群生するサボテン
ギンテマリ(銀手毱)の基本データ
育 て 易 さ:★★★★★
成 長 速 度:★★★★☆(サボテンの中では早い)
入手し易さ:★★★★★
耐 寒 性:★★★★☆(耐寒温度(目安):3~5℃)
耐 暑 性:★★★★★
原産地:メキシコなど
科・属:サボテン科・マミラリア属
学 名:Mammillaria vetula ssp.gracilis.(マニラニア ヴェチュラ グラシリス)
別 名:明日香姫(アスカヒメ)、可憐丸(カレンマル)、銀毛丸(ギンモウマル)
ギンテマリ(銀手毱)の成長記録
100円ショップのDAISOで購入してきた、「ギンテマリ(Mammillaria vetula ssp.gracilis.)」の成長記録を付けていきます
2023年9月17日(September 17, 2023)
自宅にお迎えしてきたときの、「ギンテマリ」の様子です。
9月の中旬に入り、一般的に“夏の終わり”といわれる季節ですが、2023年は残暑がいつまでも続いていたので、まだまだ暑さの残る季節です!
植物をお迎えするタイミングとしては、もう少し暑さが落ち着いてからの方がよいですが、サボテンは環境の急激な変化にも強いので、過剰に心配しなくても大丈夫でしょう。
マニラニア属のサボテン
「ギンテマリ」が所属しているマニラニア属のサボテンは、動物の毛のような白い綿毛を生やしている品種が多いです。
ガーデニングショップで見かける、白い毛の生えたサボテンのことを調べてみると、このマニラニア属のサボテンである確率が高いです!
ちなみに「綿毛」は、一般的に“わたげ”と読みますが、園芸の世界では、“めんもう”と読みます。
「ギンテマリ」はこの綿毛を付けていませんが、白いトゲが幹の部分に占める割合が多く、緑と白のコントラストがあざやかな品種といえるでしょう!
特に白い斑が入った品種が好きなひとは、「ギンテマリ」が身にまとう色合いに、魅力を感じるかもしれません
「ギンテマリ」はサボテンの中でも普及種なので、サボテンを取り扱っているお店であれば、すがたを見かけることもめずらしくありません。
ほとんどのギンテマリは「群生株」
植物は、子株を付けているかどうかで、「群生株」(ぐんせいかぶ)と「単頭株」(たんとうかぶ)という呼び方をします。
- 群生株
- 同じ植物から多数の子が吹き、群がって育つ植物たちのこと。
- 単頭株
- 子を吹いておらず、単独で育つ植物のこと。
「ギンテマリ」は、まだ小さいうちから子株をポコポコと付けるので、ほとんどの株が「群生株」になるでしょう。
購入してきた株も、まだ大きくありませんが、すでにいくつもの子株を付けています。
ギンテマリの徒長
以前にも100円ショップで「ギンテマリ」をお見かけしたことはありますが、その株はヒョロヒョロに伸びていたので、悩んだ末にお迎えは見送ることに…。
その株は長く売り場に置かれていて、日照不足が原因で間延びしたのだと思います。
株が間延びすることを「徒長」と呼び、植物を育てるのであれば、徒長させずに本来のカタチを維持したいものです!
徒長の原因と対策は、下記の記事で詳しくご紹介しているので、よろしければあわせてお読みください。
今回お迎えした株は、なかなかよいカタチをしていると思います!
植え替えをしました!
100円ショップの植物に使用されている園芸用土は、乾きづらく個人的に育てづらいと感じているので、植え替えをすることにしました!
根にはボリューム感があり、太くて白いものが生えているので、状態は良さそうです!
春に植え替えるのであれば、多くの根を切り落としても、植え替えのストレスから回復してくれる可能性は高いでしょう。
ただし、まだ暑さが残る季節で、数か月後には寒い冬が到来するタイミングだったので、もともとの園芸用土を払い落としてあたらしい鉢に植え替えました!
ビニールポットから出したときに、子株が外れてしまいましたが、親株と同じ鉢に植え込みました!
(外れてしまった子株は、上の写真の右下に映っている個体です)
この子株まで成長してくれるか分かりませんが、もし根付いてくれるなら、親株と同じく大切に育てていくつもりです!
厳しい寒さが訪れる前までに、植え替えのストレスから立ち直り、体力を蓄えてほしいですね!
2023年11月4日(November 4, 2023)
前回の記録から1か月半が経過した「ギンテマリ」の様子です。
サボテンは成長スピードが遅い植物なので、この短期間で目まぐるしい成長を見せたら逆に驚きますが、案の定ほとんど成長していません。
早く根付いてほしいので、植え替えをしてから水やりは多めに与えています。
植え替えから2週間ほど日陰で休ませていましたが、11月に入り日差しも弱くなってきたので、直射日光に当てて育てはじめました!
2024年8月4日(August 4, 2024)
前回から9か月が経過した「ギンテマリ」の様子です。
冬は簡易ビニールハウスの中で過ごし、気温が暖かくなってからは、雨が当たらない屋外の軒下で育てています。
自宅に迎えてからまだ1年弱ですが、当初のすがたから比べると3倍ぐらいの大きさに成長し、鉢の外にあふれ出ています!
子株の数も多くなりましたが、トゲの数も増え、身にまとう白さに磨きがかかりました!
少し徒長しているようにも見えますが、ガーデニングショップで見かける株も同じようなカタチをしているので、本来のすがたを維持できていると捉えています!
かわいい見た目をした植物は、デリケートな品種が多いと感じますが、「ギンテマリ」はかわいい見た目をしているのに育てやすいです!
また、サボテンの中では成長スピードが早く、植物が大きく成長する過程を楽しめるでしょう!
2025年1月4日(January 4, 2025)
お迎えしてから1年4か月、前回の記録から5か月が経過した「ギンテマリ」の様子です。
今年は根をよく張った状態で暖かい秋を迎えたので、秋にも急成長を見せるかと思っていましたが、真夏の季節からは大きく成長しませんでした。
鉢をさらに大きくすれば、株も比例するように成長しそうですが、今の状態でも観賞価値が高いので、鉢を大きくする予定はありません。
今年は簡易ビニールハウスの中に入れず、風に直接当たる軒下で育てていますが、今のところ調子を崩すことはないので、春まで今の環境で過ごしてほしいと思っています。
お迎え時に植え替えをした際に一緒の鉢に植えた子株は、途中まで順調に成育していましたが、いつの間にか鉢内からすがたを消してしまいました。
親株が大きく成長したことで、子株に日が当たりづらくなり、枯れてしまったのかもしれません…。
(更新中)
100円ショップではお見かけしたことがありませんが、ワンコインで入手したサボテン「新天地」のご紹介もしています。
また、100円ショップでこれまでに購入してきた「多肉植物」や、「サボテン」の成長記録などについては、下記の記事でまとめています
もしよろしければ、あわせてお読みください
ギンテマリ(銀手毱)の育成環境
自宅(神奈川県)の育成環境では、冬に降りる「霜」さえ気を付ければ、屋外でも問題なく越冬してくれる植物。という印象です!
暑さにも強いので、サボテンの中でも特に育てやすいでしょう!
日当たり
「ギンテマリ」が所属しているマニラニア属のサボテンは、直射日光などの強い光を好む植物です。
光を当てないと樹形が崩れてしまうので、日当たりのよい屋外で育てるのが基本的な育て方です。
室内で育てる場合にも、植物育成用LEDライトを使用すれば、健康的に育てることができるでしょう。
真夏に降りそそぐ強い直射日光は避けた方が無難ですが、自宅の育成環境では真夏の直射日光に当てても、問題なく成長しています。
100円ショップなどでたまに見かける、徒長したサボテンは、おもに日照不足が原因だと思います。
水やり
「ギンテマリ」は、日本よりも降水量の少ない地域で自生しているサボテンなので、観葉植物に行うような水やりのペースだと、調子を崩してしまう原因にも…。
春と秋の成長期には、園芸用土の中まで完全に乾いてから2~3日後に水やりをし、夏には1週間後に水やりをするのがサボテンの育て方です。
「ギンテマリ」は体内に多くの水分を蓄えているので、乾燥気味に育てることで、健康的な成育につなげられるでしょう。
また特に冬と夏の季節は成長速度が緩やかになるので、水やりの頻度を下げ、雨ざらしの環境も避けることで、失敗するリスクを軽減させることができます。
肥料
「ギンテマリ」を育てている培養土に、ゆっくりと効きだす固形肥料(緩効性肥料)を入れています。
今のところ、液体肥料は与えていませんが、肥料を与えすぎるぐらいなら肥料を与えない方が、かえってよく成育するものです。
肥料は与えれば与えるほど、植物の成長速度を加速させられるワケではないので、用法容量を守ることが重要です。
肥料を与えるベストなタイミングは、春と秋に訪れる「ギンテマリ」の成長期が望ましく、植物が肥料分を必要としない冬と夏の季節に肥料を与えることは、できる限り避けるべきです。
肥料を与える場合には、過剰に与えるのは避け、控えめに与えましょう!
最後に、市販されている中でオススメな培養土をご紹介します。
水はけがよいのでサボテンや多肉植物への水やりも調整しやすく、観葉植物にも使用できるので、幅広い植物に使用しやすい培養土です。
害虫が発生するリスクも低いので、室内で植物を育てる場合にも、向いているでしょう。
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