My Homeで緑と暮らす
植物Lifeにハマってから引っ越しをして、もともと住んでいた環境と引っ越し先の環境、複数の環境で植物を育てる経験をしたことから、植物が育成環境で左右されることを身をもって分かりました。
悲しいことに、引っ越した直後にはいくつかの植物を枯らしてしまうことにも・・・。
園芸を学校や職場で楽しまれている方もいると思いますが、多くの方は自宅で楽しまれる趣味なので、植物が好きなひとが住む自宅に植物をより良く育てられる環境があれば、園芸をより一層楽しむことができるでしょう!
最近では、植物育成用のLEDライトをはじめとした園芸を取り巻く設備機器もどんどん進化してきているので、屋外だけではなく室内でも、植物にとって望ましい育成環境をつくりあげることが可能となりました!
ただし、植物を育てるために設備機器を使用することにより、“電気代”というランニングコストで負担が増え、育てるための育成場所を確保するために、ひとが生活するためのスペースを制限することにも・・・。
室内育成を否定するつもりはありませんが、個人的には電化製品を使わずに屋外の環境の中で育てられるのであれば、それに越したことはないと考えています。
本記事では、植物が好きなひとが住むべき住宅の条件について、考察していきます。
植物愛好家が住むべき家の条件
1:お庭や花壇などのスペース
まずは、大前提として植物を育成する場所の確保が必要となります。
マンションにもベランダがあるので、ベランダで植物を育てることができますが、お庭や花壇などがあれば、お家の外観から自分らしさを表現できるMy Homeとなります!
野菜や果物を育てる家庭菜園を行う場合にも、植木鉢で育てるよりも、地面に直接植える「地植え」の方が収穫量がUPすることにつながるでしょう。
地植えはできないものの、戸建ての屋上やマンションのルーフバルコニーは、周囲に光や風を遮るものが無く、植物愛好家が理想とする空間のひとつです。
最近では高級植物が盗難されることもあるようですが、屋上やルーフバルコニーの環境は、盗難される心配も少ない安心感もありますね。
自分だけのお庭での園芸作業は、他のものに邪魔されることなく植物に没頭できるので、イヤなことがあっても園芸が忘れさせてくれるかもしれませんね。
自宅に植物を育てるスペースが無いけど、家庭菜園などには興味がある!
といった場合には手ぶらで行ける「貸し農園」というサービスも活用できます。
無料で見学もできるので、自宅のお近くにあるかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか!?
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2:家の方角
植物にとって、太陽の光を浴びて葉緑体によってエネルギーをつくりだしていくことは、生きていくために必要不可欠なことなので、植物が好きなひとが“育成面”でもっとも気にした方が良い条件は、日当たりに直結する家の「方角」です。
日本から見ると、南側は太陽光がよく当たり北側は直射日光が当たりません。
また、太陽は朝方に東から空に昇っていき、夕方になると西に沈んでいきます。
今は強い光を好まない植物が好きで育てていたとしても、ゆくゆくは直射日光などの強い光を好む植物に興味が湧く可能性はあります。
日当たりが良すぎる環境であれば、遮光ネットなどを使用することで光の量を弱めることができますが、日当たりが悪い環境で設備機器を使用せずに光の量を強めることはむずかしいもの。
植物は午前中の柔らかい光を好むので、強い西日がガンガンに当たる環境よりは、東側から朝日が差し込むぐらいの環境の方がベターです。
「南向き」で日の出から日没まで直射日光の当たる環境で、育てる植物によって光の量を調整していくか、または「東向き」で午前中にだけ直射日光の当たる場所が、植物の健康的な成長に望ましい環境といえるでしょう。
3:周囲に日を遮る建造物などがあるか
家の方角と同じぐらい重要なのが、家の周囲に日を遮る建造物や、高い樹木などがそびえ立っていないかどうかです。
自宅の方角が良かったとしても、日が差し込んでくる方角に高い樹木などが存在していると、結果的に植物に日が当たらないことにもつながります。
特に「サボテン」や「アガベ」、「エケベリア」などの多肉植物の仲間は、強い光が好きな品種が多いので、直射日光が長時間あたる場所で育てることができれば、グングン成長してくれるでしょう。
逆に、日当たり良い環境が確保できなければ、植物が徒長(とちょう:葉などが間延びすること)してしまったり、健康的に育たないことにもつながります。
立地条件にもよりますが、なかなか周囲に何も建造物が立っていない環境は少ないので、最低でも南側に建造物などがあるかどうか、または今後建築予定があるかどうかは気にしたいところ!
季節によって住宅にあたる日当たりがまったく異なるので、夏に日当たりがよい場所でも、冬には建造物の陰となりまったく光が届かないケースもあります。
植物愛好家ではなくとも、家を選ぶときの条件として「日当たり」は重要視されるポイントですが、「間取り」や「立地」と比較すると優先順位は劣ってしまいがちです。
ですが、植物愛好家にとって「日当たり」の重要度合いは、もっと高い順位に上がってくることでしょう!
4:風通し
家の条件として「日当たり」には目が行きがちですが、忘れてはいけないのが「風通し」の良さです。
「風通し」が悪いと、植物が植わっている用土がいつまでも乾かずに、植物の根が腐ってしまう“根腐れ”につながってしまうことにも。
室内と比べると屋外は「風通し」が良いですが、屋外であれば必ずしも風通しが良いというわけではありません。
たとえば屋外でも、バルコニーの手すりが高くて奥まったスペースでは、思ったほど風が通り抜けないことがあります。
その場合には、植物を高いところに設置することや植物の下にすのこなどをひくことで、多少なりとも風通しの環境について改善が図れますが、そもそも風通しが良いスペースであれば、風通し改善のための対策をとる必要がありません。
逆に、風が強い地域などでは風通しが良すぎるのも植物にとってマイナスとなることもありますが、風が強すぎる環境はそこまで多くないもの。
もし風が強すぎる環境では、逆に風を遮るものがあるかどうかがチェックポイントですが、いずれにしても、周囲に風通しに悪影響を与えるものがないかどうか、チェックすることが重要です!
ひとも春先に吹く春一番や、台風時に吹き荒れる強風が吹くときには大変な思いをすることがありますが、それは植物にとっても同じことが当てはまります。
強風は苦手であっても、「そよ風」程度のやわらかい風は植物に成育にとって良い影響を与えるものなので、適度な「風通し」は是非ともチェックしたいポイントですね!
5:水栓の有無
植物を健康的に育てていくために、「水やり」のお世話は必須ともいえる作業です。
屋外の植物に水やりを行うときに、植物を育てている場所の近くに水栓がある環境と無い環境では、ガーデニングの作業効率に大きな影響がでます!
水栓が近くにあれば、その水栓にホースをつなぎホースから直接水やりをすることができますが、水栓が近くに無い場合に多くの植物に水やりをするのは、想像以上に時間がかかる作業となります。
時間がかかる理由は、下記の作業を何度も繰り返すことになるため。
- 室内の蛇口のある場所でジョウロに水道水を溜める
- 屋外に行く
- 屋外の植物に水やりをする
- ジョウロが空になったら、また室内に入る
- ①に戻る
育てている植物の数が多いと、何度も室内と屋外の往復を繰り返すことになり、夏場の季節は毎日のように水やりをすることを考えると、結構な時間が取られてしまうことになります。
水やりに時間がかかってしまう理由に、植物への水やりの仕方が挙げられます。
植物に与える水やりは、土をすこし湿らす程度ではなく、「鉢底から水が流れ出てくるまで」たっぷりと与えるのが基本。
これは、土の中にいる雑菌や害虫を鉢の底から洗い流し、鉢内の酸素も入れ替えることを目的としていますが、鉢が大きめなサイズだと、結構な量の水を与えないと鉢底から水が流れ出てこないものです。
容量の大きいジョウロを使用することで、いくらか水道の蛇口と植物育成スペースの往復が減りますが、ジョウロが重すぎるとそれはそれで水やりが大変になるので、水栓の有無もチェックポイントですね!
6:採光部分(窓)が多い
住宅を建てるときには、窓(採光部分)を一定以上確保しなければいけない。といったルールが定められています。
具体的には「居室の床面積の7分の1以上は採光部分を確保する」といったルールなので、住宅には一定面積の窓が確保されていますが、窓の大きさや数は住宅ごとに異なります。
窓の数や大きさによっては、せっかく家の方角がよくて周囲に日当たりを遮るものがなくても、お部屋がイマイチ明るくならないことにも。
屋外から窓を通して多くの光が入ってくれば、室内の環境でも観葉植物などを伸び伸びと育てることができます。
植物が太陽の光を自分自身のエネルギーに変える「光合成」をすることは、義務教育でも取り上げられるテーマですが、ひとも太陽の光を浴びることで体内で栄養素をつくっているので、採光の多い環境であれば、植物もひとも元気に生活できること間違いなしです!
贅沢をいえば、窓の周囲にものを置くスペースがあれば、そのスペースに植物を置いて育てることもできるので、園芸の幅が広がることにもなるでしょう。
7:近隣にガーデニングショップがあるかどうか
植物やガーデニンググッズ、さらにはめずらしい植物のタネでさえもインターネットやフリマアプリなどで購入できる時代が到来していますが、家の近くにガーデニングショップがあると、なにかと便利なのは間違いありません!
特に、重量のある園芸用土は、インターネットで購入すると結構な送料がかかるため、ガーデニングショップで購入した方が安く入手できる傾向にあります。
植物自体に害虫が付いてしまったり調子を崩してしまったときなど、緊急事態が発生したときにガーデニングショップが近くにあれば、植物のプロであるガーデニングショップの店員さんにアドバイスを求めて、対処するためのグッズを入手することも可能です!
さらに、ガーデニングショップでは実践的な園芸教室が開催され、インターネットでは学ぶことのできない園芸レベルの向上につながるチャンスが転がっているでしょう!
8:軒下があるかどうか
植物を置くときに、避けれるなら避けたいのが梅雨どきなどの「長雨」と、冬に降りる「霜」です。
そんな「長雨」と「霜」の影響を受けづらくするのが、「軒下」の存在です!
この「軒下」の存在は、植物愛好家にとって忘れてはならないもの。
そこまで影響が無いだろうとも思われがちですが、植物を守りたいときに守り神となってくれるので、軒下の有無もチェックポイントといえます!
軒下が無い場合には、簡易ビニールハウスで植物を守るといった方法もあります。
そちらについては、別の記事で詳しく書いていますので、よろしければお読みください。
まとめ
以上、植物が好きなひとが住むべき住宅の条件をご紹介してきました!
住んでいる地域全体の環境を変えることはできなくても、住宅を取りまく育成環境は変えることができます。
ひとと一緒に住む植物のことも考えてあげることができれば、生涯のパートナーとして、植物と付き合っていくことができるでしょう。
植物好きの自分としては、自分だけの大きなビニールハウスをいつか持ちたいと思っていますが、目の前の環境を大事にすることも重要ですね!
観葉植物をお探しの方は、無料でできる「パーソナル診断」で自分に合う観葉植物を見つける選択肢もありますので、最後にご紹介しておきます。
「パーソナル診断」は、10問の簡単な質問に答える内容となっているので、是非お気に入りの植物を見つけてみてはいかがでしょうか!?
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