観賞価値が高い多肉植物
ユーフォルビア「ホワイトゴースト」の基本データ
育 て 易 さ:★★★★☆
成 長 速 度:★★★★☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★☆☆(耐寒温度(目安):10℃)
耐 暑 性:★★★★★
原産地:インド
花言葉:明るく照らして、ひかえめ、地味
科・属:トウダイグサ科・ユーフォルビア属
学 名:Euphorbia lactea ‘White ghost’(ユーフォルビア ラクテア ‘ホワイトゴースト’)
ユーフォルビア「ホワイトゴースト」の成長記録
ユーフォルビア属の多肉植物、「ホワイトゴースト(Euphorbia lactea ‘White ghost’)」の成長記録を付けていきます
2021年の3月ごろに、神奈川県横浜市にある園芸店「つるみ園芸」からお迎えしました!
園芸店の様子は、下記の記事で詳しくご紹介しています
2022年12月1日(December 1, 2022)
お迎えしてから1年半ほど経過した、「ホワイトゴースト」の様子です。

「ホワイトゴースト」の最大の特徴は、名前にも付いている、ホワイト(白)な肌です!
葉の一部に白い斑が入っている植物は他にもいますが、「ホワイトゴースト」のように、全身が白いすがたをした植物はめずらしく、他に類を見ない品種といえるでしょう
「ホワイトゴースト」はその人気の高さから、少し広めのガーデニングショップでは、売り場に並んでいる確率が高い品種。
販売株だけではなく、オシャレな雑貨屋や家具店で、インテリアとして活躍する「ホワイトゴースト」を見かける機会が最近増えてきたように思います
人気が高いのは、バンザイをしたような株姿の個体
自宅にお迎えしたときは、枝が分岐していませんでしたが、成長に伴い枝が分かれ、今ではバンザイしているようなすがたに成長しました!
「ホワイトゴースト」は分岐していない個体よりも、このバンザイをしたような株姿をした個体の方が、人気が高いです。
サボテンではなく、ユーフォルビア属の植物
サボテンと多肉植物の違いは、「刺座(しざ)」と呼ばれる器官の有無。
詳しくは、下記の記事で解説しています。
株のバランスが悪く、転倒する可能性がある
「ホワイトゴースト」を育てはじめてから、株の“バランスが悪く、転倒しやすい”特徴があることに、気付きました。
大きく成長した「ホワイトゴースト」は、倒れないように、支柱で固定されていることが多く見られます。
今のところ自宅では、多少風が強い日に屋外に置いていても、転倒したことはありません。
ただし、「ホワイトゴースト」が今より大きく成長した場合は、支柱を設置しないと株のバランスの悪さが際立ち、転倒するリスクが上がってしまうでしょう。
多肉植物の中では成長速度が早い
一般的に黄色や白などの斑が入っている植物は、斑が入っている面積の分だけ葉緑体が少なくなるため、成長速度が遅くなる傾向があります。
この原理でいけば、緑色の面積が小さい「ホワイトゴースト」は葉緑体が少ないため、成長速度が遅い。
と、いうことになりますが、「ホワイトゴースト」の成長速度は多肉植物の中では早めです!
暑さに強い
「ホワイトゴースト」は暑い環境が苦手。という情報を見ることもありますが、実際に育てていると、暑さを得意としているように見えます。
それもそのはず、「ホワイトゴースト」の自生地は、気温が45℃前後に達することもあるインド。
成長している部分を赤色に染める
また、成長している部分が赤色に発色する特徴があるため、成長をひと目で感じ取れる植物です!

写真では、中央部分の一部を赤色に染めているので、近いうちにこの部分から、あたらしい枝を伸ばすのだと思います!
最初この赤色を発色した様子を見たときは、調子を崩したのかと思いました。
ただし、今は成長点を赤く染めている「ホワイトゴースト」を見ると、成長を感じれてうれしい限り
「ホワイトゴースト」に限らず、あたらしく成長した部分を、本来の色と異なる色に染める植物は他にもいます。
その理由として考えられているのは、以下の通り。
- 強い光から、身を守る
- 害虫から、あたらしい組織を守る
「ホワイトゴースト」の場合、全身が赤くなるわけではないので、株全体としては、本来の白い肌の色をキープします
2024年3月20日(March 20, 2024)
2023年の冬はいつまでも暖かい日が続き、気温が低下するタイミングが、例年より遅かった年です。
逆に油断してしまい、寒さが苦手な植物を室内に取り込むタイミングが、例年より遅れてしまいました。
「ホワイトゴースト」も最低気温がひと桁になってからも、屋外に出したままにしていたところ、調子を崩す事態に…。
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左側の「ホワイトゴースト」は無事ですが、右側の黒い鉢の株は、白い幹が黒く変色しています。
調子を崩した株は、5~6か月前に鉢を誤って倒してしまい、4分の1ほどの土が、鉢からこぼれてしまいました。
おそらく、そのときの事故のダメージが残っていたのでしょう…。
ここまで大きなダメージを負ってしまうと、黒く変色した部分が白い色を取り戻すことは、むずかしいのではないでしょうか。
室内に取り込んでから3か月以上経過していますが、取り込んだ時点から比べると、黒い色が薄くなってきています。
また、成長点を赤色に発色させているので、完全に枯れてはいないと思います。
今は最低気温が10℃を下回ることのない室内で育てているので、これ以上、傷みが進行することはないと思います。
「ホワイトゴースト」の成長に伴い、株のバランスが悪くなり、鉢を持つと株がグラグラ揺れます。
植え替えの適期である春を迎えたら、支柱を設置するか、また枝を剪定して挿し木にするか、検討中です。
2024年8月15日(August 15, 2024)
前回の記録から、約5か月が経過しました。
季節は、「ホワイトゴースト」が好きな真夏に突入しています!
結局、挿し木をするのではなく、支柱で株を固定しています。
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100円ショップで支柱を購入し、支柱で固定してからというもの、株の安定感が格段に向上しました!
支柱に対して、よい印象をもっていない方もいますが、ある程度は植物の後ろに隠せます。
黒いインシュロック(結束バンド)で株と支柱を固定しましたが、白いもので固定した方が、よかったかもしれません。
ダメージを負っていた株には、いまだ痛々しい傷跡は残っているものの、黒かった傷跡は茶色くなり、徐々に薄くなってきました。
2025年1月16日(January 16, 2025)
前回の記録から、約5か月後の「ホワイトゴースト」の様子です。
屋外は寒さがピークに達していますが、暖かい室内で、ぬくぬくと過ごしています。
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室内が暖かいとはいっても、日照条件がよくないので、成長点のピンク色はほとんど消えました。
依然として、凍傷の跡は残っていますが、株の調子はよさそうです!
お迎えした直後に植え替えをしているので、もうすぐ、前回の植え替えから4年ほど経過します。
植え替えをしてもよいかもしれませんが、ユーフォルビア属の植物は、根の成育が控えめな傾向にあります。
現状でも培養土の排水性はよいので、今年も植え替えをせずに、育てていくつもりです
(更新中)
同じユーフォルビア属の多肉植物の成長記録は、下記の記事でまとめています
他にも、エケベリア属、ハオルチア属の多肉植物の成長記録も付けているので、よろしければあわせてお読みください。
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ユーフォルビア「ホワイトゴースト」の育成環境
日当たり
「ホワイトゴースト」の成長期は、春から秋までの気温が高い季節。
特に暑い季節に、旺盛に成長していると感じています。
日光浴が好きなので、一年を通してよく日に当てることで、健康的に育つでしょう。
自宅では、春から秋までは、朝から夕方まで直射日光が当たる場所で、育てています。
最低気温が10℃を下回ったら室内に取り込み、冬から春までは、レースのカーテン越しの光を当てています。
“直射日光に弱い”という情報もありますが、自宅の環境では真夏の直射日光に長時間当てても、調子を崩したことはありません。
自宅では、『株の育成面』を重視し、強い光に当てるようにしていますが、「ホワイトゴースト」は耐陰性がある品種。
窓から差し込む光を当てることで、室内でも健康的に育ってくれるでしょう。
ただし、「ホワイトゴースト」の成長を楽しみたいのであれば、光が弱い室内では、屋外ほどの旺盛な成長を見れないと思います。
水やり
「ホワイトゴースト」は、体内に多くの水分を蓄える多肉植物の仲間なので、乾燥に強い特徴があります。
水を与えなさ過ぎよりも、水やりをし過ぎた方が、体調を崩すリスクが高いでしょう。
自宅では雨ざらしの環境で育てていて、基本的に雨に水やりを任せています。
ただし、雨が降らない日が続いた場合には、水やりをしています。
春から秋にかけて、2週間に1度程度の頻度で与え、夏は1週間に2~3回程度の水やりをしています。
水やりをするときは、鉢底から流れ出るぐらいたっぷりと。
鉢内の環境を、水やりの際に入れ替えることが重要です。
冬は、「ホワイトゴースト」の耐寒性を上げるため、水やりを控えるのが基本的な育成方法です。
自宅では冬でも、根が枯れてしまわように1か月に1回ぐらいの頻度で、1~2日程度で乾く程度の少量の水やりをしています。
乾燥を好む性質から、観葉植物の葉に霧吹きで水をかける「葉水」は、行う必要はありません。
植物の耐寒性については、下記の記事で詳しく解説しています
自宅で「ホワイトゴースト」を植えている土は、プロトリーフから市販されているものを使用しています。
排水性&通気性がよいため乾きやすく、乾いているときと湿っているときで色が異なるので、水やりのタイミングを把握しやすく、オススメな用土です!
肥料
「ホワイトゴースト」には、肥料分を多く与える必要はありません。
まったく肥料を与えなくても、成育できるでしょう。
自宅では、液体肥料を与えることもありますが、年に2~3回ほどです。
液体肥料の希釈率は、サボテン類と同じです。
液体肥料を与えるタイミングで、活力剤もあわせて使用しています。
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