た目が、銀色のお月様に似ていることが、名前の由来となっています。
銀色というよりも白っぽい見た目をしていますが、その色合いは、葉の表面に覆っている白い綿毛からきています。
挿し木(挿し芽)と葉挿しにチャレンジ
このままの状態で「銀月」を育てても、うまく成育できないでしょう。
いちど徒長をすると元のすがたには戻れないので、折れてしまった上の部分を、挿し木(さしき)と葉挿し(はざし)にすることで、株の仕立て直しをする計画です!
挿し木と葉挿しは、おもに、多肉植物を増やすときに用いられる園芸手法です。
- 挿し木
- 茎の部分でカットし、多肉植物を増やすこと
- 葉挿し
- 葉を発根させて、多肉植物を増やすこと
さっそく、園芸用ハサミで折れた断面をキレイに切り、土に植え込みました。
使用した土は、赤玉土とひゅうが土をメインに配合し、排水性や通気性に優れているものです。
「銀月」が所属するセネシオ属の多くの品種は、葉挿しでは増やせないとされている植物。
ただし、自宅では「銀月」の葉挿しにチャレンジしたことはないので、あわせて葉挿しも行うことにしました
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葉挿しについては、成功するか分からないので、厚みのない容器で様子を見て、根が出てくることがあれば、鉢に植え付けることにします。
「銀月」はある程度の寒さに耐えられる品種ですが、冬のあいだは、比較的暖かい室内で育てます。
葉挿しについては、1週間に1~2回ほど霧吹きで葉水を行い、挿し木の2株については、「腰水」(こしみず)で発根を促しました。
自宅で使用している霧吹きについては、下記の記事でご紹介しています
2023年3月18日(March 18, 2023)
そして、挿し木と葉挿しにチャレンジしてから、約3か月が経過しました。
葉挿しは、チャレンジ開始時点から、見た目に変化はありません。
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さすがに3か月経過しているので、葉挿しがうまくいかないなら、葉が萎むかと思っていましたが、萎むこともないです。
ここまで変化がないのは、少し驚きです!
一方の挿し木株は、徐々にあたらしい葉を出しはじめました!
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葉が展開した位置は、剪定した断面の脇。
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土を掘り起こして発根の確認をしているわけではありませんが、葉が出てきている勢いから察するに、すでに発根していると思います!
2つ挿して2株とも発根したので「銀月」の挿し木は、発根確率が高いのかもしれません!
一方の葉挿しについては、いくら待っても一向に発根する様子がなく、結局8つともダメになってしまいました…。
やはり、「銀月」の葉挿しは、むずかしい品種なのかもしれません。
以上、セネシオ属「銀月」の挿し木(挿し芽)と葉挿しについて、ご紹介した記事でした!
多肉植物の成長記録は、下記の記事でまとめています
自宅で育てているエケベリアやハオルチアなどの成長記録を付けているので、よろしければ、あわせてお読みください
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セネシオ属「銀月」の挿し木(挿し芽)&葉挿しを行った環境
「銀月」は、寒い季節によく成長する「冬型」の多肉植物に分類されています。
しかし、気温が氷点下まで低下する寒さは、「銀月」にとっても寒すぎます。
温暖地域を除いて「春秋型」と捉えた方が、健康的に育てることができるでしょう。
日当たり
「銀月」は明るい環境を好みますが、発根していない状態では、強い光を必要としません。
挿し木や葉挿しで発根を促している際に、直射日光などに当ててしまうと、どんどん葉が萎れてきてしまいます。
自宅では、室内で管理し、レースのカーテン越しの光を当てていました。
水やり
「銀月」は、体内に多くの水分を蓄えている多肉植物なので、水やりは控えめに育てることで、健康的に育てることができるでしょう。
ただし根がない状態では、水やりをしても、株が水分を吸い上げることができません。
水やりが少し多くても、株が腐ってしまうリスクは低いでしょう。
自宅では、葉挿しについては、1週間に1~2回ほどの頻度で霧吹きをし、挿し木は腰水で管理していました。
肥料
「銀月」は、控えめに肥料を与えることで、健康的に育てられます。
しかし、発根していない中では、肥料を吸い上げることができません。
肥料を与えてしまうと、かえって逆効果に…。
しっかりと根が成育するまでは、肥料を与えることは避け、活着してから肥料を与えるようにしましょう。
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