小さな柱サボテン
セレウス・ペルヴィアナスの基本データ
育 て 易 さ:★★★★★
成 長 速 度:★★★★☆
入手し易さ:★★★☆☆
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):5℃)
耐 暑 性:★★★★★
原産地:メキシコ、ブラジル、アルゼンチンなど
花言葉:枯れない愛、燃える心、温かい心
科・属:サボテン科・セレウス属
学 名:Cereus Peruvianus(セレウス・ペルヴィアナス)
別 名:「セレウス・ペルヴィアヌス」、「セレウス・ペルービアナス」、「電磁波サボテン」
セレウス・ペルヴィアナスの成長記録
2023年10月10日(October 10, 2023)
100円ショップのダイソーで購入してきた、「セレウス・ペルヴィアナス(Cereus Peruvianus)」の成長記録を付けていきます!
本記事では「ペルヴィアナス」としてご紹介していますが、ビニールには「セレウス」とだけ書かれていました。
「セレウス」は小型の柱サボテン
「柱サボテン」と聞くと、1~2m程度の背丈のサボテンを思い浮かべるかもしれません。
「セレウス」がどれだけ大きくなるかは育ててからのお楽しみですが、今のところ大きく成長するイメージがつかないので、柱サボテンの中では小型の品種でしょう。
子株を付けた「稜」の数は5つ
サボテンのヒダの部分は「稜」(りょう)と呼ばれますが、「セレウス」の稜の数は5つで、稜の部分には子株をポコポコと付けています!
稜の数は、サボテンの成長に伴い増えることはよくあるので、今後観察をしていきたいと思います!
電磁波を吸収するサボテン!?
「セレウス」は“電磁波サボテン”という変わった別名をもっていますが、その由来は、「電磁波を吸収する」といわれているためです。
ただし残念ながら、「サボテンが電磁波を吸収する」ことのしっかりとした根拠は、見つけられませんでした…。
虫を食べる「食虫植物」は有名ですが、電磁波を吸収する植物…実際に自分で検証したワケではありませんが、もし本当の話だとすれば、スゴイ生き物ですが…
柔らかいトゲも「セレウス」の特徴
サボテンといえば鋭いトゲを付けているイメージが強いですが、「セレウス」が付けているトゲには丸みがあり、動物の毛のような質感で、植え替えの際に触っても痛みはありませんでした。
サボテンを育てる中で、意外とやっかいなのが、「雑草」の存在です…
どこからともなく雑草のタネが飛んできて、サボテンが育つ鉢の中で繁殖することも、めずらしくありません。
その雑草を素手で抜こうとするものなら、遠慮なく、サボテンのトゲに襲われることに…
ただし、「セレウス」の柔らかいトゲであれば、雑草対策もスムーズに行えるでしょう!
植え替えをしたばかりですが、強い光には耐性があると思うので、直射日光に当てて育てていく予定です!
2023年12月9日(December 9, 2023)
前回の記録から、約2か月が経ったころの「セレウス」の様子です。
前回の写真と比べると、「セレウス」の肌の色がだいぶ異なって見えますが、日当たりの問題でしょう。
前回は夕暮れどきに撮影したので直射日光が当たっていませんでしたが、今回は日が空高く昇っているタイミングで撮影したので、日当たり良好な環境です。
写真では身体の色を黄緑色に染め、調子が悪そうに見えますが、実際に見ると元気はよさそう!
植え替えのストレスから、回復してくれたようです。
屋外は最低気温がひと桁に突入していますが、これから自宅にお迎えしてから、はじめての本格的な寒さが到来する季節。
春を迎えるまでのあいだは、簡易ビニールハウスの中で育て、雨や風、霜を避けながら厳しい寒さを越してもらおうと思っています。
自宅の環境では、3~5℃程度の寒さまで耐えられる植物は、簡易ビニールハウスの中の環境で、問題なく越冬しています。
「セレウス」の耐寒温度は5℃程度なので、おそらく簡易ビニールハウスに入れておけば、大丈夫ではないでしょうか!
簡易ビニールハウスについては、下記の記事でメリットやデメリットなどを詳しくご紹介しているので、もしご興味があればお読みください
2024年8月4日(August 4, 2024)
前回の記録から、約8か月が経過したときの「セレウス」の様子です。
簡易ビニールハウスの中で無事に寒い季節を越し、春の季節には、ポカポカと暖かい中でグングンと成長しました!
そして今は、真夏を迎えています!
もはや、株のカタチがどうなっているのか分からないぐらい子株を付けまくり、株自体もグングンと成長していますが、植物が間延びする「徒長」(とちょう)はしておらず、順調な成育を見せています!
そして、稜の色にも変化があらわれました!
自宅にお迎えしたときは、緑色をしていましたが、今は白い色に染めています!
「セレウス」という言葉の語源をたどると、ラテン語で「ろうそく」を意味する言葉にたどり着きますが、たしかに、複数のキャンドルのように見えなくもないですね
2025年1月6日(January 6, 2025)
お迎えしてから約1年3か月が経過し、前回の記録から約5か月が経過している「セレウス」の様子です。
前回の記録時から比べると、子株の数はそこまで増えているわけではありませんが、秋の成長期で株のサイズがさらに大きく成長しました!
今年の冬は簡易ビニールハウスの中に取り込まず、雨が当たらない屋外の軒下で育てていますが、少し冬の寒さがキツそうに見えます。
株全体の緑色が薄くなり、子株は茶色くなってきました…!
株の様子を観察し、これ以上身体の色が悪くなるようであれば、寒さ対策をする必要がありそうです。
稜の数は、お迎え当初から変わらず5つ。
「セレウス」は大きく成長しても、稜の数は変わらない品種なのかもしれません。
今後も、成長記録を付けていきたいと思います
(更新中)
セレウス・ペルヴィアナスの育成環境
日当たり
「セレウス」は、日光浴が好きな品種です。
自宅では、他のサボテンと同じように、一年中直射日光に当てて育てています。
ただし、植え替え直後は株がストレスを感じていることがあり、このタイミングで強い光に当ててしまうと、焼けてしまうことがあります。
植え替えをした後は、1~2週間ほど半日陰で休ませることで、植え替えによるストレスを回避できるでしょう。
また、急激な環境の変化も植物にストレスを与える原因になるので、注意したいポイントです
これまで蛍光灯の光などの暗い環境で育っていたのであれば、株自体が強い光に慣れていないので、徐々に強い光に慣らすようにしましょう。
「セレウス」は、基本的に屋外で育成することが望ましいですが、室内で育てたいのであれば窓際の光だと日照不足で徒長してしまう可能性があります。
室内で育てる場合には、植物育成用LEDライトを当てることで、徒長するリスクを軽減させることができます。
税込110円の「セレウス」と比べてしまうと、何倍どころか何十倍という金額になってしまいますが、本格的な植物育成用のLEDライトの中で安価なモノは、下記の「BRIM」のライトです。
自宅では、「BRIM」のパネル型のライトを室内育成で使用していますが、株の成育状態もよく、コスパに優れていると感じています。
もっと金額が高いものであれば、品質の高いLEDライトも市販されていますが、植物をものすごく早く成長させたいわけではないのであれば、「BRIM」のもので十分だと感じています。
最低気温が氷点下に達する地域で「セレウス」を育てる場合には、寒い季節は室内に取り込むことで、失敗するリスクを減らせるでしょう。
「BRIM」のモノでなくとも、植物育成用LEDライトをひとつ持っておくことで、園芸の幅が広がると思います!
多肉植物の室内育成は、下記の記事で詳しくご紹介しています
用意するべきグッズや、電気代なども算出しているので、ご興味があれば参考にしてみてください
水やり
「セレウス」は、乾燥した環境を好む植物です。
植物は体内の水分を蒸発させる「蒸散」をすることで、体温調整を行っています。
植物は体温を調整するために、特に暑い季節にはどんどん蒸散をするので、体内の水分が不足しやすくなります。
しかし「セレウス」は、夏のあいだは多くの水を必要としません。
また、水のやりすぎで枯らしてしまうリスクが高い植物なので、夏は水やりを控えめにしましょう
自宅では、春と秋の季節は培養土の中まで完全に乾いてから、2~3日経ったころに水やりをしています。
夏は培養土が乾いてから1週間後に水やりをし、冬には断水気味で育てています。
植物は、体内の水分量が減ると寒さに強くなる生き物です。
最低気温が一桁に突入してからは、月に1~2回ぐらいの水やりペースでも十分です。
植物への「水やり」は下記の記事で詳しく解説しているので、植物の水やりに自信がない方は、ぜひ参考にしてください。
肥料
「セレウス」は成育にあたり、多くの肥料分を必要としないので、肥料は控えめにすることが望まれます。
自宅では「セレウス」を植えている培養土の中に、ゆっくりと効きだす緩効性肥料「マグァンプ」を入れています。
今のところ液体肥料は与えていませんが、肥料を与え過ぎるぐらいなら与えない方が、よく成長するでしょう。
肥料は与えれば与えるほど、植物の成長速度を加速させられるわけではないので、用法容量を守ることが重要です
肥料を与えるのは、「セレウス」の成長期である春と秋のタイミングが望ましく、肥料分を必要としない冬と夏に肥料を与えることは、避けた方がよいです。
コメント